2019年08月07日

認知行動療法と似ている会話していました。患者さんとの会話がカウンセリングでした。

認知行動療法のDVDをみました。Beck&Beckの認知行動療法ライブセッション(医学書院)というものです。
6月7日の朝日新聞夕刊に「抗うつ薬の効果、少ない用量最適 日英チーム研究結果」という記事が載りました。その研究をされていた京大の古川先生が監修されていたものなので興味をもったのです。

認知療法の創始者とされる米国のアーロン ベックさんとその娘さんで認知療法を確立したとされるジュディ ベックさんが患者さんにカウンセリングを行う198分の映像が収録されています。両方とも米国人女性にカウンセリングしています。

「似ていることをやっている」「患者さんの悩みも似ている」「結(ゆい)に来る女性患者さんも初診で時々涙を流されるけれど、後は笑顔になってくださる」というのが感想です。認知行動療法の権威と街の鍼灸師の私の患者さんとの会話が「似ている」というと不遜かも知りませんが、実際 似ていました。

混乱し悲嘆にくれている患者さんに対し、やんわりと論理的に指摘することがあります。混乱した考えを整理しやすくなるような会話に自然となります。「なんでそう考えるのかな」「ふつうはそこいかないでしょう」と言ったりもします。まちがった思考の癖(くせ)、認知のかたよりを持っている患者さんは態度や話しぶりでわかります。目でわかります。
日本人は米国人と比べると、論理的に会話していく訓練を受けていない人の割合が高いので、患者さんが自分で気づくのを誘導するだけでなく、もう少し断定的に言って、患者さんの決断を促すこともあります。まちがった思考の癖から離れていくのを手助けします。
長年 経験を積み、きちんと患者さんたちを治している治療家の先生方は、自然とカウンセリングもされているのだと思います。

認知行動療法について詳しく知りたい方は、厚労省の心の健康のページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/index.html

◆夏休みのお知らせ
結(ゆい)鍼灸院の夏休みは8月11日日曜〜15日木曜です。夏休み中は電話受付もお休みさせていただきます。
また8月は最終木曜ではなく最終金曜30日を休ませていただきます。名古屋の中和専門学校で講義するためです。29日木曜は平常通り開けます。
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2019年06月09日

6月7日朝日新聞 夕刊が「抗うつ薬の効果、少ない用量最適 日英チーム研究結果」

朝日新聞夕刊に「抗うつ薬の効果、少ない用量最適 日英チーム研究結果」という記事が載りました。抜粋すると以下のような内容です。

 抗うつ薬は、承認された用量の範囲内の少なめの量を飲むのが最も効果的とする研究結果を、日英などの国際チームがまとめた。結果をもとに研究者は、少ない量から始めて副作用に注意しながら増やすことを勧める学会の治療指針の見直しが必要と指摘する。中略
古川壽亮さん(京大教授)は「抗うつ薬が効かないなら量を増やすべきだと考えられてきたが、逆効果だと示された。量を増やすより別の薬を試すべきで、治療指針の見直しが必要ではないか」と話している。

医師のみなさまや患者のみなさまに是非 知ってほしい内容です。
これまで私は患者さんから抗うつ薬や抗精神薬を減らしたいという相談を受けた時、たいてい以下のように答えています。
「鍼灸治療で症状が改善してきたら、主治医によくなってきたことを伝え、減薬の希望も伝えてください」

今度からは、今回の「抗うつ薬の効果、少ない用量最適」という研究結果の情報もいっしょにお伝えするつもりです。
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2019年01月25日

鍼灸osakaに掲載されました

鍼灸osaka131 Vol.34 No.3/2018の特集 終末期.高齢者をみつめる緩和ケア の中に「日本で発展した中医鍼灸の立場からの高齢者の治療、認知症と抑うつ、不安症状の鑑別と改善」という文章を書きました。
ほかの執筆者が緩和ケアを取り上げる中で、「街の治療家」の私は普通に自宅で生活し、付き添いつきながら結(ゆい)に通院できるレベルの高齢者の具体的治療について書きました。9ページとちょっと長めです。食欲不振や不眠や頻尿などの症状別の配穴例や棒灸、灸頭鍼、押し灸、箱灸の使い方も説明しています。治療家のみなさんの明日からの臨床に役立てる内容になっています。是非 お買い求めください。
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2019年01月11日

強迫性障害がよくなりました 地震でよけいにやる気がでました

昨年は6月 大阪北部地震 9月 台風21号と関西は大変な災害にあいました。今年は平穏な年になってほしいものです。
ただ困難の中で強くなる人もいます。地震の困難を経る中で かえって元気になった方もいらっしゃいました。その中から1人の30代の女性を紹介します。茨木市にお住まいだったので茨木さんとお呼びします。

※強迫性障害とは 厚生労働省のHPより

強迫性障害では、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。たとえば、不潔に思えて過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_compel.html

◆アトピー性皮膚炎とひどい首のこり、そして強迫性障害

茨木さんの強迫性障害の症状は多彩でした。例えば過去の出来事を思い出して、何か人を傷つけてしまったのではと何十分も考え込み何もできなくなる。自分が頭の中で考えているのが人に聞こえているのではないかと心配になる。スマホを触っていなくても、誰かにメールや会話をしていないかと不安になり、大丈夫 スマホに触っていないと何回も言い聞かせる。コップをテーブルに置いても、落ちる所に置いていないか不安になり、何回も確認してしまう(茨木さんの手紙より)
夫も子供もいらっしゃるのですが、家事もできなくなり 実家のお母さんに同居して手伝ってもらっているという状態でした。夫に連れられて来院されました。

当院は恐怖や苦手を克服する「思考鍼」という治療をするのですが、それにとても興味を持たれていました。3年ほど「アトピー専門」を標ぼうする別の鍼灸院で治療されていたのですが変化はありません。何よりひどい肩こり、とくに首のこりに悩んでいらっしゃいました。腰痛もあり、アトピー性皮膚炎も結構ひどい状態です。
「まず ひどい首コリからとりましょう。アトピーもなんとかなるでしょう」といって治療を開始しました。

最初の一ヶ月は週2回の治療をして、その後は週一回でアンケートの回答をいただくまで約1年間 治療しました。
最初の一ヶ月で首のコリを軽くしました。2ヶ月でアトピー性皮膚炎が改善し、強迫性障害も「治療した日から2日ほどは普通に動ける」といった状態によくなりました。腰痛は治っています。
半年でお母さんの同居が不要となり、7ヶ月目に大阪北部地震にあいました。食器が全部壊れるような被害にあい「2〜3日は眠れなかった」のですが、その後は こちらが驚くような回復ぶりで、地震後の片付けに走り回っていました。1年後 転居される時にアンケートをいただきました。

◆アンケート回答

よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は3であるという回答があり以下のようにコメントされました。

約1年前 私の強迫性障害の症状について 先生にお渡しさせていただいた手紙を今 読み 自分の今の状態と比べて時分の今の状態と比べて考えてみると1年前に見ていた世界とは別の明るい世界に今いるような気分です。
強迫性障害の1つ1つの症状は正直 今もあります。ですが1つ1つの症状が軽くなり小さな症状はなくなり、生活していく事に希望が持てるようになりました。強迫性障害で自分の中がいっぱいになって、毎日がその症状に苦しめられる日々でしたが今は家事や子供の学校行事、友達との交流、買い物、そして今は主人の転勤に伴う引越しの事まで、色々なことをできる日常を取り戻している感じです。
症状を楽にして頂いたのでこんなにも普通の日常を少しずつ送れるようになり、毎日が明るく感じ、主人、子ども、母親も喜んでくれています。この調子で鍼灸を続けながら、これからも症状が良くなっていくよう自分自身も前向きに、長かった強迫性障害のために不安で弱気になってしまう部分にも勇気を出して、日常生活を過ごしていきたいと思いますし、今は「そうして元気になっていけるんだなあ」と 自信が持てるようになりました。
結鍼灸院に出会わせて頂けた事に感謝しております。
本当にありがとうございます。

◆自筆のコメントはこちらから
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2018年11月09日

秋にしんどくなる人たち 冬季うつ病 季節性感情障害(SAD)

10月、11月頃から身体がだるい、しんどい、夜 眠れない、昼間 眠いという人たちがいらっしゃいます。寝ても寝ても疲れがとれない、首がこる、肩がこるといった訴えもあります。

秋ですが、冬季うつ病 季節性感情障害(SAD)の可能性があります。毎年 10月、11月頃から調子が悪くなる人は疑ってみてもいいかもしれません。日照時間がへる中で脳内の神経伝達物質 セロトニンの分泌が減る人がいます。セロトニンには精神を安定させる作用があり、それが不足すると、うつ状態や情緒不安定になります。

脳にとって大切なセロトニンは体が浴びる光線量が多いとたくさん分泌されるようになります。とくに朝日を浴びることは大切です。
蛋白質の構成成分である必須アミノ酸、トリプトファンから、セロトニンを経て作られる、物質がメラトニンです。これが眠気を誘います。夕方になるとセロトニンが変化したメラトニンが分泌されるようになり、真夜中はピークに達します。セロトニンとメラトニンはいわばポジとネガのような関係。脳を安定させ活性化させる物質と眠気を誘う物質がうまくまわっていくことと、朝の光を浴びて起床し、夜になったら寝るという規則正しい生活は結びついています。中医学的には陰陽のバランスのとれた状態です。

冬季うつ病 にならない秘けつは 規則正しい生活と朝の太陽を積極的に浴びることです。
すでに調子の悪くなった方は鍼灸を受けてください。とくに私がよく使う督脉通陽法という治療法は冬季うつ病によく効きます。
写真は万博公園の紅葉です。
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◆専門家 鍼灸学生のみなさまへ 11月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

木下悟世話人の中医学講義と実技 認知症の鍼灸治療

高齢化の進展に伴い認知症の方が増えています。内閣府によると、85才で3人に
1人に認知症状があるとされています。介護施設は人手不足の為に十分に機能し
ていないのが現状です。自ずから在宅中心の介護となり、地域の資源を活用して
いくことになります。鍼灸師にも認知症を理解して精神の安定を図り、身体の苦
痛を取り除くことにより、周辺症状の発現を押さえ、平穏な生活が送れるように
支援する事が求められています。

《日時》11月17日土曜 18時〜21時 
《場所》大阪生涯学習センター 第4研修室

定員 36名 関西鍼灸中医研究会HPか下記URLから事前申し込みをお願いします。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/318c1ceb536516

資料代はいずれも 一般会員2500円 学生会員1500円
一般参加3000円  学生参加2500円
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2018年03月13日

うつ病患者への鍼治療のランダム化比較試験(RCT)で、鍼が深刻なうつ病の症状を減少させることを発見した

結(ゆい)鍼灸院の藤井正道です。今回はうつ病の研究のお話です。関西中医鍼灸研究会のメンバーには海外の鍼灸情報を精力的に翻訳してくれる頼もしい仲間がいます。早川敏弘先生です。今回は早川先生の情報です。早川先生の要約と原本を参考にさらに藤井が要約したものです。

アメリカ国立医学図書館の医学データベース「パブメド(Pubmed)」に収録されているイギリス・ヨーク大学のマクファーソン教授を中心とした研究チームの論文「慢性痛とウツ病のプライマリケアにおける鍼:研究プログラム」は2017年1月30日に発表されています。
Acupuncture for chronic pain and depression in primary care: a programme of research.
MacPherson et al.
Southampton (UK): NIHR Journals Library; 2017 Jan.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28121095

※「パブメド(Pubmed)」には2016年1月に私と日大の酒谷教授の共同研究!「不安レベルへの鍼の効果と前頭前野皮質のNIRS活動計測」も収録されています。

☆うつ病患者への鍼治療のランダム化比較試験(RCT)で、鍼が深刻なうつ病の症状を減少させることを発見した

 イギリス・ヨーク大学の研究チームは、鍼治療を加えると、慢性痛やうつ病に対して、一般治療の効果を促進させることを発見した。
鍼研究の教授でイギリスとアメリカの研究チームといっしょに仕事をしているマクファーソン教授は、一般的な治療を受けている患者群と鍼治療を追加で受けている患者群を対象に研究した。
一般的な治療だけ受けている患者群と比較すると、鍼を加えた場合、明らかに、頭痛や片頭痛の発作を減らし、頸部痛や腰痛を減らした。鍼は、抗炎症剤、鎮痛剤で治療されても痛みがとれなかった変形性関節症の疼痛と機能障害も減らす事を示した。

鍼またはカウンセリングを、抗うつ薬などの薬物療法と比較した新しい臨床試験もおこなった。
北イングランドの755人のうつ病の患者に対し鍼とカウンセリングが、深刻なうつ病の症状を減少させ、治療から1年後もその効果が続いていることを発見した。
鍼をすることができる患者には鍼が効果的だった。何らかの理由から鍼をできない患者にはカウンセリングが効果的だった。鍼もカウンセリングも費用対効果が高い。

「うつ病の治療では、普通は、抗うつ薬を用いる。けど、それは、患者の半分以上に、効かないんだよ。」「鍼の臨床効果の一部には、プラセボ効果もあるかも知れない。でもこの研究は、鍼が慢性痛を減らし、プラセボ鍼よりも効果があるという明確な証拠を示している。」とマクファーソン教授は語る。
マクファーソン教授は続ける。「われわれの新しい研究結果は、慢性痛とうつ病の治療を新しいステップに進めるものだ。なぜなら、患者と専門家は、鍼をもっと自信をもって選択することができる。鍼は、ほかの治療と比べて費用対効果が良いだけじゃなくて、望ましくない副作用を起こす薬を減らして、疼痛や抑うつ気分を減らすことができるんだよ。」

この論文の意図としては以下のように書かれていました。

近年、鍼治療の利用が増加しているが、そのエビデンス(証拠)は確立されていない。臨床効果と費用対効果がはっきりしていない。エビデンスを確立させることで、より多数の患者が鍼治療を利用できるようになるし、政策立案者や意思決定者が鍼治療を政策的に採用していく参考になる。そのためにうつ病の鍼治療のランダム化比較試験(RCT)を行った。
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2018年03月06日

不安症状が改善しました。老人性うつ病?認知症?

今回は認知症のお話です。
70歳代前半の女性患者が娘さんに連れられて、来院されました。
某大学病院の 老年・高血圧内科に通院され 抗うつ剤 ジェイゾロフトを処方されています。老人性うつ病か認知症かはっきりした診断は出ていないということでした。

ふつうに話はできる状態です。ご家族がお困りなのは、ひんぱんにかかってくる電話でした。女性患者のお連れ合いと娘さんは昼間は仕事に出かけます。すると女性患者さんは何度も2人に電話をかけてきます。たまに電話に出れないことがあると、今度は親戚や知り合いに「棄てられた」と電話をかけるとのこと。数ヶ月前からひどくなったそうです。
「何とかならないか」と当院にいらっしゃいました。ジェイゾロフトで一時的によくなったが、すぐにもとに戻ったとのことでした。
治療中も 何度も娘さんの所在を確認されます。

鍼灸すると うつ病はよくなりますが、認知症の認知機能については なかなかよくなりません。しかし家族がストレスをうける諸症状、不安でしゃべり続けるとか、電話をかけ続ける、あるいは怒鳴ったりするという症状は結構 早くよくなります。つまり介護する側は楽になります。

今回も約20日間に4回治療したところ、電話はほとんどかかってこなくなりました。当初訴えられていた膝の痛みもなくなり、それまで食べられなかった朝食も食べられるようになり治療を終了しました。治療中、何度も娘さんの所在を確認されることもなくなりました。不安でおびえたような顔つきが、にこやかなものに変わりました。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

写真は万博公園の梅です。3月4日 暖かな日曜に撮ったものです。
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2017年12月13日

寒さが意外な悪さをします

結(ゆい)鍼灸院の藤井正道です。急に寒くなりました。

☆寒さが意外な悪さをします

寒さのために体調を崩される患者さんがちらほらいらっしゃいます。寒くなると肩がこったり腰が痛くなりますが、それだけではありません。
寒さも自律神経の不調に関係します。ぶるっと寒さを感じると血管は収縮し、熱を外に逃がさないようにします。交感神経優位という状態になります。身体と精神を緊張させます。

寒い部屋の中で我慢していると、緊張状態が続きリラックスできなくなり、疲れもとれなくなります。日頃から緊張気味の人、がんばりすぎる傾向にある人が寒い中でがんばっているとよけいに具合悪くなります。自律神経の働きが乱れ、ホルモン分泌の具合が悪くなる場合もあります。

伝統的中医学では寒が気の流れを滞らせるといいます。耳の周りの経絡(けいらく)、気の流れが悪くなると 耳管開放症や狭窄症の症状が悪化します。軽くなっていたパニック障害がひどくなることもあります。うつ病の気分の落ち込みも悪化します。もちろん鍼灸はよく効きますが、部屋を暖房で暖めることも予防に役立つのです。

朝 寒い中で寝起きに首が痛い、昼ごろには治るという人には早朝からの暖房をお勧めしています。寝違い予防にも役立ちます。タイマーでエアコンをつけてもらいます。エアコンの音が気になる人には オイルヒーターをお勧めしています。
暖かい朝食は言うまでもありません。

結のHPの以下の記事も参考にしてください。結は年末は28日木曜までやっています。
☆寒さもストレス
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_body/entry_882/

写真は 12月9日の関西中医鍼灸研究会のモクサアフリカ講演会に登場した もぐさでつくったサンタさん イギリスの国際NGO モクサアフリカに送られました。アフリカの結核患者の補助療法にお灸が使われています。モクサアフリカのHPは以下です。
https://www.moxafrica-japan.com/

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2017年01月09日

適応障害と診断され、休職していた心因性失声症の男性が治った

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。今回は適応障害と診断された心因性失声症の若い男性のお話です。

☆適応障害と診断され、休職していた心因性失声症の男性が治った

患者さんは20代後半の若者です。
1ヶ月前から声がでなくなり休職中です。精神科で「適応障害」と診断されていました。
持参された診断書には「抑鬱感、不安感、失声、身体のだるさなどの症状が強く日常生活に支障をきたしており」と記載されていました。実家に戻って静養中です。お母さんが心配そうにつきそっていらっしゃいました。
1回目の治療後 身体のだるさは改善しましたが、まだ声は出ません。
2回めの治療の時に失声は回復。
4回めの治療終了時に、アンケートを書いていただきました。まだ4回目のため集中力が本人さんが満足いくところまで回復していないのでしょう。身体的につらいところはないという状態でしたが、治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるとなっています。

1ヶ月に8回治療し集中力も回復して元気に職場復帰されました。結局2ヶ月で職場復帰に成功しました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント
鍼灸による治療は初めてであったが、痛みもほとんどなく、すぐに効果がでたので非常に満足しています。ありがとうございました。
コメント以上

◆自筆アンケートは以下から
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☆適応障害とは

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります(厚労省のHPより引用)
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
posted by ゆい at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ、パニック障害

2016年12月16日

1年間 出なかった声が出るようになった 心因性失声症

今回は一年間 声の出なかった女性のお話です。

☆1年間 出なかった声が出るようになった 心因性失声症

20代前半の女性が付き添いの方といっしょに来院されました。1年前から声が出なくなり心因性失声症と診断され精神科で治療中です。
会話はできませんが、笑い声やびっくりした時の声はでます。心因性失声症で時々みられる症状です。身体もだるく、吐き気もあります。
1年前に恋人とケンカになり、気がつくと声が出なくなっていました。

心因性失声症はストレスや心理的ショックが原因といわれていますが、伝統的中医学では経絡、気の流れがつまったり逆流したものと考えます。気の流れが詰まっているのですから、通せば治ります。世間では長くかかると思われていますが、きちんと鍼灸治療すれば、早く治ります。
今回の女性も気の流れが逆流しているため、吐き気があります。まず仰向けになっていただき、気の流れの逆流を直す治療をしました。吐き気がなくなったのを確認して、失声症の特効穴に鍼をして声を出してもらいました。小声ですが声が出るようになりました。

3日後に2回目の治療。今度は愛読している雑誌を持参してもらい、鍼をしたまま朗読してもらいます。だんだんと声が大きくなりました。

3回目の治療で治療終了。はっきりした声が出て、身体のだるさもありません。
じつはこの患者さんはパキシルという抗うつ薬、選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)を処方されていました。声が出るようになったので精神科で、薬を減らしていこうという話になっていました。もし減薬する時に身体の不調が出たら再度 来院くださいとお話して治療を終わりました。
3回めの治療終了時に、アンケートを書いていただきました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント
こんなに早く治ると思わなかったです。来て良かったです。ありがとうございました。
コメント以上

◆自筆アンケートは以下から
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※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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2016年10月04日

日照時間が減ると身体がだるくなる

9月は平年に比べ、日照時間がすごく少なかったようです。
9月の日照時間は平年比で東京66%、大阪68%、とくに中旬は東京16%、大阪38%というものでした。

☆日照時間が減ると身体がだるくなる

野菜の生育が悪く高値になっていますが、人の身体も影響を受けているようです。10月も当分 雨と曇りが続きます。
日照時間が減っていくと発症するのが冬季うつ病ですが、9月も急激に日照時間が減ったために調子を崩している方が多いように見受けられます。だるい、しんどい、動きたくないなどなどです。やたらと甘いものが欲しくなることもあります。

日光を眼にすると、目の網膜から脳に信号が送られて脳を活性化するホルモンが出てくるのですが、朝からどんよりした曇りの光しかみれない日が続くと、人によっては脳の活性化がうまくいかなくなります。体内時計も乱れやすくなっていますから、できるだけ規則正しい生活を心がけてください。寝る時間がばらばらなのは仕方ないとしても、毎朝 同じ時間に起きるようにしてください。

☆頭のてっぺんとおへそを使いましょう

「だるい、しんどい、動きたくない」には頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)というつぼを指で押してください。5秒くらいゆっくと押す動作を10回くらい続けてください。
両耳たぶの一番上を結んだ線と身体の正中線、鼻筋をそのまま上に持って行った線の交わる所が百会です。指の腹でさぐると、へこんでいるところです。

もうひとつはお臍を暖めてください。10分くらいです。お湯をいれたペットボトルや蒸しタオルがお勧めです。使い捨てカイロでもかまいません。身体を元気にします。湿度の高い日々が続き、重くなった身体を軽くします。胃腸の調子も整えます。

昨日はアメリカ西海岸の長期出張から戻られた常連の患者さんが「長旅でふつうに疲れたけれど体調はいい」と来院されました。体調を崩すと食が細くなる方でしたか゛、明るい太陽と乾いた空気のもと、おいしく食べられたそうです。

台風も来るし、曇りも続きます。頭のてっぺんとおへそを使いましょう。

◆ペットもおへそにお灸をします。ある患者さんが愛犬に棒灸をしている写真。
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2016年07月03日

身体から治した方が早い 武術家 甲野善紀さんに共感

武術家 甲野善紀さんのTV番組を見ていて共感した言葉がありました。
「身体から治した方が早い」という言葉です。

☆身体から治した方が早い 武術家 甲野善紀さんに共感

人が刀できりつけられようとする場面の映像、人は思わず手でよけようとします。刀できりつけられる時、人の気持ちは恐怖に震え上がり、息が止まります。甲野さんは「横隔膜が上に上がって動かなくなる」と表現していました。

今度は両手の薬指を絡ませながら、両手をおへその下で組む形にして肩を落とさせます。そうすると、きりつけられた人が「さっきほど恐怖を感じない」という反応に変わります。瞬時に恐怖心が軽くなったのです。甲野さんは横隔膜を上にあげないようにしているという趣旨の解説をされていました。

じつは薬指は恐怖や安心に関係する経絡(けいらく)の気の流れが流れている場所です。横隔膜が動かなくなるという表現は、中医学的には「身体の中心線 おへそとその周囲の経絡の気がうまく下に降りていない」と翻訳できます。

両手の薬指を絡ませて、肩を落とし恐怖を克服するやり方は鍼灸でパニック障害やトラウマの治療をつぼを使って治療するやり方に似ています。私は刀できりつけて恐怖心をおこさせるようなことはしませんが、トラウマの治療では鍼をした状態で恐怖を感じたり嫌だと思ったことを思い出してもらいますし、パニック障害も苦手な場所にいる自分をイメージしてもらいます。イメージした時に息苦しいなどの身体の反応が出たときはただちに鍼をして、症状をとります。イメージしても異常の出ない身体にします。息が詰まる感覚の取れない人も鍼をすると深い腹式呼吸ができるようになります。甲野善紀さん流に表現すれば横隔膜を下に下げているのです。
カウンセリングを否定はしませんが、甲野さんと同様「身体から治した方が早い」と考えています。おそらく脳の記憶の回路の情報を瞬時に書き換えているのでしょう。

結の花壇が夏仕様に変わりました。園芸担当スタッフに感謝です。
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2016年03月14日

子育てママの自律神経失調症が1ヶ月でよくなった!

3.11東日本大震災から5年と3日がたちました。今回は様々な不調から自律神経失調症と診断された若いお母さんのお話です。

☆子育てママの自律神経失調症が1ヶ月でよくなった!

松尾(仮名)さんは小さなお子さん2人の子育て真っ最中の30代の主婦です。2人目のお子さんを出産した6年前から身体の不調に悩まされていました。
とくにここ2〜3ヶ月動悸、頭痛、不眠に苦しめられていました。胸の下の方がしめつけられるような痛みもあります。自律神経失調症と診断され心療内科からお薬をもらっていますがなかなか好転しません。眠っても2〜3時間で目が覚めてしまいます。

コメントにもあるように、1回の鍼灸治療で寝つきが良くなり、胸の下の方がしめつけられるような痛みが楽になりました。
約1ヶ月 7回の治療をしたところでコメントをいただきました。動悸、頭痛、不眠、胸痛がなくなり、午前中は起きられなかったのが、朝から家事ができるようになりました。

出産は素晴らしいことですが女性の身体にかなりの負担となります。出産後の女性は気血両虚(きけつりょうきょ)という身体の弱った状態です。中医学では1年くらいは養生が必要としています。しかし実際はこの時期こそ赤ちゃん相手に大奮闘する時期、夫や周りがしっかりお母さんを支えることが大切です。

男と女では脳が違います。子育てのしんどい時期、夫がどれだけかかわったかということを女性はしっかり覚えています。20年たっても30年たっても覚えています。女性患者さんが夫に対してもらす本音は私にもずいぶん勉強になりました。
熟年離婚を切り出されてびっくりしないためには、家事育児にしっかりかかわってください。よろしくお願いします。

◆アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【0】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント

6年くらい前から通院し、ここ数ヶ月は投薬やカウンセリングの効果もほとんどなく動悸も薬によって一時的におさえるというつらい状況でした。ホームページで偶然こちらを知り通院したところ1回で寝つきがとても良くなり3.4回めで頭痛もほとんどなくなり、今まで午前中は眠っていることが多かったですが、家事やそのほかにも時間を有効的につかえるようになっています。心療内科でもとても効果が出ていると言われ減薬しています。ありがとうございました。

◆自筆アンケートは以下から

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※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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2016年02月18日

突然、声が出ない 1回で治りました。心因性失声症 女性の場合

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。先日 鍼灸柔整新聞という業界紙の記者さんの取材を受けました。今日 原稿を読ませてもらったのですが、さすがプロ、1時間30分ほどのとりとめのない話がA4で1枚ほどにコンパクトにまとまっていました。

☆突然、声が出ない 1回で治りました。心因性失声症 女性の場合

突然 声が出なくなる心因性失声症、声がかすれてうまく出なくなる人もいるし、まったく声が出なくなる人もいらっしゃいます。
ストレスや心理的ショックが原因といわれていますが、伝統的中医学では経絡、気の流れがつまったり逆流したものと考えます。気の流れが詰まっているのですから、通せば治ります。世間では長くかかると思われていますが、きちんと鍼灸治療すれば、比較的早く治ります。早期治療が大切です。
今回 治療した20代後半の女性も、まったく声が出ませんでしたが、一回できれいに声が出ました。

世間で長くかかると思われるのは、美智子皇后が59歳の時、93年に心因性失声症 にかかり治癒に翌年までかかっているのが影響しているのかもしれません。失声症に鍼灸が効くという事実が広まっていないのも原因のひとつです。

結には夫から電話がかかってきました。その後 以下のようなメールが来ました。

妻の症状について事前にメールでご連絡いたします。
【症状】
声が出ない(掠れる等ではなく全く出ない)
【発症時の様子】
昨日の晩より吐き気や腹痛を訴えてしばらく横になった後、急に声が出せなくなった。その後も原因不明の腹痛や不快感は継続。

HPに書かれていた失声症の方のお話を拝見し、何とか診ていただけないかとお電話差し上げました次第です。以上 夫からのメール

本来はのどからお腹に向けて、流れている気の流れが滞り、逆にお腹からのどに向かって逆流しているので吐き気があり、お腹が痛くなります。流れをもとに戻し、今までよりも元気よく気が下に流れるようにする鍼灸治療をしました。後で声が出るようになって聞いたのですが、肩もよくこるし、鼻もつまるそうです。半年ほど前から息苦しくなることもたびたびありました。私は心因性失声症はパニック障害の親戚のようなものと考えています。鍼灸の治療法も似ています。

夫には横についてもらいました。鍼をしたままで、仰向けに寝てもらいます。しばらくすると吐き気や腹痛がなくなりました。うなづいてもらって状態を確認します。ころあいを見計らって「声を出してください」と言うと「はい!」とはっきり一言。「よかったぁ」と夫からは安堵の声。
翌日、再発防止の鍼灸をして治療を終わりました。翌日は肩こりも鼻づまりもきれいになくなっていました。

◆アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【0】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント
胸のつかえがとれ、息がスッと楽になりました。

◆自筆アンケートは以下から

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☆男性の治療例 突然、声が出ない 1回で治りました。心因性失声症は以下から
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_depression/entry_1174/

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆風邪やインフルエンザなどの細菌・ウイルスなどが院内で移らないように、通常の対策はもちろんのこと、独自にいろいろと対策をたてています。 どうぞ安心して治療をうけてください。対策は以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_influenza/entry_1050/
◆風邪やインフルエンザの治療については以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/index_2.php
◆花粉症の治療については以下をご覧下さい。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html
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2015年08月12日

お盆前に気分の落ち込む患者さん じつは家族との関係?

お盆になりました。みなさま いかがお過ごしでしょうか。結は今日から夏休みをいただきます。17日月曜から診療開始です。休み中も、ご予約は受け付けています。8時30分から21時30分頃まで電話は通じます。

☆お盆前に気分の落ち込む患者さん じつは家族との関係?

8月初旬頃から気分が落ち込んだり、体調が悪化する患者さんたちがいらっしゃいます。原因は家族との関係です。
職場で帰省や夏休みが話題になる。テレビで家族旅行に出かける姿、帰省ラッシュの様子も流されます。「みんな楽しそうですね」というコメントがかぶさります。
家族は素晴らしいものですが、素晴らしい家族ばかりではありません。
毎晩 母親から電話がかかってきて数時間、愚痴を聞かされる。「いいかげんにして」というと泣かれる、親不孝となじられる。
毎日「勉強ができない」「おまえは頭が悪い」「出来そこないだ」と言われ続ける。ちょっと成績がよくなっても、ほめられるどころか「今度は○○番以内に入りなさい」と命令される。緊張で交感神経が亢進しすぎて抹消の血管が縮まり、ひどい肩こりや手足の冷えに苦しむ。
子供は親を選べません。問題のある親の子供は自分に問題があると自分を責め、自分を大切にする感情を育むこともなく、自信を失ったまま成人となります。
家族とのお盆の再開がストレスになっている方はたくさんいらっしゃるのです。親と会わない選択をされている方で、会わない自分を責める方もいらっしゃいます。

親との再会がストレスだと自覚されている方はまだいいのですが、自覚できないまま、お盆や正月前に体調を崩したり、気分が落ち込んだりする方もいらっしゃいます。
親と会うことがストレスだと思っていけないと、自分の感情にふたをして見ないようにされています。なぜ体調が悪くなるのか、不安をなくすために時によっては、親のことを指摘させていただくこともあります。何もいわず淡々と治療して身体と脳を楽にするだけのこともあります。

トラウマをなくす、緩和する鍼灸治療もあります。お悩みの方はご相談ください。
楽しいことを人は吹聴しますが、都合の悪いことは隠します。家族がストレスになっている方に知っておいてほしいことがあります。みんな楽しくやっているようにみえても、装っている場合もあるのです。悩んでいる人はあなたのほかにもいらっしゃいます。あなたは一人ではありません。

結の花壇がさきほこっています。
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2015年04月21日

子育て真っ最中ママの線維筋痛症の治り方

今年の春は日照時間が少なく雨が多い。野菜に病気が出ているようですが、人間も雨が多く湿気が多いと身体がだるくなりがちです。温灸をたくさん使って湿邪(しつじゃ)をとる結(ゆい)の鍼灸治療で楽になります。

☆子育て真っ最中ママの線維筋痛症の治り方

芝原(仮名)さんは30代後半のお母さんです。
半年前から突然 左手人差し指が痛みはじめ、そのうち手全体が痛くなりました。足に力が入らなくなり立ち上がるのもむずかしくなりました。線維筋痛症と診断されています。
結(ゆい)に来院されたときは、なんとか歩けるようになっていましたが、全身が痛く筋肉がぴくつくという訴え。とくに左肩が痛く腕が上がらないとのことでした。
おなかはごろごろしています。毎日、午後3時頃からは不安感に襲われるそうです。線維筋痛症は精神症状を伴う方がほとんどです。

3ヶ月治療して症状もだいぶん緩和してきたところで以下のアンケートをいただきました。

◆アンケートでは「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【3】である」との評価をいただき、以下のコメントをいただきました。

◆コメント

最初に問診をしていただいた時は、症状が多すぎて何から伝えたらいいのかと言う感じで不安もありましたが、先生が一言「大丈夫治りますよ」と言ってくださり心強かったです。全身が痛くパニックなど精神症状も不安定だったのが、まず慢性的な下痢が治まり、夕方に起きる不安発作もおさまり、気づけば頑固な肩の痛みが治まりました。
日によって痛みが復活したり筋肉のピクピクもまだ治らないけれど、精神的肉体的な自律神経の不調はだいぶ治まりました。心配をかけていた家族もとても喜んでくれています。今後は早く薬も減らして行けたらと思っています。鍼は痛みを伴う時もあるけれど、これほどの効果が感じられたことに驚いています。今までは体調崩すと病院を転々としていましたが薬に頼る頼らず直していけることがわかりよかったです。本当にありがとうございます。

追伸 月経前の不調にも治療の効果を実感しています。


◆自筆アンケートは以下から
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アンケートをいただいてからは治療回数を減らし、2ヶ月間治療しました。痛みはほぼなくなり、ぴくつきもたまに出るといった状態です。元気に子育てに励んでいらっしゃいます。

線維筋痛症は日本線維筋痛症学会によると「原因不明の全身の疼痛、不眠、うつ病のなどの精神神経症状、過敏性大腸炎、膀胱炎などの症状を主症状とする病気」とされています。原因は不明です。重い症状から、比較的軽い症状の方までいろいろです。なんといっても慢性的に続く痛みがつらい病気です。もちろん鍼灸の得意とする分野です。

マスコミでは「線維筋痛症の患者さんが、いろいろ医者をあたってみたが、どこでもうまくいかず線維筋痛症の専門医に行ってやっと救われた。」というたぐいの物語が流されることがありますが、あれは半分はウソです。たしかに患者さんの症状は改善したかもしれませんが、線維筋痛症の専門医といっても特別な治療法があるわけではありません。お医者さんごとに工夫しながらやっているというのが実態です。
針灸は線維筋痛症によく効きます。線維筋痛症診療ガイドラインでもエビデンスUa 推奨度B(推奨度Aの治療法はないのです)と最高位になっています。

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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2014年12月19日

会社に行くとおなかが痛くなるという症状がとれたら肩こりもなくなりました。


中村さん(仮名)は30代の女性、PMS(月経前症候群)の治療をご希望で来院されたのですが、いつも肩がこる、会社に行くとおなかが痛くなる、ふらっとするという症状をおもちです。ふらっとするのは貧血のため仕方がないと自分ではおっしゃいます。
自分で原因を断定し、自分で納得されている患者さんは結構いらっしゃいます。

ふつうに治療するとたしかに身体は楽になるのですが、しばらくするとまた肩がこってきます。そこで思考鍼をしてみました。
思考鍼とは理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)をなくす鍼灸のやり方です。あるツボに鍼をして一定の刺激をしている時に、恐怖の対象や過去の衝撃をうけた出来事を思い出してもらうやり方です。出社した自分の姿を鍼をしながら想像してもらいました。
おなかが痛くなりましたが、別のつぼに鍼をして腹痛をとりました。今度は出社を想像しても腹痛は出なくなりました。

しばらくして来院されたので症状をお聞きすると、会社に行くとおなかが痛くなる、ふらっとするという症状はなくなりついでに「いつも肩がこる」と言われていた肩こりもなくなっていました。おなかが痛くなるのは過度の緊張のためです。いつも緊張していると肩がこるのも当たり前です。思考鍼が過度に緊張する状態をリセットしてくれたのです。

治療終了後にアンケートをいただきました。

◆アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【2】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント
朝 会社に行く時のめまい、貧血、胃の痛みが大分よくなりました。体調もじょじょによくなっていると思います。肩こりも楽になりました。
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2014年10月24日

軽症の患者さんからも思考鍼の希望が

明日土曜25日は学会での講演のために臨時休診させていただきます。年内の臨時休診はこれが最後の予定です。どうかよろしくお願いいたします。土日も予約等のお電話は受け付けています。
10月9日の理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)、強迫性障害や不安障害を治す鍼で紹介した、ちょっとした症状をみんな「ガンかもしれない」と恐れてしまう女性の患者さんからメールをいただきました。

☆ガン恐怖が治った患者さんからのメール

あれからも異様な恐怖心に襲われることもなく、平穏に生活できています。
10月19日の「思考鍼」と「運動鍼」は似た治療法という記事も興味深く拝読しました。
脳の情報を書き換えるという、他の治療ではなかなか見られないアプローチですね。

「理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)、強迫性障害や不安障害を治す鍼」のお話には多くの反響があったとの事。
インターネットを見ていてもたびたび思うのですが、「病気(ガン)が怖い」という人は案外多いようです。
テレビでも病気を扱う番組は多いですが、「早期発見、早期治療!」と言いながら助かった例よりも亡くなった例ばかりが目立つので、特に私はトラウマに加えて「ガン=死」と刷り込まれてきたように思います。
そんな脳に書き込まれた情報を修正して上書き保存してくれたのが、先日の「恐怖心を取り除く鍼」(思考鍼)でした。
このような不安や恐怖心は、心療内科を受診しても簡単な問診と機械的に安定剤が処方されるだけで根本解決にならず、更に踏み込んだカウンセリングや認知行動療法は受けようにも敷居が高く料金も割高です。
これはもう、ガンという病気が世の中から消えない限りは私の恐怖心も消えないだろうと半分あきらめていました。
改めてお礼申し上げます。以上

☆軽症の患者さんからも思考鍼の希望が

思考鍼は今までは重症とおもわれる患者さんに試してきました。ところがNo.474を読んだ患者さんから「私もやって」という声が上がっています。
先日も職場に行くと緊張してしまうという男性に思考鍼をしました。その時は苦手な上司がいると聞いていました。イメージするとちょっと吐き気が出てきて、やがて消えました。後で聞くと職場に行っても「何も感じなくなった」とのこと。じつは苦手な上司だけでなく、そりが合わない同僚もいっしょにイメージしていたそうです。2人に対して特別な感情を抱くことはなくなったとのことです。

当たり前と言えば当たり前ですが、軽症でもしっかり効くようです。

結の花壇 シクラメンが咲いてくれました。
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2014年10月19日

「思考鍼」と「運動鍼」は似た治療法

今週土曜25日は学会での講演のために臨時休診させていただきます。年内の臨時休診はこれが最後の予定です。どうかよろしくお願いいたします。

☆「思考鍼」と「運動鍼」は似た治療法

前回の「理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)、強迫性障害や不安障害を治す鍼」の話は
読者のみなさまからいろいろな反響をいただきました。

あるツボに鍼をして一定の刺激をしている時に、恐怖の対象や過去の衝撃をうけた出来事を思い出してもらうやり方ですが、私はこれを「思考鍼」と名づけています。
じつは「運動鍼」と似たような考え方に基づく治療法です。
「運動鍼」というのは、ある身体の動きで痛みがでる場合、わざと痛みの出る姿勢をとってもらい、ツボに鍼をして痛みをとるやり方です。ツボは痛みの出る場所や痛みの出る場所に関係する離れた場所を使います。例えば前かがみで腰が痛い時、手のツボに鍼をしながら前かがみの姿勢をとってもらうという具合です。瞬時に痛みが消えます。「運動鍼」はよく知られた治療法です。
手のツボで腰の痛みが取れる理由を伝統的中医学では経絡(けいらく)気の流れる道で説明していますが、脳の痛みの情報を書き換えていると言い換えることもできます。腰に炎症があったとして、それが瞬時に治るわけではありません。治りやすい状態にもっていっているのです。ですが痛みは瞬時に消えます。

「思考鍼」は私の造語ですがやはり「理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)」という脳の情報を書き換えていると考えています。痛みも理由なき恐怖心も同じ情報です。
人間は複雑な生き物ですが、案外 単純なところもあるのではないでしょうか。
もちろん「運動鍼」だけでとれる痛みもありますが、いろいろな痛みがすぐにとれるわけではありません。実際の臨床ではいろいろと身体全体の調整をして、最後の仕上げに「運動鍼」をする場合がほとんどです。「思考鍼」もいろいろと身体を治して仕上げのように使っています。

※日曜は結はお休みですが予約の電話等は、今日も受け付けています。
週末の学会の抄録とネームカード 香川で開催されます。
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2014年10月09日

理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)、強迫性障害や不安障害を治す鍼

理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)をなくす鍼灸のやり方があることをご存知ですか。今回はちょっとした症状をみんな「ガンかもしれない」と恐れてしまう女性のお話です。

ガンなどの病気を異常に恐れる症状は疾病障害と呼ばれ、不安障害の一種です。不安障害としてはパニック障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)がよく知られています。

☆理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)、強迫性障害や不安障害を治す鍼

鍼灸は理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)を治すことができます。うまくいけば1回で今回の女性のように治ります。
あるツボに鍼をして私が一定の刺激をしている時に、恐怖の対象や過去の衝撃をうけた出来事を思い出してもらいます。電車に乗るのが苦手な人は「電車に乗っている自分」をイメージしてもらいます。それまでは思い出すだけで「いやな気持ち」や不安になっていたのがなんとも思わなくなれば成功です。

今回の女性は便秘がちのおなかを重く感じるたびに、ガンを恐れ、不安になっていました。鍼に刺激をしながら、おなかにガンができている状態をイメージしてもらいました。このやり方はイメージしてもらうことが大切なところです。
そうしたら「あれ?こわくない」と一言。数日後に頂いたのが以下のメールです。

☆ガン恐怖の消えた患者さんからのメール

先日、「恐怖心を抑える鍼」の治療をしていただいたところ、いつの間にか身体の症状を気にしなくなっていました。
そのおかげか、夜もきちんと眠れるようになって眩暈(めまい)もしなくなりました。
お通じは決して良好ではないのですが、「=がん」と結び付けなくなっています。
思考回路が上手く修正されたようです。

私は元々がん家系で祖父を肝臓がんで亡くしていて、父も胃を早期発見で3分の1摘出しています。
父は再発も転移もなく今も健在ですが、祖父が亡くなる時の苦しみ様は壮絶なものでした。
当時10代の私は、初めて目の当たりにした人の死が病への恐怖心として刷り込まれ、トラウマになっているのだと考えています。
高齢だったとはいえ、人はこんなにも苦しみながら死ななければならないのか……と。
特に近年はTVをつければ健康番組が危険な病を警告して、CMは保険会社が「万が一」に備えるように頻繁に呼びかけてきます。
それらを目にするたびに薄暗い気持ちになっていました。最近はもう極力目に入れないように心掛けていますが……。
心療内科で処方される安定剤を飲んでも対症法にしかならず、根本的な考え方は変わらなかったです。

しかし、先日の鍼治療を受けてからは頭の中で霧がすっと晴れたような清々しい気分でいられます。
がんという病気自体は気になるけれど、恐怖心まではいかない……。
まさに先生が仰っていたとおりです。治療の効果を報告すると共に病への恐怖心を抱くようになった経緯をお伝えしてみました。

以上 患者さんからのメール

じつは彼女は別の症状で来院されていて、ガン恐怖をうちあけられたのはしばらくたってからでした。自分の気持ちのデリケートな部分を告白するのは勇気のいることです。
理由なき恐怖心や心的外傷(トラウマ)を抱えている方は、何かの身体症状を抱えている方が多いようです。まずは身体症状で治療を受けてください。そして私が信用できると判断されたときは、メールでもいいですからうちあけてください。彼女もメールでガン恐怖を告白してくれました。

※疾病障害は正確には強迫性障害の一種に分類されています。強迫性障害は不安障害の一種とされています。治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。今回は患者さんのメールの一部も変えました。ご了承ください。
当院のベットと患者着です。使い捨ての紙シーツを使っています。
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posted by ゆい at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ、パニック障害