
結(ゆい)はベット1台ごとに専用の換気扇を備え、いつも換気しながら治療を続けています。強力な暖房で室温は25〜28度を保っています。多用している温灸の煙は抗ウイルス作用があります。武漢の感染者用施設はお灸の煙で燻蒸されていました。
今回はいつも喉に違和感があり 扁桃炎を繰り返していた20代の女性のお話です。
☆扁桃炎の繰り返し、のどの違和感がなくなりました
最初に問い合わせのメールをいただきました。
3.4年くらい前から扁桃炎を年に何回か繰り返してる状態なのですが、この場合治療は可能でしょうか?
耳鼻咽喉科に行ったところ、溶連菌ではなくストレス性のものと診断を受け扁桃腺を取った方がいいのではと言われたのでご連絡させていただきました。以上 患者さんのメール
「治療は可能です。原因不明の炎症の方の治療はよくやっています。」と返信しました。
細かな手仕事をされている女性で、首や肩もこり、目もかすみます。扁桃炎が起きていない時も、いつものどに違和感があります。今回も3日前から違和感を通り越して痛み始めたといいます。
一度、治療するとのどの痛みはなくなりましたが、のどのイガイガした感じが残り、朝は鼻がつまります。鼻炎、花粉症のような症状もいつもあるということでした。
都合3回で諸症状はなくなりました。今度は1週間に一度の治療を3回続け、通院 約一か月でアンケートをいただきました。手足の冷えをすごく感じる女性でしたが、これも改善しています。
◆コメント(アンケート回答)
「非常によい結果があった。ほとんど完全に治り苦痛はない」「治療前の苦痛を10とすれば0である」というアンケート回答をいただきました。コメントは以下の通りです。
のどにいつも違和感があり、扁桃炎を繰り返していましたが、一度ですごく楽になりました。手足の冷えも少しずつ改善されてきました。コメント以上
自筆のアンケートは以下からどうぞ

◆考察
のどの違和感、つまったような感じはよくみられる症状です。いつものどがイガイガすると表現される患者さんもいらっしゃいます。今回は これに実際ののどの炎症の繰り返しが加わりました。中医学では、気の滞りからつまりや違和感が生じ、滞りから熱を生じると炎症になると考えます。
今回の女性は手足がとても冷える方でした。手足の冷えは滞りからです。交感神経優位からもきています。緊張しなくてもいいのに緊張してしまう状態も治します。手足の滞りを流すことと、のどの違和感を治すこと、首肩のコリ=首肩の気の滞りを治すこと、交感神経優位を改善すること、すべてセット、一連のものと考え治療していきます。
☆日本中医学会 オンライン開催のお知らせ 専門家、鍼灸学校学生向けです。

私が評議員をしている日本中医学会学術総会がオンラインで11月22日〜23日に開催されます。これまでは東京での開催で関西からの参加は制約がありましたが、オンラインだとなくなります。どうぞご参加ください。今回の会頭は日本中医学会理事長、東京大学大学院特任教授 酒谷薫先生です。2014年にストレス脳の研究「不安レベルへの鍼の効果と前頭前野皮質のNIRS活動計測」で共同研究させていただいた先生です。
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第10回学術総会の特設ページを公開しました。新しい情報は特設ページで随時紹介していきます。参加申込みも受け付け開始しましたので、皆さまのお申込みをお待ちしておりま
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