2009年06月25日

副鼻腔炎、頚椎症、脊中管狭窄症、前立腺肥大症、うつ病と診断された患者さん

暑くなってきました。まだ6月というのに大阪は31度を越える日が続いています。冷房の設定温度を低くしすぎないようにご注意ください。先週は肩こりがきれいに治り、快調に仕事をしていた筈の患者さんが何人か続けて来院されました。強すぎる冷房の寒邪(かんじゃ)に身体の気のめぐりが妨げられ、肩こりが復活してしまったからです。

☆副鼻腔炎、頚椎症、脊中管狭窄症、前立腺肥大症、うつ病と診断された患者さん

読者のみなさんは、病気のデパートのような患者さんと思われるかもしれませんが、これぐらいあわせ持つ患者さんは結(ゆい)では、そう珍しくはありません。病気は身体の中心線の任脈(にんみゃく)督脈(とくみゃく)という経絡、気の流れの上にあります。任脈督脈をうまく調整していくと、すべての病気を一度に改善させていくことができます。
貝原(仮名)さんは50代初めの男性、うつ病で休職と復職を何度かされています。なんとか復職したものの、もうひとつ身体がすっきりしない、不安感が強く、眠れないということで09年2月下旬に来院されました。お医者さまからは上記のようにたくさんの病名をいただいています。数年前に貝原さんの腰のX線写真をみたお医者さまは「よく歩けますね。70代の老人のような腰の骨ですよ」と言われたそうで、脊中管狭窄症からくる足のしびれについてはあきらめていらっしゃいました。
一ヶ月に6回ほど治療したところ、普通に不安感なく仕事ができるようになり、自殺衝動もなくなりました。よく眠れます。副鼻腔炎からの鼻汁も出なくなり、呼吸も楽になりました。前立腺肥大症も改善し、小水もすっきり出るようになりました。足のしびれはなくなりましたが、腰痛が残りました。
その後、週一回の治療を続けたところ、5月の終わりには腰痛もなくなり、頚椎症からの手のしびれも消えました。5月は神戸発の新型インフルエンザに関連して貝原さんの仕事が多忙となったのですが、これも乗り切ることができました。新型インフルエンザ騒動の時に、不安感やうつ症状が再発しなかったので「大丈夫!あなたはもう治っているよ」と励ましたことが記憶に残っています。
腰のX線写真の様子は今も数年前と同じ筈ですが、きちんと気がめぐるようになると症状は消えます。骨は治らなくても、病気は治ります。
冷たすぎる冷房は身体の代謝機能を低下させます。副鼻腔炎、頚椎症、脊中管狭窄症、前立腺肥大症も悪化します。うつ病にもよくありません。夏やせではなく、夏ぶとりする方が最近、増えていますが冷たすぎる冷房も原因のひとつです。省エネのためにも28度程度をエアコンの設定温度にしましょう。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲
で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆鍼灸師、学生へのお知らせ
◎ 6月28日 第7回日本中医学交流会 鍼灸学術大会が東京で開催されます。私も参加します。事前の申込み受付は既に修了致しましたが、当日の受付も可能とのこと。ただし、満員の場合には、入場を受け付けることができない場合もあるとのことです。
詳しくは以下をご覧ください。
http://www.jtcma.com/


◎2009年7月の関西中医研 孫杰先生と藤井会員の中医学講義と実技
日時: 7月4日土曜日18:00〜21:00 いつもの第3土曜ではありません。ご注意ください!
会場: 大阪市立総合生涯学習センター 第3研修室 (大阪駅前第2ビル5階)
   〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2
posted by ゆい at 09:30| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ、パニック障害
この記事へのコメント
記事を拝見させていただきました。
わたしも貝原さんと同じ様な症例に悩んでいます。
慢性副鼻腔炎
椎間板ヘルニア
肩こり
背中のハリ等

特に風邪をひいていいる訳ではないのに、最近副鼻腔炎の症状が酷いのです。
また症状が出るているのは、身体の左側が特に酷いです。
多分、冷房のきいた部屋での仕事が原因ではないかと思うのですが…

どの様な治療をして改善がみられたのか教えていただけないでしょうか?
またはどういった病院に行った方が良いのか。
私は9月末に愛知県へ引っ越しをするので、愛知県で良い病院があればご紹介頂けないでしょうか。

よろしくお願い致します。
Posted by 加藤まりあ at 2010年09月07日 13:48
加藤さま コメントありがとうございます。メールで連絡させていただきます。
Posted by 管理人 藤井 at 2010年09月09日 14:27
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/30060289
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック