2019年02月18日

続編 耳の痛みやかゆみがとれた、正常域の「双極性障害」

身体の中にも春がやってきました。木の芽時です。気が立ったり、いろんな痛みが出たりします。詳しくは以下をお読みください。15年前に書いたものですが、春の不調の特徴はそうかわるものでもありません。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_season/entry_1049/

☆続編 耳の痛みやかゆみがとれた、正常域の「双極性障害」

昨日 紹介した患者さん、30代の男性の研究者の話の続編です。
伝統的中医学では「陰と陽」のバランスがとれているのが健康と考えます。
でも資本主義の世の中では活動的な人の方が有利です。
研究者や大学教授やアーティストには 陽が少し多いタイプの方がよくいらっしゃいます。身体の火が一般人より多く燃えているのですから、元気です。活動的です。集中力があります。集中力があるので勉強の効率も上がり、偏差値も高くなります。朝 パソコンの前で論文を書き始めて、はっと気が付いたら午後3時だったといったたぐいの話をよく聞きます。火が燃えて気がめぐるので肩こりになりにくい人も多いようです。
20代は体力もあるので、集中力も持続します。少ない睡眠時間でも大丈夫です。でも30代40代となると不調が目立ってきます。
身体の「陰と陽」の陰が相対的に不足しているので、身体や脳を落ち着かせることがうまくいきません。不眠や頭痛に悩まされます。不安感が襲ってきたりします。いずれも過剰な火、熱がわるさをしています。
※いわゆる体温が上がる発熱と中医学で言う熱はちょっと違います。

気というのは身体を動かすエネルギーのようなものですが、走りすぎる人生では、もともと丈夫な人でも気が消耗してきます。もともと陰は少ないので気陰両虚(きいんりょうきょ)という状態になりやすくなります。といっても普通に人並みに仕事はこなせる軽い気陰両虚なのですが、人並み以上に仕事をしている人なので、ほどほどに仕事をしていくことができません。過剰な火があると、疲労も感じにくくなります。興奮が疲れを忘れさせるのです。

結果どうなるか。絶好調でしばらく仕事を続けた後、激しい疲労感、気分の落ち込みに苦しみます。しばらく落ち込んで回復すると再び、フルスピードで仕事を始めます。調子のいい時と悪い時が、波のようにやってきます。社会生活にちょっと支障があるけれど、休職するほどではない状態、家族と本人以外はわからない程度の不調の状態を、私は正常域の「双極性障害」と呼んでいます。「双極性障害」とは過去には 躁うつ病と呼ばれた病態です。
鍼灸は正常域の「双極性障害」によく効きます。気分の落ち込んだ時は、気を補う治療をして落ち込みを回復させ、興奮しすぎの時は、陰を補いアクセルを踏みすぎないように調整します。また頭痛や不眠を治し、疲れをためすぎないようにします。
ご自分にあった鍼灸院をみつけて、不調を治してください。ただいつまでも20代はじめのようにいかないことは理解してくださるようお願いします。


写真は本文とは関係ありません。阪急関大前駅と千里山駅の間にあるクッキーのお店 笑果さんのクッキーです。昨日 紹介したおはぎの店「くりこ」さんもこの近くです。この辺は1人でやっている小さなお店が多いところです。

190218emika.jpg

posted by ゆい at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/185575201
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック