春ほどではないけれど秋にも花粉症があります。
60代の男性の患者さんが「今年の花粉はひどい!」とくしゃみをしながら来院されました。毎年、春と秋に花粉症に悩まされるそうです。
じつはこの方、あるお薬の副作用から、頭がもやもやする、夜は眠れないけれど昼間は眠い、息切れがする、すぐに疲れるといった症状に半年ほど苦しまれていました。結(ゆい)で4回ほど治療して元気になり、雑草の草刈ができるまでに回復されました。そうしたら花粉症が出てきたというわけです。
秋の花粉症はブタクサやセイタカアワダチソウなど雑草の花粉で発症します。スギやヒノキのように高い木からの花粉が遠く離れた山々から運ばれてくるわけではありません。雑草の花粉はそう遠くまで飛びません。雑草に近づかないことで、ある程度予防できるといわれています。ですが雑草の草刈は花粉の中に頭からつっこんでいくようなもの。作業時のマスクやゴーグルをお勧めしましたが、「暑くてつけていられない」とのこと。
自宅でのお灸と結(ゆい)での治療で対処していくことにしました。
花粉症には週に1回程度針灸治療して、あとは自宅で毎日 お灸をしてもらうようにしています。お灸といっても痕のつかない痛くないマイルドなタイプ。うまくいくと、その季節が楽になるだけでなく、次の年の花粉症の発症がなくなるか、ほとんど気にならない程度に抑えられる場合もあります。みなさんも花粉症をあきらめないでください。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
◆メールで質問が来た場合すべて回答しています。質問に回答がない場合はうまく返信が届いていないとお考えください。住所、電話番号等があれば別の方法でお答えできるのですが、匿名の場合は連絡できません。ご了承ください。
◆専門家、学生の方へのお知らせ
鍼灸ジャーナル Vol.17(2010年11月号)に私と『鍼灸治療内経気象学入門』(緑書房)の著者 橋本先生の対談が掲載されます。
「鍼灸臨床における気象医学の必要性 その土地の気候風土を意識して日々の臨床に生かす」というテーマで話し合っています。是非、お読みください。
2010年10月15日
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