HPには「当財団は非営利・中立の活動をしており、-中略-電力・エネルギー部門の関係企業など、原発事故に直接関わる企業からの資金提供は一切ございません。」と明記されています。立派なものです。医療業界も見習いたい姿勢です。
☆UTU-NET(うつネット)と厚生労働省のHPの微妙な違い
グーグルで「うつ病」と検索すると4番目に出てくるのがうつネットのHPです。厚生労働省も啓発ページをつくっていますが、まったく検索にはひっかかりません。影響力の違いは圧倒的です。うつネットは「うつ病の予防・治療日本委員会(JCPTD)が-中略-運営する公式ホームページ。」と紹介されていますが、JCPTDのスポンサーは米国の製薬会社で売上高世界11位のイーライリリー社。有名なSSRIのプロザックや双極性障害(躁うつ病)の治療薬オランザピンを出しています。JCPTDのHPの医師たちの座談会を詳細に読んで「またスポンサーもイーライリリー社となりました。」というくだりが出てきてやっとわかりました。リンク先にもなっていません。座談会は以下から
http://www.jcptd.jp/medical/jcptd_history_30.pdf
うつ病の患者さんを救いたいという医師たちの熱意と製薬会社の利害が一致することもあるし、啓発活動や研究のために寄付を受けることもあるでしょう。ただ資金提供先は明示されたほうがいいのでは。スポンサーがはっきりしている方が患者さんが適切に判断しやすいでしょう。うつ病について厚生労働省とうつネットの言い方は微妙に違います。うつネットはSSRIで治ること、飲み続けることの大切さを強調しています。
◆厚生労働省
「うつ病はこころの風邪。早く薬をのんで休養をとりましょう」という啓発活動が、不適切な形で広まっているのではないでしょうか。考えないといけないこころの問題を軽視して、薬で治そうとする患者さんが増えた気がしますし、出す薬の種類を変えるしかしない医師が増えたようにも思います。
抗うつ薬療法が好ましいと思われる状態の場合、最近はいわゆるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を用いられることが多いです。SSRIは副作用が少ないと思われがちですが、頭痛、下痢、嘔気などはよくみられます。また服薬開始には、セロトニン症候群、減量や中止時には退薬症候群といって、かえって不安感やイライラ感が強くなったようにみえることもあります。
◆UTU-NET(うつネット)
うつ病は、治療を受ければ必ず治る病気で、適切な治療を早期に行えば、一般的に、6カ月から1年ほどで回復してきます。治療の基本は、薬物療法と十分な休息をとることです。
うつ病の治療には抗うつ薬が中心に使われます。抗うつ薬は、治療に使い始められてからこの40年間で目覚しく進歩しています。最初に開発された三環系・四環系と呼ばれる抗うつ薬から、研究開発が重ねられ、現在では副作用が少ないSSRI・SNRIというタイプの抗うつ薬が登場しています。以上
私は多くのうつ病患者さんを鍼灸で治療してきました。その経験からいうと厚生労働省のHPの方がより実態に近いようにみえます。みなさんはどう思われますか。ちなみに三環系・四環系と呼ばれる薬よりもSSRIの方が値段がはるかに高くなります。
※専門家、学生の方へ関西中医鍼灸研究会のお知らせ
事前申し込み不要 直接会場までお越しください。
《日時》3月17日土曜 18時〜21時◆講義 パーキンソン病の治療 新しい頭皮鍼YNSA 冨田会員◆中医学講義 邵先生《場所》大阪市立総合生涯学習センター 第4研修室 (大阪駅前第2ビル5F)
ホームページは http://yuisuita.com
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
東日本大震災 被災地の離島 寒風沢島と本土の唯一の連絡手段となっていた衛星電話。
