結(ゆい)鍼灸院の公式ラインページができました。友だち募集中です。主には直近のキャンセル情報をお伝えしています。今までは予約ページをみないと直近の空き状況がわかりませんでしたが、友だちになっていただければラインで届きます。ラインから予約もできます。以下からどうぞ。
https://page.line.me/487qxjox今週は2月14日金曜の9時、9時15分、17時15分の3枠、15日土曜12時15分のひと枠が現時点で空いています。
☆LiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)のこと
日経メディカル 2025/02/05に以下の記事が掲載されていました。医療関係者しかアクセスできない記事なので要約して紹介させていただきます。
◎にぎやかな場所や複数人での会話、電話対応などで聞き取りが困難に
「音は聞こえているのに話が聞き取れない」LiD/APDとは
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/202502/587382.html?n_cid=nbpnmo_mled_weeklyrank○「雑音の中で話が聞き取れない」「テレビや映画は字幕がないとよく分からない」──。患者やその家族からこうした訴えがあったら、「LiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)」かもしれない。LiD/APDとは、聴力検査では異常がないにもかかわらず、聞こえにくさを感じたり、聞き間違いが多かったりといった症状が見られる状態だ。
○これまでLiD/APDは診断基準が確立しておらず、「気のせい」などと判断されて見逃されがちだった。だが、2024年3月に「LiD/APD診断と支援の手引き(2024第一版)※」(以下、手引き)が公表され、多くの耳鼻科医でLiD/APDの診断ができるようになった。
○ LiD/APDの症状は、聴力検査では異常を認めず、静かな場面や1対1の会話では問題なく聞き取りができる一方で、特定のシーンで聞き取りが難しくなることが特徴だ。例えば、「騒音下での聞き取り」「早口」「複数人との会話」といった、会話の難易度が上がる場面で聞き取り困難症状を訴える。
調査では、難聴と診断されたことがない(診断されていない軽度難聴などを含む)18〜90歳の成人1391人のうち、約25%が聞き取りに困難を感じていると報告された。
○LiD/APDの場合、聴力検査では正常な結果になることから「音として拾うことはできる状態」、すなわち末梢性の聴覚障害がない状態だ。音を拾った後の聴覚情報の処理の段階で何らかのトラブルが生じることで「聞こえにくい」状態になっていると考えられている。
○LiD/APD患者やLiD/APDが疑われる患者に対して、現時点で特に有効な治療はない。そのため、基本的には生活に困らないような支援を行うことが求められる。LiD/APDの背景因子は言語能力や認知機能などが複合的に関係し、支援方法も多岐にわたるが、特に日ごろからの関わり方の工夫が重要だという。
「最も簡単にできるのは、名前を呼びかけてもらってから会話を始めてもらうこと。これだけでも患者の負担はかなり減るそうだ」その他にも、会話をリアルタイムで文字起こしするスマートフォンアプリや、補聴援助システムの使用も有効だ。以上一部抜粋と要約終わり
◆難聴の治療をしていると、患者さんから「聴力検査の結果に変化はないけれど聞きやすくなった」と言われることが時々あります。聴力検査の結果もよくなり、聞きやすくなったという患者さんの方が多いのですが、「検査結果は同じだけれど聞きやすくなった」という患者さんもいるのです。
音は空気の振動が耳の中の蝸牛というところで電気信号に変わり、聴神経を通じて脳に運ばれます。ただそれで言葉が理解できるわけではありません。日常の「聞く」は言葉を理解して初めて「聞く」となります。大脳皮質の様々な場所にある言語野(げんごや)が働いて「聞く」となります。聴覚野(ちょうかくや)だけでなく言語野も大切です。
私は中医学の伝統的なやり方で治療していますが、そのツボの使い方はうつ病等の治療と共通するものがあります。言語野を刺激しているのだと考えています。上記の記事では「現時点で特に有効な治療はない。」とされていますが、鍼灸で「聴力はそれほど悪くないけれど聞こえにくい」に挑戦していきます。
◆ブログ 半健康人から脱出!結(ゆい)通信でも「聞こえているけど聞き取れない聴覚情報処理障害 APD(聴覚情報処理障害)とまではいかないが」を約1年前にとりあげています。
http://yuisuita.sblo.jp/article/190800031.html