2009年09月01日

1回で治った耳管開放症

今回は耳管開放症のお話です。耳管開放症とはどんな病気?と疑問の方は以下をご覧ください。
http://hari.yuisuita.com/category/1461796.html

☆1回で治った耳管開放症

耳管は鼻の奥と耳をつないでいる管で、ふだんは閉まっています。これがいつも開いた状態になり、戻らなくなるのが耳管開放症です。自分の声がそのまま聞こえたり、呼吸音がはっきり聞こえたりして不快なものです。
8月初めに治療した谷口さん(仮名)という30代の男性は7月初めから右耳の耳管開放症に苦しむようになりました。当初は1日の半分程度、耳管が開いていたのがだんだんひどくなり、ついに1日中苦しむようになりました。1週間前に耳鼻科で耳管開放症と診断され、漢方薬の治療を開始したのですが、一向によくならないということで結(ゆい)を受診されました。
谷口さんは1回の針灸治療で治りました。治療直後の変化は少なかったのですが、翌日の夕方から耳管が閉まり始め、そのまま治りました。約1ヵ月後に電話で再発していないことを確認しています。
針灸治療の開始が早ければ早いほど、すっきり治るのも早くなります。1回で治るのは稀ですが、1〜2ヶ月でよくなる可能性が大きいのです。できるだけ早期に針灸治療を開始してください。

ただ現状では耳管開放症の病名すら知らないという針灸院がほとんどです。ホームページをみた遠方の患者さんから、近くで紹介してくれと要望されることも多いのですが、ほとんど紹介できていない状態です。申し訳ありません。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆専門家、学生へのお知らせ

◎専門誌「中医臨床」通巻118号(9月発売)の難聴の特集に「痰湿うっ結(痰湿阻絡)を考慮した難聴の治療」という私の一文が掲載されます。是非お読みください。伝統的中医学の難聴の分析に対し、新しい提案をしています。具体的には突発性難聴について書いています。また今回の「中医臨床」では7月に出版した著書「灸法実践マニュアル」が書評で紹介されています。書評は神奈川で『三旗塾』を主宰する金子朝彦先生が書かれています。

◎専門誌「東洋医学 鍼灸ジャーナル」 vol.10 9月号に著書「灸法実践マニュアル」の書評が載っています。灸法臨床研究会の福島哲也先生が書かれています。今号には浅川要、北川毅、賀偉の各先生の座談会「臨床に生かす中医鍼灸の学び方」も掲載されています。

2009年07月14日

突発性難聴、ついでに右耳の聴力もよくなった女性

暑くなってきました。最近の大阪は34度を越える日が続いています。冷房の設定温度を低くしすぎないようにご注意ください。

6月、久しぶりに佐藤さん(仮名)が来院されました。40代の女性です。左耳の聴力が突然、低下した、聞こえにくいとおっしゃいます。昨日、耳鼻科で突発性難聴の診断を受けたとのこと。実は佐藤さんは右耳の聴力が以前から弱く、左耳まで聞こえにくくなったら大変だということで来院されたのです。
1度の治療で自覚症状は消えました。耳鳴りも耳の不快感もなくなり、聞こえるようになったのですが、耳鼻科で検査するとまだ聴力の低下があったため、治療を続けることにしました。3週間、5回の治療をしたところで聴力は回復。以下のような報告のメールをいただきました。

佐藤です。治療の、お邪魔になるのでメールで失礼させていただきます。
今日、耳鼻科の方へ行ってまいりました。私は、もともとは右耳が悪く今回は左耳の治療でしたが、右耳の聴力も良くなってきているという意外なものでした。
左耳は、ほぼ回復しているそうなので、次回一週間後は薬だけをいただきにいきます。
まずは報告まで。以上

やっぱり突発性難聴の治療は早ければ早いほどいいと実感した次第です。右耳のつぼに鍼はしなかったのですが、脳の血流を改善するために頭のつぼに鍼をし、右耳にも温灸をかけたのが、右耳の聴力向上に結びついたようでした。突発性難聴を長引かせるとやっかいです。できるだけ早めに鍼灸治療を始められることをお勧めします。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの名前を仮名としているほか、年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少しだけ変えている場合があります。ご了承ください。

◆鍼灸師、学生へのお知らせ

著書を出版することになりました。

☆開業鍼灸師のためのガイドBOOK 灸法実践マニュアル。2009年7月15日出版
■体裁:B5判168頁オールカラー ■定価:3990円 発行 株式会社BABジャパン
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://yuisuita.com/kuuhou1.html