2020年01月19日

1月18日の関西中医鍼灸研究会は私と早川先生が

1月18日の関西中医鍼灸研究会の講師が邵輝(しょうき)先生から私と早川敏弘先生に急遽 代わりました。15日に変更要請があり、かなりバタバタでしたが、なんとか間に合いました。私は「高齢者の鍼灸治療 日本で発展した中医鍼灸の立場から 」としてスライド30枚を急いでつくり実技を交えながら講義しました。
早川先生は「承淡安先生にはじまる澄江針灸学派」として1920年代から現代までの中国での中医学の歴史を講義。詳細な調査に基づき知られていない事実をいろいろと教えていただきました。気功の流行は文化大革命終了以降の1980年代からと思っていたのですが、違っていました。そもそも気功という言葉は1950年代につくられたもので、気功治療に中国共産党指導部の信頼が当時からあったこと、そのため指導部批判が行われた文化大革命中は徹底的に排斥されたことなどです。老中医が紅衛兵に糾弾されたことは知っていましたが、気功師も排斥されていたことは初めて知りました。詳しくは次号の中医研通信をお読みください。

日中戦争、国共内戦を戦い抜いてきた1950年代の中国共産党指導部の人々が気功を支持した理由は推測できます。身体は頑強でも強いストレスにさらされて気は滞っていたことでしょう。肝鬱気滞を治すには西医の薬よりも鍼や気功が効きます。

早川先生の「中医鍼灸は経絡弁証を重視すべきだ」という結論は、関西中医研や私が1990年代から提起していたことでもあります。ただし経絡弁証のみに走り、1950年代からの鍼灸弁証論治、臓腑弁証の成果を投げ捨てるような風潮には反対します。私も早川先生も同意見です。
中国では鍼灸が総合病院の中で重要な位置を占め、重篤な内科系疾患に効果を発揮しています。臓腑弁証中心の鍼灸弁証論治の理論があったからです。

今回のスライドはアイフォンにpdfファイルを入れLightning - Digital AVアダプタを使ってプロジェクターから映しました。パソコンよりも軽いので、今後も使っていくつもりです。

邵輝(しょうき)先生の中医学講義は2020年4〜5月に延期しました。
中国内陸部の湖北省武漢では、原因となる病原体が特定されていない肺炎の患者が相次いでいて、死者も出ています。WHO=世界保健機関は、原因は新型のコロナウイルスの可能性が否定できないと指摘しています。
邵輝(しょうき)先生は18日に緊急来日する武漢の医師と大阪大学の医師たちとともに肺炎対策に動くことになり、講義の時間がとれなくなりました。
邵輝(しょうき)先生はウイルスの専門家でもありWHO=世界保健機関で日本のインフルエンザウイルスの流行予測の仕事をされていました。また阪大微生物研究所に在籍されていたこともあります。
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posted by ゆい at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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