結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。猛暑が続いています。暑さに疲れた身体は鍼灸治療で治しましょう。8月15日木曜〜18日日曜まで夏休みをいただきます。来週前半までに来院ください。
☆暑いところで働いたら、夜も身体が熱くなる、不眠になる、対処法は?
暑い環境で働く方々の一部に、夜も身体が熱くなり、強い冷房の中で過ごす人がいらっしゃいます。とくに男性に多く見られます。なぜなのでしょう。実際に私が治療することが多いのは、体調を崩した奥さん方、冷えて気のめぐりが悪くなった患者さんに、夜の冷房を弱めるようにお願いすると「私は寒いのですが、夫が暑がるので。」と言われることがよくあります。
夜、身体が熱くなるのは昼間に働いて汗を大量にかいたためと中医学では考えます。もちろん汗をかくのは熱中症にならないために大切なこと。ただ汗といっしょに身体の津液(しんえき)も出て行きます。津液とは身体を潤し栄養するに大切な液体、脾胃、消化器系でつくられます。大量に発汗して津液をつくるほうが追いつかなくなると身体が熱くなりがちです。暑いと食欲も減り気味、食べ物が消化吸収されてできる津液は食べないといよいよ減ってきます。
身体が熱くなると、眠れなくなったり何回も目が覚めたりします。朝早過ぎる時間に目が覚めたりします。寝汗もひどくなります。
口や鼻がかわき、声がかれてきます。目が落ちくぼみます。イライラして落ち着きがなくなります。
こういう状態を陰虚(いんきょ)といいます。陰虚は男性に多い状態です。陰と陽のうち身体を落ち着かせ滋養する陰が失われた状態です。針灸では補陰(ほいん)、陰を増やすつぼを使って治します。
どうすればいいのでしょう。
まずはきちんと食べること。津液のもとをつくるのは食べ物です。辛いものや甘いものをとりすぎないこと、お酒も控えめに。これらはよけいに身体を熱くします。眠りにくくても睡眠時間を多めにとることが大切です。 身体の熱くなる症状は針灸で治ります。不眠で疲労をためこまないためにもお試しください。
この拙文は結(ゆい)通信No.324 を再掲したものです。
2013年08月07日
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