2020年02月24日

2月25日 火曜 午後から検温を実施します

結(ゆい)鍼灸院の玄関で体温を測定させていただきます。37.5度以上の方は お帰りいただきます。耳で体温を測ります。新型コロナウイルスによる肺炎の感染予防のためです。

風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルスによる肺炎の初期の症状は同じです。区別できません。そのため風邪の初期の治療も当分の間 やめます。みなさまの感染防止のためです。
ご理解よろしくお願いします。

※非接触型体温計の使用も検討しましたが、誤差が大きく、体温が低めに出る可能性があるという声があったためとすぐに入手できないため、耳に差し込むタイプのオムロンの体温計を使うことにしました。耳の部分は一人ひとりカバーを取り替えます。なお非接触型体温計は品薄で手に入りにくくなっています。
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花粉症の患者さんはちゃんと治療させていただきます。くしゃみ 鼻水は新型コロナウイルスによる肺炎の初期症状では少ない症状です。
中国の国家衛生健康委員会の新型冠状病毒感染的肺炎诊疗方案(试行第四版)では初期の主な症状は、発熱、疲労、乾いた咳とされています。
沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科副部長の高山義浩医師は以下のように述べています。以下 高山先生のフェイスブックより

新型コロナに感染したときの臨床像は、2つのパターンに分けられます。
まず、風邪症状が1週間ぐらい続いて、そのまま軽快するというもの。この経過をとる人が大半です。新型コロナといっても、重めに発症するわけではありません。ほんとに風邪です。ただ、普通の風邪は2,3日で治りますが、新型コロナだと長引くのが特徴です。
次に、風邪症状が1週間ぐらい続いて、倦怠感と息苦しさが出てくるもの。体がむくんだり、下痢が重なる人もいるようです。高齢者や基礎疾患のある方において、この経過をとる人が多いのですが、健康な壮年層にも見られることがあります。一方、この経過を子どもがとることは極めて稀とされています。以上 高山先生のフェイスブックより
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2020年02月12日

検査ではかかっていないことを証明できません、新型コロナウイルス肺炎「COVID―19」、2019-nCoVもインフルエンザも

この小文の主張は執筆当時の見解です。新型コロナ感染症への見識が深まる中で見解も変わりました。できるだけ早期に検査を受けることが感染制圧に有効であることがわかりました。よろしければ以下をお読みください。2020年8月14日加筆
PCR検査の拡大を 早期発見、早期保護、早期治療
http://yuisuita.sblo.jp/article/187797560.html


◆ウイルスが少なすぎても、採取場所にウイルスがいなくても陰性になります

検査!検査!と騒がれていますが、新型コロナウイルス肺炎「COVID―19」の検査 核酸増幅法(PCR法など)で必ず「COVID―19」が判明するわけではありません。1月30日にも書きました。
PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法はわずかなウイルスの遺伝物質を数時間かけて増やし、検出する方法です。感染の初期や、ウイルス量が少ない場合は検出できないこともあります。
のどを綿棒などで拭って採る粘液で検査しても、のどにウイルスがいなければ陰性になります。気管支にウイルスがいてもわからないのです。気管支に綿棒はつっこめません。

中国の国家衛生健康委員会の診断と治療指針、ガイドラインでも「COVID―19」の検査は核酸増幅法(PCR法など)を2回 行うことになっています。1回目の検査の後には1日以上開けて、2回目の検査を行うとされています。精度を上げて、「COVID―19」の感染を確認し隔離するためです。
感染を証明することはできますが、かかっていないことを証明するのは、検査ではできません。陰性だから感染していないと考えるのは間違いです。

結局 感染しているかどうかは、症状やCTスキャン等から医師が総合的に判断するしかありません。中国の国家衛生健康委員会の診断と治療指針第5版(2月5日)によると潜伏期間は「1〜14日、ほとんどは3〜7日」とされています。

※新型冠状病毒感染的肺炎诊疗方案(试行第五版)
http://www.nhc.gov.cn/yzygj/s7653p/202002/3b09b894ac9b4204a79db5b8912d4440/files/7260301a393845fc87fcf6dd52965ecb.pdf

◆インフルエンザ検査も 感染していない証明はできません

インフルエンザの検査では簡易キットがあります。おかげで核酸増幅法(PCR法など)と違い10分ほどで結果がわかります。しかし検出にはある程度のウイルスの量が必要で、感染の初期はウイルスが検出できなくて陰性と判定されることがあるといわれています。
アメリカ国立医学図書館の医学データベース「パブメド(Pubmed)」に収録されている論文よると、感染しているときに検査が陽性を示す割合(感度)は62.3%です。
インフルエンザ簡易キットを使っても、インフルエンザ患者の4割ほどを見逃してしまうことになります。
※アメリカ国立医学図書館の医学データベース「パブメド(Pubmed)」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22371850

インフルエンザの症状があれば、インフルエンザなのです。検査結果はあてになりません。検査で陰性になったけれど、実際は感染している4割の患者が職場に出勤すると感染は拡大します。たとえ普通の風邪だったとしても感染症に違いはありません。風邪でもインフルエンザでも 無理して職場に行けば、仲間にうつしてしまいます。みんなが感染してしまえば、職場の生産性は下がります。

社長さん、管理職のみなさん 「風邪をひいたら気軽に休める職場」にすることが感染拡大を防ぎ、結局は職場の生産性を上げることになります。
ドイツには有給病欠という制度があり、ドイツ人の年平均有給病欠は19日です。ドイツ人の年間労働時間はOECD加盟国中最も短く1356時間、日本は1710時間です。一方 時間当たりの労働生産性はドイツ人は約73ドル、日本人は約47ドルです。日本人はドイツ人の1.3倍長く働いていますが、時給換算ではドイツ人の64%しか稼いでいません。

政治家のみなさん 「病欠しても不利益にならない労働法制」をつくることが、感染拡大を防ぎ、国民の健康を守ることになります。
マスクも大事だけれど 少しくらい休んでも生活できる収入を確保できる社会が感染拡大を防ぎます。

◆発熱のない場合も! 新型コロナウイルス肺炎「COVID―19」初期症状

新型コロナウイルス肺炎「COVID―19」は、今までの情報をみる限り、ほとんどの場合 健康な普通の人は、感染しても肺炎にならないか、なっても軽症です。
新型冠状病毒感染的肺炎诊疗方案(试行第四版)では初期の主な症状は、発熱、疲労、乾いた咳とされていましたが、(试行第五版)では乾いた咳だけで発熱がみられない場合もあるとされました。いよいよ普通の風邪と見分けがつかなくなりした。普通の風邪やインフルエンザでも、高齢者は たいした発熱もなく肺炎になる場合があります。
武漢の医師の手記を読むと 初期は診断を受けるだけで待ち時間が4時間かかり、CTスキャンを受けるためにさらに4時間かかったといいます。感染者といっしょに8時間も濃厚接触すれば、健康な人も感染します。
無理せず早めに休み、自宅で養生してください。これが感染拡大を防ぐ最良の方法です。
健康な人が「念のための」検査に病院に殺到すれば、本当に医療が必要な人が病院に行けなくなります。

※よかったらこちらもお読みください。
【医師が解説】インフルエンザ検査って何をするの? 再検査は必須?
https://media.lifenet-seimei.co.jp/2018/11/13/13969/

風邪をひいたら職場を休もう
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1218/

結(ゆい)鍼灸院の呼吸器疾患の治療の紹介
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/
写真は中国の呼吸器疾病で有名な医師、鍾南山(チョンナンシャン)さん(84)
17年前のSARSでも10年前の新型インフルエンザでも政府や地方政府の情報統制をしっかり批判し、国民の信頼が厚い。今回も専門家チーム 国家衛生健康委員会のトップに立っている。TVの海外ニュースを写真に撮りました。
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2020年01月30日

2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎の予防法 その2

2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎に関して、中国の国家衛生健康委員会は診断と治療指針を出しています。1月28日に第4版が出ました。すでに日本では指定伝染病ですから かかった時は 専門の医療機関におまかせすることになります。
予防法について中医学的観点からお話します。一般向けですが、少しだけ専門的な内容も含みます。

☆2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎の予防法 その2

今回の新型コロナウイルスによる肺炎の初期は中医学でいう「寒湿」「湿毒」です。診断と治療指針第4版にも記載されていますし、複数の中医師の意見も一致しています。身体に湿邪をためないことが 予防として大切です。
初期の武漢の患者の舌の写真を多数 見たのですが、暗い色でいずれも厚い舌こけ があります。専門家がみると湿邪、痰湿が身体にたまっていることがすぐにわかります。
湿邪がたまると 身体が重くだるくなり背中がはります。肩こりがひどくなります。

◆「腹八分目」が大切

予防法は「腹八分目」、暴飲暴食をしないことです。胃腸が疲れないように ゆっくりと食事することです。かといって栄養不良はダメです。ほどほどに食べてください。胃腸の弱い人ほど食べないでも平気ですが、少量でいいのでいろんなものを食べてください。
冷たいものを避けて暖かいものを食べてください。
身体を冷やさないことも大事です。毎日 お風呂に入り、日頃よりも多めの睡眠を心がけてください。そろそろ花粉症の季節ですが、これらのことは花粉症をひどくしないのにも役立ちます。

◆おへそを温める

28日のメルマガ635号で予防に足三里 大椎というつぼにお灸と書きました。足三里は胃腸にもよく効きます。今回はおへそを温めるのを加えてください。新型コロナウイルス肺炎の予防にとくによく効きます。「寒湿」に効くからです。
結(ゆい)では箱灸や押灸をしますが、ご自宅ではおへそをカイロなどで温めてください。湯たんぽで10分程度をお勧めします。
私は 湯たんぽ代わりにシリコンの水筒をおすすめします。私も使っています。ペットボトルの水よりも地球にやさしいです。お湯を入れて おへそを温めた後はいい感じのぬるま湯です。どうぞお飲みください。

◆風邪と見分けはつかない

この小文のこの部分の主張は執筆当時の見解です。新型コロナ感染症への見識が深まる中で見解も変わりました。できるだけ早期に検査を受けることが感染制圧に有効であることがわかりました。よろしければ以下をお読みください。2020年8月14日加筆
PCR検査の拡大を 早期発見、早期保護、早期治療
http://yuisuita.sblo.jp/article/187797560.html


新型コロナウイルス肺炎の初期の主な症状は、発熱、疲労、乾いた咳です。発熱を伴う強い疲労感がみられる場合もあります。
普通の風邪と見分けはつきません。花粉症でも出る症状です。じつは風邪も新型ではないコロナウイルスによるものです。人類との長い共存で重症化しなくなっているコロナウイルスです。痰の検査、核酸増幅法で陰性になったからといって、新型コロナウイルス肺炎ではないと断言はできません。インフルエンザの検査同様 信頼性に疑問があるからです。中国の国家衛生健康委員会の診断と治療指針第4版(1月28日発行)でも疑いのある患者に対し最低2回の核酸増幅法検査をするように指導しています。

いろいろ予防していても風邪にかかったら どうするか。武漢の人と濃厚接触していなくて、日頃 健康な人は普通の風邪として、しっかり休んで治してください。たぶん普通の風邪です。欧米の風邪の標準治療は自宅療養です。
数日から14日ほどしても治らず、急に悪くなったりしたら病院に連絡してください。その頃はCTスキャンをとれば確実に診断ができます。新型コロナウイルス肺炎でも 普通の人はほぼ治ります。特効薬はありませんが対処療法で普通に治ります。ちょっと風邪をひいたからといって、みんなが新型コロナウイルス肺炎の検査と隔離を望めば病院はパンクします。重症化しそうな高齢者や妊婦さんのために 普通の人は自宅で治してください。

回復期は鍼灸の出番です。紹介した予防法は回復期でも効きます。
※風邪もインフルエンザも鍼灸の治療対象です。ただし高熱の時は 外出できないので回復期を主に治しています。咳がなかなか治らないといった症状などです。

※2020年1月30日 段階の見解です。写真は私のシリコンの水筒です。
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2020年01月29日

新型コロナウイルスによる肺炎の診断および治療プログラム 第4版

2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎に関して、いろいろと新しい情報が入ってきました。前号で紹介した上海の藤田康介医師もツイッターで刻々と情報を上げてくださっています。ツイッターをやられている方は藤田康介医師のフォローをおすすめします。
中国の国家衛生健康委員会は新しい情報をもとに診断と治療指針を出しています。1月28日に第4版が出ました。漢方薬についても、いくつかの薬を推奨しています。
以下の文は藤井が一般人向けに必要と思われる部分を私の責任において抜粋 要約 加筆したものです。原文は以下からどうぞ。
https://tech.sina.com.cn/roll/2020-01-28/doc-iihnzhha5062549.shtml

◆新型コロナウイルスによる肺炎の診断および治療プログラム 第4版

☆消毒については紫外線殺菌も効きます。塩素もアルコールも有効です。次亜塩素酸ナトリウムも物の表面の消毒には有効です。

☆飛沫感染しますが、空気感染はしません。一般の風邪 インフルエンザと同じです。

☆潜伏期間は通常3〜7日間で、最大14日間です。

☆抗生物質の使用に注意!
抗菌薬治療:抗菌薬の盲検または不適切な使用、特に広域抗菌薬の組み合わせは避けてください。
※ウイルスに抗生物質は効かないので安易に使うなと書かれています。日本では「風邪に抗生物質は無効」という指針が出ているのに実際は乱用されているので、特に注意が必要です。

☆主な症状は、発熱、疲労、乾いた咳です。鼻詰まり、鼻水、下痢などの症状は少ないです。肺炎なのに、風邪の初期症状のようなものが少ないのが特徴です。発熱もインフルエンザのような高熱がでない場合が多いようです。

☆重症の場合、呼吸困難は1週間以上後に起こります。重症の患者の場合、中度から低度の発熱があるのですが、ひどい高熱はありません(発熱の温度は原文にありません、インフルエンザとの比較も私の加筆です)ひどい高熱がないことは注目すべき点です。
※29日にチャーター機で武漢から帰国した40代の日本人男性が肺炎と診断されましたが発熱は37度6分でした。高熱ではありません。

そうはいっても発熱以外 はっきりした症状が少ないので、国家衛生健康委員会のハイレベル専門家グループのグループ長 鐘南山氏(84歳)は以下のように言っています。

・今でも発熱が主要な症状。
・10〜14日間が隔離観察期、潜伏期が過ぎて、発病したら直ぐに治療、発病しなかったらほぼ問題なしといえる。以上

鐘南山氏はSARS(重症急性呼吸器症候群)の時に活躍した専門家で、当時の中国政府の隠蔽の動きに決然と反対し国民の信頼の厚い人です。今回も新型肺炎抑え込みのトップに抜擢され高齢ながらも中国全土を飛び回っています。中国メディアは鐘南山氏(鐘院士)の働きを以下のように伝えています。

鐘院士は連日、広州から武漢、そして北京へと足を運んで、現地で新型コロナウイルスの感染による肺炎の拡散状況の調査を行ったほか、予防・抑制案の検討、記者会見への出席、メディアの生放送へのオンライン出演、最新情報の解説などに引っ張りだことなっており、多忙を極めている。
鐘院士は18日、深センで新型コロナウイルスの感染とみられる肺炎患者の緊急治療に当たった後、広州に戻り、同日午後の広東省衛生健康委員会の会議に出席していたところ、ただちに武漢に向かうようにとの要請を受けた。
同日の航空チケットはすでに完売していたため、夕方5時過ぎに高速鉄道で武漢に向かった。ただ、春運(春節<旧正月、今年は1月25日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中であるため、高速鉄道のチケットも手に入りにくく、食堂車の席に座るしかなかった。 以上 中国メディア

☆むやみに恐れなくてもいい 賢く注意しよう

指針はいいます。現在の症例から判断すると、ほとんどの患者の予後は良好であり、小児は比較的軽度の症状を示し、少数の患者は重篤です。死亡は、高齢者や慢性の基礎疾患を持つ人に多く見られます。つまり 重症化する人は少ないのです。
鐘南山氏も「10〜14日間が隔離観察期、潜伏期が過ぎて、発病したら直ぐに治療、発病しなかったらほぼ問題なしといえる。」と言っています。初期症状がはっきりしないため、少し発熱しても自然に治っている、つまり感染とカウントされていない人も中国には多数いることでしょう。賢く注意しましょう。私は2016年に「風邪をひいたら職場を休もう」とメルマガに書きました。再度 言います。「風邪をひいたら職場を休もう」と。日頃 健康な人は自宅で静かに過ごしてください。新型肺炎の抑え込みにも有効です。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1218/

※2020年1月29日 時点の見解です。写真は新型肺炎拡大で多忙極める呼吸器疾患専門家・鐘南山院士
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2019年01月18日

風邪の予防法 私(院長)のやり方

結(ゆい)には風邪をひいた患者さんも来院されます。私はマスクなしで治療していますが風邪をひくことは、まずありません。いつも元気です。マスクは予防に有効でしょうが、患者さんに笑顔を見せられないから、よほどのことがないとしません。

◆無理をしない

体調維持の秘けつは、無理をしないことです。よく休み、よく寝ることです。

◆お灸の煙で浄化

お灸はよもぎの葉を精製したものです。お灸の煙は除菌、抗ウイルス作用を持っているといわれています。中国で新型肺炎(SARS、サーズ)が流行したときも予防にお灸の煙が用いられました。結(ゆい)は治療にお灸をよく使うため、院内はお灸の煙で常に浄化されています。

◆二酸化塩素を使って院内を浄化しています

製品名はクレベリンです。二酸化塩素にはウイルス除去、除菌、カビ抑制、消臭の効果があります。二酸化塩素は特異的な酸化作用により、ウイルス、細菌、真菌(カビ)に直接作用し、その構造を変化させて、除菌(ウイルス)効果を発揮します。二酸化塩素は必要に応じ使用します。二酸化塩素は食品加工工場などでも使われている除菌方法で人体に安全です。じつは結(ゆい)の加湿器は二酸化塩素(クレベリン)内蔵タイプです。

◆すべてのベットに専用の換気扇

すべてのベットの区画に専用の換気扇をつけています。すぐに換気されます。患者さんの咳に含まれるウイルスなどがほかのベットの区画に行かないようにすみやかに換気されます。シーツは使い捨ての紙シーツです。

◆自宅では玄関で服を着替える、家族と自分のための対策

自宅にウイルスや細菌を持ち込まないように、玄関で服を着替えています。服を脱ぎ、手と顔を洗い、部屋着に着替えています。結(ゆい)と同様に使い捨ての紙タオルを使っています。花粉症予防にも有効なやり方です。
毎日 上着を着替える方にも 玄関着替えはお勧めです。リビングで長く外の服でいるよりも、自宅にウイルスや細菌、花粉を持ち込む確率は減ります。着替えて、さっとクローゼットに服を入れてください。
中国で新型肺炎(SARS、サーズ)が流行したとき、中国在住の日本人がSARSにかかることはありませんでした。日本人は自宅では服を着替える習慣があります。ひんぱんに手を洗い風呂に入ります。そういう生活習慣がよかったのだろうといわれています。

◆ご自宅での風邪やインフルエンザの予防法は以下からご覧ください。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1010/

◆風邪や呼吸器の病気については以下をお読みください。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/

◆花粉症については以下をお読み下さい。花粉症 症状をおさえるだけでなく 本当に治しませんか。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

写真はクレベリン内蔵の結(ゆい)の加湿器と内部のカートリッジです。
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2019年01月16日

自宅でできる風邪やインフルエンザの予防法対処法

明日で阪神淡路大震災から24年です。あらためて犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。
阪神淡路大震災の時の被災者への鍼灸マッサージのボランティアを担ったメンバーを中核に結成された関西中医鍼灸研究会の活動も24年です。写真は当時のボランティア活動の調整ノートです。ボランティアには全盲の仲間も参加していました。
13日の関西中医鍼灸研究会では東方会の津田雅樹先生から刺さない鍼の治療法を学びました。がん患者さんの緩和ケアでも使われているやり方で、刺さないためにどんな環境でも使えます。弱っている人にも心配なく使えます。避難所でも使いやすいと思いました。
インフルエンザや風邪が流行っています。結(ゆい)では風邪やインフルエンザなどの細菌・ウイルスなどが院内で移らないように、通常の対策はもちろんのこと、独自にいろいろと対策をたてています。 どうぞ安心して治療をうけてください。詳しくは以下をお読みください。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_influenza/entry_1050/

☆自宅でできる風邪やインフルエンザの予防法 対処法

◆お酢の蒸気で予防する
お酢と水を半々程度にまぜ、わかして、酢の蒸気をだします。
やかんをストーブにかけても、いいし台所でガスの火にかけてもいいし、要するに 酢のにおいが部屋にたちこめる ようにします。加湿器に酢をいれるのもいいやり方です(加湿器に問題がないかどうかは機器ごとにご確認ください) とくに家族の誰かがインフルエンザにかかった時は絶対におすすめ。うつるのを防ぎます。のども楽になります。
ご自宅での風邪やインフルエンザの予防法は以下からご覧ください。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1010/

◆風邪や呼吸器の病気については以下をお読みください。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/

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2017年10月23日

風邪の時こそ鍼灸を

☆風邪の時こそ鍼灸を

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。急に寒くなったせいか風邪をひかれる方が増えています。通院できる状態の患者さんには、できるだけ通院をお勧めしています。
鍼灸は風邪をきちんと治すからです。以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/

また耳管開放症や狭窄症の患者さんには、風邪は症状をよくするチャンスだとお伝えしています。アトピー性皮膚炎の方なんかも同様です。風邪のウイルスとたたかうために身体は発熱し、免疫がフル稼働しています。この免疫のフル稼働状態は 身体のほかの症状を治していくにもチャンスなのです。簡単に風邪薬は飲まないでください。少しの熱ならそのまままにしていてください。一時的に症状を楽にすることが、長引かせることにつながるかもしれません。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1002/

☆平常体制にもどりました

9月初めから、中国の国際灸法大会に招待されたり、熊本の学会に行ったり、東京の鍼灸学校に教えに行ったりが続き、患者さんにご迷惑をかけました。木曜が17時から開院したりしていましたが、やっと終わりました。木曜も朝からやっていますし、土曜も普通に開けています。写真は9月に熊本に行った時に回った 益城町の水場です。熊本地震の被災地 益城町は湧き水の豊富なところでした。

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2017年07月12日

インフルエンザ 普通の人にタミフルはいりません

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。7月10日の日経新聞朝刊に「WHO、タミフル格下げ インフル薬」という記事が載っていました。

☆インフルエンザ 普通の人にタミフルはいりません

日経の記事は以下のようなものでした。

抗インフルエンザ薬のタミフルが、6月に公表された世界保健機関(WHO)の新しい「必須医薬品」リストで「保健システムに最低限必要な薬」から「補足的な薬」に格下げされたと英医学誌BMJが9日までに報じた。
 同誌によると、タミフルは2009年にリスト入りした。その後、大人で症状のある期間を約1日短縮するだけで、入院や合併症を減らす効果はないとの研究が発表されるなど、以前考えられていたよりも効果は限定的との報告が出たため格下げになったという。
 WHOの専門家委員会は「タミフルの使用は、入院患者が重症となっている場合に限るべきだ」と指摘。効果を示す新たな情報が出てこなければ、リストから外す可能性も示唆した。必須医薬品は、主に発展途上国が医療水準を確保するために準備しておくべき薬をまとめたリスト。以上 日経の記事より

タミフルについては、「インフルエンザ 特効薬なくてもたいしたことはない」と2003年に私はメルマガで書いています。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1012/
その時の結論と今も同じ考えです。

☆新薬、最初は夢の薬? 2003年に書いたこと

だいたい新薬が世に出ると、最初は夢の薬のように宣伝されるものだ。製薬会社の力は大きい。多国籍企業も多い。マスコミの大スポンサーでもある。新薬登場後、数年して、いろいろ実際の患者に使ってみて評価が定着してくる。思わぬ副作用が発見される場合もあるし、効果なしとして退場する薬もある。痴呆に効くとされ広く使われたが、結局 効果なしとされ健康保険からはずされた一部の脳代謝賦活剤の例もある。中略
不安感は免疫力をさげる。アマンタジンやオセタミビル(商品名タミフル)を飲まなくても大丈夫。読者のみなさんも何度かインフルエンザを経験されたはず。何日か布団をかぶって、寝て治したはず。マスコミ報道に踊らされることはない。以上 2003年のメルマガより

率直にいうと 普通の人は病院に行かないほうがいいし、タミフルも飲まないほうがいいのです。必要もないのに大規模に使えばタミフルが効かないインフルエンザウイルスが出現する確率が上がってしまいますし、一部にはもう出現しています。必要もないのに抗生物質を使いすぎて耐性菌を増やしてしまった道を抗ウイルス薬も再び歩んでいます。病院も本当に必要なハイリスク群とよばれる人が行きやすいように、健康な人は控えた方がいいのです。これは医療関係者の間では常識です。
なお鍼灸はインフルエンザにもその後の身体のしんどさや、咳喘息等にもよく効きます。
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2017年03月08日

「風邪に抗生物質投与は控えて」 厚労省が手引書

結(ゆい)鍼灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。3月7日の日経新聞朝刊に「風邪に抗生物質投与は控えて」 厚労省が手引書 という記事が載りました。

☆「風邪に抗生物質投与は控えて」 厚労省が手引書

記事を要約すると以下のようになります。以下 要約

 厚生労働省の有識者委員会は6日、軽い風邪や下痢の患者に対する抗生物質(抗菌薬)の投与を控えるよう呼びかける手引書をまとめた。抗生物質を使いすぎると薬剤耐性菌が増え、治療に有効な抗生物質が将来なくなる事態が懸念されているため。
 一般的な風邪の原因となるウイルスには抗生物質が効かないことから、「投与を行わないことを推奨する」とした。
 一方、ふだんより排便回数が1日3回以上増える急性下痢症は、ウイルス性、細菌性にかかわらず自然と良くなることが多い。そのため安易に抗生物質を使わないよう呼びかけている。厚労省によると、薬剤耐性菌への対策を取らなければ、2050年には同菌によって世界で年1千万人が亡くなるとの推計もある。要約以上

今度こそ医療機関の取り組みが変わっていただくことを期待しています。「医師が患者に説明する際に抗生物質は効かないと告げた上で、症状が悪化する場合は再受診するよう指示しておく」とまで書かれるそうですから。
2003年にも日本感染症学会のガイドラインで抗生物質「無効」と書かれてもほとんど変化はありませんでした。薬剤耐性菌の脅威が増大しているのは間違いありません。抗生物質が効かない時は、免疫力を高めるお灸の出番ですが、やっぱり抗生物質は効くほうがいいのです。
お灸については以下をご覧ください。

▼結核と闘うお灸、モクサアフリカの挑戦
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_karakuchi/entry_1231/

風邪に抗生物質が効かないという話は今までもいろいろ書いてきました。以下からどうぞ。

▼不思議な国の不思議なかぜの治し方 2002年
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1007/

▼風邪に抗生物質「無効」やっと指針 2003年
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1008/

▼針灸の治療と風邪薬(総合感冒薬)の治療の違い 2000年頃
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1002/
日経新聞の記事の写真です。
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◆スギ花粉が飛んでいます。花粉症を鍼灸で予防、治療しませんか。詳しくは以下をご覧下さい。  
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

◆関西中医研のお知らせ(治療家、鍼灸専門学校向け)

3月11日(土) 18時〜21時 今週土曜です!事前申し込みは不要です。
☆早川会員の講義と実技

西洋医学における腰痛のEBM 腰痛へのトリガーポイント・アプローチ 経絡弁証
による腰痛という3つの観点からの現代の腰痛治療

《場所》大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5F) 第4研修室
  電話06−6345−5000
最寄り駅 JR東西線・北新地駅、JR・大阪駅 地下鉄・西梅田・梅田・東梅田

2016年12月09日

風邪の予防法 その2 お酒は身体をあたためないということを知っておく

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。風邪の予防法をお伝えします。
お酒を飲むと身体があたたかくなる感じがします。手足の先もポカポカしてきます。末梢の皮膚血管をひろげるからですが、実際はここから熱が逃げて体温が低下しています。普通は体温が下がると、寒く感じるのですが、アルコールが体温調節中枢に直接作用して、適切な働きを妨げているため寒さを感じにくくしています。
忘年会でお酒を飲みすぎ、暑くなってコートを脱ぎ、薄着で寒い戸外を歩いたら、翌朝 風邪をひいていたというのはよくある話。体温が低下して免疫力も下がり、風邪にかかりやすくなっていたからです。
大量のアルコール摂取は体温調節中枢をマヒさせるという研究もあります。この場合、寒いところでは体温が下がり、熱いところでは体温が上がります。

お酒を飲むと身体があたたかくなる感じは錯覚です。薄着で寒い戸外を歩かないようお気をつけください。適量を楽しんでください。

◆風邪や呼吸器の病気の治療はこちらから
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/
小学校6年生の女子の慢性鼻炎を治療中です。ずいぶんよくなりました。
修学旅行のお土産に広島のもみじ饅頭をいただきました。
旅行先は平和記念館と大久野島(おおくのしま) 旧日本軍の毒ガス製造工場があったところです。しっかり平和学習されたようです。
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2016年12月08日

風邪の予防法 その1 天気予報をみる

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。今日から三日間にわたって風邪の予防法をお伝えします。

☆風邪の予防法 その1 天気予報をみる

天候と最高気温、最低気温をチェックして、服装を考えます。
とくに首周りが大切です。太い血管が集まっていますから、身体の熱を逃がさないことが大切です。寒いときは首周りをマフラーやスカーフで覆ってください。暑い電車の中はコートを脱いだり、マフラーをはずしたりしてこまめに調整です。汗をかくと、電車から降りてバスを待っている時に汗が冷えて、ブルブルッ!となってしまいます。
私も毎朝 一週間予報をみています。まあ私の場合は患者さんが気候変化からどんな不調になりやすいかというのをイメージしておき治療に役立てるためにみるのですが。

◆風邪や呼吸器の病気の治療はこちらから
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/
結の花壇のピンクと白のシクラメンです。
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2016年11月21日

お酢で予防、家族内感染 風邪やインフルエンザ

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。吹田の小学校ではインフルエンザで学級閉鎖するところが出てきました。

☆お酢で予防、家族内感染 風邪やインフルエンザ

水とお酢を半々にいれて部屋におきます。それだけでも効果がありますが、少し熱を加えて蒸気をだすようにするともっと効きます。家族の誰かが風邪やインフルエンザにかかった時はおすすめです。感染予防なのですが、のども楽になります。

☆インフルエンザに はりきゅうは効きます

インフルエンザに はりきゅうは効きますが、実際は高熱で外出もできないような状態になるので、当院に来られるのは、インフルエンザの激しい症状が、落ち着いた後、いつまでも咳が続くとか身体の疲労感、だるさがとれないという状態になってからの場合が多いようです。いつまでも咳が続くとか身体の疲労感、だるさがとれないという状態は肺気虚、つまり肺が弱っています。 はりきゅうで元気になります。

風邪やインフルエンザの予防については以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1010/

結(ゆい)鍼灸院の風邪の感染防止は以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_influenza/entry_1050/

◆第4木曜は休みです。今週11月24日はお休みさせていただきます。ただし12月の第4木曜は12月22日は開けます。
年末は12月29日木曜まで開けます。新年は1月5日木曜から開けます。
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2016年10月17日

一週間続いていた夜も眠れない激しい咳が1回で治った

10月3連休以降 急に気温が下がりました。さわやかになったのはいいのですが、風邪をひかれる方が増えています。秋は呼吸器系の病気の増える季節です。今回は気管支炎の咳のお話です。

☆一週間続いていた夜も眠れない激しい咳が1回で治った

西田さん(仮名)は40代の女性です。10日ほど前に約39度の発熱が4日間続き、その後 気管支炎になり激しい咳が続くようになりました。病院の薬もうまく効いてくれません。
1週間激しい咳に苦しんで、当院を受診されました。黄色い痰が出て、横になるとすぐに咳がでます。そのため上半身をおこして鍼灸治療を受けてもらいました。結では座椅子や抱き枕を背中に入れるなどのやり方で上半身をおこして治療することがあります。

1回 治療すると咳がずいぶん減り、身体も楽になりました。西田さんはもともと胃腸が弱い方で発症以来 食欲も減っていたのですが、これも回復。初回治療の3日後にアンケートをいただきました。黄色い痰も白っぽく透明なものに変わっていました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1〜2である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント

高熱が3日ほど続いた後、気管支炎の状態になり1週間ほどとても辛い状態が続きました。呼吸が特に苦しくて 夜もあまり眠れないようになり治療していただきました。1回目の施術でほぼ呼吸が楽になり食欲も出て、体も軽くなりました。本当にありがとうございます。
コメント以上

◆解説

鍼灸は慢性病向きと思われがちですが、急性疾患、風邪や気管支炎にもよく効きます。風邪になったらすぐに結にいらっしゃるなじみの患者さんもたくさんいらっしゃいます。

◆自筆アンケートは以下から
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※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

2016年02月29日

風邪をひいたら職場を休もう

黄砂やPM2.5で大阪はもやっています。インフルエンザは吹田ではピークをこえた感じですが、みなさまのところはいかがでしょうか。

☆風邪をひいたら職場を休もう

インフルエンザと診断されたら職場を休むのが普通になりました。インフルエンザウイルスの増殖をおさえるお薬、オセタミビル(商品名タミフル)が開発され、健康保険の適応となったのが2001年2月。インフルエンザ診断キットも2003年から普及していきます。念のため書きますが、細菌を殺す抗生物質はありますが、インフルエンザウイルスや風邪のウイルスを殺す薬はありません。風邪薬は風邪の症状を緩和するお薬です。解熱剤は微妙なお薬、高熱はしんどいですが、高熱の時に人の免疫力はフル稼働します。

◆参照 針灸の治療と風邪薬(総合感冒薬)の治療の違い 
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1002/

2003年以前は、インフルエンザの診断は症状から判断されました。2003年の国立感染症研究所感染症情報センターのHPでは「インフルエンザの場合は39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。」と紹介されていますが、実際はそれほどの高熱を出す人は少ないと私は臨床の現場で感じていました。当時のブログにも書きました。高熱の出ないインフルエンザはその後、診断キットで多数 確認されるようになりました。

◆参照 インフルエンザ、病みあがりの養生が大切 
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1013/

2003年以前は症状が軽ければインフルエンザは普通の風邪とみなされ、無理して職場に行く人も多かったのです。診断キットで日本人のインフルエンザ対処法は変わりました。素晴らしい変化です。

でも風邪をひいたら、職場を休む人は まだまだ少ないようです。
「インフルエンザでなくてよかった」と患者さんはおっしゃいます。診断キットで陰性と診断されると多くの患者さんが出勤されます。仕事は忙しいし、3月決算のところも多いのです。でもインフルエンザほどの感染力はなくても、感染はするのです。風邪を職場の仲間にうつしてしまえば、職場全体の生産性は著しく低下してしまいます。何より無理して仕事をすれば、患者さん本人の身体は弱り、気管支炎や肺炎、咳喘息になってしまうかもしれません。私はそんな方をたくさんたくさん治してきました。経営者のみなさま、管理職のみなさま 「風邪をひいたら職場に来るな!」と日頃から言って頂けませんか。患者さんを休みやすくしてください。

インフルエンザと診断されたら職場を休むのが普通になりました。風邪をひいたら職場を休むのが普通になれば、感染を防止し職場全体の生産性を下げることがなくなります。何より早めに1〜2日休んですっきり治した方が、こじらせて一ヶ月も咳が続くよりは患者さん本人が楽ですし、本人の生産性も高くなります。会社にとってもお得な話です。日本の医療費も下がります。

経営者のみなさま、管理職のみなさま ぜひ「風邪をひいたら職場を休もう」を御社の企業文化としてください。よろしくお願いします。

◆結(ゆい)は風邪やインフルエンザなどの細菌・ウイルスなどが院内で移らないように、通常の対策はもちろんのこと、独自にいろいろと対策をたてています。 どうぞ安心して治療をうけてください。対策は以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_influenza/entry_1050/
◆風邪やインフルエンザの治療については以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/index_2.php
◆花粉症の治療については以下をご覧下さい。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

結の問診室 肘かけのある立派なほうが患者さん用の椅子です。
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2015年08月05日

3週間続いた咳とアトピー性皮膚炎がいっしょによくなったお話

当院の夏休みは定休日とあわせ8月12日水曜〜16日日曜です。お盆前に不調を治しておきませんか。
なお夏休み中でも電話予約、予約変更等は受け付けています。電話は通じます。

☆3週間続いた咳とアトピー性皮膚炎がいっしょによくなったお話

涼風(すずかぜ、仮名)さんは30代前半の女性です。XX年7月のきびしく暑くなった頃に来院されました。3週間前から咳がひどくなり、夜もろくに眠れません。持病のアトピー性皮膚炎も悪化しています。
じつは体操のコーチをされていて、40度近くになる体育館で滝のような汗をかく毎日です。咳も汗も体力を奪います。

夏に汗をかくのは当たり前、でも汗をかきすぎると体力を奪い、自律神経のバランスを失うおそれがあります。鍼灸は汗ばかりでなく小水(おしっこ)がもう少し出るようにします。余分な水分を身体に無理なく外に排泄して身体を整えます。汗をかきすぎると、夜に身体がほてるようになる場合もあります。その時はほてりをしずめ、ぐっすり眠れるように治療します。

一度 治療すると涼風(すずかぜ)さんの夜の咳はおさまり、ぐっすり眠れるようになりました。アトピー性皮膚炎もよくなりました。最初はベットで咳が続いていたのが2度目に治療にいらっしゃった時は、咳はほぼなくなっていました。肌もずいぶんきれいになっています。
アスリートや涼風(すずかぜ)さんのような元アスリートの身体は繊細ですが、的確に治療すれば急速に治っていきます。スポーツカーと普通車の整備の仕方は違うのです。
涼風(すずかぜ)さんは2年前もひどい咳で来院され、このときも3回で治療を終わっています。今回は2回で終了しました。

◆アンケートでは「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【3】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント

1度の治療でアトピーはほぼ治りました。この3日はステロイドもお休みできています。咳も夜中寝れない程でしたが今は日中のみになりました。咳も減ってきたので背中やおなかのはりもなくなりました。もう少し通ってがんばって治したいです。やはり、こちらにお世話になって本当によかったと、毎回ひどくなってから思います。これからもよろしくお願いします。
◆自筆アンケートは以下から
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※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

2014年04月17日

風邪の後の背中の痛みが1週間で消えました 喘息も改善

まだ風邪やインフルエンザが流行っているようです。今回は風邪の発熱の後にひどく背中が痛んだ患者さんが治ったお話です。2014年4月17日掲載。

☆風邪の後の背中の痛みが1週間で消えました

村田さん(仮名)は40代後半の女性です。一週間前に風邪をひいて発熱、背中が痛くなりました。発熱はしばらくしておさまったものの背中の痛みはとれません。仰向けに寝て背中を圧迫すると痛いとのこと。横向けになってもらい、側臥位で治療しました。1日おきに2回治療したところ当初の痛みを10とすると3〜4という状態に落ち着きました。その後もう一度治療すると10とすると0.5というところまで激減、治療開始から1週間がたっていました。4回で背中の痛みはなくなり治療を終了しました。この段階でアンケートをいただきました。
村田さんは持病の喘息もありその後も時々、治療を続けています。背中の痛みの治療中も息苦しさもありそちらもいっしょに治療していました。鍼灸は慢性的なものだけでなく急性の症状にも良く効きます。風邪の後に咳が続くような時もよくききます。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/

◆鍼灸治療の効果を
1.非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。と回答され「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0.3である。」と回答されています。

◆コメント欄には以下のように書かれていました。

大変 痛みがとれ楽になりました。
夜も眠れ助かります。ありがとうございました。
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※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆診療時間変更のお知らせ

5月から水曜を休みます。そして第2日曜日を開けます。水曜も予約の電話は通じます。
5月3日土曜は祝日ですが平常通り開けます。5月11日第2日曜も開けます。

2014年01月08日

葛根湯は長期に飲まないで

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。風邪が流行っています。今日のNHKのアサイチでは風邪の特集をやっていました。ちらっと観ただけなのですが、出演した医師が「子どもで38.5度、大人で38度までは解熱剤はいらない(風邪薬はいらないという意味で)」と発言していました。私の感覚ではもう少し高熱でも解熱剤はいらないと考えますが、とにかく微熱で風邪薬を飲むのは賛成できません。

◆くわしくはHPの「針灸の治療と風邪薬(総合感冒薬)の治療の違い」をご覧下さい。
 http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1002/

アサイチでは風邪の時は身体を暖めたほうがいいのか、冷やせばいいのかと結論の出ない会話をタレントさんたちがやっていました。ひとつの結論が出ないのは当たり前、風邪の種類が違うし、おのおの体質も違うからです。伝統的中医学では風邪を風熱、風寒にわけ、病気の状態に応じて複雑に分析しています。針灸はその状態に応じて適切にすばやく治していきます。

◆葛根湯は長期に飲まないで

風邪の漢方薬としては葛根湯が有名ですが、ひきはじめに短期間使う薬です。せいぜい3日間です。身体を一時的に興奮させるエフェドリンという成分を含んでいます。興奮させていっきに治そうという薬。だから使うときは早ければ早いほどいい。
一方、長期に使うのはお勧めできません。場合によっては身体を衰弱させます。スポーツ選手が競技前に飲むとドーピング検査にひっかかります。風邪薬でもドーピング検査にひっかかります。

2013年12月06日

風邪やインフルエンザなどの感染予防について 独自対策

風邪が流行っています。インフルエンザで学級閉鎖の学校も出てきたようです。結(ゆい)では風邪やインフルエンザなどの細菌・ウイルスなどが院内で移らないように、通常の対策はもちろんのこと、独自にいろいろと対策をたてています。どうぞ安心して治療をうけてください。もちろん風邪やインフルエンザや長引く咳は針灸がよく効きます。こちらをご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/


◆風邪やインフルエンザなどの感染予防について 独自対策

☆針も使い捨て 、使い捨てのシーツの利用

針灸治療には使い捨ての紙シーツを使用しています。 針ももちろん使い捨てです。

☆すべてのベットに専用の換気扇

すべてのベットの区画に専用の換気扇をつけています。すぐに換気されます。患者さんの咳に含まれるウイルスなどがほかのベットの区画に行かないようにすみやかに換気されます。
☆お灸の煙で浄化

お灸はよもぎの葉を精製したものです。お灸の煙は除菌、抗ウイルス作用を持っているといわれています。中国で新型肺炎(SARS、サーズ)が流行したときも予防にお灸の煙が用いられました。結(ゆい)は治療にお灸をよく使うため、院内はお灸の煙で常に浄化されています。

☆二酸化塩素を使って院内を浄化しています

二酸化塩素にはウイルス除去、除菌、カビ抑制、消臭の効果があります。二酸化塩素は特異的な酸化作用により、ウイルス、細菌、真菌(カビ)に直接作用し、その構造を変化させて、除菌(ウイルス)効果を発揮します。二酸化塩素は必要に応じ使用します。二酸化塩素は食品加工工場などでも使われている除菌方法で人体に安全です。


☆患者さん同士が近づかない

結(ゆい)は小さな針灸院です。予約制のため、待合室で患者さん同士が並んで座るようなこともほとんどありません。一般の病院や医院のように、患者さんがたくさん座って長く順番を待っているようなことはありません。
患者さん同士が接触しないことが、じつは最大の感染予防になっているのかもしれません。

結の玄関の花壇もクリスマス仕様になっています。

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2013年11月27日

抗生物質は大切な腸内細菌を殺してしまう

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。風邪や感染性胃腸炎が流行っています。お気をつけください。
風邪でお医者さまにかかると、いまだに抗生物質をだすところが多いようです。10年ほど前から学会でも「風邪に抗生物質は効かない」という指針が出ています。抗生物質の乱用による弊害も指摘されていますが、人々の意識はなかなかかわらないものですね。
2003年12月8日の朝日新聞夕刊の記事を載せます。
「風邪に抗生物質は効くと思いますか? 答えは「ノー」だ。ところが、ただの風邪に抗生物質を出している医師は少なくない。こういった乱用が、どんな抗生物質にも抵抗力を持ってしまう耐性菌の出現を招き、深刻な院内感染を引き起こすと指摘されている。しかし、最近まで学会や国も注意を促してこなかった。なぜ放置されてきたのだろう。」引用以上

詳しくは結のHPをご覧ください。 風邪に抗生物質「無効」やっと指針(2003年)
http://yuisuita.com/text/7-2.shtml

風邪はひきはじめは針灸をうけていただくのが一番効きます。感染性胃腸炎も治しています。詳しくはこちらをどうぞ。
http://yuisuita.com/text/007.shtml

◆抗生物質は大切な腸内細菌を殺してしまう

腸内細菌が免疫力を高めるという話はお聞きになったことがあるでしょう。ある乳酸菌飲料のメーカーは最近、自社のCMで自社の飲料を飲んでいると、風邪にかかりにくかったというCMを流したりもしています。でも抗生物質を飲むと、大切な腸内細菌の大半を殺してしまうのです。病気によっては抗生物質が必要なときはあります。その時はきちんと飲んでください。中半端にやめてしまうと耐性菌ができてしまうこともあります。
でも風邪にはいりません。

◆年末年始のお休みのお知らせ

12月29日日曜〜1月5日日曜までお休みさせていただきます。体調を整えて新年を迎えましょう。

2013年08月28日

気温の急な低下でおこる不調と、備えておくこと

結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。24日〜25日の豪雨の後、大阪は朝夕が涼しくなりました。身体が楽になる方も多いのですが、じつは不調を訴える方もいらっしゃいます。
月曜から患者さんに「寝具をかえられましたか?」と質問しているのですが、ほとんどの方がそのままです。8月の夜の気温は30度〜28度だったのが、ここ数日は22度程度まで低下しています。もう少し厚めの布団を準備していただくようお願いしています。

☆気温の急な低下でおこる不調と、備えておくこと

◆身体がだるくなる、腰痛、肩こりも

気温が高い間は、身体はそれほど熱を必要としませんから、エネルギーが不足がちの方でもなんとかやっていけます。気温が低下するとエネルギー不足が深刻化します。夏バテで食が進まなくなっていた人ががくんと体調を崩しやすいのがこの時期です。夫や家族の設定する冷たすぎる冷房に耐えてきた女性もがくんと体調を崩します。鍼灸で陽気をめぐらせればよくなります。ご自宅ではゆっくりお風呂に入ってください。無理をしないで少しずつ食事してください。力をつけようと無理して一度にたくさん食べても栄養を吸収できません。
腰痛や肩こりが急にひどくなる人もいらっしゃいます。

◆風邪をひく

涼しくなると風邪をひきやすくなります。冷房の設定温度は同じでも、外の気温が低下しているため冷房が効きすぎるようなこともおこってきます。体温の低下は免疫力を低下させます。月曜からの3日間、のどがいがらっぽいとか鼻がつまる、みずばなが出てきたという患者さんが目立ちます。もちろんすぐに治しているのですが、予防するにこしたことはありません。あたたかい寝具を用意してください。

◆不眠になる、イライラする、動悸がする

秋は不眠になりやすい季節です。人によっては落ち着きがなくなります。涼しくなってきたから眠りやすい筈なのにどうも寝つきが悪い、早朝に目が覚めてしまう。理由もないのにイライラしてきた。動悸がしてきた。なにかわからないけれど不安感がでてきた。そんな方は早めに結(ゆい)でご相談ください。早めに治せばすぐによくなります。

◆HPを更新しました。

☆8ヶ月続いた帯状疱疹の痛み、2ヶ月で治る
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_fibromyalgia_shingles/entry_1095/

☆足のしびれと不眠が治った、気持ちも前向きに
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_backache/entry_1090/

☆月経前症候群(PMS)が治った。抗うつ剤(SSRI)もやめた
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_depression/entry_1081/

☆腰痛の新常識、脳から治す
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_backache/entry_960/

◆専門家のみなさんへ 

☆大阪府鍼灸師会 学術講習会で講演します。
9月8日日曜 15時15分〜16時45分 
震災時、鍼灸治療のできること、鍼灸ボランティアの経験から
会場 大阪府鍼灸師会館 
http://www.osaka-hari9.jp/pdf/20130612平成25年度学術講習会一覧ポスター.pdf

☆9月の関西中医研  9月7日土曜 18時〜21時 
大阪市立総合生涯学習センター メディア研修室
早川会員の中医学講義 「鍼の得気について考える」