☆統合失調症、薬出しすぎ 新聞記事から
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130820-00000002-asahik-soci
一部を要約すると
◆統合失調症で精神科に入院している患者の4割が、3種類以上の抗精神病薬を処方されていることが、国立精神・神経医療研究センターの研究でわかった。患者の診療報酬明細書(レセプト)から実態を分析した。複数の薬物による日本の治療は国際的にみても異例で、重い副作用や死亡のリスクを高める心配が指摘されている。
◆これまでも精神科の治療では「薬漬け」を指摘する声が根強くあったが、一部の医療機関などを対象にした研究が多かった。今回の研究では、2011年度から、全レセプトデータを提供する厚生労働省のデータベースの運用が始まったことから、精神科での詳しい薬物治療の実態の調査、分析ができるようになった。
◆欧米の治療指針などでも、統合失調症の治療では1種類の処方が標準的な治療とされている。3種類以上で治療効果が上がるとの科学的な根拠がはっきりした報告はない-中略- 薬が1種類増えるごとに、死亡リスクが約2倍に高まるという日本やフィンランドの研究報告もある。要約以上
うつ病でも「薬漬け」の弊害が世の中に知られ始めましたが、統合失調症でも同様のようです。私も統合失調症の患者さんに治療していて鍼灸の治療効果は実感しています。精神病院の中で鍼灸がふつうに使われるようになればいいのですが日本ではまず無理です。
精神病院のスタッフの人手が足りず、患者さんに「おとなしく」してもらうために「薬漬け」にしておくという事情があるようですが、閉じ込められた患者さんが不満をもつのは当たり前ではないでしょうか。イタリアでは1978年から精神病院が廃止され、患者さんは隔離されることなく治療を受けています。その政策転換の時の合言葉は「自由こそ治療だ」でした。
◆8月2日発売の週刊金曜日954号に「抗うつ薬の白い闇」という特集が載っています。いい記事です。興味ある方はお読みください。
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/tokushu/tokushu_kiji.php?no=2922
お盆休みの間、水やりできなくて枯れてしまったかに見えた鉢植えの花、昨日
水をあげたら、一部が蘇ってきました。ちょっとうれしくなりました。
