2020年05月07日

耳管狭窄症、滲出性中耳炎が治りました

耳管狭窄症は 鼻炎や副鼻腔炎などで耳管の咽頭口が腫れ、耳管の通らなくなった状態とです。中耳粘膜が空気を吸収し、中耳が陰圧になり耳の閉そく感がでてきます。耳のつまりや軽い聴力低下があり、嚥下(えんげ) つばを飲み込んだり、耳抜きなどで一時的に改善します。だだ、ひどくなってくると嚥下しても耳管が開かなくなります。高齢者の場合は耳管軟骨が固くなることが関係しているともいわれています。
ひどくなると中耳に浸出液がたまり滲出性中耳炎になります。浸出液をだすために鼓膜を切開する治療が行われます。難治性のものも多いといわれています。

今回は70代の男性の耳管狭窄症、滲出性中耳炎の治療のお話です。鼓膜も3回 切開されていました。治療経過と結果は、男性が詳細にコメントしてくださいました。

◆コメント

2019年2月に鼻づまり治療に市中の耳鼻科を訪ね、3月に耳鳴り、難聴となるが「治らない」と言われた。4月〜9月まで別の耳鼻科に行くと全く変化なく悪化するばかり。10月初め脳神経外科でMRIをとる。そこで滲出性中耳炎と判明、改めて別の医院を訪ねたがそこでも「治らない」と言われたので当院を訪ねてみました。2020年1月より約10回の治療をしていただき2020年3月に耳鼻科にて滲出性中耳炎は治っているとの診断をいただきました。鼓膜切開後チューブを入れて放置する手術を受けることもなく治していただき感謝しております。
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◆考察

総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるとの回答をいただきました。2020年3月に治療を終了しています。鍼灸治療がうまくいかなければ、全身麻酔の上 鼓膜切開後チューブを入れる手術を予定されていましたが回避できました。趣味の尺八(しゃくはち)を一生懸命 練習されていて首コリ肩こりもひどく、時に腰痛が出ることもありましたが、それらもなくなりました。耳鳴りもなくなりました。

※個人情報保護のため少しだけお話の設定を変えている場合があります。みなさんがこの方のように早く治るわけではありません。個人差があります。

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