2018年06月24日

大阪北部地震 今回は鍼灸マッサージボランティアの呼びかけはしません。 一般ボランティアのニーズはたくさんあります。

大阪北部地震が18日月曜朝に起こってから最初の週末が来ました。たくさんのボランティアのみなさんが被災地で働いていらっしゃいます。高槻市茨木市も全国からボランティアを受け付けています。ありがたいことです。

私は阪神大震災、東日本大震災、熊本地震と被災者への鍼灸マッサージボランティアを呼びかけてきましたが、今回は見送ります。
被災地の鍼灸院、整骨院等の治療施設が地震前と同様に動いていて被災者のみなさんが今までの行きつけの治療施設に今まで同様にアクセスできるからです。
今回の大阪北部地震では地元同業者が健在です。私も被災地 吹田で開業しています。結(ゆい)鍼灸院は近畿一円から患者さんが来られています。地震の前から被災地の吹田はもちろん高槻、茨城、枚方、摂津、箕面の患者さんたちを治療していました。地震の後の被災者となった患者さんたちを今も治療し続けています。
日本全国で地震が頻発する時代になりました。今回は被災地で治療するという貴重な機会を与えられました(何度も与えてほしくはありませんが)
被災地の患者さんの治療に集中し、その経験と教訓を論文等で全国の鍼灸師 治療家のみなさんにお伝えすることが、今の私の仕事と考えています。

1995年の阪神大震災の時から以下のように考え、東日本大震災、熊本地震でも同様に考え行動してきました。

1.被災地では情報の伝達が悪い。
はりきゅうマッサージを欲している人に短期間に十分に情報が伝わるためには徹底した宣伝力が必要だ。
TV・ラジオ・新聞にボランティア治療のファックスを流し続けた。パソコン通信(2018年現在はインターネット、SNS)にも書き込んでもらった。現地でのビラ張り、ビラまき

2.臨時治療所による治療を主とし、巡回治療を従とする。
・臨時治療所の方が針灸治療の治療条件がよく、冶療効果が高くなる。
・限られた時問内で効率的に多数の患者に治療できる。
・同一場所での共同治療から治療家同士に連帯感が生まれ、楽しく治療できる。
・心身とも衰弱して動けない状態の患者には巡回の方か有効だ。

3.できるだけ早期にボランティア治療に入り、地元の同業者の立ち上がり状況を見ながら撤収する。ボランティア治療は、時間との戦いでもある。

早期投入、早期撤収は異論のある治療家の方も多いことでしょう。持続的な取り組みが重要という意見も理解できます。熊本地震の時に持続的に取り組んだ団体の存在も知っていますし尊敬もしています。
ただ開業鍼灸師が多く、休みもとりにくく、公的なシステムに組み込まれにくい私たちにできることは限りがあります。長期的なケアは基本的には行政が担うことと考えています。私たちは行政の無償の下請けではありません。早期投入、早期撤収の取り組みで鍼灸師マッサージ師のみなさんの熱情を組織し活躍してもらうやり方もあってもいいのではと考えています。

写真は今日 24日日曜の茨木市の朝の避難所です。2人ほど残っていらっしゃいましたが、ほかは出払っています。東日本大震災、熊本地震でみられた多くの高齢者が横になっている光景はここにはありません。
受付の茨木市職員の方と話しました。被災者のみなさんは夜だけ戻ってこられるそうです。着替え場所がないのが気になりましたが、着替えは自宅でなさるそうです。仕切りのパーテーションも準備はできているそうですが夜だけなので設置していないとのこと。たしかにパーテーションを設置すると暑そうです。
今 周辺地域は水と電気は通っていますが、ガスは出ません。全国のガス事業者が茨木市高槻市で活動されていました。
災害ボランティアセンターの受付には多くの志願者が訪れていました。片づけなどの一般ボランティアのニーズはたくさんありそうです。
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2018年06月18日

地震の不安、不眠、イライラに効くツボ

結(ゆい)鍼灸院の藤井正道です。今朝 大阪北部で震度6弱の地震がおこりました。結(ゆい)のある吹田市は震度5強、強烈な たて揺れでした。
結(ゆい)鍼灸院は本日18日は臨時休診させていただきます。明日19日火曜より平常通り診療いたします。予約や予約変更の電話は今日も受け付けています。
朝から何本も予約変更の電話がかかってきました。

今 結(ゆい)鍼灸院の中でヘルメットをかぶって、このメルマガを書いています。パトカー等のサイレン音がひっきりなしに聞こえてきます。
おかげさまで停電もなく、水道も通じていて たいした被害もありませんでした。家族もスタッフも全員 無事です。

自宅から結(ゆい)まで車で来たのですが、電車は止まり駅は人であふれていました。一部の信号は止まり、警官が手信号で交通整理をしていました。線路の上を保線の方が歩いて点検していました。

◆治療法もここ一週間は変えます

鍼灸治療中に余震がくるのではという不安の方もいらっしゃるでしょうから、治療法は工夫して不安のないやり方で施術させていただきます。

◆内関(PC6) 三陰交(SP6)で不安、イライラ、不眠を解消

内関(PC6) 手首に自分の指で指3本 人差し指中指薬指をあててください。手の内側 人差し指の親指側、腕の真ん中にとってください。

三陰交(SP6) 足首内側 うちくるぶしに手を4本あて膝に近いほうの足の真ん中、骨の後ろ側にとります。

内関(PC6)三陰交(SP6)を押したり、お灸をしてください。地震の後は交感神経が高ぶります。がんばる時は都合がいいのですが、不安、イライラ、不眠になった時は2つのツボを使ってください。
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2018年05月13日

軽やかに踊れる!足の冷えもなくなった

今回は足の冷えがなくなり、軽やかに踊れるようになった10代後半の少女のお話です。顔もしゅっとして歌う声も出やすくなりました。
お母さんの紹介で10代後半の少女が来院されました。○○年1月のことです。手足が冷えるという訴えでした。2月からは花粉症にも苦しめられますが、首や肩のこりはありません。
じつは関西人なら知らない人はいない有名な音楽学校を少女は目指していました。そのため毎日 歌や踊りのレッスン漬けの日々。「食欲はありすぎる」との訴えですが、圧倒的な運動量の中で太らないように食事制限をしていますから、当たり前です。治療する側としてはもっと食べて欲しいのですが、そういう訳にもいきません。寝つきも悪く、ぐっすり眠った気がしません。

ストレスと受験のプレッシャーで身体がいつも緊張した状態になっています。いわゆる交感神経優位の状態、リラックスしていい時にもリラックスできないのです。中医学では肝欝気滞(かんうつきたい)と呼びます。緊張とリラックスがうまく切り替えられるようにしていきます。
手足が冷えるといっても身体に熱がないわけではありません。交感神経優位では細かな血流がうまく流れなくなります。中医学では気が滞っていると考えます。肩こり首コリがあってもおかしくないのですが、毎日 踊っているので肩はこりません。

一度 治療すると寝つきがよくなり、よく眠れるようになりました。足の冷えも1ヶ月に5回 治療したところなくなりました。じつは4回目までは徐々に良くなっていたのですが5回目に治療法をかえたところ劇的に改善しました。
足の指先全部に紙をおいて上から直接 お灸するというやり方です。跡は残りませんがチクッと痛いので控えていたのです。刺激の少ない治療からはじめ、効果がいまひとつの時は刺激の強い治療も試みます。もちろん患者さんと相談しながらです。今回も冷えがなくなったので2回で足の指先への灸はやめました。

2月になり花粉症の季節となりましたが花粉症の発症もありません。当初よりあった足首の痛みがレッスンを続けても再発しなくなったのを確認して治療を終了しました。2ヶ月 9回で治療を終わり、まずは歌と踊りに集中してもらうことにしました。

◆アンケート回答

非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0であるという回答があり以下のようにコメントされました。

手足の冷えも改善され、身体も動きやすくなったので踊りが軽くなりました。顔もしゅっとしました。声も出やすくなり声楽の先生にもほめられるようになりました。もっと良くなるように続けていきたいです。

※「しゅっとする」とは大阪弁でかっこいいことです。今回は顔がしまって輪郭がはっきりしたことを表現しています。

◆自筆のコメントはこちらから
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◆考察

「顔もしゅっとしました」と書かれていますが美容鍼をしたわけではありません。気をめぐらしただけで変化しました。「声も出やすくなり」と書かれていますが、とくに意識して治療したわけでもありません。少女から歌う時に「声が出にくい」という訴えは一度もありませんでした。無用な緊張がなくなり声ののびがよくなったので、今まで声が出にくかったのだと気がつかれたのでしょう。過度の緊張とストレスがいくところまでいくと失声症になります。声が出なくなったり、かすれた声しか出なくなります。私は失声症も多数 治しています。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

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2018年04月19日

手足が震えて出勤できなくなった若者、不安障害の治療

20代前半の若い男性がお母さんといっしょに来院されました。
5ヶ月前から会社に行こうとすると、手足が痙攣して行き難くなったという訴えです。手足が激しく震えます。ついには1ヶ月前からは休職することになりました。
2年ほど前から、不安障害で心療内科にかかっていらっしゃいますが、今回の痙攣は薬を飲んでもよくなりません。

交感神経が極度に緊張すると、手足が震えることがあります。緊張で声が震えることもあります。筋肉が震えると体温が上がります。寒いときにも震えますね。筋肉を震えさせて熱を出し、体温を保とうという働きです。
今回の震えは恐怖と緊張からです。震えで体温を上げ、筋肉や神経の動きを高めようとしているのです。体温を上げて身体を敏捷に動かせるようにして一刻も早くその場から逃げ出すためです。
よく似たものに「武者震い」があります。戦闘の前に身体が震えるのが「武者震い」。敵と戦うために、震えて体温を上げるのも、敵から逃げるために震えるのも似たようなものです。
会社は敵ではありません。現代の日本では必要のない過剰反応です。中医学的鍼灸では寧心(ねいしん)という緊張や恐怖を和らげる作用のあるツボ中心に治療していきます。当院独自の思考鍼も使います。あるツボに鍼を入れ、私が鍼に手技をしている状態で会社に行く自分をイメージしてもらいます。
調子がよくなると会社の近くまで行ってもらうという予行演習もしました。認知行動療法というやり方です。
一ヶ月間 9回 治療し、職場復帰しました。一週間後に、嬉しそうな声で「元気に会社に行っています。一度の欠勤も遅刻もありません。震えもなくなりました。」という電話がかかってきました。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
写真は昨日の万博記念公園の様子です。つつじもチューリップも満開です。
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2018年04月17日

アースデイ東京2018にモクサアフリカが出店

今週末21日〜22日に東京の代々木公園でアースデイ東京2018が開催されます。
イギリスのNGO モクサアフリカの日本事務所準備室がここに出店します。お時間ある方は是非 足を運んでみてください。さまざまなお灸体験ができます。
イギリス在住のモクサアフリカ理事 伊田屋幸子もかけつける予定です。関西中医鍼灸研究会は2017年12月に伊田屋さんの講演会を開き、寄付集めに協力しています。

☆モクサアフリカの日本事務所準備室
https://www.moxafrica-japan.com/

☆アースデイ東京2018
http://www.earthday-tokyo.org/2018/04/11/5998

会場:代々木公園(イベント広場・ケヤキ並木)

日程:2018年4月21日(土)10:00〜19:00
4月22日 (日)10:00〜18:30
(※出展テントは17時まで営業)

※雨天決行
来場:12万人(予定)
主催:アースデイ東京 2018実行委員会 (実行委員長 C.W.ニコル)
入場:無料

◆モクサアフリカは研究成果で世界を動かす、お灸の再評価を

モクサアフリカは、2008年に2人のイギリス人鍼灸師(Merlin Young and Jenny Craig) によって設立されたイギリスのNGOです。
モクサアフリカは、「日本の直接灸が結核治療の補助的な役割をつとめることができる」という研究、および「お灸の普及活動」、「お灸の普及活動をする団体・個人への支援」に重点を置いて活動を行っています。ウガンダでの活動も直接 担っているのは現地の人です。

モクサアフリカは長年のRCT/臨床研究の結果、ウガンダで2016年に結核とHIV患者にお灸をすると免疫力が高まることを証明することに成功しました。この研究成果は世界的な注目を集めています。私が招待講演をした2017年9月の第5回国際灸法大会(中国 杭州)でもその活動を台湾の大学教授が紹介していました。

モクサアフリカは結核にお灸が効くという実証研究を各地ですすめ WHOなどを説得して世界を動かそうとしています。

写真は日本鍼灸師会の患者さん向け小冊子 けんこう定期便2018年3月号掲載の伊田屋さんの記事です。一部抜粋すると

結核菌は空気感染します。たとえば東京で大地震が起きて3日間都市機能が停止したとします。そして体育館のような避難所に大勢の方が一緒に過ごさなくてはいけないとなったら、 そこで免疫力を高める作用が期待できるお灸です。鍼灸師のみなさんがパッと行って、被災した人たちにお灸をしてあげる。これで一番大変な時期をしのげるということになります。抜粋以上
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2018年04月03日

ベンツの販売店が

阪急吹田駅から結(ゆい)までの道のり、途中に関西電力のビルがあったのですが、ベンツの販売店に変わりました。まだ工事中です。そのため近くのコインパーキングはいつも満車状態です。
結(ゆい)に車でいらっしゃる時は、スーパーライフ泉町店かダイソーに買い物がてら駐車して下さい。

阪急吹田駅前にあるメイシアター(吹田市文化会館)も改修工事をしていたのですが、こちらは4月1日から開いています。今朝のメイシアターです。
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2018年03月15日

リリカでふらついて骨折、入院 帯状疱疹後神経痛の治療

☆帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹は子供の頃にかかった水痘(すいとう)、水疱瘡(みずぼうそう)のウィルスが何十年も神経細胞のなかで眠っていた後に突然暴れだして起こる病気で、子供の頃に水痘になった事がある人はみんな身体の中にこのウィルスをもっています。免疫力が弱った時にかかるといわれています。

帯状疱疹は非常に痛い病気ですが、皮膚の発疹が治る頃には痛みもなくなるといわれています。しかし痛みだけが後遺症として残ることがあり、これが帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。高齢者では、帯状疱疹の治癒後ににいたみが残ることが多く、帯状疱疹後、長期にわたって痛みを訴える患者の70%は60歳以上といわれています。非常に治りにくいといわれていますが、鍼灸はよく効きます。私の治療のやり方は専門誌 鍼灸ジャーナル Vol.24(2012年1月号)掲載の「帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の治療」に書いています。

☆リリカでふらついて骨折、入院

70代後半の女性患者さんのお話です。201X年8月初旬 右のでん部と太もも内側に帯状泡疹に発症、すぐに皮膚科を受診した後、下旬からペインクリニックに通い始めました。
ひどい痛みのためにリリカというお薬を出されましたが、痛みがひきません。「効かない」というとリリカを増量されました。今度はフラフラしてきて9月上旬に路上で転倒、右腕を骨折してそのまま1ヶ月入院。骨折の痛みと帯状疱疹後神経痛で大変だったそうです。

リリカ(薬名プレガバリン)はもともと抗痙攣(けいれん)剤で、現在は帯状疱疹後神経痛によく使われています。抗痙攣剤のため、効き過ぎれば脳の働きを抑えて、意識レベルの低下やめまい、ふらつきなどの症状をおこします。

退院後 2ヶ月たっても痛みがひどく12月中旬に結(ゆい)にいらっしゃいました。リリカは2日前に断薬しています。右のでん部と太もも内側に加え右腕も上にあげようとすると痛みます。骨折で固定していたために右腕から右肩にかけて拘縮(こうしゅく)といって筋肉が硬くなって動かなくなっています。

1日おきに2回 治療したところ激痛はなくなりました。ただチクチクした痛みが残ります。その後一ヵ月半に13回 治療したところ昼間の痛みはほぼなくなりました。ただ夜は少し痛みます。右腕から右肩にかけての拘縮はなくなり腕は自由に動かせるようになりました。
その後 3月に発症する花粉症を治したりしながら 治療を継続、週1〜2回から、2週間に1度と治療回数を減らし、約1年後に治療を終了しました。
家事や家庭菜園の作業によく動かれる方で、治療の後半は帯状疱疹後神経痛というよりは筋肉痛、肉体労働の後の腰痛の要素が強い症状でした。
1年後のアンケートでは以下のコメントをいただきました。

右大腿内側の痛みは、肩、骨折の時 病院で治らないと言われました。こんなに毎日の生活が楽に出来るとはしあわせです。今の状態で日常の生活が出来るので様子をみて,又 悪くなったら治療をしてください。よろしくお願いします。ありがとうございました。
コメント以上

自筆のコメントは以下からどうぞ
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※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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2018年02月23日

「おかあしゃん」とスタッフを呼ぶ3歳の女児、子供さんの同伴について

今回は鍼灸治療を受ける時の子供さんの同伴についてのお話です。

☆「おかあしゃん」とスタッフを呼ぶ3歳の女児、子供さんの同伴について

1〜4歳児の子供さんのお母さんから時々 相談されます。
「治療を受けたいのだが、子供の預け先がない、子供といっしょに治療をうけてもかまわないだろうか」と。

たいていは以下のように回答しています。
「鍼灸治療を受けていただく時は 鍼灸の感覚に集中していただく方が治療効果が上がります。例えばテレビを観ながら治療を受けると 効きが悪くなります。子供さんがいるとそちらに気がいって治療に集中できなくなります。でも どうしても預け先がないときは、お連れ下さい。一度 やってみましょう。」

来院いただく時間も、比較的 スタッフの手が空く12時頃を指定して来院いただきます。子供さんによって、いろいろです。スタッフや私がなんとかあやしながら治療できる場合もあれば、泣いてばかりでうまくいかない場合もあります。私が背負ったり、前抱っこして治療することもあります。やってみなければわからない、子供さんとの相性もあるしというのが正直なところです。ですから託児ありという訳ではありません。グレーゾーンです。

午前中 最後の治療をしていると「おかあしゃん、これ見てくれる」という声が聞こえてきました。40代の女性患者さんが同伴されている3歳の女児の声です。でも女性患者さんは治療中でリラックスされていて 半ば眠られています。おかしいなと思っていると、「おかあしゃん」と呼ばれているのは当院の女性スタッフとわかりました。女児はお母さんのことは「ママ」と呼び、女性スタッフのことを「おかあしゃん」と呼んでいたのです。目を合わせるとにこっと笑ってくれる可愛い末っ子さんです。

これぐらい打ち解けていただくと、お母さんも治療に集中できます。でも誰でもうまくいくわけではありません。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆花粉が飛び始める季節です。花粉症の根本治療については以下をご覧下さい。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

◆関西中医鍼灸研究会のお知らせ

パーキンソン病の鍼灸治療 鍼灸治療で出来ること、出来ないこと  講義と実技指導  講師 冨田祥史会員 36名定員 
《日時》3月17日土曜  18時〜21時
《場所》大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5F) 第4研修室

下記から事前申し込みをお願いします。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm

写真は患者さんの赤ちゃんをおんぶして治療した時の私です。
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2018年01月17日

阪神淡路大震災での鍼灸マッサージのボランティア

結(ゆい)鍼灸院の藤井正道です。1月24日水曜からのリフォームにむけて、いろいろ整理していると古いファイルが出てきました。1995年1月17日 阪神淡路大震災の時の震災ボランティアのノートです。ノートをみながらいろいろと思い出しました。あれから23年たちました。

☆阪神淡路大震災での鍼灸マッサージのボランティア

当時は自然発生的にボランティアが生まれ、ボランティア元年と呼ばれました。全国から多数のボランティアが集まりました。
被災地では「オウム真理教」のポスターが多数 貼られていて、「なんだ 人の不幸につけこんで」と思ったことをおぼえています。その後3月20日に地下鉄サリン事件がおこります。神戸を拠点とする暴力団 山口組も炊き出しを行なっていました。混沌とした中にエネルギーがあふれていました。私はやることを探していたボランティアさんに次々と仕事をお願いし、協力してもらいました。
1月21日、29日と他団体といっしょにボランティアをした後、独自に鍼灸マッサージのボランティアツアーを呼びかけました。2月5日、26日、3月5日と西宮や神戸に臨時治療所を設置、全国からのべ142名の仲間が集まり670名の被災者の患者さんを治療しました。この時のメンバーを中心に結成したのが関西中医鍼灸研究会です。

当時 シャプラニール 市民による海外協力の会のメンバーとも付き合いがありました。シャプラニールは その頃 バングラディシュ中心に支援活動していましたが、その人たちは「神戸がバングラディシュになった」と言いながら続々と現地入りしていました。被災地に生まれた助け合いの雰囲気を「バングラディシュになった」と表現していたのです。

3月5日は県立兵庫高校・南駒栄テント村・本町公園テント村の3カ所に臨時治療所を設営しボランティア治療をしたのですが、その時は5名の視覚障害者の治療家も本町公園テント村で活動されました。私は兵庫高校にいて、直接 お会いすることもなかったのでノートをみるまで忘れていました。

☆いろんなやり方があっていい

お役所は視覚障害者の治療家を「危険だから」と断ってしまうかもしれません。危険度は現地で実際に活動する民間ボランティアの方がよく知っているし、回避方法も知っています。
災害の後は 「現地の受け入れ態勢ができるまで市民ボランティアを自粛しよう」という放送が流れたりしますが、間違いです。いろんなやり方があっていいのです。動きたい人、動ける人は動きましょう。窓口は社会福祉協議会等だけではありません。民間ボランティア団体も独自に動き始めているので、そこと連絡をとることもできます。
神戸では「ちびくろ救援ぐるうぷ」の村井雅清さんにお世話になりました。村井さんはその後も持続的に活動され、現在は被災地NGO恊働センターの顧問をされています。民間の災害ボランティアのプロが被災地の役人をサポートしています。
できるだけ早期に入り、被災者のニーズにこたえることは必要です。勝手にやっていいのです。私は「何をすればいいのですか」ではなく「これをしますが、よろしいですね」と満面の笑みで役人に頭を下げることにしています。
熊本地震の時は 熊本駅で「ボランティア志望者を 民間ボランティア団体につなぐボランティア」も立っていました。いろんなやり方があっていいのです。

当事の様子は以下からご覧ください。
http://www.yuisuita.com/hobby/
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※ 1月は院内リフォームのため24日水曜から27日土曜を臨時休診させていただきます。
結は1989年に開院し、2000年に現在の建物に移転しています。17年たって内装も痛んできたので壁も天井も全面的に張り替えることにしました。一部の床の段差も直します。

◆1月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ

1月21日 13時から 風邪と花粉症の講義と実技 
詳しくは以下の関西中医鍼灸研究会のHPをご覧の上 事前申し込みをお願いします。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
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2018年01月11日

第5回 国際灸法大会の動画

2017年9月に中国 杭州で開催された第5回 国際灸法大会に招待され講演しました。大会をまとめた動画が送られてきたので、ユーチューブで公開します。第6回 大会にはイギリスからモクサアフリカのメンバーが参加する予定です。

【视频】2017第五届国际灸法大会精彩花絮:全球最大规模艾灸学术盛典!: https://t.co/JdKTBvGtbg via

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2017年12月22日

モクサアフリカ 伊田屋さんの講演

関西中医鍼灸研究会世話人の藤井です。
関西中医鍼灸研究会のHPに12月の伊田屋さんの講演の記事を掲載しました。機関紙 中医研通信2018年1月号のモクサアフリカの部分を切り取ったものです。中医研通信2018年1月号は年内に読者のみなさんの元にお届けします。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/171209Moxafrica.pdf
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2017年12月12日

電車の運転士さんはサングラスをつけてもいいのでは、ホームドアも必要です

結(ゆい)鍼灸院の藤井正道です。患者さんがよくなって自信をつけていくのをみるのは本当にいいものです。
ある電車の運転士さんを治療しています。彼が新人研修の時に治療を受け始めてからですから、もう6年になります。最初の頃は調子が悪く 頻繁に来られていたのですが、最近は2〜3ヶ月に一度のペースです。よくなったからです。
最初は不安感を訴えていた彼に、先日「もうだいぶん自信がついたん違う」と聞くと「はい」とはっきり答えてくれました。若い方が成長していく姿をみると本当にうれしくなります。

電車の運転士さんに サングラス着用は認められていません。夕日に向かって電車を運転していくのは本当にまぶしいそうです。乗客の大切な命を預かる運転士さんが安全運転に集中できるようぜひサングラスを認めていただきたいものです。

電車が人身事故のためによく止まります。ホームに入る時は 本当に神経を使うそうです。目の前で飛び込まれては、急ブレーキをかけても間に合いません。電車が止まるのは、利用客も大迷惑ですが、何より人が亡くなるのを見せられる運転士さんには大きなストレスです。ぜひしっかりしたホームドアを設置して運転士さんを守ってあげて欲しいのです。
円滑な電車の運行は利用客のストレスもなくし、経済活動にも貢献するでしょう。

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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2017年11月30日

昔の知人の活躍には力づけられます

ローマ法王がミャンマーを訪問し、平和と和解を訴えられています。
50万人をこえるロヒンギャの人々がミャンマー軍部の弾圧によって難民となり バングラデシュに逃れています。
おそらく かつてバングラディシュのチッタゴンで会ったカットリックの神父さまや修道士の方々がローマ法王のミャンマー訪問実現に尽力されたのでしょう。知人の活躍には力づけられます。チッタゴンはバングラデシュとミャンマーとの国境に近い都市です。

94年 私はチッタゴンを訪れています。
90年代前半にバングラディシュのミャンマーとの国境沿いの先住民の医療活動支援として先住民の青年が中国で鍼灸を学んで鍼灸師になるプロジェクトに関わりました。このとき 先住民とだけ紹介されていた人々がロヒンギャの人々の可能性大です。

最初 カトリック京都教区の方から、知人を介して「先住民の青年に鍼灸を教えてくれないか」という依頼が来ました。私はカトリックではありませんが、「先住民の医療活動支援」という趣旨には賛同し協力することにしました。

大阪の都市住民向きの鍼灸を学んだところで、バングラディシュの農村部では役に立たないでしょう。当時 改革開放が始まったばかりの北京の北京中医学院で留学生として学ぶことを提案しました。当時 中国の物価は安く、日本で学ばせようとした予算で中国留学は十分に可能でした。
先住民と紹介されたトーマス君を北京中医学院にあの手この手で送り込みました。
一時 勉学への意欲を無くしかけたトーマス君を北京に行って激励し、勉強の環境を整えたりといろいろやりました。トーマス君の教育をめぐって北京中医学院の先生たちと 中国語 英語 日本語がちゃんぽんで飛び交う会議をしたのも今ではなつかしい思い出です。

94年のチッタゴンの修道士さんたちは国境地帯の貧しい農村や難民の問題に取り組んでいて、私には宗教家というよりも、社会運動の活動家のようにみえました。国境地帯にも行きたいと希望しましたが軍部の支配下にあるということで止められたのを思い出します。チッタゴンに残り 活動を続けてくれないかと結構 本気で説得されました。圧倒的なバングラディシュの貧困の前に 一時 気持ちが揺れましたが、息子もまだ幼く 日本に帰ることを選びました。
95年 阪神大震災がおこり 私は鍼灸ボランティアを必死で組織しました。チッタゴンというまったく気候風土 文化の違う場所での鍼灸治療の経験は私が大阪の気候風土にあった鍼灸を考える大きな契機になりました。

下記は 当時書いた「バングラディシュ 印象記」が掲載されている京都教区のHPです。

http://www.kyoto.catholic.jp/hp/y94-00/cn1294.html#anchor96318
下はバングラディシュの民族服を着た当時の私です。
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2017年11月16日

11月19日日曜の関西鍼灸中医研究会参加者のみなさまへ

◆当日 どんなふうに進めるか
1.スライドを使った講義
講義の途中に一度 休憩を入れます。ここで参加費を徴収します。その後 講義を再開し講義終了時に休憩 ここで実技に適した服装、患者着等に着替えていただきます。着替えの場所は準備します。
2. 実技のデモの後、参加者同士で実技講習
18台のベットがあります。男性は男性、女性は女性でペアを組んでいただき実技講習します。知人同士でペアを組んでいただいても結構です。ほかはこちらで決めさせていただきます。
自分は鍼を受けたくないという方はあらかじめ申し出てください。配慮いたします。ただその場合 別の参加者に鍼をする機会がなくなる場合もあります。
◆当日 持参していただくと望ましいもの
消毒器具やシャーレ等は会場の東洋医療専門学校の方で準備していただきました。鍼も
0.20×15ミリ 0.20×48ミリ  0.25×60ミリ セイリンL 等を東洋医療専門学校や関西中医研で準備はしていますが、ご自身がついつも使われているものを適量お持ち下さい。自分のものを使っていただくのが一番 ストレスが少ないと考えます。
灸頭鍼用もぐさは直径1.7センチ長さ1.5センチのものを準備しています。約10分ほど燃えます。鍼は 0.25×60ミリ セイリンL を使います。このほか自分が日常的に使っているものがあればご持参ください。
棒灸ホルダーは少量しか準備できないので、お持ちの方はご持参ください。
督脉に灸頭鍼または棒灸をかけますので、背中が開く患者着が最適です。関西中医研でも準備はしますが、できるだけご持参ください。
◆11月の研究会は後2名 申し込めます。下記 申し込みフォームから申し込んでください。12月と1月も今から申し込めます。参加費 はいずれも
一般会員2500円 学生会員1500円
 一般参加3000円  学生参加2500円
詳しくは関西中医鍼灸研究会のHPをご覧ください!
◆11月の関西鍼灸中医研究会の申し込みフォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b9f7591b536599 
11月19日日曜 13時〜17時
《場所》 東洋医療専門学校 実技室 第1校舎6階
◆申し込まれた場合は以下のようなメールが自動で返信されてきます。これで申し込みは終了です。
関西中医鍼灸研究会の予約を受け付けました。
なおキャンセルされる場合は早めに mogusa@cb3.sonet.ne.jp までメールをお送りください。直前キャンセルはおやめください。
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◆12月の関西鍼灸中医研究会
☆空飛ぶ鍼灸師 お灸は世界を変える
イギリス在住の日本人鍼灸師 伊田屋ゆき先生を迎え、モクサアフリカの活動や海外生活、欧米からみた日本鍼灸について自由に語ってもらいます。
モクサアフリカは イギリスのチャリティ団体で伊田屋ゆき先生は理事です。モクサアフリカはアフリカで結核の補助療法として お灸を広めています。日本式の透熱灸が免疫力を高めています。
《日時》12月9日土曜  18時〜21時
《場所》大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5F) 第4研修室
36名定員 下記URLから事前申し込みをお願いします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/318c1ceb536516 

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◆2018年1月の関西鍼灸中医研究会
風邪と花粉症の治療の講義と実技
講師 木下悟世話人
《日時》1月21日日曜  13時〜16時
《場所》千里鍼灸治療所(木下先生の治療院です) 阪急北千里駅から徒歩7分
〒565-0874 大阪府吹田市古江台2丁目10−17 グリーンプラザ・千里古江台 2F 16名定員 下記URLから事前申し込みをお願いします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/37d839d4539302 

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**********************************************
郵便番号564-0041
吹田市泉町2-47-27-102結鍼灸院内 
関西中医鍼灸研究会 藤井正道
電話06-6380-2236 電子メールは mogusa@cb3.so-net.ne.jp
ホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
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2017年11月09日

国際灸法大会の動画が届きました

◆じつは生産性の高い雑な運営

第5回国際灸法大会の動画が届きました。9月に中国 杭州で開催され私が招待講演をした大会です。
予想通りきれいに仕上がった動画でした。古代の服装をして儀式も行われたのですが、ドローンを使った動画はなかなかかっこよく仕上がっています。
海外ゲストの私たちは一度のリハーサルもなく、事前の説明もなく出席しました。ちょっとまごついた所もあったのですがなんとか絵になっています。日本人は雑な運営を問題視するのですが、見方をかえれば、労働時間を必要以上に使わない生産性の高い運営ともいえます。おおざっぱなところはアメリカ人と似ています。私はアメリカ人と中国人は気質が似ていると思っています。

儀式の目的は、大会参加者向けのイベント、地元TV局にニュースの画像を提供する、第六回大会に向けたHPに動画を提供するところといったところにあるのでしょうから、その目的は十分 達しています。長時間の労働で念入りな作りこみをしてするよりは、その分 ほかのことをする時間をつくれます。

じつは日本の労働生産性は低く、OECD加盟35カ国の中でみると22位、3位のアメリカや12位のドイツに大きく水をあけられています。

◆モクサアフリカが第6回国際灸法大会に招待されました

以下に紹介する国際灸法大会のHPにはモクサアフリカが第6回国際灸法大会に招待されたことが掲載されています。中国 昆明で2018年9月に開催されます。
モクサアフリカは イギリスのチャリティ団体です。モクサアフリカはアフリカで結核の補助療法として お灸を広めています。日本式の透熱灸が免疫力を高めているのです。第5回国際灸法大会でもその活動を台湾の大学教授が紹介していました。

国際灸法大会を主催する世界中医薬学会連合会温灸保健推進委員会 紀会長に第6回国際灸法大会にモクサアフリカを招聘することを進言しました。モクサアフリカ側も招待を受け入れ出席することが決まりました。

第5回国際灸法大会の動画は以下から、国際灸法大会のHP
https://mp.weixin.qq.com/s/Vy9qym9D7f2D69OwhYwcdQ

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2017年10月16日

秋になった 不眠になった。

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。ここ2週間ほど、不眠や眠りが浅いという患者さんが増えています。秋になったからです。以下は2003年10月13日に発行した通信ですが、今もそのままあてはまるので、再掲します。

☆秋になった 不眠になった。 結(ゆい)通信No.53  2003/10/13より

10月になって、寝つきがわるくなった、夜中に目が覚めるようになったという患者さんがちらほら来院されるようになりました。私が秋を実感するときです。

中国伝統医学では秋は収める時期です。作物が収穫の時を迎えるように、人の身体も冬に向かって収斂(しゅうれん)していきます。身体が気を大切に保ちながら静まっていきます。人の身体は陰と陽でバランスを保っていますが、収斂させていく時期には陰の要素がより必要とされてきます。鍼灸治療では、秋は陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体が健やかに冬を迎えることができるように手助けしています。患者さんの訴える症状と直接の関係は薄くても、秋には隠し味のように陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体の陰陽のバランスをとっていきます。

◆陰の要素が足りないとどうなる

日頃から陰の要素、あるいは陰の要素に似た働きをする血の少ない方(西洋医学の貧血のことではありません)に症状が出ます。陰がたくさん求められている秋だからこそ、陰の足りないためにおこる症状が出てくるのです。陰の要素の足りないためにおこる症状の代表的なものが不眠です。明け方、身体が熱くなり寝汗をかいて目が覚めることもあります。

ほかにはめまい、目や口やのどの乾燥、便秘、午後から夜にかけての熱がでてくるなどです。腰がだるくなる場合もあります。
人によっては妙に臆病になったり、逆にイライラしてちょっとしたことでひどくおこるようになったりする場合もあります。じつは精神疾患の発症する季節的な第一のピークは春ですが、第二のピークは秋です。 陰の要素に似た働きをする血の少ない方の場合は、手足がしびれる場合もあります。

◆眠らない生活を続けていると眠りにくくなる

眠りは陰の要素を養うもの。眠れないといよいよ陰が足りなくなり、陰の要素の足りない状態=陰虚(いんきょ)が悪化していきます。季節が変わり楽になればいいのですが、悪循環から悪化する場合もあります。

眠りは陰の要素を養うものですから、日頃から陰虚(いんきょ)の方でなくても睡眠時間を削った生活を続けていれば、陰虚(いんきょ)となり不眠をはじめとする諸症状に苦しむ場合もあります。眠らない生活を続けていると眠りにくくなるのです。十分な睡眠時間を確保されるよう気をつけてください。

◆陰を補う作用のある食べ物

陰を補う作用のある食べ物をいくつか紹介しておきます。

黒ゴマ、黒大豆、きくらげ、いか、牡蠣(かき)、貝柱、豚肉、かも肉などです。おいしく食べて、ぐっすり眠りましょう。


◆10月の関西中医研のお知らせです。邵輝中医師の講義と実技  事前申し込み不要!

10月21日 土曜 18時〜21時 
《場所》大阪市立総合生涯学習センター (大阪駅前第2ビル5F)  第4研修室

欧米で活躍する中国人鍼灸師の鍼灸の紹介 欧米先進国で受け入れられるよう大陸とは別に独自に自由に発展した鍼灸をご覧ください。日本でも参考になるはずです。 年に一度の邵輝(しょうき)先生の中医学講義です。ふるってご参加ください。

詳しくは関西中医鍼灸研究会のHPをご覧ください!
ホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
写真は中国 杭州で9月に開催された国際灸法大会の儀式で並んだ私と台湾の先生です。
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2017年10月15日

11月12月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。今回も専門家、鍼灸学校の学生向けです。関西中医鍼灸研究会のお知らせです。

◆11月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

☆耳で困っている患者さん びっくりするほど多いんです!
耳疾患の鍼灸 講義と実技指導 

11月19日日曜 13時〜17時 
講師 藤井正道世話人 36名定員 
下記URLから事前申し込みをお願いします。10月14日現在 残り10名です。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b9f7591b536599 

《場所》 東洋医療専門学校 実技室 第1校舎6階

ここ10数年 耳疾患とくに耳管開放症と狭窄症の鍼灸治療に力を入れています。
ネット上で「耳管開放症」 と入力すると藤井の結(ゆい)鍼灸院は全国で6番目、
医療機関では4番目 鍼灸院では2番目に表示されます。トップの時もあります。
たくさんの患者さんを治し、標準治療法をつくりました。
耳鼻科でいまひとつ治療効果が上がりにくい耳の疾患ですが鍼灸はしっかり治せ
ます。
耳管開放症と狭窄症、突発性難聴と急性低音障害型感音難聴の中医学的分析と標
準治療を説明します。
実技講習も2人一組で行い、結(ゆい)の耳疾患の標準治療を体得していただきま
す。

◆12月の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

☆空飛ぶ鍼灸師 お灸は世界を変える

イギリス在住の日本人鍼灸師 伊田屋ゆき先生を迎え、モクサアフリカの活動や
海外生活、欧米からみた日本鍼灸について自由に語ってもらいます。
モクサアフリカは イギリスのチャリティ団体で伊田屋ゆき先生は理事です。モ
クサアフリカはアフリカで結核の補助療法として お灸を広めています。日本式
の透熱灸が免疫力を高めています。

伊田屋です。日本で生まれその後、カナダ、ニュージーランド、アメリカ、台湾
に住んだ後、今はイギリスの国立公園のど真ん中に住んでいます。大自然の中で
自給自足を目指しながら農園を楽しむ鍼灸師です。海外へ飛び出したきっかけは
お灸と馬でした。
毎月一度はヨーロッパか北米でお灸についての講演の旅へ、4歳の娘と一緒に世
界中を飛び回り、お灸と免疫について話し、お灸の仕方を講演する旅を初めて4
年が過ぎました。
毎月どこかへ導かれるお灸でつながる縁。これから来る時代へ向けて身体と免疫
について講演させていただきます。今、抗生物質が効かない薬剤耐性菌が増えて
います。薬剤耐性菌がもたらす激動の時代へ向けてのお灸のメッセージをお伝え
します。

《日時》12月9日土曜  18時〜21時
《場所》大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5F) 第4研修室
36名定員 下記URLから事前申し込みをお願いします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/318c1ceb536516 

詳しくは関西中医鍼灸研究会のHPをご覧ください!
ホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
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2017年10月13日

10月の関西中医研のお知らせです

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。今回は専門家、鍼灸学校の学生向けです。関西中医鍼灸研究会のお知らせです。

☆10月の関西中医研のお知らせです。

◆邵輝中医師の講義と実技  事前申し込み不要!
10月21日 土曜 18時〜21時 
《場所》大阪市立総合生涯学習センター 第4研修室
大阪生涯学習センター (大阪駅前第2ビル5F) 

欧米で活躍する中国人鍼灸師の鍼灸の紹介 欧米先進国で受け入れられるよう大
陸とは別に独自に自由に発展した鍼灸をご覧ください。日本でも参考になるはず
です。
年に一度の邵輝(しょうき)先生の中医学講義です。ふるってご参加ください。

☆邵輝(しょうき)先生のプロフィール
1963年中国山東省生まれ。1984年 北京中医薬大学医学部 卒業 
1988年 大阪大学微生物研究所でウイルス免疫学を研究 
1992年 大阪大学にて医学博士号取得 現在、米国生殖医学会会員、神戸東洋医
療学院講師、産業医科大学非常勤講師、天津中医薬大学客員教授、鑑真学院教授、
プーアル茶茶文化センター館長 などを兼任 毎日放送テレビの健康情報番組
「なるほど!」解説者(ツボ・漢方など東洋医学的養生)、朝日カルチャー「薬
膳入門」講師、NHK文化センター「食養生講座」講師、リーガロイヤルホテル、ホ
テル ラ・スイート神戸ハーバーランド、シェラトンホテル、ホテル阪神「薬膳セ
ミナー」アドバイザーなど活動は多岐にわたり、英ウィメンズクリニック、船戸
クリニック、クリニックママ、谷口眼科の漢方相談も実施している。
専門分野は、鍼灸、漢方、ウイルス免疫学、遺伝子学、予防医学で東洋医学の可
能性を統合医療の観点から追求する。
主な著書
1991年『鍼灸臨床治療法集』 邵 輝他 たにぐち書店
1997年 『老年医学新進展』 邵 輝他 化学工業出版社
1999年『日本東洋医学の状況』邵 輝他 人民衛星出版社
2006年 『解毒革命』邵 輝 メタモル出版
2009年 『4000年健康法 これだけわかれば医者いらず』邵 輝 メタモル出版
詳しくは関西中医鍼灸研究会のHPをご覧ください!
ホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
写真は講義する邵輝(しょうき)先生
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2017年09月16日

玉石混交? お灸名人たち 杭州 第五回国際灸法大会

9月11日は「お灸名人たち」のプレゼンテーションの場でした。
お灸名人とは お灸ブームの中で生まれてきたお灸の民間療法をやる人たち、中医師ではありません。
ブームの中 灸法専門の治療家 保健艾灸師が国家資格として生まれました。1~2週間 講習を受ければとれる資格です。保健艾灸師は独立開業できるため、ここ5年ほどのうちに街には艾灸館という灸法の治療院が多数できるようになりました。その中で人気が出て、TVでも取り上げられるようになってきたのが お灸名人たち。
実際 この日は地元TV局が来ていました。

大会で発表した中医師は保健艾灸師との関係を「保健と医療」「顧客と患者」「調理と治療」というふうに役割分担すると分類していましたが、実際はきれいに分かれていません。

お灸名人たちは「全息灸」「禅灸」「古法温灸」などの独自のブランドを立ち上げ、セミナーを開きます。セミナーを受けた弟子たちがフランチャイズ方式で艾灸館を開設、独自ブランドの棒灸やお灸をお灸名人から仕入れて店を経営していきます。うまくいく人もいますが、数か月で店をたたむ人もいます。もちろんブランド名を使うのは看板料が必要です。

にぎやかな音楽とともに お灸名人のプロモーションビデオが流れます。「私はこれで楽になりました」という患者さんの映像が流れる様子はTVの健康食品のCMに良く似ています。
理論らしいものを展開する方もいますが、実際はマニュアルがあるだけのようにみえました。

「全息灸」の銭秋来氏は巨大な棒灸を束ねた独特の道具を使って実演していました。最後には「私はこれでガンが治りました」という患者たちが6人 派手な音楽とともに登場。「全息灸」グループは作務衣のようなグレーのユニフォームをそろえ、会場の一角から掛け声をかけていました。赤い中国服を着た銭氏は「手術は人間の身体に穴を開けているだけだ」といった極端な西医否定の発言をしていました。率直に言うとカルト臭がします。

会場にはブランド名をプリントしたユニフォームを着たお灸名人のグループがいくつかいました。
実践的でそれなりに効く灸法をセミナーで教えているお灸名人もいらっしゃるでしょうし、銭秋来氏のおかげで治ったガン患者も実際にいらっしゃるでしょうが、玉石混交、すぐれた面もあるが インチキもあるという印象でした。

写真は巨大な棒灸器で実演する「全息灸」の銭秋来氏、「全息灸」グループ、別のお灸名人グループの実演の様子です。
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2017年09月15日

杭州 第五回国際灸法大会 学術のお話

杭州 第五回国際灸法大会 学術のお話

◆中国語のスライドは大成功

9月10日に「うつ病、パニック障害、双極性障害の治療 督脉と奇経を組み合わせて」という発表をしました。中国語のスライドを準備し、実技では両手に2本の太い棒灸をもって督脈通陽法をやる方法も披露しました。大阪ではホルダーの棒灸を固定して使ったり、灸頭鍼、台座灸を使うことが多いのですが、大会用に開発し数か月前から臨床で試験的に使っていたものです。結構いい治療効果がでていました。
自分でいうのもなんですが、この講演も受けました。講演終了後 たくさんの参加者が握手しにやってきて、写真もたくさん撮りました。

その後 80歳の石学敏教授が熱弁をふるって醒脳開竅法を発表したり、江西中医薬大学の陳日新教授が熱敏灸について報告したりと中医師の学術発表が続きました。熱敏灸は日本で出版されています。反応点を重視する棒灸法で日本の鍼灸師は納得する人が多いでしょう。
陳日新教授には「あなたの著書を読んだ」「考えていることに共通点が多い」と話し、著書「灸法実践マニュアル」を贈呈しました。
少数民族の医学として灯心草灸などの報告もありましたが、足三里の化膿灸、打膿灸などの報告も複数 あったのには驚きました。以前はお灸は鍼の添え物程度、打膿灸が学術でとりあげられるなど考えられないことでした。会場の出席者にも足三里の打膿灸をしている人がいらっしゃいました。

◆写真 とられまくり、スマイルで日中友好

中国人はアメリカ人です。オーバーアクションですし、おおざっぱです。陽気そうにふるまいます。はっきり言わないと通じない国柄だからです。
移民国家 アメリカ同様、中国人同士も地域がかわれば理解しあうのは大変!中国の漢字は共通語ですが、しゃべると通じません。山西省の女性が発表している時、通訳の女性は「あのおばさん、なまりがひどくてうまく訳せない。共通語をしゃべろうとして緊張してガチガチになっている」と言っていました。中国語の方言は実際はフランス語とドイツ語の違い以上に違うのです。

ということで 開会式挨拶で顔を知られてからは、はっきり意示を示す中国人参加者とツーショット、スリーショットの写真撮影が相次ぎました。国際大会といっても海外ゲストは日本と台湾からのみ、日本人は人寄せパンダです。
ホテルのエレベターの中でも、レストランでも写真を求められます。「日中友好、日中友好」と胸の中でつぶやきながらスマイルで写真に納まりました。じつは私は灸道具の販売ブースにはほとんど行っていません。セルフケア用が多く、専門家向きではないなと感じたからということもありますが、何より写真撮影を求められ おちおち見ていられないからです。
挨拶と講演の受けのよかった代償で、ありがたいことですが、人寄せパンダもちょっと疲れました。

写真は講演の様子を客席からとったもの、スライドを出すとスマホのシャッター音の嵐です。実技の様子。ある参加者の足三里の打膿灸です。
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