花粉が飛び始めました。量は少ないとされていますが、かゆみや鼻づまりが出て治療に来院される方もいらっしゃいます。
☆痛み止めのやめ方
田所(仮名)さんは70代の女性、1ヶ月前から左肩が痛む、痛みで夜眠りにくい、早朝にとくに痛むと来院されました。半年ほど前から膝や指が痛むということで鎮痛剤を常用されています。医師から処方されているのですが、薬剤師さんからは「量が多すぎる、減らした方がいい」と注意を受けています。鎮痛剤は胃を荒らすだけでなく、肝臓や腎臓にも負担をかけることがあるからです。
3回ほど治療すると痛みで夜眠りにくい、早朝にとくに痛むといった症状が消えました。2週間たつとほとんど痛みを意識しない状態になりました。動かなかった腕も動きます。
そこで「痛み止めをやめてみてはどうでしょう」と持ちかけました。その頃の田所さんは痛いから鎮痛剤を飲むのではなく、痛くなったらこわいから飲むといった状態と見受けられたからです。「痛みが再発したら結(ゆい)ですぐに治しますから、思い切ってやめてみましょう」と励ましました。指の腫れもひき、膝も日常には支障のない状態になっていました。
「やめてもなんともなかった」と嬉しそうに報告された田所さん。3週間で治療終了。故郷にいらっしゃる100歳近くの母親の世話をすると出発されました。
痛いから鎮痛剤を飲むのではなく、痛くなったらこわいから飲むという方は結構見受けられます。痛みに対してよけいに過敏になり、痛みを慢性化しやすいのですが、なかなかやめられないようです。過剰な仕事を抱え、仕事中に痛くなっては困るからと常用を続ける方もいらっしゃいます。痛み止めはその場しのぎです。身体を酷使し続けている状況をごまかしているだけ。治ってはいないのです。
信頼できる治療家の治療を受けながら、鎮痛剤の常用をやめることに挑戦してみてください。春はチャレンジする季節です。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
ホームページは http://yuisuita.com
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携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
2011年02月25日
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