2019年06月20日

急性低音障害型感音難聴(ALHL)に近い?耳のつまり、圧迫感

40代の女性が○○年6月末に「左耳がつまる。右耳もつまりはじめた」と来院されました。
2週間前から左耳がつまりはじめ、エアコンの音がつらく感じ始めました。女性は会社員でデスクワークの方。職場のエアコンが入り始めてから耳の調子が悪くなっています。寒さで耳周辺の気の流れが滞り、耳のつまりと難聴が出てきたのでしょう。

1週間前に耳鼻科を受診したところ、聴力の低下がわかりました。2日前からは右耳のつまり感を感じるようになってきました。耳鼻科でもとくに病名はつきませんでしたが急性低音障害型感音難聴(ALHL)に近い状態といえるでしょう。以前には自律神経失調症で別の医院で治療をうけたこともある方です。
20日間に5回の鍼灸治療をしたところほぼ症状がなくなり、7月下旬にアンケートをいただきました。

◆患者さんの声
アンケートでは「治療前の苦痛を10とすれば今は0である」と回答をいただきました。

コメントは以下です。

耳のつまった感じと軽い難聴がありましたが、数回 治療後から徐々によくなり 1ヶ月経過した今はほとんど症状はなくなりました。1回 通うごとにその時 出ていた症状が改善されていきました。話に耳を傾けていただき、症状にあわせた治療をしていただくことで、いつ治るんだろうかという不安も少しずつ解消されていきました。ありがとうございました。コメント以上。

◆考察と後日談

コメントに「1回 通うごとにその時 出ていた症状が改善されていきました」とあります。女性は耳以外にも、そのつど おつらい症状があり、そのたびそのたびに治していきました。「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といわれる症状です。
じつをいうと私は不定愁訴という言葉が好きではありません。不定愁訴と一括するのは患者さんに対し失礼です。あるのは個々のおつらい症状です。中医学は中医学の見方で原因を発見し治療します。
いったん治ったもののお盆開けに 耳の圧迫感の訴えで来院され、治療を再開することになりました。週一回程度の治療を続け、そのつどのおつらい症状も治しながら11月に完治しました。
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