今回はインフルエンザや風邪の中医学的予防法です。大阪神戸で新型インフルエンザが確認されています。みんなマスクをして電車に乗っていますが不思議なことに誰も電車の窓を開けようとはしません。今は季節性インフルエンザの流行する寒い2月ではありません。風薫る5月です。もうスギやヒノキの花粉も飛んでいません。感染予防には換気がとても大切です。窓を開けて新鮮な空気を入れましょう。このところ電車に乗っては窓を開けている私です。
☆中医学的インフルエンザの予防法、季節性も新型も同じやり方です。
1.予防のためにお灸をする。足三里 大椎(だいつい)というつぼにお灸
足三里 大椎にお灸をすれば感染予防効果があります。中国の六枝特区人民医院では68年の香港風邪(新型インフルエンザの一種)の流行時、80例の患者さんに、大椎の鍼と灸等を用いて、80例に効果がありました。上海でも1万例を実験して、足三里の灸は、インフルエンザや風邪に予防効果があると報告されています。お灸は温和な熱の、あとのつかないものを使います。やり方は当院で指導します。
大椎(だいつい)は首を前に倒した時に襟首のところに飛び出る骨の下にあるツボです。
足三里は膝の外側 膝のおさらの下に手をあてて小指の付近。押して 痛いとかおもだるいとか感じるところあるツボです。
お灸はよもぎの葉を精製したものです。お灸の煙は除菌、抗ウイルス作用を持っているといわれています。中国で新型肺炎(SARS、サーズ)が流行したときも予防にお灸の煙が用いられました。お灸の煙に感染を防止する効果があります。家でお灸をすると身体の免疫力をあげる効果と煙で感染予防をする効果で一石二鳥です。最近は後のつかない、やわらかい熱感のお灸が市販されています。当院でも扱っています。
2.酢の蒸気をだす
お酢と水を半々程度にまぜ、わかして、酢の蒸気をだします。
やかんをストーブにかけても、いいし台所でガスの火にかけてもいいし、要するに 酢のにおいが部屋にたちこめる ようにします。加湿器に酢をいれるのもいいやり方です。 とくに家族の誰かがインフルエンザにかかった時は絶対におすすめ。うつるのを防ぎます。のども楽になります。
3.酢でうがいをする
水道水もいいけれど、酢のうがいもききます。口もさっぱりして気持ちいいですよ。
4.子どもが発熱した時、高熱をさげるやり方
冷水につけて硬くしぼったタオルで、背中の背骨の両わきを上から下へまさつする。乾布まさつの要領ですが、上から下へ一方通行に行います。きつめにやや力をいれて何回か行います。背中が赤くなるまでやります。
5.部屋を別にする
インフルエンザにかかった家族を別室に隔離します。食事も別室でとってもらい家族内感染を防ぎます。別室は換気をしてください。今は5月ですから窓を開けたままでもいいでしょう。かかってしまった家族とは必要最小限の接触にとどめるため、家の中で携帯電話をつかうのもひとつの方法です(ふつうの風邪の時はそこまで気を使わなくてもいいでしょうが)使ったティッシユ等はふたのついたゴミ箱か、ビニール袋に入れて密封するようにしてください。マスクをして別室に入った時はすぐにそのマスクはビニール袋に入れて封をして廃棄してください。マスクの表面にはウイルスが付着している可能性大、顔や手は洗えばすみますが、マスクは洗えません。
以上の内容は一部をインフルエンザ予防法としてHPにもアップしました。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1010/
2009年05月22日
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