2018年04月19日

手足が震えて出勤できなくなった若者、不安障害の治療

20代前半の若い男性がお母さんといっしょに来院されました。
5ヶ月前から会社に行こうとすると、手足が痙攣して行き難くなったという訴えです。手足が激しく震えます。ついには1ヶ月前からは休職することになりました。
2年ほど前から、不安障害で心療内科にかかっていらっしゃいますが、今回の痙攣は薬を飲んでもよくなりません。

交感神経が極度に緊張すると、手足が震えることがあります。緊張で声が震えることもあります。筋肉が震えると体温が上がります。寒いときにも震えますね。筋肉を震えさせて熱を出し、体温を保とうという働きです。
今回の震えは恐怖と緊張からです。震えで体温を上げ、筋肉や神経の動きを高めようとしているのです。体温を上げて身体を敏捷に動かせるようにして一刻も早くその場から逃げ出すためです。
よく似たものに「武者震い」があります。戦闘の前に身体が震えるのが「武者震い」。敵と戦うために、震えて体温を上げるのも、敵から逃げるために震えるのも似たようなものです。
会社は敵ではありません。現代の日本では必要のない過剰反応です。中医学的鍼灸では寧心(ねいしん)という緊張や恐怖を和らげる作用のあるツボ中心に治療していきます。当院独自の思考鍼も使います。あるツボに鍼を入れ、私が鍼に手技をしている状態で会社に行く自分をイメージしてもらいます。
調子がよくなると会社の近くまで行ってもらうという予行演習もしました。認知行動療法というやり方です。
一ヶ月間 9回 治療し、職場復帰しました。一週間後に、嬉しそうな声で「元気に会社に行っています。一度の欠勤も遅刻もありません。震えもなくなりました。」という電話がかかってきました。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
写真は昨日の万博記念公園の様子です。つつじもチューリップも満開です。
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posted by ゆい at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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