2018年12月18日

電子温灸器を比較してみました


電子温灸器を3種類 業者から借り受けて比較し、そのうち1つを購入しました。
セイリンのセラミック電気温灸器と株式会社チュウオーの一灸とHandyQです。

◆台座灸の感覚に近いのは株式会社チュウオーの一灸とHandyQ

台座灸の感覚に近いのは株式会社チュウオーの製品でした。お灸のできない環境で台座灸の温感を出したい治療家にはお勧めです。熱がゆっくり来てゆっくり去っていきます。顔のツボにも使えます。
先端が赤く光るのですが、目の近くで使うとまぶしくなります。「光はプロの治療家には必要ない。光を消すことはできませんか」と注文を出すと、光を消せるHandyQを試作品として送ってくださいました。すばやい対応、いいものをつくろうという開発陣の姿勢には頭が下がります。これなら晴明や攅竹にも使えます。お灸のできない環境でお灸を使いたい治療家には試作品のHandyQがお勧めです。「光らないHandyQ」と直接 株式会社チュウオーと交渉してください。

◆使い方をいろいろ工夫できるセイリン

セイリンはお灸というよりも熱源器です。棒灸のように使うこともできれば点灸のようにも使えます。三角形のセラミックの先端は手足の井穴を刺激するのにも使いやすくなっています。髪の毛の間にも入りやすく熱が簡単に伝わります。チュウオーは先が円柱状なので髪の毛の豊富な人はかき分けなければ、熱が伝わりにくいようです。
写真のようにセラミックの広い面を肌に押し当てて経絡にそって動かす、温通法ができます。棒灸を経絡にそって動かすのと同じような感覚を感じられます。

◆私が電子温灸器を買おうと思った理由

私は阪神大震災、東日本大震災、熊本地震、岡山県真備町の豪雨災害の被災地に入り被災者に鍼灸ボランティアを施術してきました。お灸が使える時もあれば、使えないときもありました。使えないときは無煙灸を使っていました。しかし火をつかうこと自体が制限される可能性があります。震災等の災害が起こったときに簡便に使えて温灸に代替できるものが欲しいというのが購入動機です。
災害時だけでなく日常の診療でも お灸とは別の使い方で使えたらいいなという希望もありました。

岡山県真備町では無煙棒灸を両手に持って督脉上を動かして通陽したところ患者さんには大好評でした。セイリンを督脉にそって動かせば、棒灸を手に持って動かした時と似た感覚を患者に与えることができることを発見しました。
足の井穴への点灸は通絡して足の冷えをとるのに効果があります。けれど痛い。効くには効くが痛い。セイリンは そこまで痛くなく、通絡の作用もほどほどにあります。痛みをこわがる患者さんには使いやすいでしょう(一灸とHandyQも井穴には同様に使えます)

そういう訳で私はセイリンのセラミック電気温灸器を購入しました。お灸に代えてというよりは、新しい熱源器として いろいろ工夫して使っていくつもりです。3ヶ月もすればもっと多彩な使い方をみなさんにお伝えできることでしょう。

写真の左がセイリン 右がHandyQです。
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セイリンを肌にそって動かし、通絡しているイメージです。
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2018年12月06日

とにかく寝不足はやめた方がいい 耳鳴 難聴 耳詰まり 不眠に寝汗 秋から冬に出てくる不調を防ぐには

11月の終わり頃から 新しく来院される患者さんの中に耳鳴 難聴 耳詰まりを訴える方が目立つようになってきました。寝汗がひどくなり不眠を訴える方もいらっしゃいます。

秋は収斂(しゅうれん)の季節です。五臓では「肺」と関係しています。呼吸器疾患は秋から冬にかけて増えますよね。
12月なのに秋かという声も聞こえてきそうですが、今年はなかなか気温が下がりませんでした。今は秋から冬への移行期です。
季節に伴う人間の生理的変化を、古代の中国人は理論化しました。人の身体は陰と陽のバランスの上に成り立っていますが、秋から冬にかけては 「陰」つまりは身体を落ち着かせる要素が不足しがちになります。「陰」が足りなくなる つまり陰虚になると耳鳴や不眠、寝汗に苦しむようになります。気持ちもそわそわと落ち着かなくなります。不安感にかられることもあります。今年は 季節はずれの暑い、あったかい日も続きました。これも陰虚が増える原因のひとつになります。
また冬は収蔵(しゅうぞう)の季節であり、五臓では「腎」と関係し、補腎、補気が重要となる季節です。伝統的中医学の「腎」は耳にも関係しています。耳鳴や耳の不調がおきやすいのです。

陰虚にならない一番いい方法は適切な睡眠時間を確保することです。睡眠が「陰」を養ってくれます。寝不足にならないよう生活に気をつけてください。
眠れない方、耳の不調が出てきた方は すぐに鍼灸院に行くのがお勧めです。
写真は梅田の地下街のクリスマスツリーです。
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2018年11月19日

☆2019年1月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

現在 36名定員のところ27名の申し込みがあります。
11月24〜25日 茨木市の立命館大学で第46回日本伝統鍼灸学会学術大会が開催されますが、ここにも講演会のチラシをおかせていただく予定ですので、それまでに申し込まれることをお勧めします。

「気 至る」を実感するための実技トレーニングとその方法

講師 津田昌樹先生

臨床の中で「鍼が効いているのか?」「このツボで正しかったのだろうか?」と疑問を持ったことはありませんか。「今刺している鍼が効いているのか?そうでないのか?」を実際に感じるための実技とトレーニングを行います。関西では滅多にない津田先生の講演を伺う機会です。

■ 略歴
1963年富山県射水市出身、明治鍼灸大学を卒業され、市立砺波総合病院東洋医学科勤務、1985年から1986年は中国黒竜江省、黒竜江省中医研究院にて研修、1993年より、鍼灸夢恵堂院長。
(公社)全日本鍼灸学会常務理事、教育研修部長
富山鍼灸学会会長、東方会副会長、北陸支部支部長
■著書
JJNスペシャル・絵で見る指圧・マッサージ:医学書院(共著)
生活の情報と科学:中央法規(共著)
今日の治療指針(2000年版):医学書院(鍼治療の項を執筆)
医療従事者のための補完・代替医療 改訂2版 (ボディワークの項を執筆) 2018年には接触鍼によるがんの末梢神経障害に対する論文を海外の学術誌に発表。
ほか医道の日本に執筆多数。
《日時》1月13日日曜 10時〜17時 
《場所》東洋医療専門学校 第1校舎 6階実技室
定員 36名 URLから事前申し込みをお願いします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/37d839d4539302

《参加費》一般会員5000円 学生会員4000円 
    一般参加7000円 学生参加6000円

主催 関西中医鍼灸研究会 関西中医研で検索!
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2018年11月16日

週7入浴 介護リスク減 千葉大など、リラックス効果か

やっぱり入浴は素晴らしい!
「ゆっくりお風呂につかってください」患者さんに「自宅で気をつけることは?」と聞かれた時に、よくお願いしていることです。それを裏付けるような研究が11月13日の日経新聞夕刊に掲載されていました。

☆週7入浴 介護リスク減 千葉大など、リラックス効果か

1週間に7回以上湯船につかって入浴する高齢者は、週2回以下の人に比べて要介護認定のリスクが約3割減少するとの調査結果を、千葉大などの研究グループが13日までに発表した。入浴によるリラックス効果が認知機能低下や抑うつの予防につながっている可能性があるという。以上 日経の記事の要約

65歳以上の男女計約1万4千人を対象に3年にわたって実施された調査です。中医学では高齢者は陽の気が不足するとしています。入浴して身体をゆっくり温めれば、陽気を補えます。

身体を落ち着かせる要素。陰が不足して身体が熱い、長くは入浴できないという高齢者の方も まれですがいらっしゃいます。こういう方は不眠でも悩んでいらっしゃいます。中医学的鍼灸で補陰補腎という作用のある治療を受けていただくと、落ち着いてお風呂に入れるようになるし、ゆっくり眠れるようになります。体調がいろいろよくなります。

じつは私は1週間に14回 湯船につかって入浴しています。夜だけでなく朝もお風呂に入っています。早く体温を上げ、脳を活性化させ 朝一番の患者さんから万全の状態で治療できるようにするためです。朝食も必ず 温かいものをとっています。

日経の記事は有料のため、11月12日 NHK千葉放送局の記事を紹介します。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20181112/1080004272.html

☆ご注意ください

ここ数日、日照時間も減り、気温も下がってきました。身体がだるい、肩がいつもよりこるという患者さんに聞いてみると、自宅での暖房をガマンされている方がちらほらいらっしゃいます。寒いと思われたら暖房を入れてください。

写真は近所のベンツのお店のクリスマスツリーです。今朝 撮りました。窓ガラスに写る青空も綺麗です。
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posted by ゆい at 14:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2018年11月09日

秋にしんどくなる人たち 冬季うつ病 季節性感情障害(SAD)

10月、11月頃から身体がだるい、しんどい、夜 眠れない、昼間 眠いという人たちがいらっしゃいます。寝ても寝ても疲れがとれない、首がこる、肩がこるといった訴えもあります。

秋ですが、冬季うつ病 季節性感情障害(SAD)の可能性があります。毎年 10月、11月頃から調子が悪くなる人は疑ってみてもいいかもしれません。日照時間がへる中で脳内の神経伝達物質 セロトニンの分泌が減る人がいます。セロトニンには精神を安定させる作用があり、それが不足すると、うつ状態や情緒不安定になります。

脳にとって大切なセロトニンは体が浴びる光線量が多いとたくさん分泌されるようになります。とくに朝日を浴びることは大切です。
蛋白質の構成成分である必須アミノ酸、トリプトファンから、セロトニンを経て作られる、物質がメラトニンです。これが眠気を誘います。夕方になるとセロトニンが変化したメラトニンが分泌されるようになり、真夜中はピークに達します。セロトニンとメラトニンはいわばポジとネガのような関係。脳を安定させ活性化させる物質と眠気を誘う物質がうまくまわっていくことと、朝の光を浴びて起床し、夜になったら寝るという規則正しい生活は結びついています。中医学的には陰陽のバランスのとれた状態です。

冬季うつ病 にならない秘けつは 規則正しい生活と朝の太陽を積極的に浴びることです。
すでに調子の悪くなった方は鍼灸を受けてください。とくに私がよく使う督脉通陽法という治療法は冬季うつ病によく効きます。
写真は万博公園の紅葉です。
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◆専門家 鍼灸学生のみなさまへ 11月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

木下悟世話人の中医学講義と実技 認知症の鍼灸治療

高齢化の進展に伴い認知症の方が増えています。内閣府によると、85才で3人に
1人に認知症状があるとされています。介護施設は人手不足の為に十分に機能し
ていないのが現状です。自ずから在宅中心の介護となり、地域の資源を活用して
いくことになります。鍼灸師にも認知症を理解して精神の安定を図り、身体の苦
痛を取り除くことにより、周辺症状の発現を押さえ、平穏な生活が送れるように
支援する事が求められています。

《日時》11月17日土曜 18時〜21時 
《場所》大阪生涯学習センター 第4研修室

定員 36名 関西鍼灸中医研究会HPか下記URLから事前申し込みをお願いします。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/318c1ceb536516

資料代はいずれも 一般会員2500円 学生会員1500円
一般参加3000円  学生参加2500円
posted by ゆい at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ、パニック障害

2018年11月05日

11月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

11月17日土曜の関西中医研が近づいてきました。

☆11月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

◆木下悟世話人の中医学講義と実技 認知症の鍼灸治療

高齢化の進展に伴い認知症の方が増えています。内閣府によると、85才で3人に
1人に認知症状があるとされています。介護施設は人手不足の為に十分に機能し
ていないのが現状です。自ずから在宅中心の介護となり、地域の資源を活用して
いくことになります。鍼灸師にも認知症を理解して精神の安定を図り、身体の苦
痛を取り除くことにより、周辺症状の発現を押さえ、平穏な生活が送れるように
支援する事が求められています。

《日時》11月17日土曜 18時〜21時 
《場所》大阪生涯学習センター 第4研修室

定員 36名 HPか下記URLから事前申し込みをお願いします。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/318c1ceb536516

参加費 はいずれも 一般会員2500円 学生会員1500円
         一般参加3000円  学生参加2500円
事前申し込みされると「受け付けました」というメールが送信されますが、お使
いのスマホ等の迷惑メールを受け付けない機能のため受付メールが届かない場合
もよく見受けられます。
また同じ方が複数回 申し込まれる場合もあります。手作業で重複する申し込み
を消しています。
ご自身で申し込んだかどうかお忘れなきようお願いします。
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郵便番号564-0041
吹田市泉町2-47-27-102結鍼灸院内 
関西中医鍼灸研究会 藤井正道
電話06-6380-2236 
ホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
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posted by ゆい at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記