『中医臨床』2017年12月号(通巻151号)に「耳管開放症と耳管狭窄症の鍼灸治療」として掲載されています。
じつは突発性難聴と急性低音障害型感音難聴についても書いたのですが、紙面の関係からこちらは掲載されていません。関西中医鍼灸研究会の「中医研通信」2018年1月号に掲載しました。
特集/聴覚障害の中医治療の中の小川恵子先生のインタビューも耳鼻科疾患の西医的な見方と漢方からの見方がコンパクトにまとめられていて、耳鼻科疾患を理解するのに役立つものになっています。
今号の『中医臨床』には私が9月に招待された国際灸法大会の報告「杭州 第5回国際灸法大会からみえた中国の灸法界」という記事も書きました。
以下 『中医臨床』編集部による紹介文の転載です。
■新刊その1
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
『中医臨床』2017年12月号(通巻151号)発刊!
【特集/聴覚障害の中医治療】
鍼灸と漢方をともに活かす
http://www.chuui.co.jp/chuui/002718.php
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
【特集/聴覚障害の中医治療】
難聴は障害部位によって,外耳や内耳の障害による伝音難聴と,
内耳の感覚細胞から大脳まで音を感知する神経の障害による感音難聴,
さらにその両方の障害を伴う混合性難聴の3つに大別される。
漢方では,伝音難聴では反復性中耳炎の予防面で,感音難聴では突発性難聴・耳鳴など,
また聴覚症状に随伴して起こることの多いメニエール病などに対して使われることが多い。
耳局所だけでなく,患者の証に応じた全体を治療することで
現代医学治療にない効果を発揮する点は,他領域と同じである。
また耳は五臓すべてと密接に関係していることも重要なポイントである。
本特集では,金沢大学附属病院 漢方診療科の小川恵子先生にインタビューを行い,
わが国における難聴に対する漢方治療の現状やご自身の臨床についてお話をうかがった。
標準治療が確立されている耳科領域だが,漢方だからこそできる役割のあることが
明確に示された。また,耳疾患は鍼灸が奏効することの多い領域でもある。
近年,特に耳管開放症の鍼灸治療に力を入れ,手応えを感じているという
藤井正道先生に,本症に対する治療経験をまとめていただいた。
中国においても難聴の中医治療の経験が積み重ねられており,
特に中医耳鼻喉科学の第一人者である南京の干祖望先生の経験に学ぶ意義は深い。
その他,朱良春先生,李振華先生,秦亮甫先生,路志正先生といった
現代中医を代表する老中医の経験についても紹介した。転載 以上
◆結は2018年は1月4日から開けます。1月は院内リフォームのため24日水曜から27日土曜を臨時休診させていただきます。
結は1989年に開院し、2000年に現在の建物に移転しています。17年たって内装も痛んできたので壁も天井も全面的に張り替えることにしました。一部の床の段差も直します。