20代のたのもしい女性にお会いしました。肩こり、腰痛で2週間ほど前に来院されたのですが、職場の冷房が強すぎることが症状を悪化させていることをお話したら、上司とかけあい設定温度をあげさせることに成功したというのです。同僚の女性社員の意見をまとめ、経費節減と部下の健康の両面から説得。週1回の針灸治療とあいまって肩こり、腰痛がほとんど気にならない状態が続くようになっています。「結構、熱くプレゼンしました」とうれしそうにお話されていました。
前回に続き、生理痛のお話です。
◆頭痛 肩こりが治って生理痛が治りました
中島京子(仮名)さんは30代の女性です。2008年9月下旬に首とこめかみの痛みがとれないと来院されました。9月上旬に2日ほど激しい頭痛がしてから、首とこめかみが痛みはじめました。
「今までも月に2回ほど激しい頭痛に襲われることはあった。とがったものでギリギリされるような痛みがある。1回は生理直前。もう一回は不定期。」とのことでした。
生理は40日〜50日で来潮と遅れ気味、生理痛はひどく1週間以上痛み、出血も続きます。同じ姿勢を続けるとすぐに首や肩が痛くなるため、パソコンを使った事務作業を続けることができなくなり、5月に退職を余儀なくされました。現在は請負の仕事をパソコンで少しだけしているけれど、痛みのために仕事を続けられないとのことです。
2回の治療でひどい痛みが続くのは、なくなったのですが、まだパソコンを使うと痛くなるということで治療を続けました。
中島さんは毎年 秋になると朝方、咳が続く方。10月はじめに咳が少しだけ出ましたがその後、治療する中で咳は出なくなりました。10月〜12月 週1〜2回のペースで治療しました。頭痛は10月から出なくなりました。12月からは30日周期で生理がくるようになり生理痛もなくなりました。生理も3日で終わります。
11月からは仕事を本格的に再開、パソコンを使う同様の仕事を続けられています。仕事しても肩がこったり痛んだりということはなくなりました。手足の冷えもなくなりました。「こんなに、早く治るのなら、退職しなくてもよかったかも」ちょっと残念そうでした。
ひどく根をつめた時だけ肩がこるということで現在もたまに来院されています。生理痛や生理の不調はあきらめている女性が多いようですが、婦人科の治療だけでなく針灸も選択肢の中に入れてみてください。2〜3年のうちに急に悪くなった症状は意外に早く治ります。東洋医学がゆっくり効くというのは迷信です。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの名前を仮名としているほか、年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少しだけ変えている場合があります。
ご了承ください。
2009年07月22日
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