2016年12月07日

80歳女性の変形性股関節症? 4回の治療で股関節の痛みがとれました

今回は手術の予約までしていた高齢の患者さんの股関節の痛みがとれたお話です。

☆80歳女性の変形性股関節症? 4回の治療で股関節の痛みがとれました

ある日、以下のような問い合わせのメールがありました。

○○県に住む80才女性です。子供(息子)に紹介されて、連絡しています。先日、椅子に座ろうとして、座りそこねて、尻もちをついてから、左足太ももに痛みがあり、歩けなくなりました。当初は動かすこともできませんでした。病院に入院して安静にしていたら、杖をついて歩けるようになりましたが、2週間以上たっても痛みが取れません。もっとも、以前より、田んぼの草刈りをすることで、左足の痛みはありましたが、ここまで痛みが続く事はありませんでした。貴院の鍼灸で痛みが取れないでしょうか?どうぞよろしくお願いします。患者さんからのメール以上

遠方でもあるし、それなりに腕のある鍼灸師なら治せると考えたので「お近くの鍼灸院での受診を お勧めします」と返信したのですが、「どこの鍼灸院がいいかわからない」と結局来院されることになりました。大阪在住の息子さんの意向もあったようです。後からわかったのですが最初のメールも息子さんが出したものでした。

整形外科では変形性股関節症と診断され、手術の日程も決まっていました。来院されたのは尻もちをついて入院されてから一ヶ月後でした。
会ってみると70歳くらいにみえる元気な女性です。歩きはおぼつかないが口は達者、定年までフルタイムで働かれた方でした。
一度 治療するとずいぶん歩きやすくなりましたが、そうはいってもご高齢なので、「お近くで鍼灸のできるところをみつけてください」言って帰っていただきました。それでもまた予約が入り結局4回 治療しました。杖なしで家の中や庭までは歩けるようになり、日常生活にまずは支障なしということで治療を終わりました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント

一度は手術を決断、予約をしていたが手術をキャンセルしました。息子に針灸治療をすすめられました。息子は手術に反対、保証人にならないといわれ、半信半疑で治療を受けました。自宅から大阪までバスで3時間あまりの通院は大変だったが、治療に通うごとに歩行状態が楽になって4回目で杖なしで家の中、庭までは歩けるようになりました。手術を受けなくてよかったと今は息子に感謝しています。
インターネットで良い先生をみつけてくれ治療受けることが出来て救われました。先生にも親切ていねいに治療していただき心から感謝いたしております。ありがとうございました。
コメント以上

◆解説

股関節の変形があっても、それが痛みの原因だと考えると、4回で楽になるのはちょっと不思議な話です。もともと尻もちをついてから入院した訳で、患者さんも入院して検査したら「変形性股関節症が発見された」という言い方をされていました。
尻もちをついた時に生じた気滞血瘀(きたいけつお)、気の滞りと瘀血(おけつ)という病理産物が鍼灸治療でなくなったのではないかと考えています。
日々の臨床ではよくある話で「まず治療してみましょうか」「楽になればそれでよし、数回治療してダメなら手術されたらいいんじゃないですか」と話しています。

◆自筆アンケートは以下から
161206kosi.JPG

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆年末年始の休みのお知らせ

12月の第4木曜12月22日は開けます。
年末は12月29日木曜まで開けます。新年は1月5日木曜から開けます。
posted by ゆい at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 腰痛
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/177957448
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック