2017年07月12日

インフルエンザ 普通の人にタミフルはいりません

結(ゆい)鍼灸院の藤井です。7月10日の日経新聞朝刊に「WHO、タミフル格下げ インフル薬」という記事が載っていました。

☆インフルエンザ 普通の人にタミフルはいりません

日経の記事は以下のようなものでした。

抗インフルエンザ薬のタミフルが、6月に公表された世界保健機関(WHO)の新しい「必須医薬品」リストで「保健システムに最低限必要な薬」から「補足的な薬」に格下げされたと英医学誌BMJが9日までに報じた。
 同誌によると、タミフルは2009年にリスト入りした。その後、大人で症状のある期間を約1日短縮するだけで、入院や合併症を減らす効果はないとの研究が発表されるなど、以前考えられていたよりも効果は限定的との報告が出たため格下げになったという。
 WHOの専門家委員会は「タミフルの使用は、入院患者が重症となっている場合に限るべきだ」と指摘。効果を示す新たな情報が出てこなければ、リストから外す可能性も示唆した。必須医薬品は、主に発展途上国が医療水準を確保するために準備しておくべき薬をまとめたリスト。以上 日経の記事より

タミフルについては、「インフルエンザ 特効薬なくてもたいしたことはない」と2003年に私はメルマガで書いています。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1012/
その時の結論と今も同じ考えです。

☆新薬、最初は夢の薬? 2003年に書いたこと

だいたい新薬が世に出ると、最初は夢の薬のように宣伝されるものだ。製薬会社の力は大きい。多国籍企業も多い。マスコミの大スポンサーでもある。新薬登場後、数年して、いろいろ実際の患者に使ってみて評価が定着してくる。思わぬ副作用が発見される場合もあるし、効果なしとして退場する薬もある。痴呆に効くとされ広く使われたが、結局 効果なしとされ健康保険からはずされた一部の脳代謝賦活剤の例もある。中略
不安感は免疫力をさげる。アマンタジンやオセタミビル(商品名タミフル)を飲まなくても大丈夫。読者のみなさんも何度かインフルエンザを経験されたはず。何日か布団をかぶって、寝て治したはず。マスコミ報道に踊らされることはない。以上 2003年のメルマガより

率直にいうと 普通の人は病院に行かないほうがいいし、タミフルも飲まないほうがいいのです。必要もないのに大規模に使えばタミフルが効かないインフルエンザウイルスが出現する確率が上がってしまいますし、一部にはもう出現しています。必要もないのに抗生物質を使いすぎて耐性菌を増やしてしまった道を抗ウイルス薬も再び歩んでいます。病院も本当に必要なハイリスク群とよばれる人が行きやすいように、健康な人は控えた方がいいのです。これは医療関係者の間では常識です。
なお鍼灸はインフルエンザにもその後の身体のしんどさや、咳喘息等にもよく効きます。
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