2013年08月26日

涼しくなったのに眠れない

結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今回は不眠のお話です。

◆涼しくなったのに眠れない

豪雨の後、急に涼しくなりました。
涼しくなってきたのに夜中に目が覚めてしまうという方はいませんか。

暦の上ではすでに秋、中国伝統医学では秋は収める時期です。作物が収穫の時を迎えるように、人の身体も冬に向かって収斂(しゅうれん)していきます。身体が静まっていきます。身体は陰と陽でバランスを保っていますが、収斂させていく時期には陰の要素がより必要とされます。鍼灸治療では、秋は陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体が健やかに冬を迎えることができるように手助けします。患者さんの訴える症状と直接の関係は薄くても、秋には隠し味のように陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体の陰陽のバランスをとっていきます。

◆陰の要素が足りないとどうなる

日頃から陰の要素、あるいは陰の要素に似た働きをする血の少ない方(西洋医学の貧血のことではありません)に症状が出ます。陰がたくさん求められている秋だからこそ、陰の足りないためにおこる症状が出てくるのです。陰の要素の足りないためにおこる症状の代表的なものが不眠です。
明け方、身体が熱くなり寝汗をかいて目が覚めることもあります。

ほかにはめまい、目や口やのどの乾燥、便秘、午後から夜にかけての熱がでてくるなどです。腰がだるくなる場合もあります。人によっては妙に臆病になったり、逆にイライラしてちょっとしたことでひどくおこるようになったりする場合もあります。じつは精神疾患の発症する季節的な第一のピークは春ですが、第二のピークは秋です。 陰の要素に似た働きをする血の少ない方の場合は、手足がしびれる場合もあります。鍼灸治療を受けていただくのが一番いいのですが、自分でできる対策としては、きちんと食べてよく眠ることです。眠れないからと、インターネットをみたりするのはやめてください。横になって身体を休めてください。
posted by ゆい at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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