2011年10月02日

秋になった。不眠になった。季節の変化にあわせた養生法。

最近、耳管開放症の方の治癒までの治療期間が短くなっています。多数の患者さんを治療して私が習熟してきているという面もあるのですが、発症後に比較的早期に来院される患者さんが増えているというのが、1番の原因でしょうか。早い方が治りやすいのです。ネット上では耳管開放症が治りにくいという情報が多いようですが、実際はそうでもありません。耳以外の症状が多くある方は治るのに時間がかかり、耳だけの症状の方は早く治ります。

☆秋になった。不眠になった。季節の変化にあわせた養生法。

不眠を訴える方が来院されるようになりました。
中国伝統医学では秋は収める時期です。作物が収穫の時を迎えるように、人の身体も冬に向かって収斂(しゅうれん)していきます。身体が静まっていきます。人の身体は陰と陽でバランスを保っていますが、収斂させていく時期には陰の要素がより必要とされてきます。鍼灸治療では、秋は陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体が健やかに冬を迎えることができるように手助けしています。患者さんの訴える症状と直接の関係は薄くても、秋には隠し味のように陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体の陰陽のバランスをとっていきます。

●陰の要素が足りないとどうなる

日頃から陰の要素、あるいは陰の要素に似た働きをする血の少ない方(西洋医学の貧血のことではありません)に症状が出ます。陰がたくさん求められている秋だからこそ、陰の足りないためにおこる症状が出てくるのです。陰の要素の足りないためにおこる症状の代表的なものが不眠です。明け方、身体が熱くなり寝汗をかいて目が覚めることもあります。
めまいになることも。ほかには目や口やのどの乾燥、便秘、午後から夜にかけての熱がでてくるなどの症状があります。腰がだるくなる場合もあります。
人によっては妙に臆病になったり、逆にイライラしてちょっとしたことでひどくおこるようになったりする場合もあります。じつは精神疾患の発症する季節的な第一のピークは春ですが、第二のピークは秋です。 陰の要素に似た働きをする血の少ない方の場合は、手足がしびれる場合もあります。

●眠らない生活を続けていると眠りにくくなる

眠りは陰の要素を養うもの。眠れないといよいよ陰が足りなくなり、陰の要素の足りない状態=陰虚(いんきょ)が悪化していきます。季節が変わり楽になればいいのですが、悪循環から悪化する場合もあります。
眠りは陰の要素を養うものですから、日頃から陰虚(いんきょ)の方でなくても睡眠時間を削った生活を続けていれば、陰虚(いんきょ)となり不眠をはじめとする諸症状に苦しむ場合もあります。眠らない生活を続けていると眠りにくくなるのです。十分な睡眠時間を確保されるよう気をつけてください。

◆Twitterユーザー名、hariyuiでツイートしています。メールアドレスmogusa@cb3.so-net.ne.jp からでも私を探せます。よかったらフォローしてください。


ご感想はmogusa@cb3.so-net.ne.jpまで
ホームページは http://yuisuita.com/
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com/
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/48285026
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック