2010年01月12日

体温の変動 体温を上げると健康になる その2

今回は体温が1日のうちに変化するというお話です。寝つきの悪い方、朝が弱い方は是非お読みください。

☆体温の変動 体温を上げると健康になる その2

1日の体温は変化しています。一般に夜になると低くなり、昼間の活動中は高くなります。眠っている夜の2時〜3時に一番下がり、朝にかけて上昇していきます。夕方6時ごろに一番高くなり、ゆっくりと下がっていきます。体温が下がると眠くなり、上がると頭がはっきりして活動的になります。夜、眠かったのにお風呂に入ったら目が冴えてしまったという経験のある方は多いはずです。
寝つきが悪いと訴える患者さんが、いつも眠る直前にお風呂に入る習慣だったというのはよくある話です。低体温の女性の患者さんに時々みられる生活パターンには以下のようなものがあります。

1.仕事から帰宅すると疲れて身体が動かないので、とにかく寝てしまう。
2.2時間ほど寝て、なんとか家事を始める。食事をして食事の後片付けを済まし、お風呂に入る。お風呂から上がってすぐに寝ようとしても眠れないため、夜更かしをしてしまう。
3.睡眠不足と低体温から寝起きが悪く、午前中はぼおっとして過ごす。

こういう女性には帰宅直後は眠るのではなく、とにかくお風呂に入って体温を上げてみてくださいとお願いしています。うまくいく場合もあります。もちろん結(ゆい)で治療すれば低体温が改善され、仕事から帰ってもすぐに家事ができるようになるのですが。
入浴は眠る直前ではなく、2時間ぐらい前に済ませておき、体温が下がってきて眠気がくるとともに眠るのが理想的です。眠る直前に入る時はぬるめ(37〜40度)にしてください。ぬるめの方がリラックスして眠りやすくなるためです。
仕事から帰宅すると疲れて身体が動かないために、お酒に頼るという方もいらっしゃいますが、下手するとキッチンドリンカーになってしまう危険性があります。気をつけてください。

☆朝がつらい場合

朝は首や肩が痛い、手がこわばる、腰が痛いけれど昼間になると改善してくるという方も、低体温が関係しています。腰や肩をもんだり、鍼をしたりするだけで治りがいまいちの場合は、お灸もしてくれる治療院をさがしてください。
昨年末に30代の男性が来院されました。「近くの鍼灸院にかかっているが首や腰の痛みやこりがちっともよくならない。昔、故郷の鍼灸院で鍼やお灸を受けたときはよくなったのに、そこは鍼しかしない。結(ゆい)はお灸もしてくれると聞いたので来ました」とのこと。
2回ほど鍼灸治療して年明けに様子を聞くと「すっかりよくなりました」とのこと。「半年、他に通ってもぱっとしなかったのが、2回で治るなんて、やっぱりお灸はいいですね」とおっしゃっていました。鍼に加え、温灸や生姜パックで陽気を補ったのが効いたようです。あとの残る熱いお灸ではなくやわらかい温灸で治療しました。

朝がつらい方は朝風呂に入るのもお勧めです。身体が温まって、胃腸もよく動くようになり、下痢や便秘もよくなります。
朝から冷たい牛乳やジュースを飲むのはやめて、温かい飲み物や汁物をとるようにしてください。生物時計のリズムを保つのも大切なので、いつも決まった時間に寝て、決まった時間に起きるようにしてください。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
posted by ゆい at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 頭痛、肩こり
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/34695332
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック