2010年08月24日

ヒートショックを和らげるには

残暑はまだまだ続きそうです。今回は冷房病のお話です。

暑い戸外と冷房された室内を行ったりきたりすると人の身体にどんなことがおこるのでしょう。末梢の血管は暑いところでは広がって身体の熱を逃がそうとします。冷房された場所ではある程度、収縮し熱を閉じ込めようとします。こういう変化をヒートショックといい、頻繁に繰り返されると自律神経がおかしくなります。ヒートショックを和らげるために部屋内外の温度差は5〜7度が推奨されているのです。けれど実際は25度程度の冷房の空間とアスファルトの照り返しで40度くらいになった路上を行き来するという人も多いのではないでしょうか。
冷房病はたんに冷えすぎからおこるだけでなく、ヒートショックにより自律神経が乱れることからもおこるのです。冷えに加え、だるくなったり肩こりや頭痛や腰痛になったりお腹が重くなったり、下痢や便秘になります。
急な温度変化を逆気(ぎゃっき)といって中医学では警戒します。昔の逆気は暑いはずの夏に急に涼しくなった日や、寒い冬に妙に暖かい日がきたりする程度でしたが、今は電車からオフィスに行くまででも何回も逆気を経験しています。身体が病んで、身体が熱くなったり寒くなったりを繰り返す状態を中医学では寒熱往来(かんねつおうらい)といい、治療法も確立しています。冷房病は逆気や寒熱往来に対する治療を応用して治していきます。針灸は冷房病にきちんと効きます。
戸外と室内の温度差に気をつけてください。冷房の設定温度を下げすぎないようご注意ください。

◆臨時休診のお知らせ
9月1日水曜を臨時休診させていただきます。
posted by ゆい at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 頭痛、肩こり
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