「子どもさんの割烹着も作れるようになったんですよ。」と患者さんが微笑みました。患者さんは40代の女性です。東日本大震災の被災者から要望のあったものを手作りして届けるボランティアをされています。体調がよくなって手の込んだものを作れるようになったと嬉しそうに話されます。
1ヶ月前の初診の時は、めまい、ふらつきや疲労感がひどく昼まで寝込む暮らし,起きていられる時間が短いため1食たべるのがやっとという状態でした。数年間うつ病に苦しんでいらっしゃいました。今は朝から起きれるようになり、家事も少しずつこなせるようになってきました。しんどい時から続けていたボランティアの手芸でいろいろなものを作れるようになったのが何よりうれしいとのこと。人の助けになることが自分も救う、被災者からの感謝の便りが患者さんの回復の助けになっています。
阪神大震災の時も「神戸がバングラディシュになった」といって私の周辺の若者たちが神戸に駆けつけていました。被災地神戸の人々が助け合う雰囲気に当時のバングラディシュにあった貧しい人々の助け合いと同じ魅力を感じたからです。青年海外協力隊でバングラディシュに行った経験ある若者たちでした。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
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写真は2011年4月東日本大震災の被災地 離島野の島で下校する子どもたち