2010年09月30日

秋になった、不眠になった

新たに来院される患者さんに不眠症状が目立ちます。「早朝に目が覚めてしまう」とか「眠れなくなった」という訴えが多くなってきました。

☆秋になった、不眠になった

涼しくなって眠りやすくなったはずなのに、不眠症状が出てくるのはなぜなのでしょう。中国伝統医学では秋は収める時期です。作物が収穫の時を迎えるように、人の身体も冬に向かって収斂(しゅうれん)していきます。身体が鎮まっていきます。人の身体は陰と陽でバランスを保っていますが、収斂させていく時期には陰の要素がより必要とされてきます。針灸治療では、秋は陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体が健やかに冬を迎えることができるように手助けしています。

☆陰の要素が足りないとどうなる

日頃から陰の要素、あるいは陰の要素に似た働きをする血の少ない方(西洋医学の貧血のことではありません)に症状が出ます。陰がたくさん求められている秋だからこそ、陰の不足の症状が出てくるのです。陰の要素の足りないためにおこる症状の代表的なものが不眠。明け方、身体が熱くなり寝汗をかいて目が覚めることもあります。
ほかにはめまい、目や口やのどの乾燥、便秘、午後から夜にかけての熱がでてくるなどです。腰がだるくなる場合もあります。
人によっては妙に臆病になったり、逆にイライラしてちょっとしたことでひどくおこるようになったりする場合もあります。じつは精神疾患の発症する季節的な第一のピークは春ですが、第二のピークは秋といわれています。
今年は暑く長い夏の後、急に秋がやってきました。自律神経の調整もなかなかうまくいきません。眠りにくくても、とにかく横になり睡眠時間を確保してください。できれば針灸治療で早めに治して、ぐっすり眠ってください。
posted by ゆい at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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