2018年10月11日

一か月で治った耳管狭窄症

一か月で治った耳管狭窄症

耳管狭窄症は耳鼻科では 鼻炎や副鼻腔炎などで耳管の咽頭口が腫れ、耳管の通らなくなった状態と説明されています。耳のつまりや聴力低下があります。
今回の患者さんは30代の男性で右耳の違和感 つまり感 頭痛 肩こりがつらいという訴えがありました。夏に治療しました。春先は花粉症がひどくなるが 今は鼻炎の自覚症状はほとんどないといった状態でした。
一か月 5回治療したところで頭痛 肩こりはなくなり、耳の症状も消えました。アンケートをいただき、治療を終わりました。 通院に2時間ほどかかる方でしたが、なんとか通院していただきました。
春先に花粉症がひどくなると鼻炎から耳管狭窄症が再発する可能性があるので、2月ごろから花粉症の治療をしましょうと お願いしています。

花粉症の治療については以下をご覧ください。症状を抑えるだけでなく、本当に治す治療です。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

◆アンケート回答

非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1であるという回答があり以下のようにコメントされました。

一年以上前から耳管狭窄症と診断されずっと右耳のつまり感を感じながら過ごしていました。耳鼻科を転々としても一向に治らず困っていたところインターネットで耳鼻の治療をやっている結鍼灸院を知り通うことになりました。家のある○○から通うのは大変でしたが4回目の治療くらいで耳のつまり感がほぼなくなり5回目ではほぼ完治しました。鍼灸の力の不思議さにおどろいているところです。1か月くらいで治るとは思いませんでした。本当にありがとうございました。
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2018年10月10日

頻尿 過活動膀胱に棒灸が効きます

NHK[総合]で2018年9月24日(月)に放送されたドキュメンタリー番組「東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜」はご覧になったでしょうか。
番組の中で頻尿 過活動膀胱を会陰(えいん)というつぼを小さなローラーでマッサージして効果があったという話が紹介されていました。似たようなことをやっているなと思いました。じつは結(ゆい)は棒灸で効果をあげています。
会陰の位置は女子は肛門と陰部の間です。男子は肛門と陰嚢の間です。過活動膀胱かどうかのチェックは以下からどうぞ。

◆過活動膀胱 チェック
http://www4.nhk.or.jp/P5063/23/

☆頻尿 過活動膀胱に棒灸が効きます

会陰への棒灸は以前「膣カンジタが早く治る方法」で紹介しました。膀胱炎にも良く効きます。お灸の煙(ヨモギの煙)には殺菌作用があります。バルトリン腺のう腫が大きくなって痛む患者さんにも効きました。のう種が小さくなり痛まなくなりました。
生理不順やPMS(月経前症候群)に使うこともあります。

◆膣カンジタが早く治る方法 
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1178/

以上のような患者さんの中に過活動膀胱の方もいて「頻尿がなくなった」という声を聴くようになり、なるほど過活動膀胱にも効くんだとわかりました。

☆恥ずかしくないです。ディスポショーツを使います。

結(ゆい)ではディスポショーツにはきかえてもらい、ショーツの上から棒灸をかけます。下半身はディスポシーツやタオルで念入りにカバーします。同時に頻尿に効くつぼに鍼をします。韓国流のヨモギ蒸しと鍼灸治療をいっしょにやるようなものです。自宅でも棒灸治療をしてもらいます。
頻尿 過活動膀胱にお悩みの方は ぜひお試しください。直接 言うのが恥ずかしい方はメールかメモでどうぞお伝えください。

☆NHKテレビ番組の要約(Gooより)

頻尿もツボで改善することが可能。尿が溜まる時、通常は膀胱の筋肉が緩み膨らんでいく。そして膀胱が一杯になると自律神経の司令によって膀胱の筋肉が収縮を開始、この時尿意がもたらされる。しかし、自律神経に異常が起きると尿が十分に溜まらないうちから脳が収縮の司令を出してしまうようになる。このため頻繁に尿意を感じてしまう「過活動膀胱」が起こるのだという。過活動膀胱は投薬治療も可能だが、副作用で治療を続けられない人も多い。長年自律神経の研究を続けている堀田晴美さんによると、ローラーを使って「会陰」というツボを刺激することで頻尿が改善されるそう。実際に40代〜60代の頻尿に悩む女性11人に実証実験を行った。診断に使った「過活動膀胱」の質問表はHPでも紹介中。女性たちにローラーを渡し、1日1回・5日間 会陰をさすってもらうと、全員が改善。中には診断が0点になった人もいた。強くさすると症状が悪化するおそれがあるので注意が必要。会陰をさすることで「仙髄」への刺激が伝わり、自律神経が遮断され膀胱の過剰な収縮がおさまるのだそう。
写真はワンちゃんに棒灸をしている様子 患者さんからいただいた写真です。
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2018年10月07日

鍼灸は人柄という面もある。築地市場のまぐろ屋 兼 鍼灸師の先生

写真は9月末の朝日新聞の記事です。築地市場移転に関連して森幸二さん(87)が市場で働く人とともに登山をやっていたというお話ですが、じつは森さんは登山のほかにもうひとつの趣味(仕事?)をお持ちでした。鍼灸師です。
1980年代 私が横山瑞生先生の東京 四谷一本堂で研修を受けていたころ、勉強会 日中医療普及協会でご一緒しました。横山先生が主宰する日中医療普及協会は中国の「はだしの医者」の影響を受けて発足した研究会です。当時は刊々堂出版社の「針灸学」(上海中医学院編 翻訳は浅川要先生ほか)が必読文献のようになっていて、苦労して読んだものです。学問はわかりにくくて当たり前の時代でした。

森先生は自宅の一角を鍼灸院にされていました。温厚な人柄で、なんというかそこにいらっしゃるだけでみんなの気持ちが落ち着くような先生でした。とくに特徴のある治療をされていたわけではありませんが 鍼灸というのは人柄で治す要素も大きいなと思ったものです。
兵頭明先生が中国から帰国され東京衛生学園で講座をもたれたのも80年代後半です。文化大革命期の「はだしの医者」から現代中医学へ。私は四谷の東京医療専門学校(呉竹学園)出身でしたが、大森に出入りして学ぶようになっていました。
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2018年09月19日

TV番組の紹介 東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜

先週末 大阪モノレールに乗って驚きました。吹田に隣接する豊中市の民家の屋根に点々とブルーシートがかけられています。大阪北部地震の後の高槻市 茨木市の様子と似ていました。9月4日の台風21号によるものがほとんどでしょうが、6月の大阪北部地震の時のものもあります。地震と2回の台風で被災した民家が多すぎて工事業者の手が足りていません。「いつ来てくれるかわからない」被災した患者さんたちからよく聞く言葉です。
強風で壁がはがれた患者さん、窓ガラスが割れてリビングが水浸しになった患者さん、4日間 停電が続いた患者さん、屋根が壊れた患者さん 自宅周辺の片づけで腰痛になった患者さん たくさんの患者さんが被災されています。結(ゆい)は無事でしたが、近くでもブルーシートが目立ちます。大阪は被災地になっています。
台風21号から2週間と少し 被災した患者さんたちに疲労の色がみえます。「もう今年は (災害は)ここまでにしてほしい」という声をよく聞きながら、疲労回復の治療をしています。

☆TV番組の紹介 東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜

NHK[総合]で2018年9月24日(月) 午後7:30〜午後10:00(150分) ドキュメンタリー番組が放送されます。ご興味あればご覧ください。

番組内容はNHKのHPによると以下のようになっています。

西洋医学では手が届かない症状の解決策に用いられてきた東洋医学。最新科学を駆使した研究で続々と効果が確認。医療現場への導入が広がる。その神秘に迫る。
西洋医学では手が届かない症状への解決策として用いられてきた東洋医学。「科学的でない」「気休めに過ぎない」と揶揄(やゆ)されることもあったが、近年、大きな変化が起きている。脳科学などを駆使し、世界中の科学者が東洋医学を研究。続々と効果を支持する根拠が確認され、急速に医療現場への導入が拡大しているのだ。最新研究や医療現場を徹底取材、東洋医学の神秘に迫っていく。以上 HPより

偶然 番組紹介をみたのですが モクサアフリカと米軍の戦場鍼(Battlefield Acupuncture)が紹介されていたのを覚えています。

◆モクサアフリカとは

モクサアフリカはイギリスのNGOです。長年の RCT/臨床研究の結果、ウガンダで 2016 年に結核と HIV 患者にお灸をすると免疫力が高まることを証明することに成功しました。モクサアフリカは結核にお灸が効くという実証研究を各地ですすめ WHO などを説得して世界を動かそうとしています。私が世話人をしている関西中医鍼灸研究会もメンバーの伊田屋さんを2017年12月に招いて講演会をしています。興味ある方は以下の記事 ブログをお読みください。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/171209Moxafrica.pdf
http://yuisuita.sblo.jp/article/181911108.html
http://yuisuita.sblo.jp/article/177662810.html
http://yuisuita.sblo.jp/article/174847215.html

◆戦場鍼とは

米軍で使われている鍼のやり方です。耳のつぼを使う耳針です。耳を使うのは戦場でヘルメットを脱がないで治療できるためです。特殊な器具を使い 矢じりのような鍼を直接 耳のつぼに打ち込みます。矢じり形の鍼を抜くことはなくそのまま皮内鍼のように置いておきます。数日後 自然に抜けると聞いています。
戦場でのケガからの痛みや恐怖を和らげる治療と説明されていますが、兵士の薬物依存の治療としても使われることも多いようです。
米軍兵士は アフガニスタンなど自国ではなく他国で戦争をしています。何のために戦争するのかわかりにくい戦場ではストレスは倍加します。薬物蔓延は米軍の大問題となっています。

◎受付終了時間繰上げのお知らせ
10月1日より受付終了時間を午後8時から7時30分に繰り上げさせていただきます。

◎ネット予約はじめました。以下からどうぞ。
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/29500/

写真は大阪モノレールから撮った豊中市の民家です。
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2018年09月14日

日によって痛む場所がかわる30代の男性 4回で治りました

4日に来た台風21号の被害を患者さんたちは、いろんな形で受けています。ある方は自宅の大きな窓を飛来物で破られ、リビングにガラスの破片が飛び散り、雨で水浸しになりました。でも片付けに追われ 不思議と疲労感は感じなかったといいます。
ただし今週後半にいらっしゃった時は ぐったり疲れ、頚や肩がパンパンに張っています。一時の興奮がさめて、疲れを自覚するようになりました。頚や肩がパンパンというのは中医学でいう気滞(きたい)、気のとどこおりのひとつです。
台風以来 雨と湿度の高い日が続いています。身体が重くだるく感じやすい状態です。台風から10日が経過し 一時の興奮もさめました。停電と物流の乱れから仕事が増えてお疲れ気味の患者さんも多くいらっしゃいます。鍼灸でしっかり治していきます。

☆日によって痛む場所がかわる30代の男性 4回で治りました

少し前の話です。30代の男性が 「身体中が全部 痛い」といって来院されました。よくよく聞くと「日によって痛いところがかわっていく」とのことです。
なかなか寝付くことができず、朝の5時には目が覚めてしまいます。下痢気味が続いています。
2回 治療したところ身体中がいろいろ痛むのはなくなりました。4回治療したところで眠れるようになり、下痢も治ったのでアンケートをいただいて治療を終わりました。治療開始から約20日間でした。

◆アンケート回答

非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0であるという回答があり以下のようにコメントされました。

身体中が痛かったのが2回の治療でよくなりました。治療の回数を重ねてるうちに、眠れない症状も改善されていくのが実感できました。ありがとうございます。

◆自筆のコメントはこちらから
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◆考察

痛みが移動するのは、中医学でいう気滞(きたい)の典型的症状です。気の流れる道 経絡(けいらく)を通してあげれば治ります。不眠や下痢も気の滞りからおこります。患者さん本人にとっては訳のわからない不安に思われる症状かも知れませんが、普通に比較的 簡単に治る状態です。

◎受付終了時間繰上げのお知らせ
10月1日より受付終了時間を午後8時から7時30分に繰り上げさせていただきます。

◎ネット予約はじめました。以下からどうぞ。
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/29500/
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2018年09月13日

第8回日本中医学会報告 心身症のこと

働いている患者さんたちに疲れの色がみえます。9月4日火曜に関西を襲った台風21号の被害とその後の停電のために仕事が遅れたり、新たに仕事が増えたりしているからです。疲労回復の治療を続けています。
また耳疾患をお持ちの患者さんは 台風の低気圧とその後の秋雨前線の停滞、雨模様の中で調子を崩される方もいらっしゃいます。
今回は第8回日本中医学会の報告です。専門家でない方にも興味深い報告になっています。


◆日本 中国 台湾 アメリカの鍼灸師 医師 薬剤師が一同に

第8回日本中医学会が9月8~9日 東京で開催されました。今回は世界中医薬学心身医学分科会との共同開催、「中医学国際交流の更なる展開と推進〜中医心身医学を端緒として〜」を綜合テーマとして開かれました。日本中医学会は鍼灸師 医師 薬剤師が一同に会する学会で、今回は日本 中国 台湾 アメリカからの出席者が集いました。

会頭の戴昭宇先生(香港浸会大学中医薬学院)は日本の大学で長く教鞭をとった方で日本語も堪能な先生です。今回 感心したのは海外の演者がみんな日本語のスライドを準備されていたことです。力の入り方が伝わりました。戴昭宇氏の事前の働きかけもあったことが推察できます。

◆「うつ病・パニック障害等の治療と大阪北部地震後の治療経験から〜督脉と奇経を組み合わせた治療」を講演

私は9日のシンポジウムB「中医心身医学の活用」で演者として「うつ病・パニック障害等の治療と大阪北部地震後の治療経験から〜督脉と奇経を組み合わせた治療」を講演させていただきました。じつはこのシンポの演者4人の内 鍼灸は1人。ほかは漢方薬の先生方でした。漢方薬は王天芳(北京中医薬大学基礎医学院)、田雪飛(湖南中医薬大学中西医結合学院)、西田愼二(にしだクリニック)の各先生方。それぞれ「痰熱から不安障害を治療する臨床の心得」「脳疾患治療における柴胡加竜骨牡蛎湯に関する研究」「心療内科外来の実際―エキス漢方製剤を中心として」について発表されました
漢方薬も鍼灸も中医学で使う用語は一緒ですから、理解はできますし、鍼灸治療のヒントをえることもできます。
田雪飛先生の「脳疾患治療における柴胡加竜骨牡蛎湯に関する研究」では臨床報告だけでなくマウスを使った実験結果等の各種基礎研究の成果も報告されました。
社会的に認められるにはこういう基礎研究のデーターが大切です。

中国側の座長が鍼灸の趙吉平先生(北京中医薬大学 東直門病院)で趙吉平先生に私の報告を聞いていただいたのもいい機会になりました。趙吉平先生は形神理論から頭への鍼を多用される先生で鍼灸治療の考え方に通じるものがあるからです。頭への刺針の重要性で意見が一致しました。

◆甘麦大棗湯で恐怖やトラウマをとる症例

私は発表の中で恐怖やトラウマをとる「思考鍼」を紹介したのですが、シンポジウム@「中医心身医学の現況と展望」で北田志郎先生(大東文化大学スポーツ・健康科学部看護学科)が同様の発表をされていて興味深いものがありました。甘麦大棗湯で恐怖やトラウマをとる治療です。「思考鍼」も1〜2回で劇的に変化することがよくあるのですが、甘麦大棗湯も早期に結果を出されていました。
北田先生とはその後 会話したのですが「カウンセリング等で患者の恐怖の記憶を無理に引き出さない方がいい」という点でも一致しました。

写真は講演する私や懇親会であいさつする会頭の戴昭宇先生です。右側に懇親会の司会者 北川毅先生がいらっしゃいます。
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posted by ゆい at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記