2020年03月27日

新型コロナウイルス感染症 世界の医療者と直接交流し治療経験を共有する試み

浙江大学医学院付属第一病院とジャック・マー氏(アリババグループ創始者)が協力して世界の医療者向けに『新型コロナウイルス感染症対策ハンドブック(Handbook of COVID-19 Prevention and Treatment)』の多言語翻訳版を無料公開しました。
中国語 英語 イタリア語 スペイン語 フランス語 日本語で書かれています。ドイツ語 アラビア語 韓国語なども近日公開となっています。
以下は日本語版です。3月26日に公開されました。
https://www.alibabacloud.com/zh/universal-service/pdf_reader?spm=a3c0i.14138300.8102420620.dreadnow.1ae9647fl5Z3gL&cdnorigin=pdf-intl&pdf=Read%20Online-Handbook%20of%20COVID-19%20Prevention%20and%20Treatment-Japanese.pdf

浙江大学医学院付属第一病院は浙江省の省都である杭州市の病院です。杭州市はアリババグループの拠点で、私も2017年に国際灸法大会に招聘され訪れています。
「現在、リソース、ノウハウ、苦労して得た教訓を共有しない限り、このウイルスに打ち勝つことはできません。」とジャック・マー氏は語っています。世界で協力して戦っていこうという姿勢には共感します。
アリババグループの黎明期に資金提供したのはソフトバンクの孫正義氏で、ソフトバンクグループの潤沢な資金はアリババグループの高騰した株式(ニューヨーク証券取引所に上場)に支えられています。

新型コロナウイルス感染症対策ハンドブックは、浙江大学医学院付属第一病院とジャック・マーが協力して設立した国際医療専門家コミュニケーションセンターの仕事のひとつのようです。
浙江大学医学院付属第一病院は、新型コロナウイルス感染症104名の患者の治療をしています。重症、危篤患者は78名です。医療スタッフ感染ゼロ、感染患者の診断見落としゼロ、危篤患者死亡ゼロという成果を上げたということです。
https://covid-19.alibabacloud.com/?365=?365#J_8102420620

国際的な治療水準を向上するため、浙江大学医学院付属第一病院はアリババと共同で「浙大一院国際医師交流プラットフォーム」を立ち上げ、オンラインのリアルタイム多言語翻訳、遠隔テレビ会議などの機能を通じて国内外の医師のリアルタイムな疫病対策経験の交流を実現し、グローバルな情報資源の共有を果たすとされています。つまり世界の医療者と直接交流し治療経験を共有しようとしています。新型コロナウイルス感染症を収束させつつある中国からの情報発信、治療経験を共有する試みは歓迎すべきことです。いがみ合い、排除しあうのではなく、共通の敵の前に手を結びあう姿勢に希望があると考えています。
対コロナハンドブック.png

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