2013年01月20日

花粉症の鍼灸治療

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今年の関西は昨年の1.5〜2倍のスギ花粉の量と予想されています。本格的な飛散は2月中旬からです。もう少しぐらいなら飛んでいます。例年、花粉症に悩まされる方はそろそろ予防的に鍼灸治療を開始することをおすすめしますが、今の時点で以下のような症状のある方にはとくにおすすめします。
すでに鼻炎症状のある方
ひどい首や肩のこりがある方
時々頭痛に悩まされる方
不眠の方、早朝に目が覚めたり寝汗をかきはじめた方
腰痛の方、とくに最近腰痛になった方
事前に諸症状を治しておいたほうが花粉症の治療がスムーズにすすみます。なぜそうなのかは治療に来院された際に個別にお話します。

花粉症の鍼灸治療 

花粉症の季節。花粉症には週に1回程度 針灸治療して あとは自宅で毎日 お灸をしてもらうようにしています。
お灸といっても痕のつかない痛くないマイルドなタイプ。うまくいくと、その季節が楽になるだけでなく、次の年の花粉症の発症がなくなるか、ほとんど気にならない程度に抑えられる場合もあります。

治療には段階があります。お薬を飲んでいらっしゃる場合は

第1段階
治療して花粉症の症状がなくなるか、非常に軽くなる。薬は飲み続けている。
第2段階
薬をやめても、花粉症の症状が再発しない。
第3段階
針灸治療の間隔を1週間以上あけても、花粉症の症状が再発しない段階で、控えていた外出を積極的に行うよう指導することもあります。自宅でのお灸は続けてもらいます。
私は積極的な外出を天然の減感作療法と呼んでいます。
減感作療法とは、アレルギー症状を起こす原因物質(花粉症の場合はスギ花粉など)のエキスを、長い時間をかけ少しずつ注射し、体を徐々に慣れさせていく西洋医学の治療法。 2〜3年と長期間にわたるため根気が必要ですが、成功すればそれ以降は薬なしの生活が期待できるという点で注目されています。
結では症状が出ないようになった身体で、外出してもらい、花粉に身体を慣れさせていきます。普通に暮らしてもらいます。減感作療法より短期間に同じ効果が上がっているようです。

以上のような具合になります。
第3段階までいって、しばらく花粉症の季節を過ごした人の中に、次の年の花粉症の再発がみられない人がいらっしゃいます。
posted by ゆい at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 花粉症
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/61606123
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック