2021年12月07日

右耳がこもり疲労困憊の女性

40代の女性が「右耳がこもる」と来院されました。調子が悪くなって4カ月たちます。聴力は低下していません。耳管機能検査でも異常はありませんが、耳管開放症とされアデホスや加味帰脾湯という耳管開放症によく処方される薬も出されています。デパスも出ていました。耳管開放症は横になると症状が消えるのですが、女性の症状に変化はみられませんでした。
※耳管機能検査は耳管の狭窄や開放を調べる検査です。

1カ月飲み続けても効果がないので、心療内科を紹介されこちらでも向精神薬を処方されていました。ただ2週間前から 心療内科の向精神薬はやめたそうです。当初からあった不眠が 少し良くなっていましたが、2週間前からまた眠りにくくなっています。
じつは耳のこもりよりも、どうしようもなく疲れるというのが一番 つらい症状でした。
2か月間に10回、最初は週2回のペースで治療しました。耳のつまりはほぼ忘れるようになり、疲れなくなったというところで治療を終わりました。

アンケートには以下のように書かれていました。
耳管開放症と耳鼻科で診断され 右耳のこもりが薬を飲んでもよくならず ホームページを見てこちらに来さしていただきました。生活のことなども 先生とお話をして 数回 通院して色々な治療をしていただきました。はじめの頃と比べるとずいぶん楽になり 耳のつまりがあるのも忘れるくらいになりました。ありがとうございました。アンケート以上

◆考察
女性は働きすぎでした。フルタイムで働き、6人家族の家事一切をしていました。「うつ病の手前の手前くらいかもしれません」「働きすぎが一番 よくありません」「家事を減らして 子供たちに分担してください」とお願いしました。子供たちは十分 家事を担えるくらい成長しています。弱音を吐くことなく 全部 自分で背負い込む女性でした。
耳の治療と一緒に、脳を活性化する治療、イライラをとってぐっすり眠れる治療をしました。元気になったら たちまち家事負担が戻ってきたそうですが「120%がんばるのではなく、70%ぐらいで休んでください、あなたは疲労を感じるセンサーが鈍いのですから」と助言しています。

☆結(ゆい)の年末年始の休みのお知らせ
年末は25日土曜まで開けます。新年は1月6日木曜から開けます。
休み中は電話予約もお休みします。1月5日水曜から電話予約は再開します。ネット予約をご利用ください。
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