2012年07月19日

津液(しんえき)不足は身体を熱くする

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。「患者さんの声」を更新しました。「患者さんの声」はどんどん増えています。
http://www.yuisuita.com/voice/
梅雨明けの猛暑、炎天下しっかり汗をだして運動するのは結構ですが、人によってはすぎると夜に身体が熱くなりすぎることもあります。日頃、汗をあまりかいていない方はとくにご注意ください。

☆津液(しんえき)不足は身体を熱くする

炎天下の作業や運動で汗をかくのは当たり前。ただ身体がある状態の方々が汗をかきすぎると、夜に身体が熱くなりすぎることもあります。
ある60代の男性から「耳鳴がひどくなりました。」という訴えがありました。梅雨明けの炎天下のお昼に一生懸命車を洗い、しっかり日焼けもされました。いつもそれほど汗をかいていない方が急に大量発汗すると、身体に必要な水分を失い身体のバランスを失うことがあるのです。中医学ではこれを津液(しんえき)不足といいます。身体の熱をしずめる役目のある津液(しんえき)が汗といっしょに減りすぎると、身体が熱を持ちやすくなり、身体に熱がこもります。熱中症の中医学的解釈ともいえます。
この男性は耳鳴を忘れようと、がんばりすぎて津液(しんえき)不足に陥りました。日焼けという軽いやけども身体に熱をもたらしました。耳鳴は熱で悪化します。不眠になることも多いのですが、今回は大丈夫でした。熱をしずめ,耳鳴を落ち着かせる針灸治療をしてことなきをえました。
中医学でいう熱はいわゆる発熱とは違います。体温とは一致しないこともあります。イライラも熱の一種です。
戸外で肉体労働をする方が夜になると身体が熱くなり、極端に冷房を強くすることも多いのですが、これも津液(しんえき)不足のためです。身体が熱くなりやすいのは陰虚(いんきょ)とか血虚(けっきょ)、痰湿(たんしつ)といった状態の方々です。夜に身体が熱くなりすぎるのも針灸で治ります。疲れもとれます。
日々の生活ではどうすればいいのでしょう。バランスよくちゃんと食べることと睡眠時間をたっぷりとることが大切です。夜に身体が熱くなりすぎる方は、辛いものは避けて、きゅうりやなす、ゴーヤなど夏野菜を食べて身体のほてりをしずめてください。すいかもお勧めです。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

写真は16日日本大学脳神経外科竹村先生(中央)からNIRSの指導を受けている結のスタッフ。一番左が藤井です。

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posted by ゆい at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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