女性はコロナ感染の後に膀胱炎になりました。その後不眠と動悸がひどくなり3か月後に心療内科を受診。睡眠導入剤と抗不安薬を飲み始めたが、症状が改善しないため結(ゆい)に来院されました。コロナ感染4か月後です。
コロナ感染以降 かあっと頭が熱くなり足が冷えます。口の渇きがひどくなりました。ドキドキして眠れません。
中医学からみると 心陰虚(しんいんきょ) 上実下虚(じょうじつかきょ)という状態です。陰陽のバランスが乱れ、身体を落ち着かせる陰の要素が減り、よくない熱が頭の方で滞っています。陰虚陽亢(いんきょようこう)に対し瀉熱 潜陽 補陰で治していきます。
女性は1ヶ月4回の治療で不安感なくなり 眠れるようになりました。口の渇きが残るため もう少し治療を続けました。
現在は活発に外出し新しい趣味も始められています。人と会うことが増え、興奮しすぎた日の夜は眠れないこともあります。時々 結(ゆい)に来られています。
コロナ(COVID-19)発症から1年半たっても、約4人に1人になんらかの症状が残ることがわかっています。コロナはインフルエンザと同じではありません。図は森岡慎一郎氏によるものです。図. なんらかの遷延症状が残る患者の割合の推移
※メディカルトリビューン掲載 Long COVIDどこまで分かったか 森岡慎一郎氏(国立国際医療研究センター国際感染症センター国際感染症対策室)
2024年04月16日
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2024/0416562352/
