☆突発性難聴の耳鳴 難聴が治った
30代後半の女性が○○年7月に来院されました。20日ほど前に左耳の突発性難聴にかかり、耳鳴り聴力低下が続いています。右耳も時々 耳鳴りがします。耳鼻科で突発性難聴と診断され、治療をうけましたがよくなりません。来院時はメチコバールというビタミンB12のお薬を飲んでいらっしゃいました。副作用もないかわり、劇的な効果も期待できないお薬です。
乳腺炎で発熱した後、発症しました。生後半年の赤ちゃんに授乳中のお母さんでした。
※乳腺炎にも鍼灸は効きます。以下をご覧ください。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1104/
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1112/
◆突発性難聴の治療間隔
すでに発症から20日間が経過しているので、最初に申し上げました。
「まず5〜6回 治療を受けてください、少しでも良くなれば治療を続けます。よくならない場合は治療を中断します」
発症から時間のたった突発性難聴の治療の場合はいつも申し上げる言葉です。5〜6回 というのは私の臨床経験から出した回数です。
発症直後の場合は「2〜3日に一度は治療を受けてください、条件が許せば毎日でもかまいません」と申し上げています。
◆3回の治療で聴力改善
3回 治療した時点で聴力検査を受けるとよくなっていることがわかりました。左側の肩こりもひどかったのですが、こちらは1回で治っていました。その後も検査のたびに聴力は改善していきました。総計で12回 治療開始から1ヵ月半で治療を終了し、「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。」というアンケート結果をいただきました。
コメント
通院するまでは左耳の聴力もかなり落ちていて、生活面でもかなりつらい点が多くありましたが、初回 通院直後からすぐに左耳に良い変化が出て、通院のたびに少しずつ症状が改善していき、本当に感謝しています。院の雰囲気も私にとてもあっており、安心して通院できました。ありがとうございました。
◆自筆のコメントはこちらから
◆実際は急性低音障害型感音難聴だったかも
じつはこの患者さん、2ヵ月後に再度 来院され今度は4回の治療でよくなっています。「左耳が聞き取りにくい、子どもの声が2重に聞こえる」という訴えで来院されました。
突発性難聴はいちおう再発しないといわれていますが、急性低音障害型感音難聴は再発します。
突発性難聴と急性低音障害型感音難聴の鑑別は、鍼灸治療では重要ではありません。それよりも患者さん自身の身体の状態の違いや発症した季節の方が大切です。急性低音障害型感音難聴も鍼灸でしっかり治せます。
◆急性低音障害型感音難聴については以下をご覧ください
http://hari.yuisuita.com/category/2025169.html
※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。