2016年02月29日

風邪をひいたら職場を休もう

黄砂やPM2.5で大阪はもやっています。インフルエンザは吹田ではピークをこえた感じですが、みなさまのところはいかがでしょうか。

☆風邪をひいたら職場を休もう

インフルエンザと診断されたら職場を休むのが普通になりました。インフルエンザウイルスの増殖をおさえるお薬、オセタミビル(商品名タミフル)が開発され、健康保険の適応となったのが2001年2月。インフルエンザ診断キットも2003年から普及していきます。念のため書きますが、細菌を殺す抗生物質はありますが、インフルエンザウイルスや風邪のウイルスを殺す薬はありません。風邪薬は風邪の症状を緩和するお薬です。解熱剤は微妙なお薬、高熱はしんどいですが、高熱の時に人の免疫力はフル稼働します。

◆参照 針灸の治療と風邪薬(総合感冒薬)の治療の違い 
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1002/

2003年以前は、インフルエンザの診断は症状から判断されました。2003年の国立感染症研究所感染症情報センターのHPでは「インフルエンザの場合は39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。」と紹介されていますが、実際はそれほどの高熱を出す人は少ないと私は臨床の現場で感じていました。当時のブログにも書きました。高熱の出ないインフルエンザはその後、診断キットで多数 確認されるようになりました。

◆参照 インフルエンザ、病みあがりの養生が大切 
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1013/

2003年以前は症状が軽ければインフルエンザは普通の風邪とみなされ、無理して職場に行く人も多かったのです。診断キットで日本人のインフルエンザ対処法は変わりました。素晴らしい変化です。

でも風邪をひいたら、職場を休む人は まだまだ少ないようです。
「インフルエンザでなくてよかった」と患者さんはおっしゃいます。診断キットで陰性と診断されると多くの患者さんが出勤されます。仕事は忙しいし、3月決算のところも多いのです。でもインフルエンザほどの感染力はなくても、感染はするのです。風邪を職場の仲間にうつしてしまえば、職場全体の生産性は著しく低下してしまいます。何より無理して仕事をすれば、患者さん本人の身体は弱り、気管支炎や肺炎、咳喘息になってしまうかもしれません。私はそんな方をたくさんたくさん治してきました。経営者のみなさま、管理職のみなさま 「風邪をひいたら職場に来るな!」と日頃から言って頂けませんか。患者さんを休みやすくしてください。

インフルエンザと診断されたら職場を休むのが普通になりました。風邪をひいたら職場を休むのが普通になれば、感染を防止し職場全体の生産性を下げることがなくなります。何より早めに1〜2日休んですっきり治した方が、こじらせて一ヶ月も咳が続くよりは患者さん本人が楽ですし、本人の生産性も高くなります。会社にとってもお得な話です。日本の医療費も下がります。

経営者のみなさま、管理職のみなさま ぜひ「風邪をひいたら職場を休もう」を御社の企業文化としてください。よろしくお願いします。

◆結(ゆい)は風邪やインフルエンザなどの細菌・ウイルスなどが院内で移らないように、通常の対策はもちろんのこと、独自にいろいろと対策をたてています。 どうぞ安心して治療をうけてください。対策は以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_influenza/entry_1050/
◆風邪やインフルエンザの治療については以下をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/index_2.php
◆花粉症の治療については以下をご覧下さい。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

結の問診室 肘かけのある立派なほうが患者さん用の椅子です。
IMG_2769.JPG

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