東洋医学、鍼灸マッサージの専門誌 医道の日本4月号の特集 季節の病 春愁編に拙文 「春に多発する症状とその治療」が掲載されました。みなさま どうぞ書店でお求めください。
◆じつは略歴のところでAのように書いたのを編集部がBのように短く直していました。校正の時にうっかり気が付かなかったのですが、鍼灸の「手技」に対するニュアンスが微妙に違っていました。
A.文革期の中国針灸はり麻酔等から学び始め、中医学に出会う。手技重視、鍼中心から関西の気候文化風土に適合した中医学的鍼灸をめざすようになる。実践の中で理論を検証、再構築する現場主義者。灸法を多用する街の治療家です。
B.手技を重視し、関西の気候文化風土に適合した中医学的鍼灸を目指し灸法を多用する。
◆メジャーな雑誌ですから 編集部はいろいろ気を使っています。
肝欝気滞による足の冷えの治療法をいくつか書いているのですが、「足の井穴から刺絡」という表現は「足の井穴から瘀血処理」という表現に変わっています。
やはり肝欝気滞による足の冷えの治療法のところで以下の一文は編集部と相談してまるまる削除しました。
足の井穴に火針 これは刺さない接触針です。足の井穴に米粒大または半米粒大の直接灸と同様の効果があります。治療時間も短くてすみます。
◆春の治療の要点をいろいろ書き、以下のように結んでいます。どうぞ書店でお求めください。
開業鍼灸師は一回一回が真剣勝負である。気候と患者の今日の状態に注意を払い、加減をすることが必要である。特に春はそれらが目まぐるしく変化するため、その変化にうまく合わせるのが治療効果を上げることになり、また治療の面白さでもある。
筆者は化熱化火の一歩手前まで温陽、通陽することが治療効果を上げる方法と考えている。