「市内の(カルト教団)信者は約1万人に達します。発生から3日目には全員を隔離して検査を受けてもらうと宣言しましたが、感染のスピードの方が速かった。2月23日に1日あたりの感染者が100人を超え、29日にはピークの741人に。結局、市全体で7千人近い感染者が出るとは思いも及びませんでした」
――信者全員の検査は実現したのですか。
「1カ月以内に終えました。信者以外にも、重症化や死亡リスクが高い高齢者が入居する施設などでは症状が出ていない人にも先んじて検査を実施し、1日最大7千件近く、累計で10万件に及びました」
「多くの検査をしなければ感染者数は急速に増えなかったはず。病床も十分にないなかでは検査を遅らせるべきだとの声もありました。ただ、世界のどこにも治療の教科書も薬もない感染症です。一刻も早く大勢の人を検査をして隔離するしか方法はなかった」以上 5/2朝日新聞の権泳臻市長インタビューから。
約250万人の都市で10万件の検査が行われています。
圧倒的なPCR検査のほかに、韓国がとった戦術はITの活用です。防犯カメラ、クレジットカードの利用歴、車やスマホのGPS等を活用し、感染者の足取りを徹底的に追跡しています。その結果を、ネットで迅速かつ詳細に公開、近くで新たな感染者が出るとスマートフォンに通知。感染者のうち軽症者は、軽症者用施設で隔離。自宅隔離の場合は、GPSで行動管理します。このビデオの中で韓国は都市封鎖をしないで新型コロナ感染症を収束させたことをヨーロッパ諸国の都市封鎖と対比しながら誇っていました。韓国方式は世界から賞賛され、PCR検査キットは輸出されています。嫌韓の安倍政権が輸入することはないでしょうが、輸入すれば日韓関係修復のいいきっかけになると私は思っています。何より日本が助かりますが、韓国の民衆が日本に優越感をもてば「何がなんでも妥協できない」といった心情は和らぐでしょう。対日感情が和らげば、4月の選挙で新型コロナ対策を評価され大勝した文在寅(ムン・ジェイン)政権の選択肢が広がります。
出口戦略を模索する日本が韓国から学ぶものは多いでしょう。
以下は韓国の新型コロナ感染症対策を紹介する動画です。PCでみると、韓国語字幕の自動形成->自動翻訳ができるので、概要はわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=xO8fC4QcGOc&feature=share&fbclid=IwAR1k_Kp0khhvziPaDRG4kZQvImK4YJrDybpnXhyTtQhSZiGvGA2O-vS71fM
