のど周囲の経気をめぐらせ、気滞をとりました。気持ちを落ち着かせ、緊張を緩和することも意識しました。声が思うように出ない焦りが、のど周囲の気滞、筋肉の無意識のこわばりを生んでいます。過緊張性発声障害の要素もあります。
女性は手足の冷えを訴える人です。気滞からの冷えです。交感神経優位のタイプです。女性は歌うだけでなく曲もつくります。仕事はきっちりやるタイプです。
約2週間に3回治療したところ 2日間のライブがこなせるようになりました。コロナ前の声にもどったばかりか、緊張なく歌えたといいます。いつもは緊張から最初は声がのびず、ぎこちなくなることが多かったそうです。声はコロナ以前にもどりましたが、よりのびやかに歌い続けるために時々治療させていただいています。
◆鍼灸師、医師のみなさまへ
今回の症例は 専門誌Tehamo(てはも)5号(10月31日発行)の特集LongCOVIDのケア&キュアの中の「当院での2020年からのコロナ後遺症治療」に掲載しています。弁証 配穴などはそちらでお読みください。
