☆治療家はきちんと生活しましょう
鍼灸にかかる患者さんは女性の比率が多く結(ゆい)は7割が女性です。そして家事の多くを女性が担っています。家事の疲れの中から女性のさまざまな不調がでてきます。家事をきちんと知ることは、不調の原因を的確につかむことにつながります。
だから男性鍼灸師のあなたはきちんと料理をつくってください。きちんと掃除をしてください。赤ちゃんをお風呂に入れてあげてください。きちんと生活して家事の楽しさとしんどさを体得してください。本で読んだ浅薄な知識だけでは患者さんに見抜かれてしまいます。
患者さんに女性が多いという事実は、男の治療家に不利なのでしょうか。たしかに私も生理を体験してみたいと思うことはあります。おりものの不快な感じも実感してみたいです。
でも男の治療家には決定的な強みがあります。男ですから、結婚や同棲や恋愛中の女性患者さんのお相手の男の気持ちがわかるのです。治療で元気になってもらったりイライラを落ち着かせたりしながら「こういうふうに言えばうまく伝わりますよ」と助言できるのです。自分が言ってもらいたいことを言えばいいのですから簡単です。そして夫婦円満、恋愛成就に貢献するのです。私の助言で夫婦仲がよくなったという話はよく聞きます。
若い男性の鍼灸師の先生は、妻や恋人ときちんとコミュニケーションするようにしてください。ゲームもいいし勉強会も大切ですが女性とお付き合いしてください。人間力をみがいてください。めんどくさいことをやってください。めんどうくさいことをちゃんとやる中で人は味が出てきます。どうかよろしくお願いします。
写真は料理を作っている30代(今は60歳)の私です。抱っこ紐で息子を前抱っこしています。私は背負うよりも前抱っこで息子の顔を見ながら家事をするのが好きでした。そのほうがぐずることが少ないからです。
じつは今でも赤ちゃんを前抱っこしながら、お母さんの鍼灸治療することがたまーに、ほんとにたまーにですがあります。

近頃、古い写真を整理しています。あと2枚 川で遊ぶ息子と私の写真を掲載しました。親バカにつき合わして申し訳ありません。


この川は埼玉県の丸木美術館のすぐ南を流れている都幾川です。丸木美術館には有名な原爆の図があります。やはり本物の迫力は違います。一度 見られてはいかがでしょうか。ついでに川で私たちのように川遊びされるのもお勧めです。
じつは縁あって原爆の図を描かれた故丸木位里・丸木俊ご夫妻にお会いしたこともあります。魅力的なご夫妻でした。若き鍼灸師の方は多くの芸術に直接触れられることをお勧めします。感性を研ぎ澄ましてください。鋭い感性は治療の鋭さにも通じます。ただし患者さんにはあくまで丸く柔らかく接してくださいね。