☆夏バテ対処法
夏はどうしても冷たいものを食べたり飲んだりしがちです。患者さんには「エアコンをつけないで冷たいものを食べるよりは、冷房のきいた中で温かいものを食べてください。」とお願いしています。もちろん設定温度を下げすぎないように気を付けてください。
夏バテで身体がだるくなります。おなかが張ったり、ゆるくなったりします。どうすればいいのでしょう。
おへそを覆うように手をあて、もう一方の手をその上にあててみてください。ちょうどみぞおち付近に手が当たります。ここが冷えている人が夏は多くなります。
冷食冷飲のため胃の動きが悪くなり、冷えるのです。ここを温めてください。湯たんぽでもペットボトルにお湯を入れたものでもかまいません。5分から10分ほど、皮膚がうっすら赤くなるくらいが目安です。
とくにみぞおち付近が冷えていない方はおへそを温めてください。暑い中でやっても意外と気持ちのいいものです。胃腸を元気にするだけでなく身体全体を元気にします。
いっしょに頭を氷マクラやアイスノンで冷やすのも気持ちいいですよ。
☆口が渇いて仕方のない時は
口が渇いて仕方のない時は 氷を口に含んでください。かき氷ではありません。かき氷はすぐに溶けて胃を冷やしすぎます。氷を口に含みゆっくり 溶かしていくと渇きはましになり、冷水が胃を直撃することもありません。
暑い中で汗をかきすぎると夜に身体がほてることがあります。不眠にもなります。身体は陰と陽のバランスで成り立っています。汗をかきすぎると津液(しんえき)という身体の陰の部分が不足して身体がほてるのです。冷房も強くしないとがまんできない状態になります。冷やしすぎないようにと言ったところでこういった陰虚陽こう(いんきょようこう)の状態になると、冷やさないとつらいのです。建設労働者の夫が冷房を強くしすぎて、奥さんが身体をこわすといったパターンがよくあります。着込んでも冷たい空気を吸って身体は冷えてしまいます。陰虚陽こうになると 建設労働者の夫は口が渇きます。冷たいビールやチューハイばかりではなく氷を口に含んで渇きをいやしてください。常温の水や白湯を飲んだ方が疲れは残りません。寝室は別にして、奥さんの身体を冷やしすぎないようにしてください。
もちろん鍼灸は身体のほてりをとり、安らかな眠りをもたらします。
