2021年04月05日

突発性難聴 40日たっていたけど聴力が回復しました

50代の女性が左耳の突発性難聴で発症から約40日たって来院されました。発症してすぐにステロイドの点滴治療もしたのですがよくなりません。聴力が低下し、耳がつまり音もひびきます。首や肩もよくこります。一か月に8回 治療したところ耳のつまり感やひびき、肩や首のこりがなくなりました。結(ゆい)に来られてから約二か月後 発症から約三か月後に耳鼻科で検査して聴力の回復を確認しました。

アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない」という回答をいただきました。
コメントは以下。

突発性難聴と診断され病院での治療であまり症状が改善されなかったので、インターネットで結鍼灸院を見つけて通院させていただきました。左耳のつまりがつらかったのですが数回の治療でつまりが改善しはじめ、ふらつきも軽減しました。先月二カ月ぶりに病院で聴力検査を受けたところ聴力が回復していました。こちらに通い始めた頃は気持ちも沈みがちでなぜこんな辛い症状が続くんだろうと思っていましたが、院長先生の「悪い部分ばかりに目を向けるのではなく良くなっている部分に目を向けてくださいね」という言葉にはっとさせられました。
そこから気分もすっきりしだしたように思います。ありがとうございました。左耳の症状はよくなりましたが体を整えるのにしばらく通院してみたいと思います。
コメント以上 自筆のコメントは以下からどうぞ
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発症から少し時間が経過した突発性難聴の場合は「5回 治療を受けてください」とお願いしています。5回のうちに改善すれば治療を継続しますが、改善がみられなければ治療を中断しています。

◆専門家の皆様へ

この症例は関西中医鍼灸研究会のオンライン講義で取り上げます。専門家の方は関西中医鍼灸研究会のホームページから申し込んでください。直前に参加に必要なURLを送ります。以下の症例も解説します。

〇簡単に治った水恐怖(ハイドロフォビア) 水恐怖(hydrophobia)と耳鳴りのセットの女性
http://yuisuita.sblo.jp/article/188506342.html
〇急性低音障害型感音難聴(ALHL)と耳鳴りとフワフワと不眠の女性
http://yuisuita.sblo.jp/article/188550488.html

◆関西中医鍼灸研究会 4月オンライン講義予定 4月17日土曜 午後7時〜8時30分
「耳疾患の鍼灸治療の考察」 講師 藤井正道
竹越哲男先生(竹越耳鼻咽喉科医院)、粕谷大智先生(東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鍼灸部門)の講義を受けて 参加費 無料 次回の6月からは参加費をいただきます。
http://kansaihari.com/

2021年04月04日

急性低音障害型感音難聴(ALHL)と耳鳴りとフワフワと不眠の女性

2020年11月に左の耳鳴りと難聴で30代の女性が来院されました。一か月前から左耳が聞こえにくくなったり、大きく聞こえたりするようになったということでした。
耳鼻科で 急性低音障害型感音難聴(ALHL)と診断されお薬を飲んでいらっしゃいます。急性低音障害型感音難聴は難聴ですが、音が大きく聞こえることもあります。ただしはっきりとは聞こえないので、大きく聞こえるけど聞き取りにくいといった不快な状態になります。
ひどく調子の悪い時はフワフワしためまいがあるため、メニエール病の疑いもあるといわれています。左の背中もひどく凝ります。

2回ほど治療すると落ち着きました。約一か月4回治療して 症状が落ち着き、再発がないことを確認した段階でアンケートをいただきました。

アンケートは「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった」と回答され、「耳の不快な症状(耳鳴り、閉そく感、めまい)が2回目の治療後からとても楽になり安心しました。背中のこりもありましたが、気にならないほどに楽になりました。」とコメントをいただきました。

自筆のコメントは以下からどうぞ
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じつは年明けの2月初めに、不眠といっしょに軽い耳鳴りが出て2回ほど治療して不眠と耳鳴りをいっしょに治しました。この時は「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない」という回答をいただきました。1月〜3月は耳の症状や不眠が出やすい季節です。

◆専門家の皆様へ

この症例は関西中医鍼灸研究会のオンライン講義で取り上げます。専門家の方は関西中医鍼灸研究会のホームページから申し込んでください。直前に参加に必要なURLを送ります。

◆関西中医鍼灸研究会 4月オンライン講義予定 4月17日土曜 午後7時〜8時30分
「耳疾患の鍼灸治療の考察」 講師 藤井正道
竹越哲男先生(竹越耳鼻咽喉科医院)、粕谷大智先生(東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鍼灸部門)の講義を受けて 参加費 無料 次回の6月からは参加費をいただきます。
http://kansaihari.com/


2021年03月20日

簡単に治った水恐怖(ハイドロフォビア) 水恐怖(hydrophobia)と耳鳴りのセットの女性

暖かくなってきました。結(ゆい)の院長の藤井正道です。
春になるといろいろ出かけたくなるのは人情ですが、厳密な感染予防の生活を続けながら自宅と鍼灸院を往復する日々を続けています。9日のPCR検査は陰性でした。今度は23日に検査を受けます。
今回は水恐怖と突発性難聴の後に残った耳鳴りがいっしょに治った50代の女性のお話です。
水恐怖症(ハイドロフォビア)とネット検索してみると、幼いころのトラウマとかいろいろ出てきます。心理療法や抗不安剤による治療が一般的なようです。難治性であるような印象を抱きがちですが、この前 治療した患者さんは2回で治りました。

今年の1月に患者さんは「耳鳴りを治したいと」来院されました。12月に突然 右耳に穴が開いたような感覚に襲われました。鼻も右の首、ノドの右側もつまるようになりました。この時 水を触ると気持ち悪いという感覚が突然 出てくるようになりました。耳の違和感も水に触るとひどくなるそうです。お風呂に入れなくなり、短時間のシャワーを我慢しながら浴びるようになりました。

耳鼻科に行くと高音域 4000〜8000Hzの聴力が70㏈に低下していることがわかり突発性難聴と診断を受けました。約一か月後 聴力は回復したのですが、耳鳴りは治まらなかったため結(ゆい)に来院されました。仕事は12月からお休みされています。

2回治療すると、耳鳴りは少し軽くなりました。何より水恐怖がなくなり、ゆっくりお風呂につかれるようになったとのこと。約一か月に6回治療したところ、昼間の耳鳴りは気にならなくなり、仕事も再開されました。ここでアンケートをいただきました。

◆患者さんのコメント

「非常によい結果があった。ほとんど完全に治り苦痛はない」「治療前の苦痛を10とすれば1である」というアンケート回答をいただきました。コメントは以下の通りです。

治療するごとに、少しずつ耳の変化ありました。治療前はお風呂(水の中)に入れなかったのですが治療2回目ぐらい以降より湯舟につかれるようになりました。一生シャワーの生活かもと思っていたので、お湯につかれるようになったのは大変ありがたいです。
耳鳴りも仕事中は気にならなくなりました。寝るのもぐっすりと寝れるようになっています。ハリは思っていたより痛くなかったです。コメント以上
自筆のアンケートは以下からどうぞ
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◆考察

じつは水恐怖症の治療はTFT思考場療法の本の中で、紹介されていました。
TFTは、鍼のツボをタッピングすることであらゆる心理的問題を改善させていく米国発の新しい心理療法と日本TFT協会のHP上で紹介されています。私はTFTのやり方を本家の中医学の立場から再構築し、タッピングよりももっと強力な鍼を使っていろいろな恐怖症を治療しています。広場恐怖はよく治してきました。パニック障害にも効きます。
水が怖くなって一か月ほどでしたから、簡単に治るのではと思っていたら、簡単に治りました。患者さんには「脳の回路のバグをとれば治るのです」と説明しています。中医学的には経絡(けいらく)、気の流れを通します。鼻のつまりもノドのつまりも肝欝気滞(かんうつきたい)を改善すれば治ります。

2021年01月05日

突発性難聴と診断された40代女性の治療

2021年あけましておめでとうございます。結(ゆい)鍼灸院 院長の藤井正道です。
結(ゆい)は1月6日水曜まで冬休みです。7日木曜から開けます。予約と予約の変更のお電話は本日5日火曜から受け付けています。ネット予約はいつでも受け付けています。

昨年11月から自主的にPCR検査を受けながら、治療を続けています。最近は12月22日に受けたところです。
寒い季節ですが、各ベットごとに1台の専用換気扇で換気しています。患者さんの息や飛沫はベットごとに排出されています。患者さんにもマスク着用をお願いしています。
強力な暖房で室温は25度以上にしています。コロナ前から温灸の煙対策に換気扇と強力暖房を備えていたのが役に立ちました。

☆突発性難聴と診断された40代女性の治療

40代の女性が耳の不調を訴えて来院されました。耳鼻科では左耳の突発性難聴との診断。2週間前に左耳がぼわんとした感じがしたので、耳鼻科に行ったら聴力も低下していました。右耳にも違和感を感じます。
一度 治療すると、左耳のぼわんとした感じも右耳の違和感もなくなりました。1回目の治療の後 咽頭炎になったというので今度はそちらの治療。耳の異常とのどの異常を訴える方はよくいらっしゃいます。
半月に3回の治療の後、耳鼻科で聴力の回復も確認しました。その後も肩こりや耳の症状の再発を治療して約1か月。いろいろ落ち着いたところでアンケートをいただきました。

◆患者さんのコメント

患者さんからは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0であるというアンケート回答と以下のコメントをいただきました。

突発性難聴と診断を受け、耳鼻科通院と並行してこちらでの治療をお願い致しました。疲れや体調の耳の症状としてあらわれることが多かった為 耳の症状や聴力低下がもとに戻るかどうか不安に思っておりましたが、1カ月程度でほぼ症状は治まり聴力ももとに戻るところまで回復いたしました。とてもありがたく思っております。
また身体が冷えやすい体質ですが、針治療を受けると身体があたたまり、体調を大きくくずすことがなく、私には効果のある治療であったと思っております。ありがとうございました。
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◆考察

じつは突発性難聴という耳鼻科の診断には 疑問を持っています。この患者さんは30代の時にも左耳の不調を訴えて来院されたことがあるからです。この時は左耳の閉そく感や高音が耳に響くという症状で、急性低音障害型感音難聴(ALHL)を疑う症状でした。顎関節症の症状もあり、これも治しました。突発性難聴は いちおう再発しないことになっています。耳の疾患は、これという範疇に入りにくいものも多数あります。〇〇という病気を治すのではなく、目の前の患者さんを治していきます。

2020年11月04日

扁桃炎の繰り返し、のどの違和感がなくなりました

新型コロナ感染症、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数(11/03)が沖縄12.1人、大阪9.9人と大阪は東京を抜き、全国2位になりました。
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結(ゆい)はベット1台ごとに専用の換気扇を備え、いつも換気しながら治療を続けています。強力な暖房で室温は25〜28度を保っています。多用している温灸の煙は抗ウイルス作用があります。武漢の感染者用施設はお灸の煙で燻蒸されていました。
今回はいつも喉に違和感があり 扁桃炎を繰り返していた20代の女性のお話です。

☆扁桃炎の繰り返し、のどの違和感がなくなりました

最初に問い合わせのメールをいただきました。
3.4年くらい前から扁桃炎を年に何回か繰り返してる状態なのですが、この場合治療は可能でしょうか?
耳鼻咽喉科に行ったところ、溶連菌ではなくストレス性のものと診断を受け扁桃腺を取った方がいいのではと言われたのでご連絡させていただきました。以上 患者さんのメール

「治療は可能です。原因不明の炎症の方の治療はよくやっています。」と返信しました。

細かな手仕事をされている女性で、首や肩もこり、目もかすみます。扁桃炎が起きていない時も、いつものどに違和感があります。今回も3日前から違和感を通り越して痛み始めたといいます。
一度、治療するとのどの痛みはなくなりましたが、のどのイガイガした感じが残り、朝は鼻がつまります。鼻炎、花粉症のような症状もいつもあるということでした。
都合3回で諸症状はなくなりました。今度は1週間に一度の治療を3回続け、通院 約一か月でアンケートをいただきました。手足の冷えをすごく感じる女性でしたが、これも改善しています。

◆コメント(アンケート回答)

「非常によい結果があった。ほとんど完全に治り苦痛はない」「治療前の苦痛を10とすれば0である」というアンケート回答をいただきました。コメントは以下の通りです。

のどにいつも違和感があり、扁桃炎を繰り返していましたが、一度ですごく楽になりました。手足の冷えも少しずつ改善されてきました。コメント以上
自筆のアンケートは以下からどうぞ
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◆考察

のどの違和感、つまったような感じはよくみられる症状です。いつものどがイガイガすると表現される患者さんもいらっしゃいます。今回は これに実際ののどの炎症の繰り返しが加わりました。中医学では、気の滞りからつまりや違和感が生じ、滞りから熱を生じると炎症になると考えます。
今回の女性は手足がとても冷える方でした。手足の冷えは滞りからです。交感神経優位からもきています。緊張しなくてもいいのに緊張してしまう状態も治します。手足の滞りを流すことと、のどの違和感を治すこと、首肩のコリ=首肩の気の滞りを治すこと、交感神経優位を改善すること、すべてセット、一連のものと考え治療していきます。

☆日本中医学会 オンライン開催のお知らせ 専門家、鍼灸学校学生向けです。
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私が評議員をしている日本中医学会学術総会がオンラインで11月22日〜23日に開催されます。これまでは東京での開催で関西からの参加は制約がありましたが、オンラインだとなくなります。どうぞご参加ください。今回の会頭は日本中医学会理事長、東京大学大学院特任教授 酒谷薫先生です。2014年にストレス脳の研究「不安レベルへの鍼の効果と前頭前野皮質のNIRS活動計測」で共同研究させていただいた先生です。

☆学術総会の特設ページを公開&参加申込の受付開始
https://jtcma.org/annual-meeting/

第10回学術総会の特設ページを公開しました。新しい情報は特設ページで随時紹介していきます。参加申込みも受け付け開始しましたので、皆さまのお申込みをお待ちしておりま
す。

2020年09月22日

耳の閉そく感、耳鳴り 首や肩の痛みが治りました 50代女性

すっかり秋めいてきました。新型コロナ感染症の感染予防のために自宅にいて調子を崩したという患者さんを多数 治しています。今回のお話もそういう女性です。6月初旬に治療を開始し7月中旬には卒業されました。

☆耳の閉そく感、耳鳴り 首や肩の痛みが治りました

6月初めに50代の女性が来院されました。普段は仕事をされていますが、4月からは新型コロナ感染症の感染予防のために自宅待機を余儀なくされていました。5月中旬に突然 右耳に拍動性の耳鳴りが出現し、右の首や肩が痛くなりました。頭痛もあります。
2回の治療で耳鳴りはほぼなくなりましたが、まだ首や肩の痛みが残ります。5回治療したところで、痛みも軽くなったため週一回のペースに落とし、7月中旬まで治療を続け、再発のないことを確認して7月中旬に卒業していただきました。

◆コメント(アンケート回答)

アンケートでは「ほとんど完全に治り苦痛はない」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である」という回答をいただき、以下のコメントをいただきました。

コロナの自粛期間中に右側の耳鳴りと閉そく感、首の痛み肩の痛みが現れ2週間ほど様子をみていましたがよくなる様子がなく不安になり結鍼灸院を訪ねました。
途中 左耳にも閉そく感が出始め今まであまり感じたことのない頭痛も出てきて不安になりましたが、治療のたびにその時々の症状を聞いてくださり不安を取り除くような声掛けと治療をしていただきました。
季節が梅雨ということもあり、少し症状が戻った時もありましたが 少しずつ良い方向へ向かい耳鳴りや閉そく感、頭痛はほぼゼロになりました。今は仕事等で疲れると少し肩がこる程度で、ゆっくり休めばおさまります。色々と有難うございました。コメント以上
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◆考察

仕事も休みとなり自宅待機の日々、身体も動かすことも減り、右耳や周囲の経絡(けいらく) 気の流れが滞り、右側の耳鳴りと閉そく感、首や肩の痛みが出たものです。耳鳴りで不安になったのではなく、不安は新型コロナ感染症、緊急事態宣言の中でもともとあったのです。身体の不調が不安を増幅させたのです。不眠もありました。「途中 左耳にも閉そく感が出始め」とありますがこれは治療を始める直前の症状です。片耳だけなら我慢していても、両耳がおかしくなり始めたから来院されるという患者さんは多いのです。
気の流れを整え、気持ちを落ち着かせるのは鍼灸の得意とするところです。耳の症状は自律神経の不調とつながることがよくあります。

※個人情報保護のため話の設定を少しだけ変えている場合があります。

◆感染予防のために結(ゆい)は予約数を絞っています。ゆったり治療を受けていただけますが、予約はとりづらくなっています。24日木曜から開けますが、今週は木曜9時30分に空きがある以外はつまっています。来週からは空きがあります。本日もネット予約、電話予約は受け付けています。
予約されている患者さんにお願いです。直前の予約変更、キャンセルはくれぐれもお避け下さい。ほかの患者さんたちの予約希望をお断りしている中で確保した時間なのですから。よろしくお願いします。

2020年05月24日

突然の耳鳴り、眠れない!

結(ゆい)鍼灸院院長の藤井です。今回は緊急事態宣言の自宅待機が生み出した耳鳴りのお話です。結(ゆい)は非常事態宣言を受け休業し5月7日から治療を再開しています。7日以降の新規の患者さんの治療も始め、すでに治った人もいらっしゃいます。今回も7日以降に来院された患者さんのお話です。20代の元気な青年が突然の耳鳴りに苦しめられました。

☆突然の耳鳴り、眠れない!

5月初旬の夜、突然 左耳がピーッと鳴り始めました。なかなか眠れません。翌朝になるとさらに音が大きくなりました。翌々日に近くの耳鼻科に行き、聴力検査を受けましたが聴力は問題ありませんでした。ステロイド薬を飲みましたが全然よくなりません。眠れないし、考えが混乱し日常生活の動作にも支障をきたすようになりました。一人暮らしができなくなり、親もとに戻りました。近くの耳鼻科から大学病院を紹介され、いろいろ検査を受けましたが特に異常は発見できません。近くの耳鼻科の医師は「なんだろう、これは」と首をひねられていたそうです。キーンという耐え難い耳鳴りは一向に収まりません。安定剤も効きません。
発症1週間で結(ゆい)に来院されました。「ベットに横になっているのが落ち着かないんじゃないですか」と聞くと「はい、なんだかじっとしているのが嫌です」とのお答え、刺絡(しらく)という治療をしてから鍼をしました。気持ちは少し落ち着かれたようで、静かにベットに横になられていました。
1回目の治療で激しい高音の耳鳴りが収まりましたが、なんだか身体がだるくてしんどいとのこと。「異常な興奮が収まったからだるいんですよ、何日もろくに寝てなくて元気な方がおかしい、もっと眠れるようになれば治りますよ」とお答えしました。
2回めの治療の後は 眠れるようになり耳鳴りもほとんどなくなりました。普通に仕事にも行けました。アンケートは3回目の治療の時に書いていただきました。

◆コメント(アンケート回答)

「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった」「治療前の苦痛を10とすれば2である」との回答で以下のコメントをいただきました。

耳鳴りが気になりだした時と比べれば今はだいぶ落ち着き、寝れなかったのが眠れるようになってきました。まだ気になるところもあり、普段通りとまではいきませんが、先生の優しさと治療のおかげで治っているなという実感があります。ありがとうございます。以上
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◆考察

青年は肉体労働者です。病気らしい病気は今までしたことがありません。新型コロナ感染症の緊急事態宣言のために職場が閉鎖され、20日間ほど自宅から一歩も出ない生活を続けていました。身体の陰陽のバランスが崩れ、過剰な熱が頭に上がり、不眠 耳鳴り イライラ 考えがまとまらないといった状態になったのです。中医学的には陰虚陽亢(いんきょようこう)といいます。陽実(ようじつ)という要素も少しあります。身体はほてり、足は冷えていました。
オーバーヒートしたようなものです。身体を使って仕事を続けていたら、たぶん耳鳴りも不眠もなかったでしょう。過剰な熱(発熱とは違います)をとり、身体と精神を鎮静化させる補陰(ほいん)のツボをとって治しました。症状は激しいですが、身体のバランスを調整すれば治るので鍼灸にとっては簡単です。
3回目の治療の後は普通に仕事ができています。ただ夜になると軽い耳鳴りが出て、以前のようにぐっすりとは眠れません。もう少しの治療が必要なようです。

※個人情報保護のため話の設定を少しだけ変えている場合があります。

2020年05月20日

4回で治った急性低音障害型感音難聴(ALHL)

今回は緊急事態宣言の後 5月7日に開院してから治療した患者さんのお話です。新型コロナ感染症が流行する時代、鍼灸院のかかり方も変わってくるかもしれません。鍼灸で人と人が接することは感染の危険を伴います(当院はそこまでやらなくてもといわれる水準の対策をとってはいますが) 私はHPのトップに次の言葉を掲げています。「あなたは治療に何を期待しますか?癒しですか?気持ちのいいことですか?きちんと治ることですか?結は何よりもきちんと治すことを心がけています。少ない通院日数で、早く治したいなら当院をお選びください。」以上
「通っているとなんだか調子がいい」という治療も価値がありますが、明確な症状を的確に治していく治療、ちゃんと卒業できる治療こそがポストコロナの時代に いよいよ求められます。少ない回数で治る、接触回数を減らして的確に治る治療です。結(ゆい)がコロナ以前から、目指していた方向です。
※治らない難病で緩和やQOL(生活の質)の向上を目的とする治療もあります。

☆4回で治った急性低音障害型感音難聴(ALHL)

急性低音障害型感音難聴(ALHL)と診断されていた40代の女性が来院されました。明確な症状を的確に治していく治療の一例です。
4月初め 夜に気持ち悪くなりました。翌朝から右の耳鳴りが始まり、耳鼻科に行くと急性低音障害型感音難聴(ALHL)と診断されました。聴力検査で低音の聴力が落ちていました。実際 聞き取りにくいそうです。いつもよりも首もこるようになっています。薬を飲んでも一向に変化がないので結(ゆい)にいらっしゃいました。
2回治療したところ 聞き取りにくさはなくなりました。 耳鳴りは 夜 眠る時に少し気になるくらいと改善しました。首のコリは治りました。3回目の治療の後にアンケートをいただき4回目で卒業していただきました。

◆コメント(アンケート回答)

「非常によい結果があった。ほとんど完全に治り苦痛はない」というアンケート回答をいただきました。コメントは以下の通りです。

4月はじめに耳鳴りが発生して1カ月ほどいろんな所へ行って治療に時間をかけていましたが もうひとつ効果がなくあきらめていました。
でも当院で初めて治療していただいた夜からはっきり効果を実感できてとても助かりました。ありがとうございます。
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◆考察
急性低音障害型感音難聴(ALHL)は、突発的に耳がつまり、耳鳴り、難聴になります。めまいはありません。ぐるぐるは回らないけれど、ふわふわするといった方はいらっしゃいます。
内耳にリンパ液がたまりすぎるメニエール病(内リンパ水腫)の初期症状の可能性も高いといわれています。いずれにせよ鍼灸でよく治ります。治ればメニエール病にはなりません。
中医学では右耳周囲の経絡(けいらく)、気の流れがうまく流れなくなったためにおこった難聴と考え治療します。首コリも同じ気の流れの不調からです。春は耳周囲の経絡(けいらく)、気の流れの不調がおこりやすくなります。じつは今回の患者さんは人と密接に接するお仕事です。新型コロナ感染症のストレスもおおいに影響したのでしょう。

2020年05月07日

耳管狭窄症、滲出性中耳炎が治りました

耳管狭窄症は 鼻炎や副鼻腔炎などで耳管の咽頭口が腫れ、耳管の通らなくなった状態とです。中耳粘膜が空気を吸収し、中耳が陰圧になり耳の閉そく感がでてきます。耳のつまりや軽い聴力低下があり、嚥下(えんげ) つばを飲み込んだり、耳抜きなどで一時的に改善します。だだ、ひどくなってくると嚥下しても耳管が開かなくなります。高齢者の場合は耳管軟骨が固くなることが関係しているともいわれています。
ひどくなると中耳に浸出液がたまり滲出性中耳炎になります。浸出液をだすために鼓膜を切開する治療が行われます。難治性のものも多いといわれています。

今回は70代の男性の耳管狭窄症、滲出性中耳炎の治療のお話です。鼓膜も3回 切開されていました。治療経過と結果は、男性が詳細にコメントしてくださいました。

◆コメント

2019年2月に鼻づまり治療に市中の耳鼻科を訪ね、3月に耳鳴り、難聴となるが「治らない」と言われた。4月〜9月まで別の耳鼻科に行くと全く変化なく悪化するばかり。10月初め脳神経外科でMRIをとる。そこで滲出性中耳炎と判明、改めて別の医院を訪ねたがそこでも「治らない」と言われたので当院を訪ねてみました。2020年1月より約10回の治療をしていただき2020年3月に耳鼻科にて滲出性中耳炎は治っているとの診断をいただきました。鼓膜切開後チューブを入れて放置する手術を受けることもなく治していただき感謝しております。
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◆考察

総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるとの回答をいただきました。2020年3月に治療を終了しています。鍼灸治療がうまくいかなければ、全身麻酔の上 鼓膜切開後チューブを入れる手術を予定されていましたが回避できました。趣味の尺八(しゃくはち)を一生懸命 練習されていて首コリ肩こりもひどく、時に腰痛が出ることもありましたが、それらもなくなりました。耳鳴りもなくなりました。

※個人情報保護のため少しだけお話の設定を変えている場合があります。みなさんがこの方のように早く治るわけではありません。個人差があります。

2020年04月02日

鍼灸osakaに「耳管開放症と耳管狭窄症の鍼灸治療」が掲載されました

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最新号 鍼灸osaka136号は「耳鼻咽喉科疾患を治療する」という特集です。私の拙文「耳管開放症と耳管狭窄症の鍼灸治療、少陽経の気滞と変調が影響する」が掲載されています。この拙文にはおまけとして「新型コロナウイルスについて」も書きました。
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またニュースのコーナーには鍼灸院でのコロナウイルス(COVID-19)対策として当院、結(ゆい)鍼灸院の対策がとりあげられています。
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専門家、鍼灸学校のみなさまは是非 買ってお読みください。

2019年12月24日

1ヶ月でいったん治った耳管開放症 時々メンテする症例

20代後半の会社員の男性が夏にいらっしゃいました。以下のような訴えです。

1年ほど前から自分の声が響くように感じ始め、呼吸する息の音も感じるようになった。これまでは主に左耳がつらく、耳鼻科で耳管開放症と診断されている。左耳は落ち着いてきているが、今度は2週間前から右耳が開き始めた。疲れたときに短時間 開いていたのが今ずっと開いて閉じることがない。以上

一ヶ月に7回 治療していったん治り、以下のようなアンケートをいただきました。
ただ1ヵ月後に今度は左耳が時々 開くということで再度 来院。1週間に1度程度の治療を3ヶ月続けて落ち着きました。この3ヶ月の間には時々 右耳が開くこともありました。

この男性の症状は たとえば「苦手な人に右側に立たれると、右耳がおかしくなる」といった心の状態と関連が深いものでした。通常の耳管開放症はいったん治ってしまうと再発は少ないのですが、今回のように心の状態と関連が深いものはストレスが強くなると再発する傾向があります。再発といっても初回ほどには症状がひどくない、軽い時に本人がいらっしゃるのでたいていは数回で落ち着きます。この男性も数ヶ月に一度 軽い再発で来院されています。

◆アンケート結果

非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。

◆コメント

私は両耳が耳管開放症であり、最近 右耳が悪化してきたので結鍼灸院で治療を受けてみました。始めは1日中 耳管が開いている日もありましたが、治療を受けるにつれて徐々に改善し、朝 起きて1〜2時間開放する程度になりました。さらに治療を続けると全く開放しなくなりました。また開くのではないかという不安も少しありますが、鍼灸の治療は非常に効果があったように感じます。丁寧に治療していただきありがとうございます。

※自筆のコメントは以下からどうぞ
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※個人情報保護のため少しだけお話の設定を変えている場合があります。みなさんがこの方のように早く治るわけではありません。個人差があります。

2019年09月11日

治療の終わる日が最初から決まっていました。 左耳の違和感の治療 間に合う。

残暑きびしい日々が続きます。台風15号のため千葉県では大規模停電と電話の通信障害が続いています。基地局の非常用電源が切れるため通信障害が拡大するともいわれています。昨年9月の台風21号では結(ゆい)鍼灸院も3日間停電しました。水道も止まり、トイレの水を流すにも苦労しました。千葉県のみなさま お見舞い申し上げます。

☆あはきワールドに掲載されました

ヒューマンワールドのメールマガジンあはきワールド2019年9月11日号 No.633に「臨床に役立つツボの話 第16話」に「至陽は咳に限らず、息苦しさ全般、パニック障害やうつ病にもよく使う」という私の小文が掲載されました。専門家向けです。専門家のみなさま 有料記事ですが、よろしかったらお読みください。

☆治療の終わる日が最初から決まっていました。 左耳の違和感の治療 間に合う。

30代の女性が左耳の違和感を何とかしてほしいと来院されました。2カ月前に中耳炎、副鼻腔炎にかかりいったん治ったものの それ以降、ずっと左耳がおかしいとの訴えです。首や肩もこります。
結(ゆい)鍼灸院ではよくみている症状で治すのは簡単なのですが、困ったのは仕事で日本を旅立つ日が迫っていたことです。1週間しかありません。帰国予定はしばらくありません。
一度 治療したところ、治療した夜はいつもより汗をかき、眠りにくかったのですが、翌朝には身体がすっきりして、左耳の違和感も首肩のこりもなくなっていました。
積極的に代謝をあげて、耳周囲の気の流れを整える治療がうまくいきました。普通はもう少し身体がゆっくり変化していく治療から始めていくのですが、なにせ時間がない。積極策をとりました。
1週間に3回治療して、左耳の違和感がほぼなくなっているのを確認してアンケートをいただきました。

◆アンケート結果
アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。治療前の苦痛を10とすれば今は1である」という回答をいただきました。

◆患者さんのコメント
中耳炎 副鼻腔炎の治療後 左耳に違和感が残り、今後 環境も大きく変化するということで不安があり、わらをもすがる思いでおりました。ネットで結さんを知り来させていただきました。左耳の違和感はだいぶなくなったうえ 全身も頭もすっきりした感じです。ありがとうございました。
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※個人情報保護のため少しだけお話の設定を変えている場合があります。みなさんがこの方のように早く治るわけではありません。個人差があります。

2019年08月30日

メニエール病との診断でしたが 意外と早く治りました

左耳がつまって聞こえにくくなったと40代の女性が来院されました。1週間前からの症状で耳鼻科ではメニエール病と診断されています。耳に水が入っているようだとの訴えも。
首や肩のこりもひどく、鼻づまりもあります。
一度 治療すると頭がぼおっとしていたのがなくなり、フワフワしためまいの感覚も消えました。1週間に3回の治療で ほぼ症状がなくなったので4回目の治療の時に下記のアンケートをいただきました。

◆アンケート結果

非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。

◆コメント

薬だけでなく鍼灸治療を併用し、短期間(1週間)で耳の不調は改善されました。他の不調(首や肩のこり)も鍼をすればするほど効果がでました。

◆考察

今回の女性のような場合 耳に限らずいろんな症状が出る場合があります。今回も 動悸がするという症状もありました。そういった声をていねいに聞き対処していきます。
メニエール病は内耳にリンパ液がたまりすぎる内リンパ水腫が原因と考えられていますが、中医学では利水といって余分な水分を排出する治療をします。ほかには気滞といって気の滞りからくる症状も多くて、関係する経絡を鍼で通す治療をして楽にしていきます。鼻づまりを治すことで、耳の閉そく感がすっと治ることもあります。鼻がつまると鼻汁が耳管をふさぎ、耳管狭窄症になってしまうからです。
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※個人情報保護のため少しだけお話の設定を変えている場合があります。みなさんがこの方のように早く治るわけではありません。個人差があります。

◆休診のお知らせ

9月14日土曜は東京での講演と研修のために休ませていただきます。

2019年06月20日

急性低音障害型感音難聴(ALHL)に近い?耳のつまり、圧迫感

40代の女性が○○年6月末に「左耳がつまる。右耳もつまりはじめた」と来院されました。
2週間前から左耳がつまりはじめ、エアコンの音がつらく感じ始めました。女性は会社員でデスクワークの方。職場のエアコンが入り始めてから耳の調子が悪くなっています。寒さで耳周辺の気の流れが滞り、耳のつまりと難聴が出てきたのでしょう。

1週間前に耳鼻科を受診したところ、聴力の低下がわかりました。2日前からは右耳のつまり感を感じるようになってきました。耳鼻科でもとくに病名はつきませんでしたが急性低音障害型感音難聴(ALHL)に近い状態といえるでしょう。以前には自律神経失調症で別の医院で治療をうけたこともある方です。
20日間に5回の鍼灸治療をしたところほぼ症状がなくなり、7月下旬にアンケートをいただきました。

◆患者さんの声
アンケートでは「治療前の苦痛を10とすれば今は0である」と回答をいただきました。

コメントは以下です。

耳のつまった感じと軽い難聴がありましたが、数回 治療後から徐々によくなり 1ヶ月経過した今はほとんど症状はなくなりました。1回 通うごとにその時 出ていた症状が改善されていきました。話に耳を傾けていただき、症状にあわせた治療をしていただくことで、いつ治るんだろうかという不安も少しずつ解消されていきました。ありがとうございました。コメント以上。

◆考察と後日談

コメントに「1回 通うごとにその時 出ていた症状が改善されていきました」とあります。女性は耳以外にも、そのつど おつらい症状があり、そのたびそのたびに治していきました。「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といわれる症状です。
じつをいうと私は不定愁訴という言葉が好きではありません。不定愁訴と一括するのは患者さんに対し失礼です。あるのは個々のおつらい症状です。中医学は中医学の見方で原因を発見し治療します。
いったん治ったもののお盆開けに 耳の圧迫感の訴えで来院され、治療を再開することになりました。週一回程度の治療を続け、そのつどのおつらい症状も治しながら11月に完治しました。
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2019年02月17日

耳の痛みやかゆみがとれた、脂漏性皮膚炎も改善

花粉症の季節です。結では花粉症を本当に治す治療、再発しない治療をやっています。詳しくは以下をご覧ください。花粉症 症状をおさえるだけでなく 本当に治しませんか。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

今回は花粉症もあったけど、主には耳の痛みやかゆみがつらかったお話です。

☆耳の痛みやかゆみがとれた、脂漏性皮膚炎も改善

患者さんは男性の30代の研究者です。数年前の2月に来院されました。
右耳が痛くて、耳の痛みで夜も眠れないという訴えでした。耳鼻科の診断は 外耳道つまり鼓膜の外側の湿疹、外耳炎でした。花粉症もお持ちで、もう少ししたら目がかゆくなったりするかもしれないとのこと。わきの下や太ももの内側にも脂漏性皮膚炎があります。肩こり等はありません。

3回ほど治療すると 痛み かゆみはおさまり、夜もよく眠れるようになりました。目のかゆみが出てきたので、それを治しながら週1回程度 1か月 治療していくと3月末に、諸症状もよくなりました。脂漏性皮膚炎もきれいになっていました。

翌年の7月 今度は左耳が痛いということで来院されました。右耳のかゆみもあります。4回の治療でよくなったところでアンケートをいただきました。
アンケートには「ほとんど完全に治り苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。」との回答でした。

◆患者さんのコメント

今の苦痛は0と書いてもよいくらいだが、たまにわずかなかゆみを感じることがあり、再発もないとはいいきれないので1としました。左耳の痛みは夜も眠れないほどでしたが これは2回の治療でうそのように消失 。残り2回で両耳のかゆみもおさまり大変助かりました。耳鼻科における外耳炎の治療はステロイドの点耳薬ですぐにぶり返すので鍼灸のほうが効果的と感じます。このたびはありがとうございます(結局 再発はありませんでした、藤井)
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◆考察

伝統的中医学では「陰と陽」のバランスがとれているのが健康と考えます。研究者や大学教授やアーティストには 陽が少し多いタイプの方がよくいらっしゃいます。身体の火が一般人より多く燃えているのですから、元気です。集中力があります。集中力があるので勉強の効率も上がり、偏差値も高くなります。朝 パソコンの前で論文を書き始めて、はっと気が付いたら午後3時だったといったたぐいの話をよく聞きます。火が燃えて気がめぐるので肩こりになりにくい人も多いようです。
ただ身体の「陰と陽」の陰が相対的に不足しているので、身体や脳を落ち着かせることがうまくいきません。不眠や頭痛に悩まされます。かゆい皮膚炎もよくおこります。いずれも過剰な火、熱がわるさをしています。
※いわゆる体温が上がる発熱と中医学で言う熱はちょっと違います。
今回の研究者の方も不眠でした。本人は「痛みで眠れない」と訴えられますが、私は過剰な熱が原因で耳の痛みもかゆみも不眠も、脂漏性皮膚炎もおこっていると考え、過剰な熱をさます治療をして身体全体を治していきました。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

下の写真は本文とは関係ありません。千里山の路上からとった建物の写真です。手前の白亜のビルと奥の建物は別の建物です。「あんことおはぎの店 くりこ」におはぎを買いに行った時に撮りました。「くりこ」は木金土曜のみ開けている店です。
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2018年12月06日

とにかく寝不足はやめた方がいい 耳鳴 難聴 耳詰まり 不眠に寝汗 秋から冬に出てくる不調を防ぐには

11月の終わり頃から 新しく来院される患者さんの中に耳鳴 難聴 耳詰まりを訴える方が目立つようになってきました。寝汗がひどくなり不眠を訴える方もいらっしゃいます。

秋は収斂(しゅうれん)の季節です。五臓では「肺」と関係しています。呼吸器疾患は秋から冬にかけて増えますよね。
12月なのに秋かという声も聞こえてきそうですが、今年はなかなか気温が下がりませんでした。今は秋から冬への移行期です。
季節に伴う人間の生理的変化を、古代の中国人は理論化しました。人の身体は陰と陽のバランスの上に成り立っていますが、秋から冬にかけては 「陰」つまりは身体を落ち着かせる要素が不足しがちになります。「陰」が足りなくなる つまり陰虚になると耳鳴や不眠、寝汗に苦しむようになります。気持ちもそわそわと落ち着かなくなります。不安感にかられることもあります。今年は 季節はずれの暑い、あったかい日も続きました。これも陰虚が増える原因のひとつになります。
また冬は収蔵(しゅうぞう)の季節であり、五臓では「腎」と関係し、補腎、補気が重要となる季節です。伝統的中医学の「腎」は耳にも関係しています。耳鳴や耳の不調がおきやすいのです。

陰虚にならない一番いい方法は適切な睡眠時間を確保することです。睡眠が「陰」を養ってくれます。寝不足にならないよう生活に気をつけてください。
眠れない方、耳の不調が出てきた方は すぐに鍼灸院に行くのがお勧めです。
写真は梅田の地下街のクリスマスツリーです。
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2018年10月11日

一か月で治った耳管狭窄症

一か月で治った耳管狭窄症

耳管狭窄症は耳鼻科では 鼻炎や副鼻腔炎などで耳管の咽頭口が腫れ、耳管の通らなくなった状態と説明されています。耳のつまりや聴力低下があります。
今回の患者さんは30代の男性で右耳の違和感 つまり感 頭痛 肩こりがつらいという訴えがありました。夏に治療しました。春先は花粉症がひどくなるが 今は鼻炎の自覚症状はほとんどないといった状態でした。
一か月 5回治療したところで頭痛 肩こりはなくなり、耳の症状も消えました。アンケートをいただき、治療を終わりました。 通院に2時間ほどかかる方でしたが、なんとか通院していただきました。
春先に花粉症がひどくなると鼻炎から耳管狭窄症が再発する可能性があるので、2月ごろから花粉症の治療をしましょうと お願いしています。

花粉症の治療については以下をご覧ください。症状を抑えるだけでなく、本当に治す治療です。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

◆アンケート回答

非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1であるという回答があり以下のようにコメントされました。

一年以上前から耳管狭窄症と診断されずっと右耳のつまり感を感じながら過ごしていました。耳鼻科を転々としても一向に治らず困っていたところインターネットで耳鼻の治療をやっている結鍼灸院を知り通うことになりました。家のある○○から通うのは大変でしたが4回目の治療くらいで耳のつまり感がほぼなくなり5回目ではほぼ完治しました。鍼灸の力の不思議さにおどろいているところです。1か月くらいで治るとは思いませんでした。本当にありがとうございました。
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2018年05月27日

両耳のつまり、閉塞感、耳鳴りが一か月で治った

耳の閉塞感、つまり感がいろいろな身体の不具合といっしょに治ったお話です。

☆両耳のつまり、閉塞感、耳鳴りが一か月で治った

60代の女性が「2週間前から両耳がつまる、閉塞感が出てきた」と来院されました。人の声が遠くに聞こえます。自分のしゃべる声もこもって聞こえます。右耳の耳鳴は何年も前からあります。今回は両耳が耳鳴りするようになりました。ふらつきも出てきました。
以前から背中が痛んでいたのですが、右の首から肩にかけても痛むようになりました。寝つきも悪く、一度は夜中に目が覚めます。時々 口が苦く感じます。
耳鼻科に行きましたが、正確な診断名はつきませんでした。耳管の通気をしてみても症状が改善しません。かえってめまいがひどくなったように感じたので通気はやめています。

1週間に2回の頻度で治療を開始しました。一度の治療で人の声が遠くに聞こえるのも自分の声のこもるのも楽になりました。ただまた゛ぶり返します。
3回ほど治療すると背中の痛みが最初を10とすると2ぐらいと軽くなってきました。結局 1ヶ月8回 治療し、その10日後も症状の再発のないことを確認して治療を終わりました。アンケートは8回目の治療後にいただきました。
聴力検査の結果も大丈夫だったという連絡を後日いただきました。

◆アンケート回答
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よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるという回答があり以下のようにコメントされました。

両耳の閉塞感は全く感じなくなりました。耳鳴も日中は殆ど気にならず過ごせるようになり楽になりました。夜 等 静かになったときに耳鳴を感じる事はありますが、あまり気にせず寝る事ができます。
耳からくるであろう体の不調を整えて頂き感謝しております。ありがとうございました。

◆考察

アンケートに「耳からくるであろう体の不調を整えて頂き」と書かれていますが、中医学では、肝鬱気滞(かんうつきたい)という身体の不調から、耳もつまり右の首から肩にかけても痛むようになったと考えます。気が滞ると、悪い熱をもつことがあります。頭の方で熱を持つと、口が苦くなったりします。そしてたいていは不眠になり、イライラがひどくなったりします。
私は耳周辺にだけでなく身体全体から治していきます。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

2018年05月06日

耳管開放症 夏に悪化するのが治った

結(ゆい)鍼灸院の藤井正道です。今日で連休も終わり、結(ゆい)は明日 7日月曜から平常通り開院します。
今回は夏に耳の調子が悪くなる若者が治った話です。

耳管開放症 夏に悪化するのが治った

20代の男性が○○年7月に来院されました。夏になると耳管が開くのをなんとかしてほしいとの訴えです。両耳の耳管が開き、自分の声が大きく聞こえてしまいます。立ちくらみもよくおこり、鼻炎もあります。
伝統的中医学では気がきちんと頭まで登っていない、清陽(せいよう、清らかな陽気)が頭まで昇っていないために、耳管や鼻がうまく機能しなくなったと考えます。
7年前の夏、ひどい疲労感で耳管も開放するようになり体調不良になりました。調べたところ貧血状態で腎機能も低下していたそうです。それ以来 夏になると調子が悪くなるようになりました。

10日間に3回 治療したところ、簡単には耳は開かなくなり、鼻炎もよくなりました。
結局 半月で5回、その後半月に3回 治療したところ、一週間の内 一度も耳が開かなくなり、鼻炎もよくなったので、治療を終了しアンケートをいただきました。
本当はもう少し 夏が終わる9月末までは治療を続けたかったのですが、海外留学のため8月で治療を終わりました。

◆アンケートのコメント

夏になると、立っているだけでも耳が開いて辛い状態でしたが、ここでの治療でそのような症状がなくなり日常生活はかなり楽になりました。ありがとうございました。

◆自筆のコメントはこちらから
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※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

2018年03月27日

2回で治った突発性難聴

今回は突発性難聴のお話です。

☆突発性難聴とは

突然 難聴になった中で、原因不明のものを突発性難聴といいます。
原因不明なのですが、内耳の循環障害が有力と考えられています。循環障害は 血の塊や何かの異物、脂肪や空気等々が血管をつまらせたり、細い血管が破れてしまったりすることでおこります。
また風邪のウイルスが 内耳の炎症をおこす場合も多いといわれています。
循環障害にも炎症にも鍼灸は有効です。気血のめぐりをよくするのは鍼灸の得意中の得意です。春に発症することが多いという印象があります。

☆2回で治った突発性難聴

橘(仮名)さんは40代の男性です。○○年7月に来院されました。
一週間前 テレビをみていたら急に右耳の聞こえが悪くなりました。3日前 耳鼻科を受診したところ突発性難聴と診断された。昨日 ステロイド注射を受けたが効果を感じられなかったとのこと。右の耳鳴もあるが静かになると気になる程度です。肩こりは しっかりあります。
4日間に2回 治療したところ聴力が回復しました。2回目の治療をした翌朝、聴力は回復していました。3回目にさらに聴力の回復を確実にする治療をしてアンケートをいただきました。アンケートでは以下のコメントをいただきました。

◆コメント

まさかここまで聞こえるようになるとは思いませんでした。鍼灸治療はうけたことがなかったので半信半疑でしたが、今は受けて本当によかったと思っています。本当にありがとうございます。コメント以上   自筆のコメントは以下からどうぞ
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※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。