2013年08月26日

涼しくなったのに眠れない

結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今回は不眠のお話です。

◆涼しくなったのに眠れない

豪雨の後、急に涼しくなりました。
涼しくなってきたのに夜中に目が覚めてしまうという方はいませんか。

暦の上ではすでに秋、中国伝統医学では秋は収める時期です。作物が収穫の時を迎えるように、人の身体も冬に向かって収斂(しゅうれん)していきます。身体が静まっていきます。身体は陰と陽でバランスを保っていますが、収斂させていく時期には陰の要素がより必要とされます。鍼灸治療では、秋は陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体が健やかに冬を迎えることができるように手助けします。患者さんの訴える症状と直接の関係は薄くても、秋には隠し味のように陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体の陰陽のバランスをとっていきます。

◆陰の要素が足りないとどうなる

日頃から陰の要素、あるいは陰の要素に似た働きをする血の少ない方(西洋医学の貧血のことではありません)に症状が出ます。陰がたくさん求められている秋だからこそ、陰の足りないためにおこる症状が出てくるのです。陰の要素の足りないためにおこる症状の代表的なものが不眠です。
明け方、身体が熱くなり寝汗をかいて目が覚めることもあります。

ほかにはめまい、目や口やのどの乾燥、便秘、午後から夜にかけての熱がでてくるなどです。腰がだるくなる場合もあります。人によっては妙に臆病になったり、逆にイライラしてちょっとしたことでひどくおこるようになったりする場合もあります。じつは精神疾患の発症する季節的な第一のピークは春ですが、第二のピークは秋です。 陰の要素に似た働きをする血の少ない方の場合は、手足がしびれる場合もあります。鍼灸治療を受けていただくのが一番いいのですが、自分でできる対策としては、きちんと食べてよく眠ることです。眠れないからと、インターネットをみたりするのはやめてください。横になって身体を休めてください。
posted by ゆい at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2013年08月22日

夜も眠れない腹痛!これも夏バテ?

結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。お盆休み前あたりから夏バテの方が目立つ始めました。身体が重い、だるい。食べられない、食欲が落ちた。おなかがはる、時々おなかが痛い等々。みんなきちんと鍼灸で治しています。
おなかのおへその上に手を当ててみてください。冷たくなっていませんか。そんな方は是非このメルマガを終わりまでお読みください。

☆夜も眠れない腹痛!これも夏バテ?

40代の女性がお盆休み明けに来院されました。「2日前に腹痛で夜も眠れなかった。その後も少し痛む。医者では原因不明といわれた。身体も重く、疲れが抜けない。」との訴え。
おへその上に手をあてるとひどく冷えています。おへその下も冷えています。患者さんにおなかに手をあてるようにというと、その冷え具合に本人もびっくりされています。便秘も続いていました。

暑くて冷たいものをガブ飲みする日々が続いていたようです。職場はエアコンが効きすぎて寒く、通勤はとても暑い。数日前に子どもとプ−ルに行った後にずいぶんぐったりしたとのこと。
「胃腸の動きがおちると痛くなることがあります。重くなったり、はったりするだけではありません。」と説明し治療しました。
冷たいもののガブ飲みはやめて常温か温かいものを飲むようにすること。口が渇くときは氷を口に含むこと。シャワーばかりではなく、湯船につかっていただくこと等々をお願いしました。寒い職場の場合は湯たんぽを持って行き、腰やおなか、ふとももを暖めることも有効です。

これだけ暑さが続くと、比較的冷え過ぎに気をつけていらっしゃった方も、つい冷やしすぎてしまいます。どうにもだるくて仕方がない、元気が出ない方は鍼灸治療をお勧めします。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。


◆HPを更新しました。
☆8ヶ月続いた帯状疱疹の痛み、2ヶ月で治る
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_fibromyalgia_shingles/entry_1095/
☆足のしびれと不眠が治った、気持ちも前向きに
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_backache/entry_1090/

☆月経前症候群(PMS)が治った。抗うつ剤(SSRI)もやめた
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_depression/entry_1081/
☆腰痛の新常識、脳から治す
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_backache/entry_960/
posted by ゆい at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2013年08月07日

暑いところで働いたら、夜も身体が熱くなる

結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。猛暑が続いています。暑さに疲れた身体は鍼灸治療で治しましょう。8月15日木曜〜18日日曜まで夏休みをいただきます。来週前半までに来院ください。

☆暑いところで働いたら、夜も身体が熱くなる、不眠になる、対処法は?

暑い環境で働く方々の一部に、夜も身体が熱くなり、強い冷房の中で過ごす人がいらっしゃいます。とくに男性に多く見られます。なぜなのでしょう。実際に私が治療することが多いのは、体調を崩した奥さん方、冷えて気のめぐりが悪くなった患者さんに、夜の冷房を弱めるようにお願いすると「私は寒いのですが、夫が暑がるので。」と言われることがよくあります。

夜、身体が熱くなるのは昼間に働いて汗を大量にかいたためと中医学では考えます。もちろん汗をかくのは熱中症にならないために大切なこと。ただ汗といっしょに身体の津液(しんえき)も出て行きます。津液とは身体を潤し栄養するに大切な液体、脾胃、消化器系でつくられます。大量に発汗して津液をつくるほうが追いつかなくなると身体が熱くなりがちです。暑いと食欲も減り気味、食べ物が消化吸収されてできる津液は食べないといよいよ減ってきます。

身体が熱くなると、眠れなくなったり何回も目が覚めたりします。朝早過ぎる時間に目が覚めたりします。寝汗もひどくなります。
口や鼻がかわき、声がかれてきます。目が落ちくぼみます。イライラして落ち着きがなくなります。
こういう状態を陰虚(いんきょ)といいます。陰虚は男性に多い状態です。陰と陽のうち身体を落ち着かせ滋養する陰が失われた状態です。針灸では補陰(ほいん)、陰を増やすつぼを使って治します。

どうすればいいのでしょう。
まずはきちんと食べること。津液のもとをつくるのは食べ物です。辛いものや甘いものをとりすぎないこと、お酒も控えめに。これらはよけいに身体を熱くします。眠りにくくても睡眠時間を多めにとることが大切です。 身体の熱くなる症状は針灸で治ります。不眠で疲労をためこまないためにもお試しください。

この拙文は結(ゆい)通信No.324 を再掲したものです。
posted by ゆい at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2013年06月19日

暑熱順化、暑さに慣れる

結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今日は久々の梅雨らしい雨、みなさまいかがお過ごしですか。このところ急に暑くなり体調を崩される方も増えています。

☆暑熱順化、暑さに慣れる

体調を崩された方には、「エアコンを使ってください」とお願いしています。「今からエアコンを使ってしまったら、8月は耐えられなくなるんじゃないですか」とおっしゃる患者さんには「大丈夫、人の身体はそのうち暑さに慣れることができるんです」とお答えしています。暑くなって10日〜14日程度たつと暑さで急に体温が上昇しすぎたりすることが減ってきます。暑くなったばかりの時期、今頃がしんどいのです。
やがて春より汗をたくさんかけるようになり、暑さに耐えられるようになっていきます。たくさんかけるようになった汗の塩分濃度は低下します。身体から大切な塩分がなくなっていくのを防いでいるのです。血液の塩分濃度が低下すると足や腕や腹の筋肉が痛んだり、けいれんしたりします。それを防ぎます。また塩分が薄くなった汗の方が蒸発しやすく、気化熱で暑さを逃がしやすくなります。
暑さに慣れることを暑熱順化といいます。ただエアコンの中ばかりにいると暑熱順化がおこりにくくなるのも事実ですから、エアコンで一息つきながらも時には戸外で汗をかきましょう。どの程度、暑い環境に身をおくかは個人によって違います。元気な人はエアコンに頼る必要はありません。
鍼灸は汗をかけない、熱のこもりやすい身体の状態を改善することができます。暑さに強い身体をつくります。
posted by ゆい at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年11月13日

猿と戦った傷の痛みもその場でとれます

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今年は長い夏の後に、短い秋。急激な温度低下で体調を崩す方が増えています。お気をつけください。16日金曜の午後はお休みさせていただきます。17日土曜の午後を代わりに診療します。

◆猿と戦った傷の痛みもその場でとれます。

品川(仮名)さんは田舎暮らし実践中。都会から数年前に農村に移住されました。まだ30代の若いお母さんです。大阪へは月に1度ほど用事で来られます、そのついでに結(ゆい)に来院。田舎暮らしのエピソードをいろいろ聞かせてくれます。
このところ調子のよかった品川さんですが、数日前に来られたときは元気がありません。身体中が痛いという訴え。打撲やすり傷もみられます。畑に来た猿の群れをたまたま見つけ追い払ったそうです。その辺の枯れ枝を手に叫ぶと猿は逃げ出しました。そこまではよかったのですが、この機会に2度と畑に来ないようにと逃げる群れを山深く追っていくと、ボス猿とおぼしき大きな猿が突然向きをかえこちらに向かってきたとのこと。驚いた品川さんは夢中で自宅に向けて走りました。転びながらもとにかく走り、自宅近くになってふっと後ろをみたら猿はもういなかったそうです。気が付くと打撲と擦り傷だらけ。翌日にたまたま結(ゆい)の予約が入っていました。
打撲、捻挫の治療は針灸の得意とするところ。その場で大体の痛みをとりました。歩くときに右足に重心をかけると痛かったのも治りました。
庭に鹿が迷い込んでくるような品川さんの暮らし、今度はどんな話が聞けるでしょう。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。


posted by ゆい at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年09月14日

涼しくなったのに眠れない方へ

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今回は不眠のお話です。

◆涼しくなったのに眠れない

まだまだ昼間は暑いけれど、夜は涼しくなってきました。涼しくなってきたのに夜中に目が覚めてしまうという方がめだってきました。
中国伝統医学では秋は収める時期です。作物が収穫の時を迎えるように、人の身体も冬に向かって収斂(しゅうれん)していきます。身体が静まっていきます。身体は陰と陽でバランスを保っていますが、収斂させていく時期には陰の要素がより必要とされます。鍼灸治療では、秋は陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体が健やかに冬を迎えることができるように手助けします。患者さんの訴える症状と直接の関係は薄くても、秋には隠し味のように陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体の陰陽のバランスをとっていきます。

◆陰の要素が足りないとどうなる

日頃から陰の要素、あるいは陰の要素に似た働きをする血の少ない方(西洋医学の貧血のことではありません)に症状が出ます。陰がたくさん求められている秋だからこそ、陰の足りないためにおこる症状が出てくるのです。陰の要素の足りないためにおこる症状の代表的なものが不眠です。明け方、身体が熱くなり寝汗をかいて目が覚めることもあります。
ほかにはめまい、目や口やのどの乾燥、便秘、午後から夜にかけての熱がでてくるなどです。腰がだるくなる場合もあります。
人によっては妙に臆病になったり、逆にイライラしてちょっとしたことでひどくおこるようになったりする場合もあります。じつは精神疾患の発症する季節的な第一のピークは春ですが、第二のピークは秋です。 陰の要素に似た働きをする血の少ない方の場合は、手足がしびれる場合もあります。
鍼灸治療を受けていただくのが一番いいのですが、自分でできる対策としては、きちんと食べてよく眠ることです。眠れないからと、インターネットをみたりするのはやめてください。横になって身体を休めてください。

◆9月22日土曜は祝日ですが平常通り診療します。

◆専門家、鍼灸学校学生の皆さんへ 関西中医鍼灸研究会のお誘い
《日時》9月15日土曜18時〜21時まで 
講師 冨田会員 山元式新頭鍼療法YNSAの基本点について講演と実技
《場所》大阪市立総合生涯学習センター  メディア研修室 (大阪駅前第2ビル
5F)事前申し込み不要 直接会場までお越しください。

posted by ゆい at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年08月03日

すぐに治った少女の捻挫

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今回は捻挫のお話です。

◆すぐに治った少女の捻挫

鍼灸は捻挫の治療も得意です。とくに子供の捻挫は治りが早い。1〜2回で治っていきます。先日10代前半の少女がお母さんに連れられて来院されました。昨日、階段で足を踏み外して転倒してしまい、左足首をひねってしまったという訴えです。足を引きずりながら歩いています。鍼をするとすぐに回復、普通に歩き始めました。翌日はクラブ活動のバスケットボールも再開されたそうです。じつはこの少女、4ヶ月前も来院されています。バスケ中にジャンプした後、着地に失敗、同じ左足首をひねっています。この時は痛みのために左足を地面につくことができず右足でケンケンするように来院されたのが印象的でした。この時も1回で治り、すぐに足がつけるようになりました。
少々腫れが残っていても痛みはなくなり、普通に動けるようになります。腫れがひくのも早くなります。腫れているから痛いというのは思い込みでしかありません。じつは痛みは脳の記憶の面もあります。脳の記憶の情報は鍼の適切な刺激ですっと書き換えることができるのです。みなさんもせっぱ詰まった時はどうぞ鍼灸においでください。
写真のアンケートはお母さんに回答してもらいました。
IMG_2614.jpg
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
posted by ゆい at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年08月01日

日本中医学会学術総会のお誘い

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今回は学会の案内です。専門家、鍼灸学校学生向けです。

◆日本中医学会学術総会のお誘い

9月1〜2日、東京で日本中医学会学術総会が開催されます。詳しくは以下をご覧ください。
http://www.jtcma.org/index.html
昨年の学術総会では特別講演をさせていただきました。今年は9月2日午前の部のパネル・ディスカッションでパネラーとして出席します。

☆パネル・ディスカッション「日本に根付いてきた中医鍼灸」の紹介
1970〜1980年台に日本にもたらされた弁証論治に基づく現代中医鍼灸はあくまで中国で生まれたものであり、日本の風土や社会状況に合わせて定着するには、それなりの時間が必要であった。それから20年以上の時を経た現在、時・地・人の随機制宜を踏まえた中医鍼灸の研究や臨床を行っているグループが日本各地に存在するようになってきている。今回の大会では、そうした地道な活動を続けてきた中で得られた問題や経験を出し合い、日本における「中医鍼灸」の今後のあるべき姿を討論する。以上

どうぞ上記のHPから参加申し込みをお願いします。9月1日18時からの懇親会には私も出席します。みなさん、語り合いましょう。
posted by ゆい at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年07月25日

発症して1ヵ月の突発性難聴が1ヵ月で治った

篠原(仮名)さんは3月に来院されました。50代後半の女性、1ヶ月前に左耳が突発性難聴になりステロイドの集中投与を受けたものの、治りませんでした。来院された時は耳鳴り、音の割れる感覚、耳の閉塞感、聴力の低下に苦しんでいらっしゃいました。首や肩がこり腰も痛い。アトピー性皮膚炎のため顔が真っ赤になり、いかにもかゆそうでした。
約1ヶ月8回の治療で患者さんいわく「治療前を10とすれば今は3」「耳鳴り音割れは多少残っていますが生活上大きな不都合はありません」というところまで改善。肩こり腰痛もなくなりました。「冬でも上気して汗をかいていた体質が改善され生活しやすくなりました」という感想もいただきました。治療頻度を減らしながらさらに1ヵ月半治療、持病の喘息も軽くなりました。
ただアトピー性皮膚炎のかゆみはいったんおさまったものの暑さの到来とともに一進一退を繰り返す状態となり、抗アレルギー剤でおさえる選択をなさいました。当院が通院にちょっと遠かったことも影響しているようです。
突発性難聴は個人差もありますが、いままでの臨床経験からいって約1ヶ月あればかなりの改善が見込めます。篠原さんの手書きのアンケートは以下。
IMG_8740.jpg
ホームページは http://yuisuita.com ブログは http://yuisuita.sblo.jp/
ツイッターは@hariyui フェイスブックはhttp://www.facebook.com/yuisuita

posted by ゆい at 13:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2012年07月24日

暑熱順化が起こりにくくなっている

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。

☆暑熱順化が起こりにくくなっている

冷房は1960年頃からオフィスに入り始めたました。家庭への冷房の普及は70年代後半から80年頃といわれています。
ヒートアイランドと化した都市で冷房の必要なことは自明ですが、一方ほとんどの時間を冷房の中で過ごすことで体温調節機能の退化がはじまっているのではないかと危惧する学者さんもいらっしゃいます。
発汗生理学や環境生理学が専門の愛知医科大学の菅屋潤壹教授は「夏季にはエアコンディショニングが常識化したため、夏季に自然に生じる暑熱順化は起こりにくくなっていると言われる。事実だとすれば、熱射病の予防にとっては大きな脅威となる。」と警鐘を鳴らされています。
臨床に携わっていて、20代30代の若い人ほど暑さに弱い人が多いと感じています。弱い人は暑くなるのではなく苦しくなるのです。
70年代後半から80年頃の冷房の普及と関係している可能性は大。時には戸外で運動し、汗をかくのもいいしゆっくりお風呂に入るのもお勧めです。
ただ運動できないほど疲労している人が多いのも事実です。過労の人に運動はさらなる疲労をもたらすだけという面もあります。お風呂に入ってものぼせてしまう場合もあります。こういう人は浴室をしっかり換気すること、アイスノン等を頭にのせて、頭を冷やしながら浴槽につかってください。鍼灸は重い、だるい、しんどいを治すだけではありません。汗をかけない、熱のこもりやすい、暑さで苦しくなる身体の状態も改善することができます。

posted by ゆい at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年07月23日

暑熱順化

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。3連休最終日16日月曜頃から大阪は急に暑くなりました。暑くなって身体が弱る、しんどい。水を飲みすぎて下痢気味になる、脚が重くなる、脚がつる。以上のような重い、だるい、しんどい患者さんがちらほらみられます。脚が重くなり、つるのは湿邪(過剰な水分)が身体の下にたまるため。脚だけもんでもなかなか治りません。内臓を調整し湿邪をとる治療をしながら治していきます。「夏の定番ですね」といいながら鍼灸できちんと治しています。身体も脚も軽くなります。熱中症気味の患者さんも何人かいらっしゃいました。

☆暑熱順化

「今からエアコンを使ってしまったら、8月は耐えられなくなるんじゃないですか」と年配の患者さんからいわれることもあります。
「大丈夫、人の身体は暑さに慣れることができるんです」とお答えしています。
暑くなって10日〜14日程度たつと暑さで急に体温が上昇しすぎたりすることが減ってきます。
暑くなったばかりの時期、今がしんどいのです。
やがて春より汗をたくさんかけるようになり、暑さに耐えられるようになっていきます。
たくさんかけるようになった汗の塩分濃度は低下します。身体から大切な塩分がなくなっていくのを防いでいるのです。
血液の塩分濃度が低下すると足や腕や腹の筋肉が痛んだり、けいれんしたりします。それを防ぎます。また塩分が薄くなった汗の方が蒸発しやすく、気化熱で暑さを逃がしやすくなります。暑さに慣れることを暑熱順化といいます。ただエアコンの中ばかりにいると暑熱順化がおこりにくくなるのも事実ですから、エアコンで一息つきながらも時には戸外で汗をかきましょう。どの程度、暑い環境に身をおくかは個人によって違います。鍼灸は汗をかけない、熱のこもりやすい身体の状態を改善することができます。
posted by ゆい at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年07月20日

熱中症予防はやっぱり食べることが大切

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。昨日発行の、結(ゆい)通信No.385「津液(しんえき)不足は身体を熱くする」に関連して通信No.370 2012/5/06発行の一部を再掲します。

☆熱中症を予防するために、今のうち(5月〜6月)に汗をかきましょう。

日本生気象学会熱中症予防研究委員会が昨年5月、節電下の熱中症予防のための緊急提言を出しています。詳しくは以下
http://www.med.shimane-u.ac.jp/assoc-jpnbiomet/index.html
本格的な暑さの来る前の5月〜6月に、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる(少し汗をかくくらいの)運動を1日30分間、週3回、4週間程度実施すると暑さに強い体になるというもの。こうすることで身体の血液量が血液量が200-300ml 増加し、体温を調節する能力が20-50% も改善するとしています。
さらに、その運動直後にたんぱく質と糖質を多く含んだ食品(牛乳など)を摂取するとより高い効果が得られますと生気象学会は提言していますが、牛乳はなかなか体に合わない人も多いので、私は代わりにヨーグルトやナッツ類をとったらいいのではと考えています。
再掲以上
7月下旬の今から運動するとなると早朝の涼しい時間にということになるでしょう。ただしそのために睡眠時間を削ってはだめですから、早寝早起きのできる環境にある方に限られてくるでしょう。

☆熱中症予防はやっぱり食べることが大切

汗をかきすぎて津液(しんえき)不足にならないためには、身体の津液や血液を十分な状態に保つことが大切と伝統的中医学では説いてきました。運動直後に食品をとって身体の血液量の増加を図ろうという日本生気象学会の提言も通じるものがあります。バランスよくちゃんと食べることが夏は大切なのです。そうめんばかりではダメです。肉も魚もちゃんと食べましょう。
津液(しんえき)不足は補血(ほけつ)補陰(ほいん)で治します。針灸は補血補陰のつぼを使いますが、普通の生活ではちゃんと食べることと十分な睡眠をとることが補血補陰につながります。

posted by ゆい at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年07月19日

津液(しんえき)不足は身体を熱くする

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。「患者さんの声」を更新しました。「患者さんの声」はどんどん増えています。
http://www.yuisuita.com/voice/
梅雨明けの猛暑、炎天下しっかり汗をだして運動するのは結構ですが、人によってはすぎると夜に身体が熱くなりすぎることもあります。日頃、汗をあまりかいていない方はとくにご注意ください。

☆津液(しんえき)不足は身体を熱くする

炎天下の作業や運動で汗をかくのは当たり前。ただ身体がある状態の方々が汗をかきすぎると、夜に身体が熱くなりすぎることもあります。
ある60代の男性から「耳鳴がひどくなりました。」という訴えがありました。梅雨明けの炎天下のお昼に一生懸命車を洗い、しっかり日焼けもされました。いつもそれほど汗をかいていない方が急に大量発汗すると、身体に必要な水分を失い身体のバランスを失うことがあるのです。中医学ではこれを津液(しんえき)不足といいます。身体の熱をしずめる役目のある津液(しんえき)が汗といっしょに減りすぎると、身体が熱を持ちやすくなり、身体に熱がこもります。熱中症の中医学的解釈ともいえます。
この男性は耳鳴を忘れようと、がんばりすぎて津液(しんえき)不足に陥りました。日焼けという軽いやけども身体に熱をもたらしました。耳鳴は熱で悪化します。不眠になることも多いのですが、今回は大丈夫でした。熱をしずめ,耳鳴を落ち着かせる針灸治療をしてことなきをえました。
中医学でいう熱はいわゆる発熱とは違います。体温とは一致しないこともあります。イライラも熱の一種です。
戸外で肉体労働をする方が夜になると身体が熱くなり、極端に冷房を強くすることも多いのですが、これも津液(しんえき)不足のためです。身体が熱くなりやすいのは陰虚(いんきょ)とか血虚(けっきょ)、痰湿(たんしつ)といった状態の方々です。夜に身体が熱くなりすぎるのも針灸で治ります。疲れもとれます。
日々の生活ではどうすればいいのでしょう。バランスよくちゃんと食べることと睡眠時間をたっぷりとることが大切です。夜に身体が熱くなりすぎる方は、辛いものは避けて、きゅうりやなす、ゴーヤなど夏野菜を食べて身体のほてりをしずめてください。すいかもお勧めです。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

写真は16日日本大学脳神経外科竹村先生(中央)からNIRSの指導を受けている結のスタッフ。一番左が藤井です。

RIMG0568.JPG
posted by ゆい at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年07月18日

ストレス脳測定会報告

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。ストレス脳測定会報告です。

日本大学脳神経外科 竹村先生をお迎えし、16日午後1時よりNIRSの学習会を、2時30分からは患者さん対象の測定会を行いました。NIRSとは近赤外分光法、near‐infrared spectro-scopyの略称。光で脳機能を測定する技術を用いて、脳のストレス状態を計ります。院長藤井は日大医学部 酒谷教授と共同でストレス脳の研究をはじめました。詳しくは以下をご覧ください。
http://yuisuita.com/text/nirs.shtml
16日は測定希望の患者さんや関西中医鍼灸研究会の有志を対象に測定。17日から随時、測定を始めています。主に初診や再診の患者さんの一部を対象に、測定を始めています。測定はあくまで患者さんの同意をいただいてから。簡単な心理テストとNIRSの測定をやっています。15分〜20分かかります。測定の様子は以下からご覧ください。
竹村先生の指導を受けながらスタッフ2名がNIRSの測定をしている写真です。
IMG_1500.jpg
posted by ゆい at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年06月22日

イクメンをめざす男性からのメール

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。読者の方からうれしいメールが届きました。ホームページにアップした「男性が赤ちゃんを抱っこした方がいい3つの理由」を読まれた男性からです。
「まさに私のしなければならないことであります。(妻と子育てで)協力できることから再度見直していきます。仕事はきりがないので、見切りをつけられるように努めていきます。
ありがとうございました、参考にいたします。」
治療に来られたこともある働き盛りの男性。会社の責任ある部署でがんばっていらっしゃいます。残業、休日出勤も多いようです。育児を奥さんにまかせてしまう現状をなんとかしなければというイクメンをめざす決意表明のようなものなのでしょう。男性のまじめさが伝わってくるようなメールでした。

◆男性が赤ちゃんを抱っこした方がいい3つの理由
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_karakuchi/entry_1051/
◆専門家の皆さんへ

専門誌 中医臨床 6月号通巻129号に私の論文「督脈と奇経を組み合わせたうつ病、双極性障害、パニック障害の治療」が掲載されました。2009年の灸法実践マニュアル出版以降のうつ病、双極性障害、パニック障害の治療実践の中での新たな知見をまとめたものです。どうぞお読みください。

大阪府吹田市泉町2-47-27-102 阪急吹田駅下車徒歩5分スーパーライフ泉町店前
結(ゆい)針灸院
TEL&FAX:06-6380-2236またはTEL06-4307-3810
ホームページは http://yuisuita.com ブログは http://yuisuita.sblo.jp/
ツイッターは@hariyui フェイスブックはhttp://www.facebook.com/yuisuita
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
IMG_9052.jpg
posted by ゆい at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年06月21日

赤ちゃんのあせも、少しぐらいは大目に見て 男性が赤ちゃんを抱っこした方がいい3つの理由

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。結(ゆい)針灸院のホームページに2つの新しい記事を掲載しました。

◆ 赤ちゃんのあせも、少しぐらいは大目に見てあげてください。汗腺の大切さ。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_season/entry_1040/

◆男性が赤ちゃんを抱っこした方がいい3つの理由
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_karakuchi/entry_1051/

梅雨に入って首や肩の痛みやこり、腰痛を訴える患者さんが増えてきました。湿度が高くなっていることもあるのですが、暑くなってエアコンや扇風機をつけたまま眠り、身体を冷やしすぎたケースが多数見受けられます。冷やしすぎにご注意ください。

結(ゆい)針灸院
TEL&FAX:06-6380-2236またはTEL06-4307-3810
ホームページは http://yuisuita.com ブログは http://yuisuita.sblo.jp/
ツイッターは@hariyui フェイスブックはhttp://www.facebook.com/yuisuita
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
posted by ゆい at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年05月14日

「たけしの家庭の医学」で「ストレス脳解明&解消スペシャル」が放送されます

結(ゆい)針灸院の藤井です。明日5月15日火曜午後8時から、ABC朝日放送の「たけしの家庭の医学」という番組で「日本人に蔓延するストレス脳解明&解消スペシャル」という番組が放送されます。詳しくは下記を。
http://kenko.asahi.co.jp/st/nexttime.php
最近、肩こりが取れない、よく眠れないなどちょっとした身体の不調が続いていませんか?もしかすると、それは「ストレス脳」が原因かもしれません。実は近年、脳を使いすぎてストレスに過敏に反応してしまう「ストレス脳」が日本人に蔓延し、様々な身体の不調を引き起こしていることがわかってきたのです!あなたの脳は大丈夫ですか!?
以上のような宣伝文句ですが、よかったらご覧ください。
今回は日本大学医学部脳神経外科学講座教授 酒谷薫先生が出演されます。鍼灸にも理解があり、先日も鍼灸の効果を研究するために何かいっしょにできないものだろうかと話し合ったところです。私と同い年の先生です。「東洋医学が教える脳の養生法」という一般向けの著書も出されています。酒谷教授のすすめる健康法だったら共感できる筈。私も録画して観る予定です。よろしくお願いします。
posted by ゆい at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年05月06日

熱中症を予防するために、今のうちに汗をかきましょう。

結(ゆい)針灸院の藤井です。連休も今日が最終日、結(ゆい)は明日から平常通り開けます。
結(ゆい)のHPが変わっています。スマホはスマホ用ページに自動的に切り替わるようになりました。スマホ用ページは見やすさを優先し情報量を絞りました。スマホからPC用を選択することもできます。
フェースブック上に院長藤井と結(ゆい)針灸院のページが2つあるのですが、こちらへのリンクもつけました。フェースブックをお使いの方は「いいね」をよろしくお願いします。

☆熱中症を予防するために、今のうちに汗をかきましょう。

日本生気象学会熱中症予防研究委員会が昨年5月、節電下の熱中症予防のための緊急提言を出しています。詳しくは以下
http://www.med.shimane-u.ac.jp/assoc-jpnbiomet/index.html
本格的な暑さの来る前の5月〜6月に、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる(少し汗をかくくらいの)運動を1日30分間、週3回、4週間程度実施すると暑さに強い体になるというもの。こうすることで身体の血液量が血液量が200-300ml 増加し、体温を調節する能力が20-50% も改善するとしています。
さらに、その運動直後にたんぱく質と糖質を多く含んだ食品(牛乳など)を摂取するとより高い効果が得られますと生気象学会は提言していますが、牛乳はなかなか体に合わない人も多いので、私は代わりにヨーグルトやナッツ類をとったらいいのではと考えています。

☆針灸も効果あり

針灸治療をすると汗をうまくかけるようになります。なかなか汗をうまくかけないという患者さんも針灸治療の後にはしっかり汗をかけるようになります。ちょっとした暑さにもすぐにまいってしまう、うまく汗をかけないという方は針灸治療を何度かしてから、軽い運動をすることをお勧めします。

写真は先日の山歩きの時に防災食を試している様子。発熱剤を使い暖かい牛丼を食べられます。ただし加熱には20分ほどかかります。
IMG_7899.jpg
◆専門家、学生のみなさんへ
関西中医鍼灸研究会のお知らせ  5月19日土曜18:00〜21:00
◎臨床講義 今回は私がやります。 帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の治療 実技あり
◎中医学講義 邵先生《場所》大阪市立総合生涯学習センター  第4研修室 (大阪駅前第2ビル5F)   事前申し込み不要 直接会場までお越しください。
関西中医鍼灸研究会の今後の予定等は 
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
posted by ゆい at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年04月27日

3つの新しい記事を掲載しました

結(ゆい)針灸院のホームページに3つの新しい記事を掲載しました。

◆マリッジブルーの正体 http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_karakuchi/entry_1052/

◆中国での被曝者への治療 http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_body/entry_896/
◆自閉症の青年の治り方、自閉症ではなく竹田青年を治す針灸 
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_body/entry_897/

以上を新たに掲載しました。どうぞお読みください。
写真は結(ゆい)の近くにある吹田市文化会館メイシアターの今朝のさつき、さ
つきは吹田市民の花とされています。

ホームページは http://yuisuita.com
IMG_6355.jpg
posted by ゆい at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年03月26日

木村律先生を悼む

専門誌 中医臨床3月号に木村律先生の追悼文を書きました。あま​り知られていない先生ですが、こんな臨床家もいたことを記憶にと​どめてください。以下追悼文です。

木村律先生を悼む
                       関西中医鍼灸研​究会世話人
                      結(ゆい)針灸院​ 院長 藤井正道
木村律先生が2月に亡くなられた。脳血管障害でしゃべることが困​難になっても、しゃべらないで臨床を続けてようとされていたとの​こと。やはり臨床と情熱の人である。
1929年生まれ、1982年に53歳で鍼灸の道へ。独学で中医​学を習得された中医針灸黎明期の人です。私がお会いした1990​年頃は和歌山県の紀和病院の鍼灸室で助手1人と先生1人で奮闘さ​れていました。カーテンもない空間にベットが5〜6台並び、吸い​玉、灸頭鍼、棒灸、30番以上の太い鍼を使い次々と、楽しそうに​患者さんを治療されていました。
片隅に黄ばんだノートの山。10年分の中医雑誌を訳した手書きノ​ートが無造作に積み上げられていた光景は今も鮮明に覚えています​。このノートが後に「針灸臨床治療法集」としてたにぐち書店から​93年に刊行されることになります。たんなる訳本ではありません​。共訳者の邵輝先生(関西中医鍼灸研究会講師)とともに臨床上の​知見、コメントが随所にちりばめられている実践の書。今読み返し​てみても新鮮で独創的な内容に満ちています。
太い鍼と手技に強いこだわりを持たれていました。太い鍼も細い鍼​も使う私とはいささか見解を異にしますが、患者がきちんと治って​いくという結果にこだわる姿勢は尊敬に値するものでした。90年​代前半、紀和病院鍼灸室は脈診舌診を精力的に学ぶ場として提供さ​れました。邵輝先生の指導で私も実際の患者さんの脈や舌を学ばせ​てもらいました。おかげで、いくつかの独自見解をだすことができ​、日本での中医学的針灸に関して論考することができるようになり​ました。例えば「風寒は浮にして緊が診断基準とされているが、私​の針灸院では浮脈は確実にあるが 緊脈はあまりみられない。弦脈​や滑脈が多いように感じる。気がそれほどしっかりしていない患者​が多いため緊脈ほど脈の勢いがつかないのではないか。そのためせ​いぜい弦脈どまり。風寒に気虚がからむ場合が多い。日本は湿邪多​い
ため滑脈か。」といった見解は脈診の訓練なくしては出すことはで​きません。
日本の鍼灸や医療の現状には厳しい意見を口にされる一方、患者さ​んにはやさしい先生でした。家族にも愛情をそそぎ、また愛されて​いたのでしょう。出棺のおり妻弘子さんは棺に横たわる木村先生の​顔を、何度も何度も愛おしそうになでていらっしゃいました。

略歴
1957年 神戸市外国語大学二部英米学科中退
1977年 関西鍼灸柔整専門学校鍼灸科卒業
内科診療所に14年精神科診療所に14年勤務し、事務長を務める​。庄内病院鍼灸科をへて紀和病院鍼灸室へ勤務。
1994年からは大阪市淀川区東三国の自宅で針灸院開業。200​5年刊行の「鍼灸の挑戦―自然治癒力を生かす」 (岩波新書)松田 博公著でも紹介されている。2012年2月逝去
主な論文
奇経の臨床の臨床検査応用、小児脳波検査の一工夫(1975)
一側性の疾患で血液の左右差(気血偏差)を伴う場合の針灸治療(​1990)
移行型肝経風痰の針灸治療(1991)

IMG_5592.jpg
posted by ゆい at 14:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記