2018年10月10日

頻尿 過活動膀胱に棒灸が効きます

NHK[総合]で2018年9月24日(月)に放送されたドキュメンタリー番組「東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜」はご覧になったでしょうか。
番組の中で頻尿 過活動膀胱を会陰(えいん)というつぼを小さなローラーでマッサージして効果があったという話が紹介されていました。似たようなことをやっているなと思いました。じつは結(ゆい)は棒灸で効果をあげています。
会陰の位置は女子は肛門と陰部の間です。男子は肛門と陰嚢の間です。過活動膀胱かどうかのチェックは以下からどうぞ。

◆過活動膀胱 チェック
http://www4.nhk.or.jp/P5063/23/

☆頻尿 過活動膀胱に棒灸が効きます

会陰への棒灸は以前「膣カンジタが早く治る方法」で紹介しました。膀胱炎にも良く効きます。お灸の煙(ヨモギの煙)には殺菌作用があります。バルトリン腺のう腫が大きくなって痛む患者さんにも効きました。のう種が小さくなり痛まなくなりました。
生理不順やPMS(月経前症候群)に使うこともあります。

◆膣カンジタが早く治る方法 
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1178/

以上のような患者さんの中に過活動膀胱の方もいて「頻尿がなくなった」という声を聴くようになり、なるほど過活動膀胱にも効くんだとわかりました。

☆恥ずかしくないです。ディスポショーツを使います。

結(ゆい)ではディスポショーツにはきかえてもらい、ショーツの上から棒灸をかけます。下半身はディスポシーツやタオルで念入りにカバーします。同時に頻尿に効くつぼに鍼をします。韓国流のヨモギ蒸しと鍼灸治療をいっしょにやるようなものです。自宅でも棒灸治療をしてもらいます。
頻尿 過活動膀胱にお悩みの方は ぜひお試しください。直接 言うのが恥ずかしい方はメールかメモでどうぞお伝えください。

☆NHKテレビ番組の要約(Gooより)

頻尿もツボで改善することが可能。尿が溜まる時、通常は膀胱の筋肉が緩み膨らんでいく。そして膀胱が一杯になると自律神経の司令によって膀胱の筋肉が収縮を開始、この時尿意がもたらされる。しかし、自律神経に異常が起きると尿が十分に溜まらないうちから脳が収縮の司令を出してしまうようになる。このため頻繁に尿意を感じてしまう「過活動膀胱」が起こるのだという。過活動膀胱は投薬治療も可能だが、副作用で治療を続けられない人も多い。長年自律神経の研究を続けている堀田晴美さんによると、ローラーを使って「会陰」というツボを刺激することで頻尿が改善されるそう。実際に40代〜60代の頻尿に悩む女性11人に実証実験を行った。診断に使った「過活動膀胱」の質問表はHPでも紹介中。女性たちにローラーを渡し、1日1回・5日間 会陰をさすってもらうと、全員が改善。中には診断が0点になった人もいた。強くさすると症状が悪化するおそれがあるので注意が必要。会陰をさすることで「仙髄」への刺激が伝わり、自律神経が遮断され膀胱の過剰な収縮がおさまるのだそう。
写真はワンちゃんに棒灸をしている様子 患者さんからいただいた写真です。
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2018年06月19日

ビックデーターの分析から明らかになった現代女性の低体温と治し方

余震が続きますが、いかがお過ごしですか。今日19日 午前中の患者さんに震度6強の揺れにあわれた箕面と枚方の患者さんがいらっしゃいました。吹田や大阪市内北部の患者さんは、今回の大阪北部地震を「強い たて揺れだったが、阪神大震災よりは揺れの時間は短かった」と感じていらっしゃいましたが、箕面と枚方の患者さんは「強いたて揺れの後に横揺れが来た。長い時間 揺れていて とてもこわかった」と話されていました。地域によって揺れ方も異なっていたようです。

今回は女性の低体温と対処法のお話です。

☆ビックデーターの分析から明らかになった現代女性の低体温と治し方

10代後半から40代の女性3万2,735人のデータから平均基礎体温が36℃に満たない女性が約40%にも上ることがわかりました。現代女性の平均基礎体温は36.5℃でした。月経管理アプリ「ルナルナ」のビッグデータ分析の結果です。
5月に開催された日本抗加齢医学会での産科婦人科舘出張 佐藤病院院長の佐藤雄一氏、順天堂大学医学部小児科学講座らの共同研究グループの発表「ビッグデータ分析により得られた現代女性の平均基礎体温と抗加齢分野での応用」で明らかになりました。日本抗加齢医学会総会最優秀演題賞で表彰されています。
結(ゆい)にいらっしゃる女性患者さんたちをみている私の臨床的実感とも一致します。
体温の低い女性たちはタンパク質摂取量や運動習慣が少なく、朝食を抜いたり、月経異常の割合高かったようです。葉物の野菜サラダばかり食べて、お昼はおにぎり1つに冷たいペットボトルのお茶、PCの前でデスクワークを続けているような女性がイメージできます。昼からは身体がだるくなるので一時的な興奮作用のあるコーヒーや紅茶、チョコレートが大好きです。

☆低体温を克服する方法

結(ゆい)で行っている督脈(とくみゃく)通陽法は身体の陽の気を奮い立たせます。気をめぐらせて肩こり首こり、頭痛や腰痛を治します。各種温灸も使います。しばらくすると低体温がなくなり、1度ほど上昇する女性がたくさんいらっしゃいます。私は肩こりを治すのは当たり前、「肩のこりにくい身体にします」と患者さんに申し上げているのですが、低体温を治すこととつながっています。
体温を上げると身体の機能低下からくる様々な不調を治すことができます。便秘や胃下垂も改善します。耳管開放症も治ります。しつこい後鼻漏(こんびろう)も治ります。

☆自宅で低体温を克服する方法

朝食は温かいものを摂ってください。水分補給は常温の水かお湯やぬるま湯でお願いします。外食の時は水の氷を抜いてもらってください。私もそうしています。最近は 朝食はねぎや各種野菜や納豆を入れた味噌粥(みそがゆ)をよくつくっています。
冷たいものを控えて、できるだけ温かいものを食べるようにしてください。お寿司の時は、汁や温かいお茶、茶碗蒸しをいっしょにとるようにしてください。私はビールも常温で飲むことが多いです。
朝からシャワーではなく、できれば浴槽に入ってください。最近は断熱材を入れて保温力を高めた浴槽もあります。TOTOでは「魔法びん浴槽」、LIXILでは「サーモバスS」パナソニックでは「保温浴槽」と呼ばれています。私も朝と夜 お風呂に入っています。体温を早く上げると午前中からフルパワーで働けます。写真は督脉通陽法で温灸をかけている様子です。
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2018年02月21日

3回で治った逆子

結(ゆい)鍼灸院の藤井正道です。暖かくなったり寒さがぶり返したりと体調管理が大変な日々です。私も季節や気候に応じて鍼灸治療を加減しているので、この季節はとくに気を使います。今日は妊娠 出産にまつわるお話です。

☆3回で治った逆子

何か不調があると結(ゆい)に来院くださる30代前半の女性、今回は逆子でした。2週間3回治療したところ、治りました。

患者さんからは以下のようなコメントをいただきました。
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3回の治療で逆子を治して頂きました。逆子体操は大変きつく体調が良くない時は続けるのは難しいこともあったので鍼で治療して頂いて助かりました。コメント以上

逆子は出産までの時間との闘いの面もあるので、4〜5回は続けて治療してもらうようお願いしています。何かの原因で逆子が治らないことや、いったん直っても逆子にもどってしまうこともあるので、5回程度を上限としています。直る時は3回程度で直ることが多いというのが臨床的実感です。今回も3回でした。

9ヶ月の終わり妊娠35週に入ると逆子が返る率が極端に減るといわれていますので、逆子を指摘されたらできるだけ早く来院されることをお勧めしています。今回の症例は8ヶ月でした。

妊娠時のつわりや腰痛、出産後の疲れや肩こり腰痛、乳汁分泌不全などなど鍼灸は妊娠出産をしっかりサポートしています。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆花粉が飛び始める季節です。花粉症の根本治療については以下をご覧下さい。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html
結の新しい花壇です。

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2016年01月12日

不妊症 更年期のうつ病の治療、更年期のうつ病を痰湿から考える

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。結(ゆい)のベットは低反発マットを上にセットして気持ちよく治療を受けられるようにしています。今週 土曜からは従来の2倍強の厚みのマットをしくことにしました。さらに気持ちよく治療を受けていただけます。

さて、本日は私が世話人をしている関西中医鍼灸研究会の案内です。鍼灸師、医師、鍼灸学校の学生以外の方はスルーなさってください。

☆1月の関西中医研 1月16日(土) 18時〜21時 
事前申し込みは不要です。

◆中医学講義 邵輝(ショウキ)先生
不妊症 更年期のうつ病の治療、更年期のうつ病を痰湿から考える

※邵輝先生談
私は長年、不妊症の治療に力を入れています。また更年期のうつ病の治療も古典をヒントに痰湿の視点から考え直したところ、良好な治療成績を上げるようになりました。その成果をみなさまにお伝えします。
  
※医学博士 邵輝 プロフィール
1963年 中国山東省生まれ
1984年 北京中医薬大学医学部 卒業
1988年 大阪大学微生物研究所でウイルス免疫学を研究
1992年 大阪大学にて医学博士号取得

現在、米国生殖医学会会員、神戸東洋医療学院講師、産業医科大学非常勤講師、天津中医薬大学客員教授、鑑真学院教授、プーアル茶茶文化センター館長 などを兼任
毎日放送テレビの健康情報番組「なるほど!」解説者(ツボ・漢方など東洋医学的養生)、朝日カルチャー「薬膳入門」講師、NHK文化センター「食養生講座」講師、リーガロイヤルホテル、ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド、シェラトンホテル、ホテル阪神「薬膳セミナー」アドバイザーなど活動は多岐にわたる。
専門分野は、鍼灸、漢方、ウイルス免疫学、遺伝子学、予防医学で東洋医学の可能性を統合医療の観点から追求する。

※主な著書
解毒革命 / メタモル出版
4000年健康法−これだけ分かれば医者いらず / メタモル出版
レンゲで美顔 / 本の泉社出版
鍼灸臨床治療法集(共著) / たにぐち書店
老年医学新進展(共著) / 化学工業出版社  
日本東洋医学の状況(共著) / 人民衛生出版
経穴の効用、配穴(共著) / 近畿中医学研究会

《場所》大阪市立総合生涯学習センター 第4研修室
参加費 一般会員2500円
    学生会員1500円
    一般参加3000円
    学生参加2500円
       
       
大阪生涯学習センター (大阪駅前第2ビル5F)  電話06−6345−5000
最寄り駅 JR東西線・北新地駅、JR・大阪駅 地下鉄・西梅田・梅田・東梅田
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2015年01月14日

膣カンジタが早く治る方法

結(ゆい)鍼灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今年はじめての書き込みです。今年もよろしくお願いします。今日は女性に多いカンジタのお話です。自宅でお灸をしてもらうと、早く治ります。

☆膣カンジタが早く治る方法

腟カンジダとは、腟内にふつうにいるカンジダという真菌が増えすぎることで起こる腟炎です。
腟内は、乳酸菌によって酸性に保たれているため、他の菌が繁殖しにくい環境です。けれど抗生物質の使用などにより、ふつうにいるいろんな菌のバランスが崩れたり、疲労などで免疫力が低下した時に、カンジダ菌が増えすぎてしまいます。かゆみがあり、どろっとした感じのおりものがでたりします(今回はかゆみはなかったのですが)

島崎(仮名)さんは30代前半の女性です。ある病気で高熱を出し1週間ほど入院、その後も体調がすぐれず2ヶ月がたったところで、腟カンジダと診断されました。「なかなか治りにくいと聞いているので鍼灸でなんとかならないか」と相談されました。
週に1回、免疫力をあげる鍼灸治療をする一方、自宅で毎日、棒灸治療をしてもらいました。患部(腟)に棒灸を5〜10分かけてもらいます。島崎さんはお風呂場で棒灸を使ったそうです。膣は会陰(えいん)というつぼです。全身とくに下半身を暖め気血の流れをよくする作用があります。棒灸の成分はよもぎを乾燥させたもので真菌に対し殺菌作用があるともいわれています。

※棒灸は1本162円でお分けしています。

一ヶ月弱で治り、下記のアンケートをいただきました。

◆アンケートでは非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【0】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント

自覚症状ではありませんでしたが、子宮がん検診の際に陽性と判明したため、膣座薬を処方されました。計10日間投薬をしないといけないのですが、2.3日おきに通院しなくてはならず、治りにくい病気と医師からも聴かされていたので、しばらく通わなければと憂鬱でした。別件で結さんで治療していただいていたので、相談したところお灸と併用すると治りが早いとのことで、週1回の鍼灸院と自宅でのお灸療法をして、おかげさまで再検査では陰性でした。
自宅でお灸は難しそうだと思っていましたが、棒状のお灸の先に火をつけ患部に5分ほどあてておくだけですし、匂いもお風呂に入れば問題がなく、温かくて気持ち良かったです。ありがとうございました。
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2014年04月20日

不妊治療についての一問一答

Q HPに不妊治療の記載が少ないように思えるのですが

A 私(藤井)が治療していて妊娠された女性はたくさんいらっしゃいます。妊娠して、つわりの治療、逆子の治療、出産後の疲労の治療。その後 子供さんを小児針で治療してといったことはよくあります。
ただ不妊の治療を前面にだすことにはためらいがありました。私たち夫婦はたまたま子宝に恵まれましたが、「子供ができてこそ幸せ」といったふうに思うのはちょっと違うのではないかと思っていたからです。
たまたま自分の子供に恵まれなくても、二人で生きていくとか、養子をとるとか血縁だけでない家族の在り方もいいのではないかと考えていたので、血縁の子供をつくろう!そこにこそ幸せがある!といった主張につながりかねない不妊治療の宣伝には抵抗がありました。
ただ最近の西医の不妊治療は、卵子ばかりみて肝腎の母体を安らかにしていく視点が不十分すぎます。不妊治療を続けていくと女性は疲れていきます。これからは女性(母体)にやさしい鍼灸の魅力はもう少し積極的に発信していくつもりです。
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2014年04月05日

無月経が3ヶ月で治りました、ついでにアトピー性皮膚炎もよくなりました

前回 50代の女性の閉経したと思っていた生理が再開した話を書きましたが、今回は十代後半の女性のお話です。
五十嵐(仮名)さんは十代後半の学生さん、中学2年の頃から生理が始まったのですが、1年に1〜2回しかきません。3ヶ月治療したところ定期的に生理がくるようになりました。
アトピー性皮膚炎も小学校高学年からあり、頚や肩もこり、足がつりやすいそうです。こちらの方も肌がきれいになり、かゆみもなくなりました。「頚、肩のこり」が最初になくなり、次に足がつらなくなり、アトピー性皮膚炎がきれいになった後に生理がくるようになりました。五十嵐さんは中医学でいうと血虚(けっきょ)のタイプ、少しだけ気虚(ききょ)もありました。
中医学では「頚、肩のこり」「足がつる」「アトピー性皮膚炎」「無月経」を別の病気とは考えません。「頚、肩のこり」は気虚(ききょ)のために気のめぐりが悪くなったために起こっています。
足がつるのは筋肉にうまく気血(きけつ)が回っていないため、アトピー性皮膚炎は血虚のため皮膚の状態が悪くなったためです。血虚の肌はアトピーとは限りませんが、カサカサしてかゆみが出やすくなります。
無月経は血虚で栄養状態が悪くなっているためです。無月経という病気を治すというよりは、身体を元気にしていく中で自然と回復していくイメージです。
アンケートには「生理が毎月来るようになってとてもうれしいです。」と書かれていました。無月経の治療はホルモン療法、低用量ピルだけではないのです。鍼灸は本当に身体を治していきます。
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※五十嵐さんの場合は血虚でしたが、無月経の原因は血虚ばかりではありません。
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2014年04月02日

いったん閉経と思われていた女性患者さんの生理が復活、これもアンチエイジング?

鍼灸は身体を活性化させます。鍼灸治療中に閉経したと思っていた生理が再び始まることもあります。これも一種の アンチエイジングでしょうか。体調はよくなっているので患者さんには喜ばれます。

☆いったん閉経と思われていた女性患者さんの生理が復活、これもアンチエイジング?

じつは昨日「原因不明の右胸の痛み、頭痛、目の奥の痛みもきれいになくなりました」で紹介した50代の女性、森田(仮名)さんの生理も復活しました。森田さんは8ヶ月続いた痛みが1ヶ月と少しの治療で治った後、1ヶ月お休みされました。右胸の痛みが少しだけ再発したため治療を再開。痛みは1回でなくなりましたが、その後は肩こり等の治療として週1回程度の治療を続けていらっしゃいました。そうしたところ8ヶ月ぶりに生理がきました。結に最初に来院されてから、約4ヶ月たっていました。
婦人科では「女性ホルモンの低下から閉経したもので、2度と生理は来ない」と言われていました。いったん閉経と思われていた女性患者さんの生理が復活するのは、結ではよくみられる現象です。

◆森田さんのコメント

婦人科で女性ホルモンの低下で閉経と言われていましたが針治療を始めて4ヶ月、8ヶ月ぶりに生理が戻りました と同時に慢性化していた肩こりがほぼなくなりました。ありがとうございました。
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2014年01月31日

ネット上で乳腺炎の治療の紹介は不十分すぎる

乳腺炎の治療例を年明けから3例ほど紹介しました。以下のようになります。

A.1回で治った乳腺炎、肩こりも消えました
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1112/

B.痛い乳腺炎が治った
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1104/

C.乳腺炎も針灸で治ります
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1084/

その後、ネット上で乳腺炎の治療がどんなふうに紹介されているのかをざっと見ましたが、不十分なものが多くて驚きました。

☆ネット上で乳腺炎の治療の紹介は不十分すぎる

複数のHPで葛根湯が紹介されていましたが、あるページの以下の説明には唖然としました。

「漢方薬は効き目が穏やか。なので、飲んで、劇的にすぐ良くなるというわけではありません。でも、少しでも良くしたいママにおすすめ。 葛根湯を飲んで、ゆっくり休んではやく乳腺炎をなおしましょう! お守り代わりに、おうちには常備薬として葛根湯をいつも置いておくのも良いかもしれませんね。」以上はおおまちがいです。

葛根湯はすぐに効く薬です。即効性があります。そして漫然と続ける薬ではありません。葛根湯の中には麻黄という生薬があります。麻黄はエフェドリンという覚せい剤に似た成分を含み、交感神経を興奮させる作用があります。一時的に使う分にはいい薬ですが、長期使用には副作用があります。

牛蒡子(ごぼうし)も紹介されていましたが、これも合う人と合わない人がいます。乳腺炎一般に効く漢方薬があるわけではないのです。患者さんの身体の状態に合った漢方薬を選ぶこと、個別の身体の状態を把握すること、証(しょう)が大切です。
率直に言って証(しょう)は素人が簡単にわかるものではありません。結(ゆい)の針灸は証に合わせて治療していきます。

乳腺炎の証を簡単に紹介すると気虚(ききょ)と気滞(きたい)があります(本当はもっと複雑ですがあえて単純化しています)
気虚(ききょ)はエネルギー不足、気滞(きたい)は気の流れがつまった状態です。実際にはこの中間にさまざまな気虚兼気滞が存在します。どの程度、気を補いどの程度 気をめぐらせるかが鍼灸師の腕の見せ所です。そして気滞は粗食が適していますが、気虚にはあいません。紹介した例でいうとBは気滞中心、AとCは気虚兼気滞です。
昔はBのような方が多かったのかもしれませんが、今はAとCのような方も多いのです。乳房マッサージは「桶谷式マッサージ」が有名で、すぐれたやり方です。ですが厳格な粗食の食事療法を一律に授乳中の女性に求める面があり、そこには疑問を持っています。AとCのような方に粗食は合いません。
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2014年01月28日

1回で治った乳腺炎、肩こりも消えました

神野(仮名)さんは30代前半のお母さん、授乳中です。1ヶ月前から乳腺がすぐにつまるようになりました。何回マッサージに通ってもすぐにつまるため、結(ゆい)にいらっしゃいました。お乳のはりや痛みだけでなく、肩や首のこりもひどいとのこと。1回治療すると、つまりはなくなり肩こりも消えました。2回の治療で終了。約1ヵ月半後も再発のないことを確認しています。じつはお連れ合いが神野さんにすすめられて治療にこられ、教えていただきました。

2回の治療後にアンケートをいただきました。

◆よい効果があった。少し苦痛があるがずいぶん楽になった。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。

◆コメント 今までマッサージでも抜け切らなかった詰まりが抜けてしまいました。本当に鍼灸でここまで良くなるのか?と半信半疑でした(笑)
乳腺炎だけでなく目の疲れ、肩こりなど全身症状も治していただきとても感謝しています。定期的に通いたいと思います。

自筆のアンケートの写真はこちらから
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お乳の出が悪くなるのは、気の滞りからですが、たんなる気の滞りだけならマッサージでもよくなります。今回、何度マッサージを受けても神野さんの乳腺がすぐに詰まってしまうのは、気の滞りを解消し、気をめぐらせる身体の力が不足していたからです。
伝統的中医学では気虚(ききょ)という状態です。気の推進力が不足しているからすぐに滞り、つまるのです。身体が非常に疲れた状態です。結(ゆい)の針灸は気のめぐりをよくするだけでなく、不足している気を増やす経穴(つぼ)を使い気虚を改善させます。身体をめぐる気が増え、力強くめぐるようになるため再発がなくなります。肩こりも一時的に楽になるだけでなく、肩のこりにくい身体になっていくのです。

マッサージのあと、かえって身体のだるくなってしまう方はたいてい気虚です。信頼できる針灸院で治療をうけてください。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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2014年01月07日

痛い乳腺炎が治った

年明けから寒くなってきました。お気をつけください。今回は乳腺炎のお話、乳腺炎で針灸に行こうという人はまたまだ少ないかもしれませんが、お勧めです。授乳中の疲れ、首や肩のこりもいっしょにとれます。

☆痛い乳腺炎が治った

国元(仮名)さんは30代後半の女性、20XX年の9月にいらっしゃいました。3ヶ月の赤ちゃんに授乳しているが、2〜3日に一度、つまって胸が痛くなる。首も背中もこって、腰も痛いという訴えでした。乳房マッサージを受けてもすぐにつまると泣かんばかりの表情です。
右の胸に5センチほどのしこりもできています。

2度ほど治療したところ、首や背中のこりは感じなくなりました。乳腺炎の痛みはなくなりましたが、しこりは残ります。腰のだるさがまだあるとのことですが、ずいぶん気分がよくなったということで笑っていらっしゃいます。1ヶ月で5回治療して、すべての症状がなくなり治療を終わりました。1ヵ月後も再発のないことを確認しています。

乳房マッサージを受けてもすぐに痛み始めた乳腺炎が針灸ではなぜすぐに治ったのか。乳腺炎だけでなく身体全体の状態をよくしていくことを心がけたからです。疲れをとり、胸の痛みだけに集中していた気持ちの状態、正確には脳の状態の変化をうながしたからです。元気になった国元さんは、その後すぐに赤ちゃんを預けて外で働かれるようになりました。

◆アンケート回答

よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。

☆国元さんのコメント

出産して一ヶ月は何もなかったのに3カ月ごろから右胸がつまるようになりました。母乳の出も多く、つまりが取れたかと思っても1 、2日でまたつまる。助産婦さんにマッサージしてもらったり、食事もかなり制限しましたがあまり変化はしなかったです。痛くもあったので赤ちゃんの可愛さを堪能したいのに、胸のしこりのことばかり気にして精神的にもまいってました。わらにもすがる気持ちでネットで知った結(ゆい)針灸院に治療に来ました。その日から今日で数週経ちますが、一度もつまることがありません。以前のつまりがまだ少し残っているので効果については「少し苦痛はあるが」にしましたがほとんど1(完全に治り苦痛がない)です。治療に来てから本当に日に日に気持ちも軽くなりひょっとしたらまたつまるのではないかという不安もどんどんなくなりました。治療も毎日同じことではなく「今日は〇〇のようにしましょう」とその日の様子にあわせてしてくださることにすごく信頼できる治療と感じています。まだしばらくお世話になると思いますがよろしくお願いいたします。

自筆のアンケートはこちらから
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※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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2013年12月10日

1回でなくなった足の冷え

一段と冷え込んできました。ある針灸院にかかった知人の女性が、初診の時に「足の冷えをとるのは半年ほどかかります」といわれたと聞いて驚きました。たしかにむずかしい場合も時にはあるのですが、ふつうに仕事に行っているような健康状態の女性の冷えはたいていは、結(ゆい)では一ヶ月くらいでとっているからです。

☆1回でなくなった足の冷え

吉永(仮名)さんは40代前半の女性です。20XX年の12月にいらっしゃいました。以下のような訴えでした。

◆2年前から体調が悪い。事務作業をパソコンでしていたが肩こりがずっと続くようになった。朝から身体が重い。寝つきも悪いし途中で目が覚める。頭も重く、痛む。足は10年以上前から冷たいが、最近とくにひどいようだ。マッサージに行っても、整骨院に通っても治らなかった。つらいので仕事を休んで3ヶ月になる。そろそろ来てくれと仕事先からいわれているのだが自信がない。家事はなんとかこなせている。以上

一度、治療すると肩がこって身体が重い感じが、当初を10とすると2という状態まで変化。寝つきもよくなり、夜中に3回ほど目が覚めていたのが1回になりました。何より足の冷えを感じなくなったとおっしゃいます。この段階でアンケートをいただきました。

◆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。

吉永さんのコメント
いろいろな病院にかかりましたが、良くなることはなく2年が経ちました。先生に針をしていただいて、1回で頭痛の肩のこり、身体の不調がほとんどなくなりました。まだ辛かった長い年月から恐怖心は残っていますがこのままいまの状態が維持できたらと思っております。以上

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その後、仕事を再開。肩こりが夕方に出ることがあっても一晩寝たら気にならなくなりました。1回も目が覚めず、ぐっすり眠れるようになり、生理痛もなくなりました。足は冷えません。寒さも感じにくくなったとの事でした。

吉永(仮名)さんは気滞(きたい)、気の滞りが原因でした。身体が弱っているようにみえても、本当に内臓機能が落ちているわけでもありません。こういう人はすぐに治り、肩のこりにくい身体に変わります。
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2013年03月18日

痔、冷え性、便秘、あなたが想像するより早く針灸で治ります

結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。花粉も本格的に飛び始めました。ある女性の患者さんから質問を受けました。「いつも3月は花粉症に苦しめられます。ところが今年は回りのみんながくしゃみや鼻水になっても私はなんともありません。私おかしいんですか。」「おかしくなんかありません。あなたの症状を治すつぼが、花粉症を治すつぼと重なっているから発症しないんです。今年をうまくすごせば、来年はもっと楽になる可能性があります。つまり治るんです。」と申し上げたら、驚きながらもうれしそうな顔をされていました。
花粉症の治療についてはこちらをご覧ください。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

☆痔、冷え性、便秘、あなたが想像するより早く針灸で治ります

東(仮名)さんは30代初めの女性です。問診カードには痔、冷え性、便秘と書かれていました。とにかく身体がだるい、おなかが張って便秘に苦しんでいる。手足は冷たいが、顔はのぼせる。低気圧の時は息苦しくなり、ひどいと咳がでてくるそうです。少し食べるとすぐにおなかがはって食べられなくなります。朝ごはんはもちろん食べられません。数年前に仕事のストレスから食べられなくなり、やせてからなかなか体重がもどらないとのこと。痔は10数年にわたるお付き合いです。
伝統的な中医学では脾気虚(ひききょ)という状態、身体が弱っているのですが、とくに消化器系が弱い状態です。胃腸の働きが弱く、便をスムーズに出す力も不足しています。
一度 治療すると翌朝、すっきりと起きることができました。手足の冷えがとれ朝ごはんもおいしくいただき、お通じもありました。胃腸がしっかり動き出したのです。2回目の治療の時にアンケートを書いてもらいました。そこには以下のように書かれていました。
すぐに効果がでて大変うれしいです。長年の便秘が翌日から改善されて、足先の冷えも感じません。治療を続けていけば完全に治る気がします。
以上 自筆のアンケートは以下から
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東さんは1ヶ月4回ほど治療すると15年の痔も調子よくなりました。手足の冷えはもちろん、のぼせもありません。不調を感じることなく過ごされています。みなさん、「東洋医学はゆっくり効くもの」という意識をお持ちの方が多いのですがそうでもありません。本当に身体が変化していくには1回の治療では無理ですが、1〜2回の治療で効果は実感できるのです。少なくとも私はそういうふうに治療しています。
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2013年02月18日

乳腺炎も針灸で治ります

針灸の効果はまだまだ知られていません。昨年暮れ頃、30代の女性が首や肩がつらいと治療にいらっしゃいました。女性は授乳中。おっぱいが張り、しこりができています。つらいので乳房マッサージに先週は3回も来てもらったとのこと。乳腺炎の可能性があります。

☆乳腺炎も針灸で治ります

「首や肩だけでなく、乳腺炎もいっしょに治しましょう」というと驚いた顔をされましたが、1度の治療で楽になり、2回目の時にアンケートに記入してもらいました。
「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。」と回答され「治療前の苦痛を10とすれば今は1であるとの回答をいただきました。
コメントは以下のとおりです。
乳腺炎でお世話になっています。乳腺炎には食事とマッサージではないと治せないと思っていましたが、針の治療を受けてみて一番効果がありびっくりしました。初回から苦痛がやわらぎ楽になりました。何度もくり返していて精神的にきつかったですが、定期的に通っていけば母乳育児が続けられそうです。ありがとうございました。以上

女性は2回の治療で乳房のしこりも消え、元気になりました。
乳房マッサージでは「桶谷式マッサージ」が有名です。助産師の資格をもつ女性が行うマッサージで、優れたやり方です。ただ桶谷式は厳格な食事療法を一律に授乳中の女性に求める面があり、そこには疑問を持っています。厳格の度合いは助産師さんによって違うのかもしれませんが、さまざまな身体の状態の女性がいるわけで、一律に粗食的な和食を求めるやり方は乱暴すぎると思うからです。コメントで「食事とマッサージでないと」というのは桶谷式の影響を受けた考え方です。私は「桶谷式乳房マッサージは気持ちがいいから受ければいい」といい、食事については患者さんに合ったやり方をアドバイスするようにしています。粗食が合う人もいますが、合わない人もいるからです。
針灸は乳腺炎を治し、身体を治し、お乳も気持ちよくたくさん出るようにすることができます。

◆3月3日、東京で講演します

3月3日日曜午後、東京医療福祉専門学校の第6回浅川ゼミ会症例発表会で講演します。
詳しくは以下をご覧ください。
http://www.chuui.co.jp/lecture/asakawa_20130303.pdf

女性の自筆のアンケートは以下から
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2012年12月18日

ついでに顔の赤み、お化粧がすぐ取れてしまう、メイクが浮いてしまうということが治りました

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。年末になり、みなさま宴会も増えてきたようです。お酒は身体をあたためるように思えますが、実は錯覚。ぽかぽかしてきた身体から放熱して体温を下げています。忘年会の後、極寒の戸外を薄着で動き回るようなことは控えてください。風邪やいろいろな痛みの原因となります。
12月30日日曜〜1月4日金曜をお休みさせていただきます。

◆ついでに顔の赤み、お化粧がすぐ取れてしまう、メイクが浮いてしまうということが治りました

杉山(仮名)さんは40代の女性です。当初は耳管開放症で来院されました。これは一ヶ月ほどで治りました。
1年中、鼻の調子がわるく通年性のアレルギー性鼻炎とも診断されていました。とくにスギやヒノキの花粉の飛ぶ時期はひどい。これも治療して軽くなりました。よく背中がこったり、食べ過ぎるとおなかがはったりするのもなくなりました。
そうこうしているうちに顔の赤みやお化粧がすぐ取れてしまう、メイクが浮いてしまうということが治りました。杉山さんはこれらの症状改善に以下のように回答されています。

◎非常によい効果があった、ほとんど完全に治り苦痛がない。
◎治療前の苦痛を10とすれば今は1である。

◆杉山さんのアンケートの回答

昨年、耳管開放症で来院し、症状は回復しました。その後年中ある花粉症、冷え症、体調管理のため通院中、当たり前すぎてあきらめきっていたというより、そんなもんだと思っていた顔の赤み、お化粧がすぐ取れてしまう、メイクが浮いてしまうということが徐々に軽減し、今では朝お化粧して、夜まで全く直す必要がなくなりました。ベストな顔でいられるのは自信にもつながるような気がします。またほてりが気にならなくなったとともにお肌のしっとり感もましました。若々しさが戻った気分です。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。回答以上。


杉山さんの状態は伝統的中医学では上実下虚(じょうじつかきょ)といいます。頭の方で気が滞り、うまく下へ降りてこない状態です。だから顔がほてり足が冷えていたのです。アレルギー性鼻炎を治療する過程で上実下虚を治しました。顔の虚熱(きょねつ)というバランスの乱れからくる熱がとれたために顔の赤みがなくなり、お化粧もとれなくなりました。足の冷えもなくなりました。治療の中で普通にやっていることなのですが、女性にはメイクを直さなくてよくなったと喜ばれています。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
自筆のアンケートの回答はこちらから
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2012年07月10日

妊婦さんの腰痛、つわりの治り方

/////// 半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.383 ///////// 2012/7/10
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。7月28日土曜は臨時休診させていただきます。ストレス脳の共同研究をはじめました。詳しくは以下をご覧ください。
http://www.yuisuita.com/study/

☆妊婦さんの腰痛、つわりの治り方

妊娠中に腰痛になることは多いのですが、たいていの整形外科では流産を恐れて治療を断られることが多いようです。今回は妊娠4ヶ月でぎっくり腰になった妊婦さんのお話です。
20代後半の女性で初産です。朝、うがいをしようとしたら腰に電気が走ったような感じがして腰が痛くなったとの訴え。つわりもひどく吐き気に苦しんでいらっしゃいます。妊婦さんは普通体温が高くなるために冷えもなくなることが多いのですが、足は冷えるとのこと。腰痛とつわりをいっしょに治すことにしました。
2回治療したら腰痛はなくなり、吐き気も軽くなりました。3回目で吐き気もなくなりました。のどに何か詰まったような感覚があったのだけれどそれもなくなったそうです。足の冷えもなくなり、3回で治療終了しました。妊婦さんの腰痛やつわりはどうぞ針灸で治してください。
妊婦さんの自筆のコメントはこちら。
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※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

発行者 藤井正道

〒564−0041
大阪府吹田市泉町2-47-27-102 阪急吹田駅下車徒歩5分スーパーライフ泉町店前
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TEL&FAX:06-6380-2236またはTEL06-4307-3810
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2012年05月31日

スポーツ障害の治療は、筋肉だけをみても不十分、気を補うことが大切

40代の女性が来院されました。マラソンランナーで、100キロマラソンも走っていらっしゃいます。走り始めると左脚の後ろが痛み始めます。2ヶ月前から痛みはじめ、練習できないと嘆かれていました。2回治療したところ、3日間にわたり10キロずつ走っても痛むことはなくなり、3回約1週間で治療を終えました。アンケートには次のようなコメントをいただきました。

3回の治療で痛みが消えました。以前に別の鍼灸整骨院に通っても治らなかったので、3回で治って驚きです。今はもう痛みの事を考えずに走れるのでとてもうれしいです。胃腸の調子もよくなりたくさん食べられるようになりました。本当にありがとうございました。コメント以上

じつはこの女性は胃腸が弱く、一度にたくさんは食べることができないタイプ。中医学では脾気虚(ひききょ)と呼ばれます。油断するとすぐに体重が落ちて耐久力がなくなるので、何回にも分けて食事されています。鍼灸治療ではスポーツ障害の筋肉を治すだけでなく、気を補い胃腸を改善すること、脳を活性化し、走れないことで失われた自信を回復し、痛みの恐怖から気持ちを解放するようにしました。左脚を傷めてからは、体重が落ち体脂肪が増えていました。治療終了時は以前よりたくさん食べれるようになり、体重増えて体脂肪が減ったとのことでした。短期間に筋肉がついてきたことがうかがわれます。100キロマラソンの時は走っている途中にバナナやおにぎりの食事をとるのですが、レース後半になると食べられなくなることが悩みの種でした。「脾気虚(ひききょ)が改善すれば食べられるようになります。」とアドバイスしました。
スポーツ障害は激しい練習のためか、腎虚(じんきょ)や気虚(ききょ)が多くみられます。蓄積疲労と練習できないショックからか軽い抑うつ状態に陥っている方もいらっしゃいます。筋肉や関節だけでなく身体全体を治していくことが大切です。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆HPの「季節と養生のこと」のコーナーに「6月の養生法」について3件追加しました。どうぞご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_season/

ホームページは http://yuisuita.com
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/

自筆のアンケート回答の写真
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2012年05月08日

サングラスはおすすめです。疲労防止に役立ちます

結(ゆい)針灸院の藤井です。5月になり日ざしの強い日も多くなってきました。強い日ざしの中にいると疲労感を覚える方はいらっしゃいませんか。サングラスがおすすめです。

☆サングラスはおすすめです。疲労防止に役立ちます

中医学では強い光を見続けると疲れるといわれています。肝血虚(かんけっきょ)という状態の時に顕著ですが、肝血虚でない方でも多少の影響はあります。
肝血虚の方は手足がしびれたり、つりやすくなったりします。光をまぶしく感じます。目が乾燥したり、目がかすんだり、しょぼしょぼしたりします。目の近くがピクピクとけいれんすることもあります。疲れるだけでなく、めまい耳鳴りがおこることもあります。爪がもろく、変形しやすくなります。プチ肝血虚のような症状は女性によくみられます。十分な睡眠が症状を改善させるのですが、眠りが浅くなっている方も多いのが困りものです。もちろん針灸で治療できます。ぐっすり眠れるようになるし、目も楽になります。どうぞご相談ください。
結(ゆい)のHPが変わっています。スマホはスマホ用ページに自動的に切り替わるようになりました。スマホ用ページは見やすさを優先し情報量を絞りました。スマホからPC用を選択することもできます。
フェースブック上に院長藤井と結(ゆい)針灸院のページが2つあるのですが、こちらへのリンクもつけました。フェースブックをお使いの方は「いいね」をよろしくお願いします。

◆専門家、学生のみなさんへ

☆日本中医学学会のHPに「大阪という土地柄に特有の耳鳴り・耳聾の病態
痰湿鬱結(痰湿阻絡)を考慮した難聴の鍼灸治療」
http://www.jtcma.org/activities/img/case03.pdf
を掲載しています。どうぞお読みください。

写真は吹田市佐竹台公園の新緑 池の周辺においしいビザを窯で焼く小さなイタ
リアンレストランがあります。

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2012年03月13日

顔のむくみが消え、生理痛もなくなった

篠原(仮名)さんは22歳のOLさんです。冷え性で顔がむくみやすく、にきびもあります。生理不順で生理痛もひどい方です。肩や首もこります。治療に来られた一番の目的は「朝の顔のむくみをなんとかしてほしい、むくみが昼過ぎまで続く」ということでした。
2回ほど治療したところ、むくみは消失、肩や首のこりもなくなり、にきびも消えました。生理痛もなくなりきちんと生理もくるようになりました。目も大きくなりました。
その後も月1回程度の治療でむくみが出ない状態が保てました。生理痛はなく肩や首のこりも出ませんでした。
篠原(仮名)さんは普通に仕事もできているし、まあ健康といった部類に入ります。比較的、健康でお若い方の治療は簡単です、本人は深刻に悩んでいらっしゃることが多いのですが。肩や首のこりもなくなるし、その状態を長く保てます。数回の治療で治りますし、月1〜2回の治療で良好な状態を保つことができます。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。写真は篠原(仮名)さんとは関係ありません。

ホームページは http://yuisuita.com
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
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2012年03月08日

出産後の養生のお灸のやり方、しわしわおなかも元通りに

安産灸を続けていた患者さんから、赤ちゃん誕生といううれしい電話がありました。初産の時は陣痛がきてから16時間かかったお産が、安産灸をした今回は2時間で終わったとのこと。軽いお産で助かったとはずんだ声でした。
安産灸についてはこちら http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_942/

☆出産後の養生のお灸のやり方、しわしわおなかも元通りに

電話は安産灸に使っていたお灸、台座灸(千年灸のようなもの)が余ったから養生に使えるやり方を教えてほしいとのお話。足三里というつぼにお灸をすることをお勧めしました。
足三里はこちら http://yuisuita.com/text/7-8.shtml
もうひとつお勧めしたのが、おへそに棒灸を10分程度すること。棒灸がなければ湯たんぽで10分から20分おへそを暖めるようお願いしました。
出産後の身体は弱っています。どんな元気な女性でも気血両虚(きけつりょうきょ)といった状態になります。おへそに棒灸をすると身体の陽気をよみがえらせ、胃腸の働きを助け身体を元気にしてくれます。出産してしわしわになった、たるんだおなかを早く元通りにする作用もあります。

ホームページは http://yuisuita.com
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/

結で妊婦さんにお分けしている台座灸
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