2017年07月23日

急性低音障害型感音難聴が2回の鍼灸治療で治った

蒸し暑い日々が続きます。「今から こんなにしんどくて8月になったらどうなるんだろう」という患者さんに 「今が一番 しんどいんです。暑熱順化といって8月には身体が暑さに慣れてきます」と励ましています。鍼灸は暑さに慣れない身体の暑熱順化を促進することができます。暑さに耐えられる身体をつくるお手伝いができます。

☆急性低音障害型感音難聴が2回の鍼灸治療で治った

40代の女性が急性低音障害型感音難聴がなかなか良くならなからと来院されました。〇〇年の秋のことです。一か月前に「音が二重に聞こえる」ようになり、すぐに耳鼻科を受信し、急性低音障害型感音難聴と診断されました。右耳の低音が十分に聞こえていません。耳の圧迫感もあります。
右肩も上げにくくなったそうですが、いわゆる肩こりはありません。静かな場所では耳鳴りも聞こえます。

急性低音障害型感音難聴は、従来は突発性難聴の1つと考えられてきましたが、現在では別の病気とされています。
突発的に耳がつまり、耳鳴り、難聴になり、めまいはありません。ぐるぐるは回らないけれど、ふわふわするといった方はいらっしゃいます。聴力検査では、低音域の聴力が低下しています。音が二重に聞こえるということもおこります。

耳鼻科ではイソバイドという利尿剤、おしっこを出す薬とアデホスコーワという血流をよくする薬、メチコバールというビタミン剤、ビタミンB12を処方されていましたが効きません。
鍼灸すると一度の治療で症状がほとんどなくなったので、二回 治療して終了しました。アンケートは二度目の治療の時にいただきました。
中医学では右耳周囲の経絡(けいらく)、気の流れがうまく流れなくなったためにおこった難聴と考え治療します。右肩が上げにくくなったのも同じ気の流れの不調からです。難聴といっしょに「右肩が上げにくくなった」のも治しました。

「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。」というアンケート結果をいただきました。

コメント
針灸院が初めてだったので、不安ではあったのですがほとんど良くなり来てよかったです。
170723mimi.JPG
実はこの女性は二か月後にも同様の症状で来院され、二回の治療で治っています。突発性難聴はいちおう再発しないといわれていますが、急性低音障害型感音難聴は再発します。突発性難聴と診断されていても、同じ耳で同様の症状が数か月後におこったという話は患者さんからよく聞きます。

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

2017年07月17日

暑い夜に眠れないもうひとつの理由

暑い日が続きます。暑いから眠りにくいのは 仕方がないのでしょうか。暑い夜には適切にエアコンを使う、氷枕で頭を冷やす等の方法がありますが、意外と見過ごされているのが昼間の過ごし方です。

☆暑い夜に眠れないもうひとつの理由

治療がうまくいって お薬なしでも眠れるようになっていた70代の女性患者さんが、暑さが続き始めてから再び不眠になりました。郊外にお住みで夜はそこそこ涼しくなる地域です。暑いから眠れないということはないとおっしゃいます。
「昼間はどうお過ごしですか、活動量は減っていませんか」と質問すると「昼間は暑くて何もする気がおきない、時にはウトウトと眠ってしまう」との返事が返ってきました。「エアコンをつけていつも通り家事をしてください。いつも通りに動いてください」とお願いしました。昼間しっかり活動すれば、夜は眠くなります。逆に昼間の活動性が低下したり長めに昼寝すれば夜は眠れなくなります。当たり前の話ですが意外に気づかれません。
昼間に1人で過ごすことが多い方々の中に、節約のためにエアコンを使わない方がいらっしゃいます。エアコンなしでもばりばり動ける方は問題ないのですが、暑いと動けなくなる方は エアコンを使って動くようにしてください。電気代がもったいないといっても、あなたが不調になるほうがもったいないのです。
写真は少し前に我が家の夜の食卓を照らしたろうそくの炎です。ほのかな光に落ち着きます。
170717hikari.JPG
posted by ゆい at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年07月12日

インフルエンザ 普通の人にタミフルはいりません

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。7月10日の日経新聞朝刊に「WHO、タミフル格下げ インフル薬」という記事が載っていました。

☆インフルエンザ 普通の人にタミフルはいりません

日経の記事は以下のようなものでした。

抗インフルエンザ薬のタミフルが、6月に公表された世界保健機関(WHO)の新しい「必須医薬品」リストで「保健システムに最低限必要な薬」から「補足的な薬」に格下げされたと英医学誌BMJが9日までに報じた。
 同誌によると、タミフルは2009年にリスト入りした。その後、大人で症状のある期間を約1日短縮するだけで、入院や合併症を減らす効果はないとの研究が発表されるなど、以前考えられていたよりも効果は限定的との報告が出たため格下げになったという。
 WHOの専門家委員会は「タミフルの使用は、入院患者が重症となっている場合に限るべきだ」と指摘。効果を示す新たな情報が出てこなければ、リストから外す可能性も示唆した。必須医薬品は、主に発展途上国が医療水準を確保するために準備しておくべき薬をまとめたリスト。以上 日経の記事より

タミフルについては、「インフルエンザ 特効薬なくてもたいしたことはない」と2003年に私はメルマガで書いています。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1012/
その時の結論と今も同じ考えです。

☆新薬、最初は夢の薬? 2003年に書いたこと

だいたい新薬が世に出ると、最初は夢の薬のように宣伝されるものだ。製薬会社の力は大きい。多国籍企業も多い。マスコミの大スポンサーでもある。新薬登場後、数年して、いろいろ実際の患者に使ってみて評価が定着してくる。思わぬ副作用が発見される場合もあるし、効果なしとして退場する薬もある。痴呆に効くとされ広く使われたが、結局 効果なしとされ健康保険からはずされた一部の脳代謝賦活剤の例もある。中略
不安感は免疫力をさげる。アマンタジンやオセタミビル(商品名タミフル)を飲まなくても大丈夫。読者のみなさんも何度かインフルエンザを経験されたはず。何日か布団をかぶって、寝て治したはず。マスコミ報道に踊らされることはない。以上 2003年のメルマガより

率直にいうと 普通の人は病院に行かないほうがいいし、タミフルも飲まないほうがいいのです。必要もないのに大規模に使えばタミフルが効かないインフルエンザウイルスが出現する確率が上がってしまいますし、一部にはもう出現しています。必要もないのに抗生物質を使いすぎて耐性菌を増やしてしまった道を抗ウイルス薬も再び歩んでいます。病院も本当に必要なハイリスク群とよばれる人が行きやすいように、健康な人は控えた方がいいのです。これは医療関係者の間では常識です。
なお鍼灸はインフルエンザにもその後の身体のしんどさや、咳喘息等にもよく効きます。
IMG_0350.JPG

2017年07月06日

幼少期からの耳鳴がほぼ治った

今回は30代女性の幼少期からの耳鳴がほぼ治ったお話です。

☆幼少期からの耳鳴がほぼ治った

患者さんは30代のやせた女性でした。幼少期からキーンという耳鳴がずっと続いています。鍼灸もいろいろ受けたが、耳鳴については変化がないということでした。ただ温灸を多用する結(ゆい)のような治療は受けたことがないとのことでした。

○○年4月から8月まで月2〜4回の治療を続けたところ耳鳴は静かな場所で意識を集中してさがすとわかるといった状態までおさまりました。なにより身体が楽になり家事等で動いても疲れにくくなったことを喜ばれていました。
じつは自宅近くに鍼灸師の友人もいて、結(ゆい)に来ないときは私の指示したつぼに温灸をしてもらうこともいっしょにやりました。

◆アンケート回答 
非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がないという回答と2.よい効果があった。少し苦痛はあるが治療前と比べると少しは楽になったと間に ご自身で以下のように書かれていました。

苦痛があるという程ではないが全く何もないわけではない。ほとんど気にならなくなった。

以上のように書かれ以下のようにコメントされました。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今は1である。

耳鳴については普段 ほとんど気にならない程に改善した。それに伴い体のだるさや疲れやすさも改善し 毎年 梅雨から夏にかけての食慾不振やだるさ等いわゆる夏バテに悩まされていたが今のところ全くない。さらに嬉しい副作用(?)として顔のくすみが消え たるみもなくなった。
耳鳴だけでなくほかの不調についてもほとんどなくなり快適な毎日を送っている。先生の的確な判断と治療に大変感謝している。
コメント以上

◆考察
耳鳴にもいろいろ種類があります。この女性は中医学的にいうと脾胃虚弱(胃腸が弱い状態)から気が耳に十分に届かなくなることで生じていた耳鳴でした。春から夏にかけてはのぼせることも多く、疲労感も相当なものでした。胃腸の弱さを治していきながら、耳も治療しました。

◆自筆のコメントは以下からどうぞ
170707mimi.JPG
※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

※7月8日土曜は午前11時30分で受付を終了します。ご注意ください。

2017年06月26日

白湯か常温の水で水分補給

水分補給の大切さは各方面でいわれていますが、温度には無頓着な方が多いようです。私は白湯か常温の水での水分補給をお勧めしています。
冷たすぎる水は身体を冷やしすぎます。身体がだるくなりやすいのです。
冷えを感じやすい方は白湯の入ったポットを、そうでもない方は常温の水をお勧めします。そうでもない方が白湯を飲むのもかまいません。
最近は常温の水を売っているところも多いですが、自販機は冷たいものばかり。経済的に考えてもマイボトルがお勧めです。
私の行きつけのカレー屋さんは、私が行くと氷の入っていない水を出してくれます。

☆ビールは常温でもおいしい

日本人は冷えたビールが大好きですが、ドイツではそれほど冷やしません。私は夏は冷えたビールも飲みますが、2杯目からは常温のビールにしています。身体を冷やしすぎないためと、慣れると常温でもおいしいからです。冷やすと味覚は鈍くなります。冷えすぎたビールをおいしいとは思えません。

日本のビールは冷やすことを前提に作っているものがあるので、常温になると甘味が強く感じすぎたりするものがあります。常温で飲まれる場合はいろいろお試しになってください。
ずいぶん昔の話ですが、○○ヒビール社員の患者さんに「何でドイツビールのように常温でおいしいビールを開発したり 飲み方を提案したりしないのですか」と質問したことがあります。健康のためには冷やしすぎないほうがいいからです。「社内でもそういう提案は出たことはあるが、結局 通らなかったようだ」との回答でした。
写真は20数年前に息子用に買った水筒です。今は私が使っています。IMG_0342.JPG

※6月は第4木曜ではなく第5木曜29日を休みます。28日29日の連休になります。
7月8日土曜は午前11時30分で受付を終了します。ご注意ください。
posted by ゆい at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年06月23日

拙稿「心因性失声症の鍼灸治療」が専門誌 中医臨床に掲載されました

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。今回は専門家 鍼灸学校学生向けです。

☆拙稿「心因性失声症の鍼灸治療」が専門誌 中医臨床に掲載されました

中医臨床2017年6月号 通巻149号(東洋学術出版社)に拙稿が掲載されました。文中に「鍼灸だと治しやすく、他の治療では治しにくい心因性失声症を、多くの臨床家が自信をもって治療できるようにと考え、本稿を執筆した」と書いているように、きちんと読めば誰でも心因性失声症を治せるように書いています。

また今号にはインタビュー記事「日本に中医学を普及啓蒙したパイオニア兵頭明先生に聞く」が載っています。兵頭明先生は私より1つ年上なだけですが、私の中医学の恩師です。1980年代後半に東京衛生学園で開かれていた中医学の学習会に通っていました。

兵頭先生が訳者の1人だった「針灸経穴辞典」(東洋学術出版社)1986年発行をぼろぼろになるまで読んだことを思い出します。ちなみに「針灸経穴辞典」の訳者の1人は横山瑞生先生で私のもう1人の恩師です。本は横山先生にいただきました。東京中医鍼灸センターの浅川要先生も訳者の1人です。

今号の中医臨床 是非 書店でお求めください。
IMG_0339.JPGIMG_0337.JPGIMG_0338.JPGIMG_0341.JPGIMG_0340.JPG
◆7月の関西中医研のお知らせ 7月15日(土) 18時〜21時

中医学講義 早川会員の講義と実技  事前申し込みはいりません

☆接触鍼のやり方 「接触鍼と気功法の基礎」

『霊枢』には古代九鍼があり、九鍼にはテイ鍼や円鍼などの接触鍼があり、鍼灸
の重要な一部です。演者が実際に使っている接触鍼の方法を紹介します。また、
北京中医薬大学気功学教授の劉天君先生の「法老功」を基本にして、さまざまな
ハンド・ヒーリング法を紹介します。 
《場所》大阪市立総合生涯学習センター 第1研修室
以前 第5研修室と通知していましたが広い部屋に変わりました。

関西中医研のホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
posted by ゆい at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記