☆寒さが意外な悪さをします
寒さのために体調を崩される患者さんがちらほらいらっしゃいます。寒くなると肩がこったり腰が痛くなりますが、それだけではありません。
寒さも自律神経の不調に関係します。ぶるっと寒さを感じると血管は収縮し、熱を外に逃がさないようにします。交感神経優位という状態になります。身体と精神を緊張させます。
寒い部屋の中で我慢していると、緊張状態が続きリラックスできなくなり、疲れもとれなくなります。日頃から緊張気味の人、がんばりすぎる傾向にある人が寒い中でがんばっているとよけいに具合悪くなります。自律神経の働きが乱れ、ホルモン分泌の具合が悪くなる場合もあります。
伝統的中医学では寒が気の流れを滞らせるといいます。耳の周りの経絡(けいらく)、気の流れが悪くなると 耳管開放症や狭窄症の症状が悪化します。軽くなっていたパニック障害がひどくなることもあります。うつ病の気分の落ち込みも悪化します。もちろん鍼灸はよく効きますが、部屋を暖房で暖めることも予防に役立つのです。
朝 寒い中で寝起きに首が痛い、昼ごろには治るという人には早朝からの暖房をお勧めしています。寝違い予防にも役立ちます。タイマーでエアコンをつけてもらいます。エアコンの音が気になる人には オイルヒーターをお勧めしています。
暖かい朝食は言うまでもありません。
結のHPの以下の記事も参考にしてください。結は年末は28日木曜までやっています。
☆寒さもストレス
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_body/entry_882/
写真は 12月9日の関西中医鍼灸研究会のモクサアフリカ講演会に登場した もぐさでつくったサンタさん イギリスの国際NGO モクサアフリカに送られました。アフリカの結核患者の補助療法にお灸が使われています。モクサアフリカのHPは以下です。
https://www.moxafrica-japan.com/