2022年06月17日

約9か月治療を続け うつ病がよくなった話

40代初めの男性が来院されました。10年近くうつ病で精神科に通院されている方です。仕事をやめてからも6年ほどたっています。
うつ病というとひたすら気分がおちこみ、何をする気もおきないといった状態をイメージしがちですが、個人差は大きく イライラしたり少しのことで怒ったり、すぐに気分がおちこみしんどくなったりという状態になる方もいらっしゃいます。この男性もイライラしたり、すぐにしんどくなったりというのが繰り返しやってくるという状態でした。全身にしびれ感を感じたり、息がしづらくなることもあります。

3カ月ほどは週2回 その後は週一回で治療を続けました。お連れ合いが働き、本人は家事を一部 分担しているという生活ですが、どれくらい家事をこなせるかが改善していく目安となりました。約9か月治療を続け、なんとかやっていけそうだということで 治療を終わりました。

「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない」を選択していただき、治療前の苦痛を10とすれば、今は1であると回答してもらいました。

以下のコメントをいただきました。

初めに伺った時は人生のどん底で死にたい気持ちがすごくありましたが先生とスタッフの方のおかげで人生が楽しく感じられるようになりました。助けていただきありがとうございます。まだ100%ではないので助けていただくこともあるかと思いますのでこれからもよろしくお願いいたします。
イライラは少しありますが気持ちの落ち込みはなくなりいろんなことを楽しめるようになりました。ありがとうございます。以上 コメント

うつ病は脳内の神経伝達物質セロトニンの不足によっておこるという仮説が常識のように語られてきて、その仮説が SSRIなどの抗うつ剤が効く理由とされてきました。近年 その仮説に疑問符がつくようになってきています。その辺の話は次回で紹介します。日曜19日に掲載します。
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posted by ゆい at 14:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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