2022年10月04日

日本中医薬学会第12回学術大会

今回は専門家向けです。日本中医薬学会第12回学術大会が10月8日(土)・9日(日)に仙台からオンラインで開催されます。医師 薬剤師 鍼灸師等が集う学会です。
私も理事を務めていて10月8日(土)は自宅から参加のため結鍼灸院はお休みです。
とくに台湾の先生方と懇意にしていて、今回も国際交流ステーションというコーナーで台湾からの発表があります。
中国本土からの鍼灸実技セミナーもあります。詳しくはプログラムをご覧ください。
https://award-con.com/jtcma12/program/

[綜合テーマ]
中西医結合治療の新展開
会  頭
清水 雅行(清水内科外科医院 院長)
会  期
(LIVE配信)  :2022年10月8日(土)・9日(日)
(オンデマンド配信):2022年10月11日(火)〜11月11日(金) 23:59まで

会  場
WEB方式による開催となります 申し込みは以下からどうぞ
https://award-con.com/jtcma12/registration/

会  費
事前登録:会員5000円、非会員7000円 ※ 事前登録割引期間 〜2022年10月5日
通常登録:会員6000円、非会員8000円
※ 学生:500円
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posted by ゆい at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年09月12日

学会参加のため10月8日土曜は休みます

理事を務めさせていただいている日本中医薬学会第12回学術大会が10月8〜9日にオンラインで開催されます。そのため10月8日土曜を休ませていただきます。よろしくお願いします。Zoomで自宅からの出席です。

☆日本中医薬学会第12回学術大会に参加を オンデマンド配信もあります

◆専門家、鍼灸学生のみなさま
日本中医薬学会は医師、薬剤師、鍼灸師等の医療従事者の集う学会です。日本、中国、台湾の先生方がここでは仲良く発表しています。魅力的なプログラムは以下からご覧ください。
https://award-con.com/jtcma12/program/
私は鍼灸実技セミナーでの陳 日新先生(江西中医薬大学鍼灸推拿学院)の「熱敏灸療法の臨床応用について」の発表が楽しみです。

●第12回学術総会 参加登録受付 特設HPから参加登録できます。
https://award-con.com/jtcma12/registration/

特設サイトでアカウント作成いただき、ログイン後の画面から参加申し込みが可能です。
大会当日のライブ配信とオンデマンド配信も特設サイトからご視聴いただけます。
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posted by ゆい at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年09月04日

「次世代中医学」と鍼灸治療

◆2022年9月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ Zoomでやります

結(ゆい)鍼灸院 院長、関西中医中医鍼灸研究会世話人の藤井正道です。今回は専門家、鍼灸学生向けです。
9月の関西中医鍼灸研究会は2020年頃に成立した「次世代中医学」について、崔 衣林(サイ ウィリン)先生に中国から話していただきます。崔先生によると「次世代中医学」は、「伝統中医学」より「現代中医学」が形成される際に失ったものを再検討し、流派の違いを認め、AIやオンラインを導入した中医学とされています。
崔先生は私が理事をしている日本中医薬学会の評議員でもあり、動画を駆使した学会発表は大変 見やすいものでした。今回も期待しています。

☆「次世代中医学」と鍼灸治療
2022/9/19(月)祝日 19:00〜21:00 Zoomでやります
講師  崔 衣林(サイ ウィリン)先生 (医学博士、中医師【中国】、鍼灸師【日本】)
●出身校:神戸東洋医療学院、天津中医薬大学、北京中医薬大学
●現在、中国天龍中医クリニックにて中医診療に従事。  
中国天龍中医クリニック 院長、NPO法人日本中医薬人材育成協会理事長、
 世界中医薬学会連合会分会理事、日本中医薬学会評議員/国際交流委員会、
 北京中医薬大学校友会副会長、天津中医薬大学日本校助教、神戸東洋医療学院研究員

 「現代中医学」こそ、今の中国の最新の中医学だ!...と思われている方は多くないでしょうか?実は「現代中医学」という言葉は67年前の1955年任応秋教授の発言により普及しましたが、実際に中医学の現代化が進められたのは100年も前からでした。1879年、西洋医学の導入とともに<廃医存薬>が叫ばれ、中医学は衰退に向かい、日本においても西洋医学のみを正当な医学と認めました。そんな状況で、施今墨など華北中医請愿団は100年も前より中医学を科学的に証明し、「伝統中医学」を体系化させ、標準化教育を実施し、「現代中医学」を確立してきました。 日本においては、1970年代に国交が回復し、日中交流が盛んになり、専門誌や翻訳書が増え、中国から焦樹徳(北京),張鏡人(上海),ケ鉄濤(広州),陸完甫(成都),柯雪帆(上海)ら一流の中医師が来日したことで、「現代中医学」が徐々に普及していきました。
 近年、中国の経済発展とともに、中医学も大きく変わっているのをご存じでしょうか?2015年以降、特にコロナ発生以降の2020年より「次世代中医学」が形成されたと言えます。「次世代中医学」は、「伝統中医学」より「現代中医学」が形成される際に失ったものを再検討し、流派の違いを認め、AIやオンラインを導入し、富裕層や若者向けの中医学です。
 中国での研修経験のある先生方は、人の多い、薄暗い病院をイメージされますが、今は完全予約制で、富裕層向けの内装とサービスが提供され、流派が根付き、学術研究も行われ、学術力、臨床力、経済力ともに優れたクリニックが主流です。今回は2022年現在の「次世代中医学」の現状をご紹介させていただきます。その中でも、特に鍼灸をメインに、中国現地からリポートさせていただきます。

現代中国で新しく登場した鍼灸流派 やり方もサービスも大きく変化!
続々誕生する私立クリニックが鍼灸のイメージをかえている
◆台頭する鍼灸流派 陰陽针灸,黄帝内针,古典针灸,谭氏针法,靳三针,五行针灸など
◆どんどん変わる治療空間
◇診療費:3分診療の保険診療(数百円)→サービスの良い自費診療(5000円〜 4万円)
◇受診:朝6時から行列→予約制
◇老中医:国立病院→私立クリニック
◇私立クリニックの形態:医師による単独開業→投資家によるチェーン展開
◇私立クリニックの環境:博物館のような高級感のあるクリニック VS 若者に人気なおしゃれなクリニック。
◇治療:学院派中医→学院派 VS 民間派 VS 流行の流派 VS AI派

申し込みはヤフーのパスマーケットからお願いします。
参加費 会員2000円 学生会員1000円 一般 3000円 学生2000円
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02vnz1j3afh21.html

参加者は9月20日〜11月3日まで視聴できます。19日夜に直接 視ることができない方も申し込みください。
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posted by ゆい at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年09月01日

耳と鼻がつまり、息苦しくて運転できなくなった30代男性 副鼻腔炎 蓄膿

〇〇年10月に30代の男性が来院されました。7月に工場で脱水症になった後、鼻の左側で鼻呼吸するのが苦しくなったという訴えです。鼻呼吸はできるようになりましたがレントゲンで副鼻腔炎と診断されています。
左耳もつまります。頭がぼおっとしてきて何もできなくなります。左手もしびれてきます。胸が苦しくなります。車を運転すると症状がきつくなります。上も向けません。上を向くと苦しくなります。中医学的には鼻と耳周囲の経絡、気の流れが滞っている状態です。鼻の流れ、経絡は胸にも通じているので胸も苦しくなります。症状は違うのですがパニック障害と似た治し方で治ります。
いったんは2回の治療で治りました。アンケートでは以下のコメントをいただきました。

【コメント】 耳鼻科に行っても全然 治らなかったのですが1度 治療していただいただけで耳のつまり感がすごくよくなり車の運転も問題なくできるようになりました。

ただ2週間後にまた鼻がつまり、左耳がつまるようになったので治療を再開、今度は一か月に5回治療して再発のないことを確認してから、治療を終わりました。
【コメント】おかげで車の運転も気にせずできるようになりました。鼻がつまると少し耳が気持ち悪いですがすぐに気にならなくなりますし本当にありがとうございました。

【考察】
蓄膿 副鼻腔炎と診断されていますが、それはあくまで気の流れを滞らせるきっかけにすぎません。副鼻腔炎で耳はつまりますが、普通は車の運転はできます。脱水症の前から自覚症状は少ない副鼻腔炎はあったのかもしれません。脱水症から自律神経が不調になり手がしびれたり胸が苦しくなってきたのでしょう。耳鼻科で治らないと今度は心療内科を紹介されるようなケースです。鍼灸は耳鼻科も心療内科の領域もカバーできます。
発症してからの期間が短かったこともあり2か月に8回の治療で治りました。
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2022年08月27日

メニエール病の進行を止めて治す治療

40代の女性が聴力の低下と耳鳴りで来院されました。メニエール病の疑いがあると耳鼻科ではいわれています。8年前にも同じ「メニエール病の疑いがある」と来院された方です。
8年前は耳が響く、耳鳴りがする、低音が聞こえにくいという訴えでした。発症直後で10日間に4回の治療をして諸症状がなくなり、治療を終わっています。めまいが少ないので「疑い」とされているのでしょう。

今回も右耳が耳鳴するのはいっしょでしたが、加えて左耳に拍動性の耳鳴りがするという症状がありました。拍動性の耳鳴りは1回でなくなりましたが、首や肩が凝ったりするのが8年前とは違いました。
再発から時間がたっていたことと仕事の関係もあり月に2回の治療しかできなかったため ちょっと長引きました。治療後はよくなるのですが、10日ほど経過する中で症状がもどってくるのです。なんとか8か月で治りましたが、週1〜2回の治療ができたら2か月ほどで治癒に持ち込めたのではと考えています。
今回に限らず、つらい症状が鍼灸でいったん楽になったら再度つらくなりそうになる前か つらくなってすぐに治療して身体をいい状態に保つのが賢い治療の受け方です。しばらくいい状態が保てれば治癒です。
低音部125ヘルツ、250ヘルツの聴力も50〜40デシベルから20デシベルに改善し聞こえにくさもなくなりました。20デシベルあれば聴力異常なしです。
治療後にいただいたアンケートでは以下のコメントが書かれていました。

◆非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。
聴力の低下や耳鳴りがありましたが、根気よく治療をしていただき、ほぼ苦痛はありません。
鍼治療をした次の日は特によくなっていたことが多く 体も気持ちも楽になっていました。ありがとうございました。以上アンケート

医学書にはメニエール病はだんだんと聴力がおちていき、やがて聞こえなくなる可能性があると書かれていますが、鍼灸は進行をくいとめ、治す力があると私は思っています。
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2022年08月21日

人体実験からわかったこと、コロナ無症状感染者でも感染から5日間は他人にうつすことができます。

クーリエジャポン(講談社)がロサンゼルス・タイムズ(米国)の記事を紹介しています。2021年3月からイギリスで行われたコロナの「人体実験」の参加者を記事にしています。記事の見出しは以下です。

実際のところ、ボランティアによって数百万の命が救われる?
新型コロナウイルスにわざと感染する「人体実験」に参加してみたら

☆人体実験からわかったこと、コロナ無症状感染者でも感染から5日間は他人にうつすことができます。

実験では約3万7000人の志願者から健康で感染しても危険が非常に低いとみられる36人が選ばれています。

◆研究結果を藤井が勝手に要約します。

無症状感染者でも感染から5日間は他人にうつすことができるということが実証されました。つまり死亡率の高い老人ホームなどではスタッフは頻繁に検査をして入居者への感染を防ぐことが大切ということです。私も施術者として定期的に検査を続けています。結(ゆい)では患者さんがたとえ発熱していなくても、感染している可能性があると考え、各ベットに換気扇を設置し常に換気しながら感染を防御しています。無症状で感染している患者さんが たとえ来院されたとしても、感染を広げないようにしています。

以下は研究結果を伝える記事です。
・ 新型コロナウイルスは、実験室で測定可能な最低濃度であっても、2日以内に若く健康な被験者の半数以上に対して、その喉に感染の足がかりを築いた。
・鼻腔内のウイルス量は、ウイルス曝露後平均5日でピーク濃度に達した。
・被験者に新型コロナウイルス感染症の症状が出たかどうかにかかわらず、平均5日間は、他人に感染させることが可能だった。
・感染者のうち重症化した人はいなかったが、83%が味覚または嗅覚を喪失した。大半が、3ヵ月かけてゆっくりと回復した。肺に損傷を受けた被験者はゼロだった。

今回の研究成果によって、若年層がパンデミック拡大の有力な担い手であることが鮮明になった。この結果の分析をさらに進めれば、免疫システムがどのように感染に抵抗するのか、なぜ感染する人としない人がいるのかについて、洞察が得られるものと期待される。
以上 記事より。https://courrier.jp/news/archives/297931/

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posted by ゆい at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記