☆じっとしていても痛い 右ひじの痛みがなんとか治った
世の中には災難というか運が悪いとしかいいようのないことがあります。
野口(仮名)さんは30代初めの働く女性です。調子がちょっと悪くなると結(ゆい)に来院され、治るとしばらく遠ざかるといった調子で通院されていました。
○○年5月に来院されました。自宅近くを夜 歩いていると突然 見知らぬ女性に右ひじを足蹴りされました。一言も発せず、突然 蹴られ、そのまま逃げて行ったというのです。通り魔のような犯罪です。一週間たっても強烈な痛みがおさまりません。じんじんと痛みます。診断書をとり警察に訴えても、とりあげてくれません。
一週間もたっているので右ひじに腫れも熱もありません。内出血の後もありません。でも じんじんと痛みます。普通の打撲の痛みはここまでひどくなりません。怒りと恐怖と実際の痛みが結びついてしまった痛みです。早く治さないと長引く慢性痛、いやな痛みの記憶になってしまうと考えました。
4週間 8回 治療したところで「当初の痛みを10とすれば今は2である」というところまで回復しアンケートをいただきました。
◆アンケート回答
非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるという回答があり以下のようにコメントされました。
最初は物を持つだけでも痛く、生活にも支障があったが1週間に2回を3週間続けると生活に問題がなくなるまで良くなった。また利き手だっただけに1ヵ月中には痛くなくなって良かった。まだ重い物を持ったりはしていないのでもう少し様子をみながら治療を続けたいと思います。
◆自筆のコメントはこちらから

◆考察
普通はここで3日もすれば治るのですが、野口さんはさらに一ヶ月 4回かかりました。心身症がらみの打撲といえるでしょう。いろいろ工夫して治療しました。右ひじだけでなく脳のまちがった痛みの情報を変化させるようなアプローチも多方面からさせていただきました。
◆治療家 医療関係者のみなさまに一言
野口さんのような痛みに「おかしいな なんでそんなに痛むんだろう」「レントゲンではなんの異常もみられません」「どこにも異常はありません」などと決して発言しないでください。症状がよけいにひどくなる可能性があります。医原病をつくらないでください。
現在の診断技術では異常が発見できないだけなのですから。
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