2011年4月 私は宮城県塩竃市へ向かう海沿いの高速道路の上から津波の後の一面の平野を眺めていました。塩竃市と周辺の島々で鍼灸ボランティアをするために山形空港から山を越えて車で向かっていました。どこまでも続く津波の惨状、言葉を失いました。
あれから9年、福島第一原発事故の廃炉作業は延々と続いています。大阪も台風、地震と様々な災害に見舞われました。何気ない日常の大切さ、ありがたさを感じる日々です。
☆検温は続いています
2月25日から結の玄関での検温は続いています。新型コロナウイルス感染症と風邪の区別はつかないので風邪の治療はやめています。37.5度以上の方はお帰りいただきます。結のHPにも感染予防と新型コロナウイルス感染症の解説のページをつくりました。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/covid19.html
今まで37度を超える方はいらっしゃいませんでした。じつは37.5度以上というのはなかなかの高温です。37度近くの方は 玄関で問診しています。私はそれぞれの患者さんのいつもの状態を把握していますので、風邪の発熱かどうかは37度近くでもわかります。風邪をひいた患者さんは、自分から電話してきて自宅療養されています。
☆新型コロナウイルスは腸にもいます

日本ではPCR検査を、喉からやっていますが、中国では感染者が治ったかどうかを判断するために、喉だけでなく肛門からも便をとって検査しています。つまりウイルスは腸にいる場合があります。新型コロナウイルスは感染者の便の中にいることもあります。血液の中にいることもあります。
喉では陰性になったけれど、肛門では陽性という患者さんもいらっしゃいます。大阪でも一度 治ったとされる患者さんが再発したことがありました。おそらく腸に潜んでいたのでしょう。新型コロナは中医学的には寒湿疫といいます。養生の基本はおへそを温めること。おへそを温め、腸を健康にしておくことは、万一 かかった時に軽症で済むためにも大切です。
結のトイレには除菌剤が常備されています。便座をふいて使ってください。流すときは便座を閉めて流すことを習慣化することをお勧めします。
☆中国では終息傾向に、新型コロナ感染症

写真は方艙医院閉鎖式で喜ぶ中国人医療スタッフです。
中国は終息傾向です。武漢の軽症者用の臨時医療施設「方艙医院」が10日にすべて閉鎖されました。16か所の「方艙医院」では軽症の新型コロナウイルス肺炎の軽症患者1万2千人が治療を受け、重症化を防いだといわれています。「方艙医院」は体育館や展示施設にベットを運び込んでつくられた臨時施設です。広い範囲で空気の流れを遮断して交差感染が発生しないようにするため、施設内のセントラル空調はすべて使用が停止されていて、個別の暖房器具で寒さをしのいだといいます。漢方薬や鍼灸、体操、気功なども行われ軽症者が重症化しないよう治療が行われました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-03272743-clc_cns-cn