2018年03月15日

リリカでふらついて骨折、入院 帯状疱疹後神経痛の治療

☆帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹は子供の頃にかかった水痘(すいとう)、水疱瘡(みずぼうそう)のウィルスが何十年も神経細胞のなかで眠っていた後に突然暴れだして起こる病気で、子供の頃に水痘になった事がある人はみんな身体の中にこのウィルスをもっています。免疫力が弱った時にかかるといわれています。

帯状疱疹は非常に痛い病気ですが、皮膚の発疹が治る頃には痛みもなくなるといわれています。しかし痛みだけが後遺症として残ることがあり、これが帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。高齢者では、帯状疱疹の治癒後ににいたみが残ることが多く、帯状疱疹後、長期にわたって痛みを訴える患者の70%は60歳以上といわれています。非常に治りにくいといわれていますが、鍼灸はよく効きます。私の治療のやり方は専門誌 鍼灸ジャーナル Vol.24(2012年1月号)掲載の「帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の治療」に書いています。

☆リリカでふらついて骨折、入院

70代後半の女性患者さんのお話です。201X年8月初旬 右のでん部と太もも内側に帯状泡疹に発症、すぐに皮膚科を受診した後、下旬からペインクリニックに通い始めました。
ひどい痛みのためにリリカというお薬を出されましたが、痛みがひきません。「効かない」というとリリカを増量されました。今度はフラフラしてきて9月上旬に路上で転倒、右腕を骨折してそのまま1ヶ月入院。骨折の痛みと帯状疱疹後神経痛で大変だったそうです。

リリカ(薬名プレガバリン)はもともと抗痙攣(けいれん)剤で、現在は帯状疱疹後神経痛によく使われています。抗痙攣剤のため、効き過ぎれば脳の働きを抑えて、意識レベルの低下やめまい、ふらつきなどの症状をおこします。

退院後 2ヶ月たっても痛みがひどく12月中旬に結(ゆい)にいらっしゃいました。リリカは2日前に断薬しています。右のでん部と太もも内側に加え右腕も上にあげようとすると痛みます。骨折で固定していたために右腕から右肩にかけて拘縮(こうしゅく)といって筋肉が硬くなって動かなくなっています。

1日おきに2回 治療したところ激痛はなくなりました。ただチクチクした痛みが残ります。その後一ヵ月半に13回 治療したところ昼間の痛みはほぼなくなりました。ただ夜は少し痛みます。右腕から右肩にかけての拘縮はなくなり腕は自由に動かせるようになりました。
その後 3月に発症する花粉症を治したりしながら 治療を継続、週1〜2回から、2週間に1度と治療回数を減らし、約1年後に治療を終了しました。
家事や家庭菜園の作業によく動かれる方で、治療の後半は帯状疱疹後神経痛というよりは筋肉痛、肉体労働の後の腰痛の要素が強い症状でした。
1年後のアンケートでは以下のコメントをいただきました。

右大腿内側の痛みは、肩、骨折の時 病院で治らないと言われました。こんなに毎日の生活が楽に出来るとはしあわせです。今の状態で日常の生活が出来るので様子をみて,又 悪くなったら治療をしてください。よろしくお願いします。ありがとうございました。
コメント以上

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※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
posted by ゆい at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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